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某有名バレエ団に所属していたJさんは今朝方見回りをしていた警備員に発見され通報により死亡が確認された。死亡したJさんはバレエの練習帰り道に襲われたと見て、警察は事件を捜査している。遺体には大きな傷跡は見られずバレエ時に着用する衣装を着ており、被害者の顔には化粧が施されていた。
その後の調査で犯行は正体不明の殺人鬼アーティストだと判明した。被害者Jさんは殺害される以前に不審な行動はなく、以前の被害者らとの面識、関係性は見られなかった。
(読めば読むほど恐ろしい…。)
”殺人鬼アーティストと金魚枯草が同一人物では無いかと一部では考えられている”…って記事には出ていた
「夜中にあんなもの見るんじゃ無かった…」
「ちーちゃんおはよう。あら?ちーちゃん、アタシ言ったわよね?」
「はい…。すいません…」
「夜更かしはお肌によく無いわよ。せっかくスキンケア頑張っても意味ないわ。」
10時には寝なさいという言いつけを見事に守れなかった私は、もちろん春さんにバレてしまった
春さんは目をギラっとさせてほっぺを鷲掴みしてくる
むぎゅっとなった肉をモミモミしながら「ダメでしょ。」と注意して、顔洗っておいでと解放してくれた
洗面所で顔を洗い、鏡で自分の顔を見ると目の下に薄っすらクマが出来ていた
あれから一睡もしていない
気になって気になって、スマホと葛藤するみたいにずーっと毛布にくるまって検索しては読んでを繰り返して、気づいたらもう朝になっていた
ほんの15分ぐらいの体感だったんだけど…おっそろし……
「ささ、朝食デーーーす。はい、どうぞ。」
「ありがとうございます!美味しそう!!」
「いっぱい食べなさい☆」
「いっぱい食べてもこれ以上成長しませんよ」
18の私はもう成長は見込めない
なのに、朝から結構な量の朝食が出てくる
でも出てくる料理が美味しすぎて箸が止まらず、春さんの「おかわり?」と言う問いにはい!と答えてしまう
朝からご飯が進む~とかどんだけですか…
でも美味しい、だから食べてしまう
私のその姿を見て「美味しそうに食べてくれて嬉しい。」と向かいに座る春さんは嬉しがる
”美味しそう”なのでは無く美味しいのです!!
美食です、美味しいです、美味です、旨いのです!!!!!!
頭の悪い事言うと、美食が旨いみたいな感じ…
………”頭痛が痛い”とか”糖分が甘い”みたいな、頭ワッル…
「朝から結構な量ですよね?…。嫌じゃ無いんですけど、」
「そんな事ないわよー。ちーちゃんはちょっと細過ぎ!うるさい人がいるんで食べてもらわないと、」
「”うるさい人”?」
「なーんでもない☆っさ、食べたら着替えよ~。」
今日も今日とて、衣装部屋へと向かうと昨日無かった物があった
段ボール3つ、縦に積み重なっている
春さんは段ボールに手を伸ばして荷解きしている
「これ届いたんだけどさ」と言うとすんごい目で何かを訴えていた
その…なんだろう、なんか貰ったモノが全然嬉しくない微妙なモノを頂いたみたいな
センスが絶妙なモノだったみたいな顔してる
見て見てと手招きされ、段ボール内を覗けば見覚えのある洋服達だった
それは臼田が私に買ってくれた服達っだた
「何このセンスのかけらも無い服…どうせ亀が買ったんでしょ。サイズがSとM、Lとまぁーお店並みね。」
「確かに…ちゃんと見てなかった気が……」
「3箱あるのにまともなの10着位よ。アタシ的にこの白いフレアドレスが1番かな。シンプルだけどちーちゃんに合いそうだわ。」
「それ…ジャンさんが選んでくれたやつです」(捨てられなかったんだ、良かった…。)
「ジャンがねぇ~~。そうだ今夜亀とジャンが来るわよ。…プラスでどこぞのアイドルも。」
(っえ!?昨日電話した時はそんなこと言ってなかったのに、今日会えるなんて聞いてない!!)
次会う時…返事するって、約束してしまった…
どうしよう……まだ、どうすれば良いかなんて、分からないよ
その後の調査で犯行は正体不明の殺人鬼アーティストだと判明した。被害者Jさんは殺害される以前に不審な行動はなく、以前の被害者らとの面識、関係性は見られなかった。
(読めば読むほど恐ろしい…。)
”殺人鬼アーティストと金魚枯草が同一人物では無いかと一部では考えられている”…って記事には出ていた
「夜中にあんなもの見るんじゃ無かった…」
「ちーちゃんおはよう。あら?ちーちゃん、アタシ言ったわよね?」
「はい…。すいません…」
「夜更かしはお肌によく無いわよ。せっかくスキンケア頑張っても意味ないわ。」
10時には寝なさいという言いつけを見事に守れなかった私は、もちろん春さんにバレてしまった
春さんは目をギラっとさせてほっぺを鷲掴みしてくる
むぎゅっとなった肉をモミモミしながら「ダメでしょ。」と注意して、顔洗っておいでと解放してくれた
洗面所で顔を洗い、鏡で自分の顔を見ると目の下に薄っすらクマが出来ていた
あれから一睡もしていない
気になって気になって、スマホと葛藤するみたいにずーっと毛布にくるまって検索しては読んでを繰り返して、気づいたらもう朝になっていた
ほんの15分ぐらいの体感だったんだけど…おっそろし……
「ささ、朝食デーーーす。はい、どうぞ。」
「ありがとうございます!美味しそう!!」
「いっぱい食べなさい☆」
「いっぱい食べてもこれ以上成長しませんよ」
18の私はもう成長は見込めない
なのに、朝から結構な量の朝食が出てくる
でも出てくる料理が美味しすぎて箸が止まらず、春さんの「おかわり?」と言う問いにはい!と答えてしまう
朝からご飯が進む~とかどんだけですか…
でも美味しい、だから食べてしまう
私のその姿を見て「美味しそうに食べてくれて嬉しい。」と向かいに座る春さんは嬉しがる
”美味しそう”なのでは無く美味しいのです!!
美食です、美味しいです、美味です、旨いのです!!!!!!
頭の悪い事言うと、美食が旨いみたいな感じ…
………”頭痛が痛い”とか”糖分が甘い”みたいな、頭ワッル…
「朝から結構な量ですよね?…。嫌じゃ無いんですけど、」
「そんな事ないわよー。ちーちゃんはちょっと細過ぎ!うるさい人がいるんで食べてもらわないと、」
「”うるさい人”?」
「なーんでもない☆っさ、食べたら着替えよ~。」
今日も今日とて、衣装部屋へと向かうと昨日無かった物があった
段ボール3つ、縦に積み重なっている
春さんは段ボールに手を伸ばして荷解きしている
「これ届いたんだけどさ」と言うとすんごい目で何かを訴えていた
その…なんだろう、なんか貰ったモノが全然嬉しくない微妙なモノを頂いたみたいな
センスが絶妙なモノだったみたいな顔してる
見て見てと手招きされ、段ボール内を覗けば見覚えのある洋服達だった
それは臼田が私に買ってくれた服達っだた
「何このセンスのかけらも無い服…どうせ亀が買ったんでしょ。サイズがSとM、Lとまぁーお店並みね。」
「確かに…ちゃんと見てなかった気が……」
「3箱あるのにまともなの10着位よ。アタシ的にこの白いフレアドレスが1番かな。シンプルだけどちーちゃんに合いそうだわ。」
「それ…ジャンさんが選んでくれたやつです」(捨てられなかったんだ、良かった…。)
「ジャンがねぇ~~。そうだ今夜亀とジャンが来るわよ。…プラスでどこぞのアイドルも。」
(っえ!?昨日電話した時はそんなこと言ってなかったのに、今日会えるなんて聞いてない!!)
次会う時…返事するって、約束してしまった…
どうしよう……まだ、どうすれば良いかなんて、分からないよ
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