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第3話

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「皆さーん、整列をお願いします!」



零の声が響き渡るとともに女子の歓声が上がる。
ほんと人気だなあ、零。




「今日は待ちに待った体育祭です。」
「天気にも恵まれて絶好の体育祭日和となりました。」
「競うところは全力で競い、応援するところは全力で応援して、楽しむところは全力で楽しみましょう!」
「みんな一致団結して、よい体育祭の思い出を作りましょうね。」
「生徒会会長 的場 零。」




零の人気にちょっと嫉妬しつつ、クラス席に戻る。
僕が出場する借り物競走はお昼の後。
午前中は応援だな☆





「それでは、第1種目〝綱引き〟を始めます。」




パンっ!スタート音が鳴る。



そーれ!そーれ!掛け声が飛び交う。
なかなかの互角…。

接戦だったが赤組の粘り勝ち!




次々と競技が行われていく。






次は、午前最後の種目!

〝部活対抗リレー 文化系〟





さて、我ら家庭科部!頑張れー!
僕は走るのが苦手だから後輩ちゃん達が頑張ってくれる☆



「頑張れー!」


僕達は全力で応援☆
すごい、速い!





なんと…

家庭科部は堂々の3位!




去年は7位だった。
今年入部した1年生達の大活躍のおかげで3位☆
嬉しいなー!



僕達は彼女達に駆け寄り、賞賛する。



「すごいよ、おめでとう!!」
「さらに、楽しい食事会になりそうだね♪」



みんなで喜びを分かち合った。
午前の部が無事終わったので、お昼休憩に入る。



「それじゃあ、みんな中庭集合ね!☆」



僕はそう言って、シフォンケーキを取りに家庭科室へ向かう。







廊下を歩いていると、後ろから声が掛けられた。
振り返るとそこには零。




「あっ!零、お疲れ様♪」



「湊、お疲れ様。そしておめでとう!」
「3位なんてすごいじゃないか。」



「ありがとう♪後輩ちゃん達のおかげだよ♪」
「とっても嬉しい♪」



「そういえば、湊。お前が作ったシフォンケーキ俺も食べたいな。」
「食事会終わったら生徒会室まで持って来てくれないか?」



「うん♪わかった、持って行くね♪」



「ありがとな。それじゃあ、また後で。」











「みんなー!お待たせ♪」



「湊先輩、準備出来てます♪」

「始めましょう♪」



家庭科部の青空食事会が始まった。
どの料理も美味しそうだ☆



「「いただきます♪」」



さっそく、僕は後輩ちゃん作のミートボールを頂く…

「わあ!とっても美味しいー!」



「湊先輩、これもどうぞ☆」



後輩ちゃん達の得意料理を堪能した。
色々食べれて、幸せだなあ♪
毎日開催したいくらい…♪






「さて、デザートタイムにしようか☆」


「「待ってましたー!」」



部員一同、口を揃えて言う。嬉しいな。
僕は手際よくカットして生クリームを添える。



「行き渡ったかな?」



僕は全体を見渡して確認する。
うん、行き渡ったみたいだね☆



「召し上がれ♪」



「「いただきます!」」




「美味しいー!!」
「湊先輩のシフォンケーキはとっても美味しくて大好きです。」
「「私も!私も!」」



みんなで楽しく過ごせてよかった。
そして、シフォンケーキ喜んでくれて嬉しい♪
零にも持って行かなきゃな♪



「喜んでくれて良かった☆」
「それじゃあ、僕は零のところに持って行くからお暇するね☆」



「みんな、午後も頑張ろうね♪」


「「はい!」」




さて、僕は生徒会室へ。







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