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最終話 キミとのなにか 爽大 日向 柚子 3
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3月1日の卒業式になる。
卒業式が終わって、荷物を持って皆が校舎を出る。
爽大は、皆の輪から外れてぼんやりする。
そういや、卒業したらアイツに告ろうって思ってたっけ。けど、前期たぶんダメだな。(合格発表はまだ) 勉強しないと。
大学は、別々か。下手したら地方とかで離ればなれか。
……告ってみよっかな。おもしろそーだから。
ーーけど、なんて??
爽大は肩をポンとされた。
「爽ちゃん」
「日向ー」爽大は、日向に抱きつく。
「よしよし」アレ。今日は避けないの。そっか。高校生最後だもんな。
「ちゅうしてもイイ?」
「ここではヤだ」え。ココでは。じゃ、他のとこだったらイイの?
爽大は息を吸い込んだ。言ってしまえ。
「あのさ、日向。俺なーー」
そのとき、友達が二人に声を掛ける。
「日向ー、爽大ー! 写真撮ろ」見れば、クラスの皆が集まっている。二人、オケとすぐに入ってわちゃわちゃする。写真を撮って送り合う。
まだ試験がある生徒もいるので、解散する。
爽大と日向もいつも通りに帰る。爽大の家まで送ってくれる。いつの間にか二人きりになる。
結局、告れなかった。爽大の家に着く。
「じゃ」爽大は家の門を開けて入ろうとした。
「爽ちゃん!」日向は、少し離れたところに立っている。いつもの笑顔で。
「ん」
「大スキだよ!」
「え」爽大が日向を見ると、日向はもう遠くに走って行ってしまう。
今の……確かにーー
日向ーー!! ってオイ!! どこ行った!?
ここは、ちゅうでもしてラストだろ!
え。コレで終わり? まだ後期あるしな。勉強だよ。勉強しろ! 受験生なんだよ。BLなんてやってる場合じゃねえ!!
©️ 石川 直生 2020.
柚子「というわけでおしまいです」
日向「お気に入りして下さった方ありがとね~」です
爽大「やっぱうれしいもんだね」
三人「お疲れ様でしたー」
The End
卒業式が終わって、荷物を持って皆が校舎を出る。
爽大は、皆の輪から外れてぼんやりする。
そういや、卒業したらアイツに告ろうって思ってたっけ。けど、前期たぶんダメだな。(合格発表はまだ) 勉強しないと。
大学は、別々か。下手したら地方とかで離ればなれか。
……告ってみよっかな。おもしろそーだから。
ーーけど、なんて??
爽大は肩をポンとされた。
「爽ちゃん」
「日向ー」爽大は、日向に抱きつく。
「よしよし」アレ。今日は避けないの。そっか。高校生最後だもんな。
「ちゅうしてもイイ?」
「ここではヤだ」え。ココでは。じゃ、他のとこだったらイイの?
爽大は息を吸い込んだ。言ってしまえ。
「あのさ、日向。俺なーー」
そのとき、友達が二人に声を掛ける。
「日向ー、爽大ー! 写真撮ろ」見れば、クラスの皆が集まっている。二人、オケとすぐに入ってわちゃわちゃする。写真を撮って送り合う。
まだ試験がある生徒もいるので、解散する。
爽大と日向もいつも通りに帰る。爽大の家まで送ってくれる。いつの間にか二人きりになる。
結局、告れなかった。爽大の家に着く。
「じゃ」爽大は家の門を開けて入ろうとした。
「爽ちゃん!」日向は、少し離れたところに立っている。いつもの笑顔で。
「ん」
「大スキだよ!」
「え」爽大が日向を見ると、日向はもう遠くに走って行ってしまう。
今の……確かにーー
日向ーー!! ってオイ!! どこ行った!?
ここは、ちゅうでもしてラストだろ!
え。コレで終わり? まだ後期あるしな。勉強だよ。勉強しろ! 受験生なんだよ。BLなんてやってる場合じゃねえ!!
©️ 石川 直生 2020.
柚子「というわけでおしまいです」
日向「お気に入りして下さった方ありがとね~」です
爽大「やっぱうれしいもんだね」
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The End
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