22 / 36
2章 修行【魔界】
19話
しおりを挟む
「フフフ。ごめんごめん。思ったより時間がかかっちゃった」
「はぁ~まあいいけど。で、あたしの修行を受けたいのは………貴方ね?」
目が合った。
その瞬間、背筋が凍った。
「ふーん、メフィストにしては良い相手を用意したじゃない」
魔方陣から出てきたと思われる人?は俺のことを上から下まで見ると、舌舐めずりした。
その瞬間、先ほどの目が合った時とは比べ物にもならない位、鳥肌が立ちまくった。
「その言い方酷くないー? それに、今回は何度も言うけど相手って言っても修行相手だからね? そこんところ絶対に間違えないでね」
「わかってるわよ」
俺とソフィアはその様子をポカンと見ていた。
そんな俺たちに気付いたメフィストはニコニコしながら
「フフフ。二人に紹介するよ。こいつはラディの修行相手のコカビエル。僕とは魔界の中では結構仲良い方だよ」
そう紹介されたコカビエルは確かにメフィストが忠告する位綺麗だった。血のような真っ赤な長い髪に、赤紫……マゼンタの瞳は不思議な輝きがあった
「あ! あと僕は純粋な悪魔だけど、こいつは堕天使だよ。今ラディはコカビエルの髪、血みたいって思ったでしょ?」
「あ、ああ」
ドキッと動揺したがそういえば、メフィストとは心が大体繋がってるんだった
「それ、みたいじゃなくてある種の血ね? しかも、天使の」
「「!?」」
「コカビエルが堕天した時って、天魔対戦があったんだよ。こいつ怖いよー、当時一応まだ仲間だった天使を虐殺。そして返り血浴びまくったまま堕天したらその血が本来生まれ持ったはずの純白の髪を染め上げちゃったんだよ。
絶対その血、天使達の恨み籠ってるよねー。しかも目も本来だったら透明度の高い碧眼だったのに血と混じっちゃってマゼンタになってるじゃん」
メフィストは爆笑しながら言うが、俺とソフィアは顔から血の気が引いている。こういう行動からメフィストが純粋に悪魔なんだとよく理解できる。
「ちょっとメフィスト! その説明だとあたしがヤバイやつになるじゃない! 訂正しなさいよ」
「えー実際事実だし、君結構ヤバイやつでしょ? 君、一応性別があるとしたら男でしょ? 何で女言葉使ってるの?」
「それは、あたしにはこっちの方があってるからよ。あんたこそ、何でそんな可愛い子ぶってるのよ。あんた基本無表情じゃない」
「さぁ~、何のこと? 僕いつも通りにしてるだけだよ」
(………類は友を呼ぶとは言うが)
「「ラディ(ちゃん)」」
「!?」ビクッ
二人は息ぴったりに俺の名を呼ぶ。それも低い声で……メフィストは聞こえるかも知れないが、コカビエルまで俺の心を読めるのは何故だ
「あはは、ラディは結構顔に出るんだよ」
「そうね。ラディちゃんは修行にポーカーフェイスを鍛えるのも追加ね」
一見、話は終わったようにもみえたが、そこからメフィストとコカビエルはどちらがヤバイやつか口論し始めた。
二人の口論がやんだところで、俺とソフィアはやっとコカビエルに挨拶したのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以前メフィストが連れてきたコカビエルの相手はどうなったのか、そして何の相手だったのか………それは読者の皆様のご想像にお任せします。
「はぁ~まあいいけど。で、あたしの修行を受けたいのは………貴方ね?」
目が合った。
その瞬間、背筋が凍った。
「ふーん、メフィストにしては良い相手を用意したじゃない」
魔方陣から出てきたと思われる人?は俺のことを上から下まで見ると、舌舐めずりした。
その瞬間、先ほどの目が合った時とは比べ物にもならない位、鳥肌が立ちまくった。
「その言い方酷くないー? それに、今回は何度も言うけど相手って言っても修行相手だからね? そこんところ絶対に間違えないでね」
「わかってるわよ」
俺とソフィアはその様子をポカンと見ていた。
そんな俺たちに気付いたメフィストはニコニコしながら
「フフフ。二人に紹介するよ。こいつはラディの修行相手のコカビエル。僕とは魔界の中では結構仲良い方だよ」
そう紹介されたコカビエルは確かにメフィストが忠告する位綺麗だった。血のような真っ赤な長い髪に、赤紫……マゼンタの瞳は不思議な輝きがあった
「あ! あと僕は純粋な悪魔だけど、こいつは堕天使だよ。今ラディはコカビエルの髪、血みたいって思ったでしょ?」
「あ、ああ」
ドキッと動揺したがそういえば、メフィストとは心が大体繋がってるんだった
「それ、みたいじゃなくてある種の血ね? しかも、天使の」
「「!?」」
「コカビエルが堕天した時って、天魔対戦があったんだよ。こいつ怖いよー、当時一応まだ仲間だった天使を虐殺。そして返り血浴びまくったまま堕天したらその血が本来生まれ持ったはずの純白の髪を染め上げちゃったんだよ。
絶対その血、天使達の恨み籠ってるよねー。しかも目も本来だったら透明度の高い碧眼だったのに血と混じっちゃってマゼンタになってるじゃん」
メフィストは爆笑しながら言うが、俺とソフィアは顔から血の気が引いている。こういう行動からメフィストが純粋に悪魔なんだとよく理解できる。
「ちょっとメフィスト! その説明だとあたしがヤバイやつになるじゃない! 訂正しなさいよ」
「えー実際事実だし、君結構ヤバイやつでしょ? 君、一応性別があるとしたら男でしょ? 何で女言葉使ってるの?」
「それは、あたしにはこっちの方があってるからよ。あんたこそ、何でそんな可愛い子ぶってるのよ。あんた基本無表情じゃない」
「さぁ~、何のこと? 僕いつも通りにしてるだけだよ」
(………類は友を呼ぶとは言うが)
「「ラディ(ちゃん)」」
「!?」ビクッ
二人は息ぴったりに俺の名を呼ぶ。それも低い声で……メフィストは聞こえるかも知れないが、コカビエルまで俺の心を読めるのは何故だ
「あはは、ラディは結構顔に出るんだよ」
「そうね。ラディちゃんは修行にポーカーフェイスを鍛えるのも追加ね」
一見、話は終わったようにもみえたが、そこからメフィストとコカビエルはどちらがヤバイやつか口論し始めた。
二人の口論がやんだところで、俺とソフィアはやっとコカビエルに挨拶したのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以前メフィストが連れてきたコカビエルの相手はどうなったのか、そして何の相手だったのか………それは読者の皆様のご想像にお任せします。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ウィリアム・アーガイルの憂心 ~脇役貴族は生き残りたい~
エノキスルメ
ファンタジー
国王が崩御した!
大国の崩壊が始まった!
王族たちは次の王位を巡って争い始め、王家に隙ありと見た各地の大貴族たちは独立に乗り出す。
彼ら歴史の主役たちが各々の思惑を抱えて蠢く一方で――脇役である中小の貴族たちも、時代に翻弄されざるを得ない。
アーガイル伯爵家も、そんな翻弄される貴族家のひとつ。
家格は中の上程度。日和見を許されるほどには弱くないが、情勢の主導権を握れるほどには強くない。ある意味では最も危うくて損な立場。
「死にたくないよぉ~。穏やかに幸せに暮らしたいだけなのにぃ~」
ちょっと臆病で悲観的な若き当主ウィリアム・アーガイルは、嘆き、狼狽え、たまに半泣きになりながら、それでも生き残るためにがんばる。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載させていただいてます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる