君が僕を呼んだから

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2章 修行【魔界】

17話

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「では、今後の予定を話し合う。まぁ、大体だがな。 俺とソフィアは修行。
  メフィストは、その間奴等が勝手に破滅しないように、あの国に介入してくれ」

「あれ、いいの? まあ滅ぼすのは僕たちの手でやりたいのはもちろんだけど、あいつ等に手を貸すなんて、吐き気がするな~
それに僕がラディから離れるなんて……」


「お前なら、いくらでも方法があるだろ?
お前自身がやってもいいし、術で誰か操ってもいい。それに……気になることがある」

「何?」

メフィストはにこにこ笑っている


「なぁ、メフィスト。お前、まだ後出し情報があるだろ?」

「……ふふふふ。何のことかな?」


「……あの国の秘密についてだ。お前なら知ってるだろ?」

「ふふふ、気付いてたんだ。さすがラディだね! ふたりはあの国のできた経緯とかって知ってる?」

「ああ、知っている」
「私も知ってしますわ。というより、皇国で知らない者はいないと思いますよ。子供の頃の寝物語として有名ですから」

「そうだよね。そして、その内容って、大まかにいうとあれでしょ? 初代皇帝が魔族倒して、国を興しましたっていうやつ。」

「ああ」
「本当に大まかですが、そうですわね」

「フフフ。その物語は初代皇帝が流したデマかせだよ。本当は、その初代皇帝が悪魔【メリューサ】と契約したんだよ。そしてできたのがメリューク皇国。あの悪魔も安直だよね~」

「えぇ!?」
「やっぱりな」

俺は予測していたことだったため納得したが、ソフィアは非常に驚いていた。

そんなソフィアも可愛い…………いかん。意識が反れた。


「で? 細かな本当の歴史はどうなんだ?」

「その様子だとラディは見当がついてるんでしょ? それ言ってみなよ。合ってたら補足してあげる」

「間違ってれば?」

「そうだな~。その時は、僕の言いたい範囲まで伝えてあげるからあとは、ラディとソフィア二人で考えて。なぞなぞみたいで面白いでしょ?」

「どちらかと言えばすべて教えて欲しいんだが」

「ん~、それじゃあ僕が面白くないでしょ? 強制してくれてもいいけど、その時はラディも僕のお願い聞いてね」

メフィストはお願いと言うが恐らく強制だろう……やめておく方が無難か。それに、メフィストは俺の考えを読めるらしいからな

「いや、強制はしない」

「え~、しないの~。してくれてもいいのに。
(今度は何を交換しようか考えてたのに(ボソッ)」

「おい、最後聞き取れなかったんだが何を言った? 悪寒がしたぞ」

「フフフ、 聞こえなかった? まあ、強制してなかったんだし、気にしないでおきなよ。やぶをつついて蛇を出したくはないでしょ? 」

「あ、ああ。そうだな」

その時のメフィストは笑顔だったが凄く怖かった。それに、どこか残念そうだった。
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