君が僕を呼んだから

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1章 死。【奈落】

12話

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「さらっと言うけど、ラディとの契約内容は君達をはめ殺した者、ソフィアを殺した者達に復讐すること。これに対して代償は、君の魂を死後僕のものにする。君とは仮契約中だったからね。君が望み僕がそれに答える。これにより仮契約は本契約となった。」ニコ


「しかし、俺は望みはしたがお前を呼んではない……はずだ」

「フフフフ、ラディ? 君の頭は忘れていたようだけど、魂は仮契約で縛られていたからね。 君は魂で僕を呼んだんだ。 それほどまでに君はあいつらを……君たちをはめたもの達のことを憎んでいたんだろうね。それこそ、【死んででも殺してやる】っというくらいにね。フフフフ、さっき君が誤魔化しで出した言葉もまぁ、嘘ではないわけだ」


ああ、そう言われて思い当たることがあった。というか思い当たることしかなかった

「じゃあ、俺がソフィと結婚できるのは死後ということか!?」

「そうだよ」

あっけらかんに言われたが、これで復讐?するための目的も増えたようなものだ。

「私との結婚が遅くなるのは嫌ですか?」

「もちろん!」

「ぷふっ! あははは」
メフィストは堪らないとばかりに笑い始めた

「はぁ~、ラディ? 今からそれじゃ結婚したら尻に敷かれるんじゃない?」

「それもいいかもな  (即答)」

「あはははははっ! や、やめてラディ! ま、真顔、フフフ、しかも、即答って……あははははは! 復讐の前に僕が笑い死んじゃうよ」

「……俺は何か変なこと言ったか?」

「いいえ、ラディ様。変なことなど何も言っておりませんわ」

「そうだよな」

「息ぴったり!  め、夫婦めおと漫才かなっ! あははははは!」

俺達にはさっぱりだがメフィストは何かがツボにはまったようで長い間笑っていた。

それから、笑うのも気が済んだようで「ふぅ~」吐息を整えるといつものにこにこした表情に戻った


「フフフ、話がずれちゃったね。 ごめんごめん。契約はさっき言った内容だよ」

「ああ、わかった」


「フフフフ、そ・れ・で、僕が君に聞きたかったのは復讐内容。復讐といっても色々あるでしょ? まず誰から始めるとか、その内容とか、あとそれにどのくらい時間をかけるのか、とかね」

「メフィストのおすすめは?」

「…………。あははははは! 悪魔である僕のおすすめ? 聞いて後悔しない?」

「ああ、 勿論だ! 後悔などするものか!? 逆に聞かない方が後悔するだろう? 俺達が考えた復讐より残酷なものがあったのかと終わった後に聞くよりは……な?」

「メフィスト様、私も教えて頂きたいですわ。悪魔になりまだ僅かな時間しか経っていない私は、人間の方に思考はよっております。なので、悪魔の考え方を教えて頂きたいですわ…………そして願わくば、最も最高最も残酷な方法であれらラディ様をはめ、殺した愚か者復讐して生きてきたことを後悔させてやりたいです」ニコッ

俺とソフィアの言葉を聞き、メフィストは嬉しい気持ちを抑えきれないように口角を上げた


「フフフフ! 君達はもう種族とか関係なしに、最高に悪魔らしいよ」ニコニコ
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