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帝国内部と愚かな人間たち
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「ここか帝国か」
帝国の首都はさすがに大きな街だった。
それに人通りも多い。
だけど賑わっているかといわれると、そういう感じではなかった。
なんというか、街を歩く人は多いんだが、笑顔にあふれているわけじゃないんだ。
話をしている人もあまりいない。
まるで誰かに急かされるように足早に通り過ぎていく。
みんながみんな自分のことに精一杯で、旅人の俺に目を向けようともしない。
なんだかそんな感じだった。
普通はこれくらい大きな街に来れば、旅行客を捕まえようとあっという間に客引きに囲まれるのだが、ここでは仕事だから仕方なく、といった感じでしか声もかけられない。
「なんか辛気臭いところだナ」
パンドラがつまらなそうにつぶやく。
「オイラ人間は面白いから好きだけド、ここの人間はあんまり面白くなさそうだナ」
「帝国は絶対の階級社会で、身分が上の者には絶対に逆らえないんだそうだ」
市長から聞いた帝国の情報を思い出しながら話す。
「そのせいで一部の権力者だけが富を独占し、それ以外は搾取されている。普通の人々は自分たちのことで精一杯。そういう国らしいな」
だから行き交う人々に余裕はないし、自分の人生を楽しむということもできない。
そもそもなにかを命じられればそれをこなさなければならない。
自由に生きるということができないそうなんだ。
「なんだか奴隷みたいだナ」
「そうだな。まったくその通りだ」
「同じ奴隷でもご主人の奴隷とは全然違うんだナ」
「俺の奴隷は、スキルによる奴隷化だからな。制度による奴隷かとは意味が違うよ」
そもそも俺は、誰かを支配したいわけじゃないからな。
「つまんない国ね」
エリーが心の底からそう言った。
確かにエリーにとっては耐えがたい場所だろうな。
もっとも、光の勇者として君臨したらこの国でもかなり高い地位に上り詰めそうだ。
そうすると多数の部下を手に入れることになる。
エリーの命令には絶対に逆らえない従順な部下たちだ。
とんでもない暴君が誕生する未来しか見えなかった。
「この国に生まれなくてよかったな」
「ええ、本当にね」
エリーも同意してくれた。
たぶん俺とエリーの考えていることは違うと思うけど、黙っていることにしよう。
とりあえず、事前に市長から聞いていた宿屋へと向かう。
かなり大きな宿屋だったが、身分証がわりにもなる通行証を見せたところ、無料で部屋に通された。
どうやらこのグレン隊長ってのは、よほどの人物らしいな。
とりあえず部屋に着いたので、ダンジョンの入り口を作ってシャルロットを呼び出す。
暗い階段を上がって光ある部屋にやってくると、シャルロットが目を細めるようにして室内を見渡した。
「ああ、暗い檻のようなところから、暖かな部屋へと招き入れられる開放感……! これぞペットの醍醐味ですわ……!」
絶対違うと思う。
「なるほど、ここが帝国ですか」
シャルロットが窓から外の景色を眺めている。
「来るのは初めてですが、ずいぶん発展しているのですね。これだけ発展していれば、これ以上望むものなんてないでしょうに。どうして帝国は戦争したがるのでしょうか」
シャルロットが不思議そうにつぶやく。
「それは帝国の成り立ちにも関係してるらしいんだ」
帝国は女神様を敵視し、帝国の支配者である「帝王」こそが世界を支配するべきであると主張している。
だけどそれは、女神様という世界の絶対権力者の存在を許せないからではないだろうか。
帝国は、帝王が絶対の権力者だ。
帝国内においては神にも等しい存在であり、誰も逆らうことができない。
しかし、しょせんは人間の王だ。
本物の神には勝てない。
身分が上の者に絶対に逆らえないのなら、世界の創造主たる女神様には絶対に逆らえないことになる。
それでは帝国は崩壊してしまう。
だから、女神は世界を支配する悪の王であるとし、帝王こそが真に民のことを思う本物の王であるとした。
それが帝国の簡単な歴史らしい。
そんなわけで女神様を倒すために軍事研究は加速し、また女神様を信奉する聖王都とは相入れることができなかった。
おそらく権力者たちも本当に戦争をしたいわけではないのではないだろうか。
しかし女神様を敵として発展してきた以上、いずれは戦わなければならない。
その結果がこの戦争なんだろう。
「やはり人間は愚かだな」
シェイドが淡々とつぶやく。
「今あるものに満足せず、常により多くを求めようとする。人間の愚かな習性だ」
「オイラだったらそんな場所はさっさと出てご主人のところに来るゾ」
「ペットは御主人様に絶対服従なんですわん」
「ムカつく奴は全員ぶっ殺せばいいじゃない。そうすれば戦争なんて起きないのに」
全員がそれぞれ好き勝手なことを言っている。
話が合いそうなまともな者はこの場には一人もいないため、俺は適当に相槌を打ちながら話を聞いていた。
やがて扉がノックされる。
一度小さくノックされ、間を開けて素早く2回ノックされる。
事前に打ち合わせていた通りの合図だ。
「入っていいぞ」
そう呼びかけると、扉が音もなく開く。
そこにいたのは、以前に俺たちを襲った暗殺者のリーダーだった。
帝国の首都はさすがに大きな街だった。
それに人通りも多い。
だけど賑わっているかといわれると、そういう感じではなかった。
なんというか、街を歩く人は多いんだが、笑顔にあふれているわけじゃないんだ。
話をしている人もあまりいない。
まるで誰かに急かされるように足早に通り過ぎていく。
みんながみんな自分のことに精一杯で、旅人の俺に目を向けようともしない。
なんだかそんな感じだった。
普通はこれくらい大きな街に来れば、旅行客を捕まえようとあっという間に客引きに囲まれるのだが、ここでは仕事だから仕方なく、といった感じでしか声もかけられない。
「なんか辛気臭いところだナ」
パンドラがつまらなそうにつぶやく。
「オイラ人間は面白いから好きだけド、ここの人間はあんまり面白くなさそうだナ」
「帝国は絶対の階級社会で、身分が上の者には絶対に逆らえないんだそうだ」
市長から聞いた帝国の情報を思い出しながら話す。
「そのせいで一部の権力者だけが富を独占し、それ以外は搾取されている。普通の人々は自分たちのことで精一杯。そういう国らしいな」
だから行き交う人々に余裕はないし、自分の人生を楽しむということもできない。
そもそもなにかを命じられればそれをこなさなければならない。
自由に生きるということができないそうなんだ。
「なんだか奴隷みたいだナ」
「そうだな。まったくその通りだ」
「同じ奴隷でもご主人の奴隷とは全然違うんだナ」
「俺の奴隷は、スキルによる奴隷化だからな。制度による奴隷かとは意味が違うよ」
そもそも俺は、誰かを支配したいわけじゃないからな。
「つまんない国ね」
エリーが心の底からそう言った。
確かにエリーにとっては耐えがたい場所だろうな。
もっとも、光の勇者として君臨したらこの国でもかなり高い地位に上り詰めそうだ。
そうすると多数の部下を手に入れることになる。
エリーの命令には絶対に逆らえない従順な部下たちだ。
とんでもない暴君が誕生する未来しか見えなかった。
「この国に生まれなくてよかったな」
「ええ、本当にね」
エリーも同意してくれた。
たぶん俺とエリーの考えていることは違うと思うけど、黙っていることにしよう。
とりあえず、事前に市長から聞いていた宿屋へと向かう。
かなり大きな宿屋だったが、身分証がわりにもなる通行証を見せたところ、無料で部屋に通された。
どうやらこのグレン隊長ってのは、よほどの人物らしいな。
とりあえず部屋に着いたので、ダンジョンの入り口を作ってシャルロットを呼び出す。
暗い階段を上がって光ある部屋にやってくると、シャルロットが目を細めるようにして室内を見渡した。
「ああ、暗い檻のようなところから、暖かな部屋へと招き入れられる開放感……! これぞペットの醍醐味ですわ……!」
絶対違うと思う。
「なるほど、ここが帝国ですか」
シャルロットが窓から外の景色を眺めている。
「来るのは初めてですが、ずいぶん発展しているのですね。これだけ発展していれば、これ以上望むものなんてないでしょうに。どうして帝国は戦争したがるのでしょうか」
シャルロットが不思議そうにつぶやく。
「それは帝国の成り立ちにも関係してるらしいんだ」
帝国は女神様を敵視し、帝国の支配者である「帝王」こそが世界を支配するべきであると主張している。
だけどそれは、女神様という世界の絶対権力者の存在を許せないからではないだろうか。
帝国は、帝王が絶対の権力者だ。
帝国内においては神にも等しい存在であり、誰も逆らうことができない。
しかし、しょせんは人間の王だ。
本物の神には勝てない。
身分が上の者に絶対に逆らえないのなら、世界の創造主たる女神様には絶対に逆らえないことになる。
それでは帝国は崩壊してしまう。
だから、女神は世界を支配する悪の王であるとし、帝王こそが真に民のことを思う本物の王であるとした。
それが帝国の簡単な歴史らしい。
そんなわけで女神様を倒すために軍事研究は加速し、また女神様を信奉する聖王都とは相入れることができなかった。
おそらく権力者たちも本当に戦争をしたいわけではないのではないだろうか。
しかし女神様を敵として発展してきた以上、いずれは戦わなければならない。
その結果がこの戦争なんだろう。
「やはり人間は愚かだな」
シェイドが淡々とつぶやく。
「今あるものに満足せず、常により多くを求めようとする。人間の愚かな習性だ」
「オイラだったらそんな場所はさっさと出てご主人のところに来るゾ」
「ペットは御主人様に絶対服従なんですわん」
「ムカつく奴は全員ぶっ殺せばいいじゃない。そうすれば戦争なんて起きないのに」
全員がそれぞれ好き勝手なことを言っている。
話が合いそうなまともな者はこの場には一人もいないため、俺は適当に相槌を打ちながら話を聞いていた。
やがて扉がノックされる。
一度小さくノックされ、間を開けて素早く2回ノックされる。
事前に打ち合わせていた通りの合図だ。
「入っていいぞ」
そう呼びかけると、扉が音もなく開く。
そこにいたのは、以前に俺たちを襲った暗殺者のリーダーだった。
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