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Sweet3.天井くんは少し苦くてとびきり甘い
2.)
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ちゃんと謝ろう、そう思った。
きちんとあの日のことを天井くんに。
思い浮かぶのはそれしかないし、もう一度ごめんさないを言おう。
そしたら…
また前みたいに、話せるようになるよね?
カチッと時計の針が動いたと同時チャイムが鳴る、うちのクラスの時計はどこよりも正確なの。
先生が級長に終わりのあいさつを促して礼をし終えたらすぐに呼びかけるんだ、このタイミングが大事だよね。
顔を上げたらすぐ、ほらもう放課になるから…!
「あまっ、………え?」
もういなかった。
機敏な動きで顔を上げたつもりなのに、斜め前を見たら天井くんの姿はもうなかった。
早すぎない?そんな急いでどこいく用事があったの…?
「……。」
さっきの放課もこんな感じだった…!
なんならその前もこうだった、もう3時間目…次は給食になっちゃう。こんなに話しかけるタイミングって難しかったかなぁ、出したくないのにタメ息が無意識で出ちゃうよ。
天井くんのいない教室は全然甘い香りがしないね。
「小桃ちゃーん!」
はぁっと息を吐いて座ろうかと思った時、廊下からブンブンと手を振られた。
桜太くんだ、教室まで来て私を呼ぶってなんだろう?何かあったのかな…
「国語の教科書貸してくれない!?」
「う、うん…いいよ!」
今日は1時間目が国語だったから、午後にでも返してもらえばいっかって机から教科書を出して廊下に出た。
「ありがとう小桃ちゃん!」
「どういたしまして」
「柊羽に借りようと思ったらいなかったからさ」
「あー…天井くんなら授業終わってすぐどっか行っちゃったよ」
それもずーっと休みのたびに…
「あ、見て見て!ちょうちょ飛んでる!」
スッと私から教科書を持って行った桜太くんが廊下の窓の方へ駆け寄って行った。指を差した先にはヒラヒラとアゲハ蝶が飛んでいる。
「捕まえられないかなー」
捕まえてどうするんだろうって思いながら私もちょうちょに近付いた。虫はそんなに好きじゃないけど、なぜかちょうちょは可愛く見えるよね。
「昔よく柊羽と虫取りに行ったんだ」
「そうなの?天井くん虫好きなんだ!」
「柊羽は別に好きじゃないんだけど」
「好きじゃないのに取りに行ってたんだ!?」
天井くんが虫が好きなのはちょっと意外だなぁって思った、桜太くんは明らかに好きそうだけど天井くんはそんなの興味なさそうで。それなのに虫取りに行くってなんで…
「虫が柊羽のこと好きなんだよね!」
「あー、それはわかるかも天井くん甘くておいしそうな香りがするもんね!」
何気なく、つい思ったから口走っちゃった。
ふわふわと香るあの香りに虫たちは喜びそうだなって想像したらふふって声が漏れちゃって、つい口に出しちゃった。
あ、やばい!言わないって約束したのに…!
ってハッとしてすぐに誤魔化そうと思ったけど、桜太くんが目をぱちくりして私の顔を見たから。
「小桃ちゃん知ってるの?」
「え…?」
小桃ちゃん知ってるの?ってそれは…
「桜太くんも知ってるの…?」
知ってるのは私だけじゃないの?
お互い目を合わせて目を開く。
“このこと誰にも言わないでほしいんだ…!”
天井くんの秘密、桜太くんも知ってるってこと?
てっきり私だけが知ってるんだと思ってた…
「なーんだ、小桃ちゃんと柊羽ってそんなに仲良しなんだ!」
目を細めてにこっと笑った桜太くんは開いた窓に寄りかかるように腕を置いて外へと視線を向けた。
「知らなかったな、そんなに仲良しだったなんて」
「仲良しって…そうでもないよ?ちょっと話すくらいのクラスメイトだし」
最近はそのちょっとだってないのに、仲良しだなんて程遠いよ。
「ねぇこれ知ってるのって小桃ちゃん以外にいる?」
「え、いないけど」
「小桃ちゃんのお友達は?よく一緒にいる子!」
「あ、はすみんのこと?はすみんも知らないよ、言ってないし」
言わないって言ったから、天井くんは知られたくなさそうだったし。でも桜太くんとは仲がいいから、私とは比べ物にならないくらいね。
「小桃ちゃんっていい子だね!」
「え?」
「オレとも仲良くしてよ!」
「えっ!?」
桜太くんとの会話はジェットコースターみたいにどんどん進む、スピードについていけなくて相づちも上手く返せなくて。
「じゃ、教科書ありがとう!また返しに来るね!」
そのままのスピードで自分のクラスに帰って行った。
「……。」
オレとも仲良く…
十分仲良くしてくれてるとは思うんだけど、まだもっとってことなのかな?桜太くんの仲良くは私が思うよりいっぱいって感じがするし。
仲良く…
なってどうするんだろ?私と仲良くして…
“小桃ちゃんと柊羽ってそんなに仲良しなんだ!”
「……。」
全然そんなことないよ。
ただのクラスメイトだよ。
だって話してくれないんだもん。
もう私とは話してくれないのかな…
「荻野さん、ノート出してくれる?」
ぼぉーっと自分の席に座って頬杖をつきながら窓の外を見てたら話しかけられた。
「数学のノート、まだ宿題終わってない?」
話しかけれたことに動揺しちゃって一瞬息を吸うのか吐くのかも迷っちゃった。
「し、してある!ちゃんとしてあるよ!今出すから…っ」
天井くんの方から話しかけられるとは思ってなくて。
数学係だからまだノートを出してなかった私に言わなきゃいけなかっただけだんだろうけど、このほんのちょっとの会話にすごく緊張感があって机の中にしまってあるはずなのにすぐには出て来なかった。
「えっと昨日確認したから…っ、絶対あるはずなんだけど」
なんでこんな時に出て来てくれないのノート!空気読んでよ!!
「…じゃあ、持って来てくれる?もう先生とこ持って行かないと」
「ごめんねっ、あとで!あとでちゃんと持って行くから!」
うわーーーっ、最悪!
どんだけごそごそしても見付からないし、こんなとこ天井くんに見られてると思うと余計に見付からないしもう!!
「あ、あった…!」
机の中身を全部取り出して1冊1冊見ていったらやっとノートが出て来た。
よかった、ちゃんとあった~!
だけど、天井くんはもう教室から出て行ってしまっていた。
職員室まではちょっと遠いから、早めに行かないと放課の間に戻って来れない。急いで廊下に出て追いかける、少し向こうを歩く後ろ姿に呼びかけて。
「天井くっ」
―ズサァァァッ
「大丈夫!?」
重ねるように持っていた私を抜いたクラス全員分のノートは39冊、重いしかさばるしで天井くんがバランスを崩して雪崩のように床に散らばった。1冊落ちたら次もその次も落ちて行ったみたいで半分くらい手元からなくなっていた。
「天井くん大丈夫っ」
駆け寄ってスッと落ちたノートに手を伸ばす、だけどピクッて天井くんの手が揺れたから。
わかっちゃったの、手を止めたこと。
同時に同じノートを拾おうとしたから、触れそうになって天井くんが手を止めた。
「……。」
あ、今のはちょっと…
しんどい、かもしれない。
「…あ、天井くんこれ!大丈夫だった?」
だけどそんなこと構ってられなくて、それよりも今は笑おうせめて。そう思って、にこっと笑ったつもりでしゃがみ込んだままノートを手渡した。
「…ありがとう」
スッと弾き抜かれて行くだけのノートは虚しくて。
笑った私の顔なんか見てくれなかった。
顔を逸らされたままノートだけ引き抜かれた。
もう、見てもくれない…
「あ、天井くん!私手伝おうか?1人じゃ大変じゃない?」
ここで落ち込んじゃったらダメだから、少しでも何か言わなきゃもう一度笑って…きゅっと口角を上げて半分ノートをもらおうとした。
「荻野さんにお願いしてないからいいよ」
「……え?」
差し出した手が残っちゃった。
それは…、そうなんだけど…
なんでも引き受けちゃう私だけど、これは確かにお願いされてない。
でも、そうじゃなくて…
「天井くん…ごめんね」
天井くんがノートを拾い終えて立ち上がる。私も立ち上がって背中を向けた天井くんに呼びかけるように声を出した。
「あの…っ、私謝りたくて!」
謝ればいいとかそんなふうに思ってるわけじゃない、でも謝ったら少しは変わるんじゃないかなって思ってた。
「あの時は…ごめんなさい、天井くんに嫌な想いさせちゃって…」
また照れ臭そうに頬を染めて、ふわっとかもし出すキャラメルポップコーンの匂いを期待してた。
「平気だから」
感情のない声で、甘いどころか冷たくて。
サッと私からノートを持って行った天井くんはスタスタとさっきよりも足早に廊下を歩いて行く。
平気だから…?
平気ってなに?
私は全然平気じゃないよ、何が平気なの…
瞳が熱い、頬じゃなくて瞳にじわって熱が集まって来る。
何も変えられなかった。
きちんとあの日のことを天井くんに。
思い浮かぶのはそれしかないし、もう一度ごめんさないを言おう。
そしたら…
また前みたいに、話せるようになるよね?
カチッと時計の針が動いたと同時チャイムが鳴る、うちのクラスの時計はどこよりも正確なの。
先生が級長に終わりのあいさつを促して礼をし終えたらすぐに呼びかけるんだ、このタイミングが大事だよね。
顔を上げたらすぐ、ほらもう放課になるから…!
「あまっ、………え?」
もういなかった。
機敏な動きで顔を上げたつもりなのに、斜め前を見たら天井くんの姿はもうなかった。
早すぎない?そんな急いでどこいく用事があったの…?
「……。」
さっきの放課もこんな感じだった…!
なんならその前もこうだった、もう3時間目…次は給食になっちゃう。こんなに話しかけるタイミングって難しかったかなぁ、出したくないのにタメ息が無意識で出ちゃうよ。
天井くんのいない教室は全然甘い香りがしないね。
「小桃ちゃーん!」
はぁっと息を吐いて座ろうかと思った時、廊下からブンブンと手を振られた。
桜太くんだ、教室まで来て私を呼ぶってなんだろう?何かあったのかな…
「国語の教科書貸してくれない!?」
「う、うん…いいよ!」
今日は1時間目が国語だったから、午後にでも返してもらえばいっかって机から教科書を出して廊下に出た。
「ありがとう小桃ちゃん!」
「どういたしまして」
「柊羽に借りようと思ったらいなかったからさ」
「あー…天井くんなら授業終わってすぐどっか行っちゃったよ」
それもずーっと休みのたびに…
「あ、見て見て!ちょうちょ飛んでる!」
スッと私から教科書を持って行った桜太くんが廊下の窓の方へ駆け寄って行った。指を差した先にはヒラヒラとアゲハ蝶が飛んでいる。
「捕まえられないかなー」
捕まえてどうするんだろうって思いながら私もちょうちょに近付いた。虫はそんなに好きじゃないけど、なぜかちょうちょは可愛く見えるよね。
「昔よく柊羽と虫取りに行ったんだ」
「そうなの?天井くん虫好きなんだ!」
「柊羽は別に好きじゃないんだけど」
「好きじゃないのに取りに行ってたんだ!?」
天井くんが虫が好きなのはちょっと意外だなぁって思った、桜太くんは明らかに好きそうだけど天井くんはそんなの興味なさそうで。それなのに虫取りに行くってなんで…
「虫が柊羽のこと好きなんだよね!」
「あー、それはわかるかも天井くん甘くておいしそうな香りがするもんね!」
何気なく、つい思ったから口走っちゃった。
ふわふわと香るあの香りに虫たちは喜びそうだなって想像したらふふって声が漏れちゃって、つい口に出しちゃった。
あ、やばい!言わないって約束したのに…!
ってハッとしてすぐに誤魔化そうと思ったけど、桜太くんが目をぱちくりして私の顔を見たから。
「小桃ちゃん知ってるの?」
「え…?」
小桃ちゃん知ってるの?ってそれは…
「桜太くんも知ってるの…?」
知ってるのは私だけじゃないの?
お互い目を合わせて目を開く。
“このこと誰にも言わないでほしいんだ…!”
天井くんの秘密、桜太くんも知ってるってこと?
てっきり私だけが知ってるんだと思ってた…
「なーんだ、小桃ちゃんと柊羽ってそんなに仲良しなんだ!」
目を細めてにこっと笑った桜太くんは開いた窓に寄りかかるように腕を置いて外へと視線を向けた。
「知らなかったな、そんなに仲良しだったなんて」
「仲良しって…そうでもないよ?ちょっと話すくらいのクラスメイトだし」
最近はそのちょっとだってないのに、仲良しだなんて程遠いよ。
「ねぇこれ知ってるのって小桃ちゃん以外にいる?」
「え、いないけど」
「小桃ちゃんのお友達は?よく一緒にいる子!」
「あ、はすみんのこと?はすみんも知らないよ、言ってないし」
言わないって言ったから、天井くんは知られたくなさそうだったし。でも桜太くんとは仲がいいから、私とは比べ物にならないくらいね。
「小桃ちゃんっていい子だね!」
「え?」
「オレとも仲良くしてよ!」
「えっ!?」
桜太くんとの会話はジェットコースターみたいにどんどん進む、スピードについていけなくて相づちも上手く返せなくて。
「じゃ、教科書ありがとう!また返しに来るね!」
そのままのスピードで自分のクラスに帰って行った。
「……。」
オレとも仲良く…
十分仲良くしてくれてるとは思うんだけど、まだもっとってことなのかな?桜太くんの仲良くは私が思うよりいっぱいって感じがするし。
仲良く…
なってどうするんだろ?私と仲良くして…
“小桃ちゃんと柊羽ってそんなに仲良しなんだ!”
「……。」
全然そんなことないよ。
ただのクラスメイトだよ。
だって話してくれないんだもん。
もう私とは話してくれないのかな…
「荻野さん、ノート出してくれる?」
ぼぉーっと自分の席に座って頬杖をつきながら窓の外を見てたら話しかけられた。
「数学のノート、まだ宿題終わってない?」
話しかけれたことに動揺しちゃって一瞬息を吸うのか吐くのかも迷っちゃった。
「し、してある!ちゃんとしてあるよ!今出すから…っ」
天井くんの方から話しかけられるとは思ってなくて。
数学係だからまだノートを出してなかった私に言わなきゃいけなかっただけだんだろうけど、このほんのちょっとの会話にすごく緊張感があって机の中にしまってあるはずなのにすぐには出て来なかった。
「えっと昨日確認したから…っ、絶対あるはずなんだけど」
なんでこんな時に出て来てくれないのノート!空気読んでよ!!
「…じゃあ、持って来てくれる?もう先生とこ持って行かないと」
「ごめんねっ、あとで!あとでちゃんと持って行くから!」
うわーーーっ、最悪!
どんだけごそごそしても見付からないし、こんなとこ天井くんに見られてると思うと余計に見付からないしもう!!
「あ、あった…!」
机の中身を全部取り出して1冊1冊見ていったらやっとノートが出て来た。
よかった、ちゃんとあった~!
だけど、天井くんはもう教室から出て行ってしまっていた。
職員室まではちょっと遠いから、早めに行かないと放課の間に戻って来れない。急いで廊下に出て追いかける、少し向こうを歩く後ろ姿に呼びかけて。
「天井くっ」
―ズサァァァッ
「大丈夫!?」
重ねるように持っていた私を抜いたクラス全員分のノートは39冊、重いしかさばるしで天井くんがバランスを崩して雪崩のように床に散らばった。1冊落ちたら次もその次も落ちて行ったみたいで半分くらい手元からなくなっていた。
「天井くん大丈夫っ」
駆け寄ってスッと落ちたノートに手を伸ばす、だけどピクッて天井くんの手が揺れたから。
わかっちゃったの、手を止めたこと。
同時に同じノートを拾おうとしたから、触れそうになって天井くんが手を止めた。
「……。」
あ、今のはちょっと…
しんどい、かもしれない。
「…あ、天井くんこれ!大丈夫だった?」
だけどそんなこと構ってられなくて、それよりも今は笑おうせめて。そう思って、にこっと笑ったつもりでしゃがみ込んだままノートを手渡した。
「…ありがとう」
スッと弾き抜かれて行くだけのノートは虚しくて。
笑った私の顔なんか見てくれなかった。
顔を逸らされたままノートだけ引き抜かれた。
もう、見てもくれない…
「あ、天井くん!私手伝おうか?1人じゃ大変じゃない?」
ここで落ち込んじゃったらダメだから、少しでも何か言わなきゃもう一度笑って…きゅっと口角を上げて半分ノートをもらおうとした。
「荻野さんにお願いしてないからいいよ」
「……え?」
差し出した手が残っちゃった。
それは…、そうなんだけど…
なんでも引き受けちゃう私だけど、これは確かにお願いされてない。
でも、そうじゃなくて…
「天井くん…ごめんね」
天井くんがノートを拾い終えて立ち上がる。私も立ち上がって背中を向けた天井くんに呼びかけるように声を出した。
「あの…っ、私謝りたくて!」
謝ればいいとかそんなふうに思ってるわけじゃない、でも謝ったら少しは変わるんじゃないかなって思ってた。
「あの時は…ごめんなさい、天井くんに嫌な想いさせちゃって…」
また照れ臭そうに頬を染めて、ふわっとかもし出すキャラメルポップコーンの匂いを期待してた。
「平気だから」
感情のない声で、甘いどころか冷たくて。
サッと私からノートを持って行った天井くんはスタスタとさっきよりも足早に廊下を歩いて行く。
平気だから…?
平気ってなに?
私は全然平気じゃないよ、何が平気なの…
瞳が熱い、頬じゃなくて瞳にじわって熱が集まって来る。
何も変えられなかった。
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