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被保護編 342年
342年12月1-3
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少し経つとドアが開き、入室を許された。私はソウシュウの部屋に留まらなくてはいけない。
ソウシュウは片手に子を抱いたまま、ともやに跪き手を取っている。
ともやは目を開けない。ぐったりしている。
「オーサー」
ソウシュウの呼びかけで目を閉じたまま眉を動かした。瞼を開ける力も残っていない。
「お子は健康です。少しお弱いかもしれませんが、気をつけていらっしゃれば大丈夫でしょう。お妃様は静養が必要です」
命に危険はないのか。静養すればよくなるのか。
ソウシュウが指示し、ソウシュウは我が子を抱いたまま、全員部屋から出て行った。
ともやは一人になりたがる。弱れば弱るほど。野生動物のように、弱るほどに一人になれる場所を探す。
開いたドアの向こうにともやが寝ている。
誰もいない部屋に入り、ベッドのともやの横に立った。
血の気が感じられない白さ。そっと頬に触った。冷たい。
短い髪。細い首。浅く小さい呼吸。
出会った頃と変わっていないのに、こんなに変わってしまうのか。私が連れてきたばかりに彼女は苦労し、この上ない苦痛を経験した。私の責任だ。だから私が責任を取りたかった。
ドアが開いて湯たんぽを持ってきた侍女が入ろうとし、私を見て硬直した。誰もいないと思っていたのだろう。
ソウシュウの部屋へ戻る。
もっと回復するまでは側にいたい。今の容態では目を離せない。
ソウシュウはともやの子を得た。
ともやは自由にしてやってほしい。
ソウシュウは片手に子を抱いたまま、ともやに跪き手を取っている。
ともやは目を開けない。ぐったりしている。
「オーサー」
ソウシュウの呼びかけで目を閉じたまま眉を動かした。瞼を開ける力も残っていない。
「お子は健康です。少しお弱いかもしれませんが、気をつけていらっしゃれば大丈夫でしょう。お妃様は静養が必要です」
命に危険はないのか。静養すればよくなるのか。
ソウシュウが指示し、ソウシュウは我が子を抱いたまま、全員部屋から出て行った。
ともやは一人になりたがる。弱れば弱るほど。野生動物のように、弱るほどに一人になれる場所を探す。
開いたドアの向こうにともやが寝ている。
誰もいない部屋に入り、ベッドのともやの横に立った。
血の気が感じられない白さ。そっと頬に触った。冷たい。
短い髪。細い首。浅く小さい呼吸。
出会った頃と変わっていないのに、こんなに変わってしまうのか。私が連れてきたばかりに彼女は苦労し、この上ない苦痛を経験した。私の責任だ。だから私が責任を取りたかった。
ドアが開いて湯たんぽを持ってきた侍女が入ろうとし、私を見て硬直した。誰もいないと思っていたのだろう。
ソウシュウの部屋へ戻る。
もっと回復するまでは側にいたい。今の容態では目を離せない。
ソウシュウはともやの子を得た。
ともやは自由にしてやってほしい。
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