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被保護編 340年
340年1月2
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彼女はいつも敬語を使う。止めよと命じても止めなかった。どんな時も一線を引きたいらしい。
最初に手をつけたのは会計基準だった。変更点と、変更による効果を私に示し、実施するように頼んだ。
そういう提言を望んでいた。
彼女は現場を見たがる。頑としてパーティには出ないが、国内に連れ出すことはできた。
目新しい物を見ている時、前のような輝きが目に宿る。
それについて私と話している時も楽しそうだ。
だが触れると一瞬で消える。
嫌っているわけではないだろう。
常に礼儀正しく、一定の距離を保ち、必要な時は諫言もする。
相変わらず触った時の緊張は消えないが、すぐに力を抜く。
反応もする。控えめだが。
彼女は薬を飲み続けている。
取り上げることはできる。だがそれをすると、彼女は本当に自分を道具だと思うだろう。今でもそう思っている。それを助長したくない。子は無くてもいい。彼女が全て私のものになればいいのだ。
彼女は自分から私の部屋に来る。そうすれば終われば自分の部屋に戻り、一人で眠れるからだ。
一人でいたがる。だからレイサス王子は。彼の事は考えないようにしている。
暗闇の中でガウンを纏い、お辞儀をして出て行こうとする彼女を捕まえ、もう一度ベッドに押さえて繋がる。
彼女は抵抗しない。繋がっているが、隔てがある。
いつもはそれなりに彼女を気遣って動くが、堪えられなかった。私の思いを奥まで叩き付けてでも伝えたい。
彼女は抵抗しない。受け入れている。だが迎え入れているわけではない。
その晩は私の部屋で眠らせた。
私が起きる時にはもう目が覚めていた。一人ではないと眠れないのか。
焦るべきではない。人間に不審を抱く動物を慣らすなら焦ってはならない。
一人になれる場所を与えるべきだ。
そうすれば少しずつ心を開くだろう。
最初に手をつけたのは会計基準だった。変更点と、変更による効果を私に示し、実施するように頼んだ。
そういう提言を望んでいた。
彼女は現場を見たがる。頑としてパーティには出ないが、国内に連れ出すことはできた。
目新しい物を見ている時、前のような輝きが目に宿る。
それについて私と話している時も楽しそうだ。
だが触れると一瞬で消える。
嫌っているわけではないだろう。
常に礼儀正しく、一定の距離を保ち、必要な時は諫言もする。
相変わらず触った時の緊張は消えないが、すぐに力を抜く。
反応もする。控えめだが。
彼女は薬を飲み続けている。
取り上げることはできる。だがそれをすると、彼女は本当に自分を道具だと思うだろう。今でもそう思っている。それを助長したくない。子は無くてもいい。彼女が全て私のものになればいいのだ。
彼女は自分から私の部屋に来る。そうすれば終われば自分の部屋に戻り、一人で眠れるからだ。
一人でいたがる。だからレイサス王子は。彼の事は考えないようにしている。
暗闇の中でガウンを纏い、お辞儀をして出て行こうとする彼女を捕まえ、もう一度ベッドに押さえて繋がる。
彼女は抵抗しない。繋がっているが、隔てがある。
いつもはそれなりに彼女を気遣って動くが、堪えられなかった。私の思いを奥まで叩き付けてでも伝えたい。
彼女は抵抗しない。受け入れている。だが迎え入れているわけではない。
その晩は私の部屋で眠らせた。
私が起きる時にはもう目が覚めていた。一人ではないと眠れないのか。
焦るべきではない。人間に不審を抱く動物を慣らすなら焦ってはならない。
一人になれる場所を与えるべきだ。
そうすれば少しずつ心を開くだろう。
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