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被保護編 339年
339年3月2-2
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パーティでは息を飲んだ。儚く、それこそ違う世界の人間のような雰囲気だった。
少し白くなったからだろうか。少し細くなったからだろうか。
兄上が頼んだ通り髪をおろして白いドレスで立っていると、変わってしまったと感じる。幼く見える。
少し前のオーサーはもっと生気というか活力があって、細いけれど強さを感じた。
今のオーサーはなんだろう。投げやりというわけではないし、疲れを見せているわけでもない。仕事も今まで通りやっている。
主張も今まで通りだ。結婚しろ、子供を作れ、自分以外と。今は、せめて恋人を作れも加わった。
皆、これで決まったと思っているのに、オーサーだけ変わらない。だが何かが変わった。
ツァイリスの客人に立場を思い知らせたときは、昔のオーサーだった。一文一文を聞けば、何も変な事は言っていないし失礼な事も言っていない。口調も表情も親しげで丁寧だ。
けれどその一文を適切に選び畳みかけると、圧倒することができるということを学んだ。真似はできないが。
それはいつも通りだったが、その後はまた影が薄いというか、影が離れているようだ。
基本は変わってはいない。
しかしなぜか違う。
今までは手を伸ばせば触れて握れば筋肉を感じられたが、今は指が空を切りそうだ。
それは、触っていはいけない存在になったからかもしれない。
少し白くなったからだろうか。少し細くなったからだろうか。
兄上が頼んだ通り髪をおろして白いドレスで立っていると、変わってしまったと感じる。幼く見える。
少し前のオーサーはもっと生気というか活力があって、細いけれど強さを感じた。
今のオーサーはなんだろう。投げやりというわけではないし、疲れを見せているわけでもない。仕事も今まで通りやっている。
主張も今まで通りだ。結婚しろ、子供を作れ、自分以外と。今は、せめて恋人を作れも加わった。
皆、これで決まったと思っているのに、オーサーだけ変わらない。だが何かが変わった。
ツァイリスの客人に立場を思い知らせたときは、昔のオーサーだった。一文一文を聞けば、何も変な事は言っていないし失礼な事も言っていない。口調も表情も親しげで丁寧だ。
けれどその一文を適切に選び畳みかけると、圧倒することができるということを学んだ。真似はできないが。
それはいつも通りだったが、その後はまた影が薄いというか、影が離れているようだ。
基本は変わってはいない。
しかしなぜか違う。
今までは手を伸ばせば触れて握れば筋肉を感じられたが、今は指が空を切りそうだ。
それは、触っていはいけない存在になったからかもしれない。
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