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被保護編 337年
337年4月2-1
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三回、トイレに行ってきた。二回目まではろくに目を開けていなかったから周りを見ていないけど、ごそごそと虫のように動き出す前に毎回「ここどこだ」となった。
三回目の帰りには、ドア前に服と水を置いたカートがあることに気づいたので部屋に入れた。使っていいんだよね。また眠る。
ここどこだ。
うちの寝室は濃い藍色の壁にしている。遮光カーテンだから昼でも暗いんだけど、ここは明るい。そして広い。
イユリスだ。
あらゆる意味でくしゃくしゃになってるな。顔を洗わずに寝たから気持ち悪い。今何時だ。というか何日なんだ。
うちの居間くらいある部屋を見て回るとドアがあり、空のクローゼットと浴室だった。石鹸とタオルが用意してある。蛇口が二つあるので出してみたけど、水しか出ない。
ベッドに戻って鈴を鳴らしてみたらメイドさんがドアを叩いた。立っていって小さく開けた。この顔を見られたくないんだけどな。
「すみませんが、お風呂に入れるでしょうか」
「十分後にご用意いたします」
「あの、お湯を運ぶんですか?」
「いえ、ボイラー室で水を沸かしますので、蛇口からお湯が出ます」
「でしたら自分でやります」
そのまま帰ってもらった。
十分ね。カートに載っていた服、パジャマに近いみたい。下着もあった。服はともかく下着も男物みたいだけど、サイズは大丈夫そうだからいいか。ブラジャーどうしよう。それはなかった。この世界のブラジャーについては、さすがにレイサスには聞いていない。
わりと生地が厚いシャツだからなくてもいいか。ブラジャー嫌いだし。
風呂は気持ちよかったです。微かにあった頭痛の気配も消えた。頭と顔も洗えたし、着ていた下着も洗って、最後にバスタブもざっと洗っておいた。
三回目の帰りには、ドア前に服と水を置いたカートがあることに気づいたので部屋に入れた。使っていいんだよね。また眠る。
ここどこだ。
うちの寝室は濃い藍色の壁にしている。遮光カーテンだから昼でも暗いんだけど、ここは明るい。そして広い。
イユリスだ。
あらゆる意味でくしゃくしゃになってるな。顔を洗わずに寝たから気持ち悪い。今何時だ。というか何日なんだ。
うちの居間くらいある部屋を見て回るとドアがあり、空のクローゼットと浴室だった。石鹸とタオルが用意してある。蛇口が二つあるので出してみたけど、水しか出ない。
ベッドに戻って鈴を鳴らしてみたらメイドさんがドアを叩いた。立っていって小さく開けた。この顔を見られたくないんだけどな。
「すみませんが、お風呂に入れるでしょうか」
「十分後にご用意いたします」
「あの、お湯を運ぶんですか?」
「いえ、ボイラー室で水を沸かしますので、蛇口からお湯が出ます」
「でしたら自分でやります」
そのまま帰ってもらった。
十分ね。カートに載っていた服、パジャマに近いみたい。下着もあった。服はともかく下着も男物みたいだけど、サイズは大丈夫そうだからいいか。ブラジャーどうしよう。それはなかった。この世界のブラジャーについては、さすがにレイサスには聞いていない。
わりと生地が厚いシャツだからなくてもいいか。ブラジャー嫌いだし。
風呂は気持ちよかったです。微かにあった頭痛の気配も消えた。頭と顔も洗えたし、着ていた下着も洗って、最後にバスタブもざっと洗っておいた。
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