30 / 41
第30話 こんなところでイチャイチャしている場合ではない
しおりを挟む
「えいっ♡ えいっ♡♡」
「おうっ♡ おうっ♡♡」
地下牢に響き渡るヴィエルジュの声と、俺──リオン・ヘイヴンの声。
「おーい……」
俺がヴィエルジュの魔法のムチを受けているところで、聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「お前ら……なに、してんの?」
担任のカンセル先生がどうしてここにいるのか疑問が浮かんだが、それは向こうも同じみたい。
先生は、かけているサングラスをクイっとしながら呆れた声を出していた。
「ご主人様を拷問中です♡」
「なんでそうなった!? リオン、大丈夫か!?」
「──先生。どうして邪魔をするんですか。もう少しで新しい扉が開きそうだったのに」
「そうですね。私もなにかが開きそうな気がしておりました」
「その年で開かんで良い!!」
流石のチャラ男も、自分の生徒がSMに目覚めるのを阻止したいみたいで、すぐさま俺を拘束具から解放する。
拘束を解かれると、ふらっとヴィエルジュが生まれたままの姿の俺を抱えてくれる。
「いかがでしたか? ご主人様」
「ああ。とても良かったよ。ヴィエルジュは顔も声も可愛いからな。非常に興奮した」
「可愛いだなんて……♡ もう、ご主人様はいつもそうやってヴィエルジュを甘やかす。次はもっと頑張りますね♡」
えへへーなんてやり取りをしているとカンセル先生がジト目で見てくる。
「地下牢でイチャイチャすんなー」
はぁと呆れたため息を吐きながら先生は、どこかで見つけてくれたのだろう剥がされた俺の制服を渡してくれる。
どもどもーと受け取って早速と着替える。
「そういえば先生。今ってなにがどうなってんですかね」
制服に袖を通しながら先生へ尋ねた。
「ん。ちょっと整理な。まず、リオンはフーラ誘拐の容疑で魔法団に連行された。これで間違いはないよな?」
「はい。魔法団から事情聴取を要請されましたが、ここに連れて来られていきなり拷問をされました」
「やっぱりそうか……リオン。単刀直入に言うと、そいつらは魔法団じゃない。正確には元魔法団の団員達だ」
「元魔法団の団員達がどうしてジュノー先生と一緒なんですか?」
先生はサングラスをクイっとすると説明を続けてくれる。
「あいつらはみんなジュノーの部隊にいた連中だ。俺は部隊が違うから詳細まではわからないが、魔法団をクビになった連中だろう」
クビになった理由なんてのは様々あるが、簡単に俺を拷問する連中だ。理不尽なクビってわけではなさそうだよな。
「ジュノーは元魔法団と手を組んでフーラを誘拐し、その罪をリオンになすりつけるつもりだったんだ」
「一番隊隊長でフーラ様の婚約者。なのに、わざわざフーラ様を誘拐する理由というのはなぜなのでしょう?」
俺も気になることをヴィエルジュが尋ねてくれる。
「確実なことは言えないが、あいつは下から慕われている。だから、元魔法団の連中を自分の部隊に戻したいがための行動なのかもしれないな」
「フーラ様を誘拐したのはご主人様ということにして捕まえる。手柄を元魔法団の団員達へ渡し、晴れて部隊に戻す。そんな感じでしょうか?」
「俺って自作自演に巻き込まれたってことかよ」
パンッ!
先生は自分の拳を叩いて怒っていた。
「もしそうだったとしたら絶対にゆるせねー。俺の可愛い生徒に罪を擦り付けやがって」
「「おおー」」
俺とヴィエルジュはパチパチパチと先生に拍手を送る。
このチャラ男、見た目はチャラチャラしているけど熱い良い先生じゃないか。
「リオンが学園を卒業できなかったら、猛プッシュした俺の爵位が剥奪になるじゃねーかよっ! くそっ!! それは絶対に避けないと」
「「あらら……」」
俺とヴィエルジュは拍手をしていたのが一転、その場でこけそうになる。
「こんのクソ教師!!」
「あはは! ウソウソ。冗談だっての。本気で心配だったから来たんだよん」
「うそくさー」
「ご主人様。先生の仰っていることは本当です。ご主人様が連行された後、この場所にすぐさま案内してくれたのは先生ですので」
「確かに。ヴィエルジュひとりじゃ来れなかったろうな。それにしても良くここだとわかりましたよね」
「ここは山にある古い地下牢で今は使われていないからな。元魔法団の奴等が使うならここしかないって思ってな」
ドヤ顔一つ見せる先生。それが妙にチャラくてやめてほしいけど、その推理のおかげで助かったからドヤ顔するなとは言えない。
「それにしたって、ヴィエルジュはいきなり突っ走って行くもんなぁ。後を追ったら、地下牢ごと元魔法団の団員達が凍って粉々になっててびっくりしたわ」
「私、超不機嫌でしたからね」
このメイド様。普段は風魔法を使用するけど、ブチキレたら殺戮の氷魔法で無双しますからね。本当に怖くて美しいメイド様ですよ。
「もしかして、ヴィエルジュって一番やばい?」
「一番怒らしたらダメなタイプです」
「安心してくださいカンセル先生。私、沸点は高い方なので、そんなにすぐには怒りません」
ヴィエルジュはパチンと持っていたムチを地面に叩きつける。
「ですが、ご主人様に害を成す者には容赦しません」
「あははー。リオンくん。これからもよろしくー」
先生も氷漬けは勘弁なのか、わざとらしく俺と肩を組んでくる。
現金なチャラ男なこって。
「しっかし、フーラもここにいると思ったんだけど宛が外れたな」
「そういえば先生。フーラの捜索はどうなっているんですか?」
「俺の部隊が総出で探している──」
ゴゴゴゴゴゴ──。
会話の途中で地震のような揺れが発生する。
その直後、カンセル先生が眉間にシワを寄せると、「なんだと!?」と驚いた声を出す。
いきなり独り言を始めたから何事かと思ったわ。
「思念魔法でしょうね。遠く離れた相手と心の中で会話が可能な上位の魔法です」
「魔法使いはそんな魔法も使えるのかよ」
「ご主人様と私には不要ですね。目を見ればわかりますもの」
「じゃ、これはわかる?」
ジーっとヴィエルジュを見つめると、「簡単過ぎです」と鼻で笑ってみせた。
「『ヴィエルジュ好き好きー♡ 俺と一生一緒にいてくれや♡♡』ですね。余裕過ぎてヴィエルジュびびっております」
「『ヴィエルジュ、今日のリップ変えてるよな。昨日の大事な買い物ってそれだったんだね。似合っているよ』なんだけど」
「おっふっ。リップに気が付いてくれる系男子とか、どんだけ私の理想なんですか、ご主人様。普通に好きです」
「息を吐くみたいに告ってくるね」
「ふたりとも。地下牢でのイチャイチャは終いだ」
思念魔法が終わったみたいで、カンセル先生がまじな顔して俺達に言ってのける。
「街で化け物が暴れているらしい。さっきの揺れはその化け物の仕業だろう」
「化け物、ですか」
「ああ。詳細はわからないが、俺の部隊もやられていると連絡があった。俺はすぐに加勢に行くから、リオンとヴィエルジュでフーラの捜索を頼めるか?」
「「はい」」
いつもの先生とは違い、その真剣な眼はアルバート魔法団二番隊隊長であったため、俺とヴィエルジュは切り替えるように返事をした。
「よし。とりあえずここから出るぞ」
カンセル先生は俺達に杖を振ってみせた。
すると、目の前の景色が一気に変わる。
気がつくと、暗い山の中の景色が広がっていた。
もう、夜か。
「入学試験の時みたいなワープの魔法?」
「はい。流石はアルバート魔法団二番隊隊長ですね」
「イェーイ。ピースピース」
態度こそチャラいが、やっぱり凄い人なんだなぁ。
「つうかヴィエルジュ。それ持って来たの?」
彼女が持っている魔法のムチを見ながら言うと、その場でパチンと地面を叩く。
「ご主人様がご所望と思いまして」
「よくやったぞ、ヴィエルジュ」
「はぁ。お前ら良い加減SMはやめ──」
がはっ!!
「「!?」」
平和的会話の最中に、カンセル先生の胸を魔法が貫いた。
『当たったのはカンセルか』
俺達の目の前に爽やか系のイケメンが不意打ちをして現れた。
「おうっ♡ おうっ♡♡」
地下牢に響き渡るヴィエルジュの声と、俺──リオン・ヘイヴンの声。
「おーい……」
俺がヴィエルジュの魔法のムチを受けているところで、聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「お前ら……なに、してんの?」
担任のカンセル先生がどうしてここにいるのか疑問が浮かんだが、それは向こうも同じみたい。
先生は、かけているサングラスをクイっとしながら呆れた声を出していた。
「ご主人様を拷問中です♡」
「なんでそうなった!? リオン、大丈夫か!?」
「──先生。どうして邪魔をするんですか。もう少しで新しい扉が開きそうだったのに」
「そうですね。私もなにかが開きそうな気がしておりました」
「その年で開かんで良い!!」
流石のチャラ男も、自分の生徒がSMに目覚めるのを阻止したいみたいで、すぐさま俺を拘束具から解放する。
拘束を解かれると、ふらっとヴィエルジュが生まれたままの姿の俺を抱えてくれる。
「いかがでしたか? ご主人様」
「ああ。とても良かったよ。ヴィエルジュは顔も声も可愛いからな。非常に興奮した」
「可愛いだなんて……♡ もう、ご主人様はいつもそうやってヴィエルジュを甘やかす。次はもっと頑張りますね♡」
えへへーなんてやり取りをしているとカンセル先生がジト目で見てくる。
「地下牢でイチャイチャすんなー」
はぁと呆れたため息を吐きながら先生は、どこかで見つけてくれたのだろう剥がされた俺の制服を渡してくれる。
どもどもーと受け取って早速と着替える。
「そういえば先生。今ってなにがどうなってんですかね」
制服に袖を通しながら先生へ尋ねた。
「ん。ちょっと整理な。まず、リオンはフーラ誘拐の容疑で魔法団に連行された。これで間違いはないよな?」
「はい。魔法団から事情聴取を要請されましたが、ここに連れて来られていきなり拷問をされました」
「やっぱりそうか……リオン。単刀直入に言うと、そいつらは魔法団じゃない。正確には元魔法団の団員達だ」
「元魔法団の団員達がどうしてジュノー先生と一緒なんですか?」
先生はサングラスをクイっとすると説明を続けてくれる。
「あいつらはみんなジュノーの部隊にいた連中だ。俺は部隊が違うから詳細まではわからないが、魔法団をクビになった連中だろう」
クビになった理由なんてのは様々あるが、簡単に俺を拷問する連中だ。理不尽なクビってわけではなさそうだよな。
「ジュノーは元魔法団と手を組んでフーラを誘拐し、その罪をリオンになすりつけるつもりだったんだ」
「一番隊隊長でフーラ様の婚約者。なのに、わざわざフーラ様を誘拐する理由というのはなぜなのでしょう?」
俺も気になることをヴィエルジュが尋ねてくれる。
「確実なことは言えないが、あいつは下から慕われている。だから、元魔法団の連中を自分の部隊に戻したいがための行動なのかもしれないな」
「フーラ様を誘拐したのはご主人様ということにして捕まえる。手柄を元魔法団の団員達へ渡し、晴れて部隊に戻す。そんな感じでしょうか?」
「俺って自作自演に巻き込まれたってことかよ」
パンッ!
先生は自分の拳を叩いて怒っていた。
「もしそうだったとしたら絶対にゆるせねー。俺の可愛い生徒に罪を擦り付けやがって」
「「おおー」」
俺とヴィエルジュはパチパチパチと先生に拍手を送る。
このチャラ男、見た目はチャラチャラしているけど熱い良い先生じゃないか。
「リオンが学園を卒業できなかったら、猛プッシュした俺の爵位が剥奪になるじゃねーかよっ! くそっ!! それは絶対に避けないと」
「「あらら……」」
俺とヴィエルジュは拍手をしていたのが一転、その場でこけそうになる。
「こんのクソ教師!!」
「あはは! ウソウソ。冗談だっての。本気で心配だったから来たんだよん」
「うそくさー」
「ご主人様。先生の仰っていることは本当です。ご主人様が連行された後、この場所にすぐさま案内してくれたのは先生ですので」
「確かに。ヴィエルジュひとりじゃ来れなかったろうな。それにしても良くここだとわかりましたよね」
「ここは山にある古い地下牢で今は使われていないからな。元魔法団の奴等が使うならここしかないって思ってな」
ドヤ顔一つ見せる先生。それが妙にチャラくてやめてほしいけど、その推理のおかげで助かったからドヤ顔するなとは言えない。
「それにしたって、ヴィエルジュはいきなり突っ走って行くもんなぁ。後を追ったら、地下牢ごと元魔法団の団員達が凍って粉々になっててびっくりしたわ」
「私、超不機嫌でしたからね」
このメイド様。普段は風魔法を使用するけど、ブチキレたら殺戮の氷魔法で無双しますからね。本当に怖くて美しいメイド様ですよ。
「もしかして、ヴィエルジュって一番やばい?」
「一番怒らしたらダメなタイプです」
「安心してくださいカンセル先生。私、沸点は高い方なので、そんなにすぐには怒りません」
ヴィエルジュはパチンと持っていたムチを地面に叩きつける。
「ですが、ご主人様に害を成す者には容赦しません」
「あははー。リオンくん。これからもよろしくー」
先生も氷漬けは勘弁なのか、わざとらしく俺と肩を組んでくる。
現金なチャラ男なこって。
「しっかし、フーラもここにいると思ったんだけど宛が外れたな」
「そういえば先生。フーラの捜索はどうなっているんですか?」
「俺の部隊が総出で探している──」
ゴゴゴゴゴゴ──。
会話の途中で地震のような揺れが発生する。
その直後、カンセル先生が眉間にシワを寄せると、「なんだと!?」と驚いた声を出す。
いきなり独り言を始めたから何事かと思ったわ。
「思念魔法でしょうね。遠く離れた相手と心の中で会話が可能な上位の魔法です」
「魔法使いはそんな魔法も使えるのかよ」
「ご主人様と私には不要ですね。目を見ればわかりますもの」
「じゃ、これはわかる?」
ジーっとヴィエルジュを見つめると、「簡単過ぎです」と鼻で笑ってみせた。
「『ヴィエルジュ好き好きー♡ 俺と一生一緒にいてくれや♡♡』ですね。余裕過ぎてヴィエルジュびびっております」
「『ヴィエルジュ、今日のリップ変えてるよな。昨日の大事な買い物ってそれだったんだね。似合っているよ』なんだけど」
「おっふっ。リップに気が付いてくれる系男子とか、どんだけ私の理想なんですか、ご主人様。普通に好きです」
「息を吐くみたいに告ってくるね」
「ふたりとも。地下牢でのイチャイチャは終いだ」
思念魔法が終わったみたいで、カンセル先生がまじな顔して俺達に言ってのける。
「街で化け物が暴れているらしい。さっきの揺れはその化け物の仕業だろう」
「化け物、ですか」
「ああ。詳細はわからないが、俺の部隊もやられていると連絡があった。俺はすぐに加勢に行くから、リオンとヴィエルジュでフーラの捜索を頼めるか?」
「「はい」」
いつもの先生とは違い、その真剣な眼はアルバート魔法団二番隊隊長であったため、俺とヴィエルジュは切り替えるように返事をした。
「よし。とりあえずここから出るぞ」
カンセル先生は俺達に杖を振ってみせた。
すると、目の前の景色が一気に変わる。
気がつくと、暗い山の中の景色が広がっていた。
もう、夜か。
「入学試験の時みたいなワープの魔法?」
「はい。流石はアルバート魔法団二番隊隊長ですね」
「イェーイ。ピースピース」
態度こそチャラいが、やっぱり凄い人なんだなぁ。
「つうかヴィエルジュ。それ持って来たの?」
彼女が持っている魔法のムチを見ながら言うと、その場でパチンと地面を叩く。
「ご主人様がご所望と思いまして」
「よくやったぞ、ヴィエルジュ」
「はぁ。お前ら良い加減SMはやめ──」
がはっ!!
「「!?」」
平和的会話の最中に、カンセル先生の胸を魔法が貫いた。
『当たったのはカンセルか』
俺達の目の前に爽やか系のイケメンが不意打ちをして現れた。
128
お気に入りに追加
567
あなたにおすすめの小説
追放もの悪役勇者に転生したんだけど、パーティの荷物持ちが雑魚すぎるから追放したい。ざまぁフラグは勘違いした主人公補正で無自覚回避します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
ざまぁフラグなんて知りません!勘違いした勇者の無双冒険譚
ごく一般的なサラリーマンである主人公は、ある日、異世界に転生してしまう。
しかし、転生したのは「パーティー追放もの」の小説の世界。
なんと、追放して【ざまぁされる予定】の、【悪役勇者】に転生してしまったのだった!
このままだと、ざまぁされてしまうが――とはならず。
なんと主人公は、最近のWeb小説をあまり読んでおらず……。
自分のことを、「勇者なんだから、当然主人公だろ?」と、勝手に主人公だと勘違いしてしまったのだった!
本来の主人公である【荷物持ち】を追放してしまう勇者。
しかし、自分のことを主人公だと信じて疑わない彼は、無自覚に、主人公ムーブで【ざまぁフラグを回避】していくのであった。
本来の主人公が出会うはずだったヒロインと、先に出会ってしまい……。
本来は主人公が覚醒するはずだった【真の勇者の力】にも目覚めてしまい……。
思い込みの力で、主人公補正を自分のものにしていく勇者!
ざまぁフラグなんて知りません!
これは、自分のことを主人公だと信じて疑わない、勘違いした勇者の無双冒険譚。
・本来の主人公は荷物持ち
・主人公は追放する側の勇者に転生
・ざまぁフラグを無自覚回避して無双するお話です
・パーティー追放ものの逆側の話
※カクヨム、ハーメルンにて掲載
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる