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第35話 再会
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アローンが建物の中で無双を繰り広げ、そこら中を血に染めている一方その頃。
アシュリーは建物の最奥にあたる小部屋に軟禁されていた。
「ん……お腹空いたな」
最近彼女は病院食生活でお腹がいっぱいになるような食事はしていなかった。
直近に口に入れたものは、病院から連れ出された時に
飲まされた謎の液体(睡眠効果有り)のみである。
「……意識がボーっとしてるのに感覚は妙に冴えてる。寒い」
今、彼女は薄い白ローブ一枚しか着せられていない。
目を覚ましたら既にこの格好にされていたのだ。
そんな薄着で石の地面に座っているのだからそりゃあ寒い。
「……でも、これでいいよね」
こんな最悪の状況でも、彼女にとってはこれが最良の選択なのだ。
ソエラいわく、自分が儀式の犠牲になれば村からは去るらしい。
これでもうみんな苦しまなくて良くなる。
「……随分長く準備してる」
アシュリーが目を覚ましてから既に一時間は経っている。
ソエラは床に魔法陣を描いたり、血をぶちまけたり、謎のお香を焚いたり……
何の儀式なのかさっぱり分からない。
「……ふぅー……ようやく……準備が終わりましたよ」
どうやら全ては終わったらしい。
ソエラが息をつきながら部屋の扉を開けた。
向こうの部屋には毒々しい紫色の煙で満ちていて、尋常ではない雰囲気だ。
今からあんな場所に連れていかれるのか……
「ん……」
「さあ、来なさい。儀式の主役は貴方なのですから……
貴方が死んでようやく全てが始まるんです……」
「……」
「どうしました? 早く立ちなさい……それともまさか、
孤児の貴方にこの世への未練が有るのですか?」
元より自分は野垂れ死ぬはずが運良く善人に拾われただけだ。
今の状況はあの時迎えるはずの運命に追いつかれてしまったという事だろう。
だから未練は無い。
……いや、やっぱりそう言うと嘘になる。
育ててくれた人へのお別れは運命を察してから一応済ませたし、
最後の晩餐が質素な事と、一人寂しく死ぬ事も別に構わない。
ただ……1つだけ気がかりなのは友達の事だ。
彼との約束を守れない事への後悔は最期まで振り切れそうにない。
初めて出来た……対等な友人。
彼と話している時はまるで自分が普通の子供みたいに思えた。
経験は浅いのに、大胆で。
危ういように見えたけど、どこか油断の無い奴でこちらが助けられる事も多くて。
彼にはどんな隠し事があったのか……聞きたかった。
自分の隠し事を話した時、彼がどんな風に言ってくれたのかも……
聞きたかった。
「……ん。何でもない、早く始めて」
「フッ……それでいいのですよ」
椀一杯の、黒く怪しい雰囲気の液体が差し出される。
たぶん病院の時と同じ物だ。
これを飲んだらもう絶対に戻れない。
「んっ……」
ゴクゴクゴク……。
カランカラン!
一気に飲み干すと全身から力が抜けて、椀を取り落とす。
意識が薄くなると同時に……自分の心も薄くなっていく感覚がする。
ああ、もし神様がいるのなら祈ります。
私の死と、世話になった皆の平穏が対等でありますように。
*
「ついに……ついに……この時が来た! やっと!」
ソエラは深い眠りについた"器"を抱えて、祭壇にのせた。
高笑いが止まらない。
「長かった……ほとんど一年だったか?」
世界への復讐を誓い、ホルシド教に入信したあの日から。
自分は人間の滅亡が目的であるこの組織で成り上がることに全てを賭けてきた。
「あの病院に人が多かったのは僥倖だった……
儀式日の延長で不安定になった"場"が新たな供物……人間の死体を捧げる事でこうも安定を取り戻すとは!」
数え切れない程の人を殺してきた。
だがそんな事はどうでも良い。
「……そう、これは運命なのですよ。
二度も絶望してなお、諦めなかった私に対する神からの褒美なのです!」
二度目の絶望は入信後の事だった。
今でも鮮明に思い出せる……
『君には闇魔法……いや、そもそも魔法の素質が足りていない』
高度な闇魔法が扱えるのは、上席に座る為に必要な最低限の条件だった。
支部とはいえ、教祖まで成り上がったというのに。
本部の幹部から直々にそう宣告された。
「だが! 私は諦めなかった!」
何か手はないかと模索する日々に、偶然立ち寄った村で……彼女を見つけた。
圧倒的な魔法の素質と才能は一目ステータスを見れば明らかで、
そのうえ孤児だから消えても文句が出ない。
最高の人材を見つけたあの日から儀式に取り掛かった。
「……私は誰よりも勤勉でした。だからこそこんな独自の儀式も生み出せた」
今から行うのは、暗い感情や魂を魔力にして一人の人間に注ぎ込む儀式だ。
そうして得られるのは闇魔法を扱うに必要な、純粋で邪悪で絶望的な……仄暗い最高最悪の魔力だ。
代償として、最低でも人格が破壊されてしまうのだが……
自分に言わせればむしろそれはメリットに裏返る。
「こうして彼女を最高の闇魔法が使える人形に仕立て上げ……
私はそれを完璧に使役する! そうすれば
私が闇魔法を使えるのと何ら変わらない! フハハハハ!」
そうこうしている内に、ようやく場が完成したようだ。
先程まで部屋を満たしていた煙は消えている。
後は彼女に刃を突き立て、傷から魔力を取り込ませたら完成だ。
「さあ、降臨せよ! 邪神の! いや!
私に絶対忠誠の下僕よおおぉぉぉおおおおおお!!!」
ナイフを振り上げたその瞬間。
「オラァ!!!」
バコォン! ドサッ!
「……!? 何事……!?」
儀式の間のドアが蹴破られた。
そして飛び込んできたのは……
腹部を刺されて瀕死の信者と、返り血を全身に浴びた少年だ。
「……門番ごと突き破ってきたということですか」
「ソエラァ! 僕だよ! また会えて嬉しいなぁ!?」
「リバティー……!」
笑顔のリバティーことアローンとは対称的に、
ソエラは歯ぎしりに顔を歪ませていた。
アシュリーは建物の最奥にあたる小部屋に軟禁されていた。
「ん……お腹空いたな」
最近彼女は病院食生活でお腹がいっぱいになるような食事はしていなかった。
直近に口に入れたものは、病院から連れ出された時に
飲まされた謎の液体(睡眠効果有り)のみである。
「……意識がボーっとしてるのに感覚は妙に冴えてる。寒い」
今、彼女は薄い白ローブ一枚しか着せられていない。
目を覚ましたら既にこの格好にされていたのだ。
そんな薄着で石の地面に座っているのだからそりゃあ寒い。
「……でも、これでいいよね」
こんな最悪の状況でも、彼女にとってはこれが最良の選択なのだ。
ソエラいわく、自分が儀式の犠牲になれば村からは去るらしい。
これでもうみんな苦しまなくて良くなる。
「……随分長く準備してる」
アシュリーが目を覚ましてから既に一時間は経っている。
ソエラは床に魔法陣を描いたり、血をぶちまけたり、謎のお香を焚いたり……
何の儀式なのかさっぱり分からない。
「……ふぅー……ようやく……準備が終わりましたよ」
どうやら全ては終わったらしい。
ソエラが息をつきながら部屋の扉を開けた。
向こうの部屋には毒々しい紫色の煙で満ちていて、尋常ではない雰囲気だ。
今からあんな場所に連れていかれるのか……
「ん……」
「さあ、来なさい。儀式の主役は貴方なのですから……
貴方が死んでようやく全てが始まるんです……」
「……」
「どうしました? 早く立ちなさい……それともまさか、
孤児の貴方にこの世への未練が有るのですか?」
元より自分は野垂れ死ぬはずが運良く善人に拾われただけだ。
今の状況はあの時迎えるはずの運命に追いつかれてしまったという事だろう。
だから未練は無い。
……いや、やっぱりそう言うと嘘になる。
育ててくれた人へのお別れは運命を察してから一応済ませたし、
最後の晩餐が質素な事と、一人寂しく死ぬ事も別に構わない。
ただ……1つだけ気がかりなのは友達の事だ。
彼との約束を守れない事への後悔は最期まで振り切れそうにない。
初めて出来た……対等な友人。
彼と話している時はまるで自分が普通の子供みたいに思えた。
経験は浅いのに、大胆で。
危ういように見えたけど、どこか油断の無い奴でこちらが助けられる事も多くて。
彼にはどんな隠し事があったのか……聞きたかった。
自分の隠し事を話した時、彼がどんな風に言ってくれたのかも……
聞きたかった。
「……ん。何でもない、早く始めて」
「フッ……それでいいのですよ」
椀一杯の、黒く怪しい雰囲気の液体が差し出される。
たぶん病院の時と同じ物だ。
これを飲んだらもう絶対に戻れない。
「んっ……」
ゴクゴクゴク……。
カランカラン!
一気に飲み干すと全身から力が抜けて、椀を取り落とす。
意識が薄くなると同時に……自分の心も薄くなっていく感覚がする。
ああ、もし神様がいるのなら祈ります。
私の死と、世話になった皆の平穏が対等でありますように。
*
「ついに……ついに……この時が来た! やっと!」
ソエラは深い眠りについた"器"を抱えて、祭壇にのせた。
高笑いが止まらない。
「長かった……ほとんど一年だったか?」
世界への復讐を誓い、ホルシド教に入信したあの日から。
自分は人間の滅亡が目的であるこの組織で成り上がることに全てを賭けてきた。
「あの病院に人が多かったのは僥倖だった……
儀式日の延長で不安定になった"場"が新たな供物……人間の死体を捧げる事でこうも安定を取り戻すとは!」
数え切れない程の人を殺してきた。
だがそんな事はどうでも良い。
「……そう、これは運命なのですよ。
二度も絶望してなお、諦めなかった私に対する神からの褒美なのです!」
二度目の絶望は入信後の事だった。
今でも鮮明に思い出せる……
『君には闇魔法……いや、そもそも魔法の素質が足りていない』
高度な闇魔法が扱えるのは、上席に座る為に必要な最低限の条件だった。
支部とはいえ、教祖まで成り上がったというのに。
本部の幹部から直々にそう宣告された。
「だが! 私は諦めなかった!」
何か手はないかと模索する日々に、偶然立ち寄った村で……彼女を見つけた。
圧倒的な魔法の素質と才能は一目ステータスを見れば明らかで、
そのうえ孤児だから消えても文句が出ない。
最高の人材を見つけたあの日から儀式に取り掛かった。
「……私は誰よりも勤勉でした。だからこそこんな独自の儀式も生み出せた」
今から行うのは、暗い感情や魂を魔力にして一人の人間に注ぎ込む儀式だ。
そうして得られるのは闇魔法を扱うに必要な、純粋で邪悪で絶望的な……仄暗い最高最悪の魔力だ。
代償として、最低でも人格が破壊されてしまうのだが……
自分に言わせればむしろそれはメリットに裏返る。
「こうして彼女を最高の闇魔法が使える人形に仕立て上げ……
私はそれを完璧に使役する! そうすれば
私が闇魔法を使えるのと何ら変わらない! フハハハハ!」
そうこうしている内に、ようやく場が完成したようだ。
先程まで部屋を満たしていた煙は消えている。
後は彼女に刃を突き立て、傷から魔力を取り込ませたら完成だ。
「さあ、降臨せよ! 邪神の! いや!
私に絶対忠誠の下僕よおおぉぉぉおおおおおお!!!」
ナイフを振り上げたその瞬間。
「オラァ!!!」
バコォン! ドサッ!
「……!? 何事……!?」
儀式の間のドアが蹴破られた。
そして飛び込んできたのは……
腹部を刺されて瀕死の信者と、返り血を全身に浴びた少年だ。
「……門番ごと突き破ってきたということですか」
「ソエラァ! 僕だよ! また会えて嬉しいなぁ!?」
「リバティー……!」
笑顔のリバティーことアローンとは対称的に、
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