11 / 39
第11話 Eランク昇格試験
しおりを挟む
「やあ、アシュリー。風は気持ちよかったかな?」
「リバティー……」
アシュリーは裁縫屋の入口付近で、壁に背を預けて立っていた。
僕は彼女の正面に回って、新しい服を見せびらかす。
「ここのお店はセンスが良いね。良く似合ってるでしょ?」
「ん。似合ってる」
そう言って彼女は僕の全身を見つめる。
「……『鑑定』」
ブォン、と音がした。
「鑑定」という呟きに反応して、
アシュリーの目の前にステータスウィンドウが浮かぶ。
「注文通り、いい感じ」
彼女が確認したそれは僕のステータスのように見える。
「『鑑定』スキルって他人のステータスを見れるの?」
「……それだけじゃない」
アシュリーは手を招き、こっちに来いと示す。
僕は素直に彼女の隣に回り、ステータスウィンドウを覗き込んだ。
-----------------------------------------------------------------------------------------
名前:リバティー
種族:人間
年齢:13歳
HP:20/20
MP:18/18
腕力:10+7
↳攻撃力:17
体力:9
魔力:4
敏捷:18(15+3)
頑丈:13+15
↳防御力:28
スキル
格闘術Lv2
回復魔法Lv3
補助魔法Lv2
ナイフ術Lv1
縮地法
刃耐性Lv2
麻痺攻撃
-----------------------------------------------------------------------------------------
攻撃力や防御力の項目が追加されていたり、
見覚えの無いスキルが追加されていたりするな。
「なにこれ? 説明してもらえると嬉しいんだけど」
「『鑑定』を使ってステータスを見ると、
装備で増加したステータスとスキルも見る事ができる。
+より右の数字が装備による増加の部分」
「へぇーなるほど……腕力と頑丈の合計は、
攻撃力と防御力として数えられるんだね」
以前はゲーム内と少し違う事に違和感を覚えたけど、
『鑑定』スキルを使えば同じように見えるんだな。
アシュリーの説明から察するに、見覚えの無い『刃耐性』『麻痺攻撃』等のスキルは
装備で追加されたのだろう。
「君のお陰で僕はさらに強くなった訳だね」
「そう、そこで……」
アシュリーが一枚の紙を懐から取り出す。
その紙にはこう書かれている。
「冒険者ランクE昇格試験」
「昇格試験……!」
うっ頭が……!
昇格試験と言えば、冒険者物の必須イベント。
エタブレにもあった要素で、高ランクの昇格試験にはかなり苦しめられた
トラウマが頭の奥で蘇る。
高難度ダンジョンを謎の時間制限付きでクリアさせられたり、
大して強くなかったはずの味方キャラが
異様に強化されてボスになっていたり……
「……嫌?」
「も、問題無いよ」
いや、まあ、でも、試験を受けるのは大丈夫なはずだ。
あのク……いや失礼。
素敵な難易度については主人公が特別な勇者だからみたいな説明があった気がするし……
今のところ世間評価が平凡な僕には、ごく普通の試験が来るはず。
それに「本人は気にしていないが世間評価が高い」それは自由人キャラの鉄板芸だ。
例えば……
*
『おい、てめえの面気に食わねえなぁ……一発殴らせろや』
とか言って絡んでくる奴に会ったとする。
そこでまわりの奴らが……
『馬鹿辞めておけって! そいつが誰だか分かってるのか!?』
とか言い出して。
『ああ!? 知らねぇよこんなガキ!』
『そいつはCランク冒険者のリバティーだ! B、いやAランク上位級の実力を持ってる癖に自由を愛してCランクに居座る化け物!
お前みたいなのが適う相手じゃねえ!』
『っ!? わ、悪かった! 見逃してくれ!」
『……次は無いよ』
*
みたいな! いいねぇ!
それに、ある程度ランクが無ければ行けないダンジョンとかも有るだろうし。
ここは受け得だ。
「よし、早速受けよう!」
「急に乗り気」
「ハッハッハ! 切り替えが早いのは僕の長所だから!」
「そう。じゃあ、行こ」
*
さて、冒険者ギルドにたどり着いた。
アシュリーと一緒に受付へと進む。
「こんにちはー。Eランク昇格試験って受けられますかー?」
「こんにちはリバティーさん。そろそろ来るんじゃないかって思ってましたよ」
受付さんはにこりと笑う。
しかしまだ数回しか来ていないのに行動を読まれるとは。
「行動が読まれていた……!? これがギルド受付嬢の実力……」
「……ただの社交辞令だと思う」
アシュリーに冷たくツッコミを入れられた。
変なボケをかましても、ちゃんと返してくれるのはありがたいことだ。
「では早速昇格試験について案内いたします。リバティーさんの場合はFランクなので、
Eランク相当の依頼を完了させられれば、それだけでオッケーなんですが……そうですね」
受付さんはパラパラと依頼書を確認していく。
「僕が今まで受けた依頼は全部Eランク向けのだし、余裕そうだね」
「……それでは、趣向を変えてこちらにしましょうか」
受付さんがそう言ってカウンターに一つの依頼書を置く。
「……廃屋の調査依頼?」
アシュリーがそれを手に取ったので、僕は覗き込んで確認する。
「この街から少し離れた所に共同墓地が有りまして。
その隣には墓守の方が一人で住んでいたのですが、三ヶ月程前から連絡が途絶えて……
恐らく亡くなられたのでしょうね。
それで手入れをする人が居なくなってしまっているんです」
「悲しいことですけど……
わざわざギルドに依頼が出るような話に聞こえませんね?」
僕がそう言うと受付さんは眉をひそめて言う。
「それが……共同墓地からアンデット系の魔物が大量発生しているみたいなんです。元々は手入れされてた場所ですし、本来なら魔物なんかは発生しないはずで……
明らかに異常事態なんですね」
「異常事態……不謹慎ですけど、ワクワクしてきますね」
「あくまで調査依頼ですから、もし強力なネクロマンサーやモンスターに遭遇したら逃げても構いません。
生きて帰ってくるまでが試験です」
「心配は無用ですって」
僕は笑顔で返した。
「……楽しみ?」
「うん。もしネクロマンサーとかが居るなら会ってみたいね」
「……心配は杞憂かもしれませんね」
受付さんにため息をつかれてしまった。
まあ、もし、本当に危なくなれば「縮地法」で逃げるつもりだ。
「それと、もし墓守さんの遺体があったら、
それもギルドに報告してください。教会に連絡して正式に弔って貰うので」
「分かりました」
「それじゃ行こ」
僕がさっそくギルドを出ようとすると、アシュリーが後ろを着いてこようとする。
「……ん? アシュリーも来るの?」
あくまで僕の昇格試験なんだし、ソロでやらされるものだと思っていたんだけど。
「ここ。見て」
アシュリーは依頼書の端を指さす。
なになに? 依頼条件:Eランク以上の冒険者二人以上。
「あのー……僕の試験なのに付き添いが居て良いんですか?」
念の為、受付嬢さんにこれでいいのか問いただす。
「……仲間を作れるかの社交性もテストの内なので」
少し間を置いてそう答えられた。
「いつも通り」
「そうだね……場所が違うだけで試験って感じがしないなぁ」
……待てよ、そうなると。
もし、受付嬢さんが言うような危ない状況になったら、
アシュリーを担ぐなり手を引くなりして逃げないといけなくなる。
一人だけ「縮地」を使って置いていく訳には行かないし。
「……」
僕はアシュリーの全身をじっと見つめる。
まあ、大丈夫だな。身長とか、色々小さいし、軽そうだ。
僕の腕力でもどうにかなる。
「む……なんか失礼な事考えてる?」
アシュリーがジト目で睨みつけてきたのを笑顔で誤魔化す。
「い、いやぁ何も。とりあえず行こうよ」
僕達は共同墓地に向けて出発した。
面白いのは歓迎だけど……アシュリーを担いで逃げるような事態にはならないと良いな。
「リバティー……」
アシュリーは裁縫屋の入口付近で、壁に背を預けて立っていた。
僕は彼女の正面に回って、新しい服を見せびらかす。
「ここのお店はセンスが良いね。良く似合ってるでしょ?」
「ん。似合ってる」
そう言って彼女は僕の全身を見つめる。
「……『鑑定』」
ブォン、と音がした。
「鑑定」という呟きに反応して、
アシュリーの目の前にステータスウィンドウが浮かぶ。
「注文通り、いい感じ」
彼女が確認したそれは僕のステータスのように見える。
「『鑑定』スキルって他人のステータスを見れるの?」
「……それだけじゃない」
アシュリーは手を招き、こっちに来いと示す。
僕は素直に彼女の隣に回り、ステータスウィンドウを覗き込んだ。
-----------------------------------------------------------------------------------------
名前:リバティー
種族:人間
年齢:13歳
HP:20/20
MP:18/18
腕力:10+7
↳攻撃力:17
体力:9
魔力:4
敏捷:18(15+3)
頑丈:13+15
↳防御力:28
スキル
格闘術Lv2
回復魔法Lv3
補助魔法Lv2
ナイフ術Lv1
縮地法
刃耐性Lv2
麻痺攻撃
-----------------------------------------------------------------------------------------
攻撃力や防御力の項目が追加されていたり、
見覚えの無いスキルが追加されていたりするな。
「なにこれ? 説明してもらえると嬉しいんだけど」
「『鑑定』を使ってステータスを見ると、
装備で増加したステータスとスキルも見る事ができる。
+より右の数字が装備による増加の部分」
「へぇーなるほど……腕力と頑丈の合計は、
攻撃力と防御力として数えられるんだね」
以前はゲーム内と少し違う事に違和感を覚えたけど、
『鑑定』スキルを使えば同じように見えるんだな。
アシュリーの説明から察するに、見覚えの無い『刃耐性』『麻痺攻撃』等のスキルは
装備で追加されたのだろう。
「君のお陰で僕はさらに強くなった訳だね」
「そう、そこで……」
アシュリーが一枚の紙を懐から取り出す。
その紙にはこう書かれている。
「冒険者ランクE昇格試験」
「昇格試験……!」
うっ頭が……!
昇格試験と言えば、冒険者物の必須イベント。
エタブレにもあった要素で、高ランクの昇格試験にはかなり苦しめられた
トラウマが頭の奥で蘇る。
高難度ダンジョンを謎の時間制限付きでクリアさせられたり、
大して強くなかったはずの味方キャラが
異様に強化されてボスになっていたり……
「……嫌?」
「も、問題無いよ」
いや、まあ、でも、試験を受けるのは大丈夫なはずだ。
あのク……いや失礼。
素敵な難易度については主人公が特別な勇者だからみたいな説明があった気がするし……
今のところ世間評価が平凡な僕には、ごく普通の試験が来るはず。
それに「本人は気にしていないが世間評価が高い」それは自由人キャラの鉄板芸だ。
例えば……
*
『おい、てめえの面気に食わねえなぁ……一発殴らせろや』
とか言って絡んでくる奴に会ったとする。
そこでまわりの奴らが……
『馬鹿辞めておけって! そいつが誰だか分かってるのか!?』
とか言い出して。
『ああ!? 知らねぇよこんなガキ!』
『そいつはCランク冒険者のリバティーだ! B、いやAランク上位級の実力を持ってる癖に自由を愛してCランクに居座る化け物!
お前みたいなのが適う相手じゃねえ!』
『っ!? わ、悪かった! 見逃してくれ!」
『……次は無いよ』
*
みたいな! いいねぇ!
それに、ある程度ランクが無ければ行けないダンジョンとかも有るだろうし。
ここは受け得だ。
「よし、早速受けよう!」
「急に乗り気」
「ハッハッハ! 切り替えが早いのは僕の長所だから!」
「そう。じゃあ、行こ」
*
さて、冒険者ギルドにたどり着いた。
アシュリーと一緒に受付へと進む。
「こんにちはー。Eランク昇格試験って受けられますかー?」
「こんにちはリバティーさん。そろそろ来るんじゃないかって思ってましたよ」
受付さんはにこりと笑う。
しかしまだ数回しか来ていないのに行動を読まれるとは。
「行動が読まれていた……!? これがギルド受付嬢の実力……」
「……ただの社交辞令だと思う」
アシュリーに冷たくツッコミを入れられた。
変なボケをかましても、ちゃんと返してくれるのはありがたいことだ。
「では早速昇格試験について案内いたします。リバティーさんの場合はFランクなので、
Eランク相当の依頼を完了させられれば、それだけでオッケーなんですが……そうですね」
受付さんはパラパラと依頼書を確認していく。
「僕が今まで受けた依頼は全部Eランク向けのだし、余裕そうだね」
「……それでは、趣向を変えてこちらにしましょうか」
受付さんがそう言ってカウンターに一つの依頼書を置く。
「……廃屋の調査依頼?」
アシュリーがそれを手に取ったので、僕は覗き込んで確認する。
「この街から少し離れた所に共同墓地が有りまして。
その隣には墓守の方が一人で住んでいたのですが、三ヶ月程前から連絡が途絶えて……
恐らく亡くなられたのでしょうね。
それで手入れをする人が居なくなってしまっているんです」
「悲しいことですけど……
わざわざギルドに依頼が出るような話に聞こえませんね?」
僕がそう言うと受付さんは眉をひそめて言う。
「それが……共同墓地からアンデット系の魔物が大量発生しているみたいなんです。元々は手入れされてた場所ですし、本来なら魔物なんかは発生しないはずで……
明らかに異常事態なんですね」
「異常事態……不謹慎ですけど、ワクワクしてきますね」
「あくまで調査依頼ですから、もし強力なネクロマンサーやモンスターに遭遇したら逃げても構いません。
生きて帰ってくるまでが試験です」
「心配は無用ですって」
僕は笑顔で返した。
「……楽しみ?」
「うん。もしネクロマンサーとかが居るなら会ってみたいね」
「……心配は杞憂かもしれませんね」
受付さんにため息をつかれてしまった。
まあ、もし、本当に危なくなれば「縮地法」で逃げるつもりだ。
「それと、もし墓守さんの遺体があったら、
それもギルドに報告してください。教会に連絡して正式に弔って貰うので」
「分かりました」
「それじゃ行こ」
僕がさっそくギルドを出ようとすると、アシュリーが後ろを着いてこようとする。
「……ん? アシュリーも来るの?」
あくまで僕の昇格試験なんだし、ソロでやらされるものだと思っていたんだけど。
「ここ。見て」
アシュリーは依頼書の端を指さす。
なになに? 依頼条件:Eランク以上の冒険者二人以上。
「あのー……僕の試験なのに付き添いが居て良いんですか?」
念の為、受付嬢さんにこれでいいのか問いただす。
「……仲間を作れるかの社交性もテストの内なので」
少し間を置いてそう答えられた。
「いつも通り」
「そうだね……場所が違うだけで試験って感じがしないなぁ」
……待てよ、そうなると。
もし、受付嬢さんが言うような危ない状況になったら、
アシュリーを担ぐなり手を引くなりして逃げないといけなくなる。
一人だけ「縮地」を使って置いていく訳には行かないし。
「……」
僕はアシュリーの全身をじっと見つめる。
まあ、大丈夫だな。身長とか、色々小さいし、軽そうだ。
僕の腕力でもどうにかなる。
「む……なんか失礼な事考えてる?」
アシュリーがジト目で睨みつけてきたのを笑顔で誤魔化す。
「い、いやぁ何も。とりあえず行こうよ」
僕達は共同墓地に向けて出発した。
面白いのは歓迎だけど……アシュリーを担いで逃げるような事態にはならないと良いな。
68
お気に入りに追加
208
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前。でも……。二人が自分たちの間違いを後で思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになる。
のんびりとゆっくり
恋愛
俺は島森海定(しまもりうみさだ)。高校一年生。
俺は先輩に恋人を寝取られた。
ラブラブな二人。
小学校六年生から続いた恋が終わり、俺は心が壊れていく。
そして、雪が激しさを増す中、公園のベンチに座り、このまま雪に埋もれてもいいという気持ちになっていると……。
前世の記憶が俺の中に流れ込んできた。
前世でも俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前になっていた。
その後、少しずつ立ち直っていき、高校二年生を迎える。
春の始業式の日、俺は素敵な女性に出会った。
俺は彼女のことが好きになる。
しかし、彼女とはつり合わないのでは、という意識が強く、想いを伝えることはできない。
つらくて苦しくて悲しい気持ちが俺の心の中であふれていく。
今世ではこのようなことは繰り返したくない。
今世に意識が戻ってくると、俺は強くそう思った。
既に前世と同じように、恋人を先輩に寝取られてしまっている。
しかし、その後は、前世とは違う人生にしていきたい。
俺はこれからの人生を幸せな人生にするべく、自分磨きを一生懸命行い始めた。
一方で、俺を寝取った先輩と、その相手で俺の恋人だった女性の仲は、少しずつ壊れていく。そして、今世での高校二年生の春の始業式の日、俺は今世でも素敵な女性に出会った。
その女性が好きになった俺は、想いを伝えて恋人どうしになり。結婚して幸せになりたい。
俺の新しい人生が始まろうとしている。
この作品は、「カクヨム」様でも投稿を行っております。
「カクヨム」様では。「俺は先輩に恋人を寝取られて心が壊れる寸前になる。でもその後、素敵な女性と同じクラスになった。間違っていたと、寝取った先輩とその相手が思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになっていく。」という題名で投稿を行っております。
18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした
田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。
しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。
そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。
そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。
なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。
あらすじを読んでいただきありがとうございます。
併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。
より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!
大好きな彼女を学校一のイケメンに寝取られた。そしたら陰キャの僕が突然モテ始めた件について
ねんごろ
恋愛
僕の大好きな彼女が寝取られた。学校一のイケメンに……
しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのだ。
NTRは始まりでしか、なかったのだ……
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる