【BL】【R18】金がないのでヴァンパイアに血と体を売ってる人間の話

ペーパーナイフ

文字の大きさ
上 下
29 / 46

29 らぶらぶえっち※

しおりを挟む
ルークはこちらの顔色を伺うような視線を投げかけた。

「あ、ええっと…」

なんか言わなくちゃ。そう思うのにうまく思考がまとまらない。

「俺は…」

すると彼は強く俺を抱きしめた。

「ノイスさっきからすごい心臓バクバクしてる」

「…っ」

やっぱり聞こえていたんだ。考えてることが筒抜けになってそうで気恥ずかしい。

ルークは俺の手をとると自身の胸元へと持っていく。トクトクと彼の心音を感じた。

「でも、ほら僕も同じ。両思いって期待してもいいかな?」

そう言うと至近距離で瞳を覗き込む。ち、近い…。
思わず首を縦に振ると彼の顔がぱあっと明るくなった。そしてガバっと抱きしめた。

「やった。緊張したぁ」

「ルークっ苦し…っ」

「もし断られてもずっと待つつもりだった。凄く嬉しい」

彼はうっとりとキスをした。

「僕のこと好きって言って」

「…ルークが好き」

彼に告白されたとき凄く安心したんだ。今まで仕事だからと押し殺していた気持ちがほぐれるようなそんな気分だ。
でもこんなに喜んでもらえるなんて。

「へへっじゃあ今からノイスは僕の恋人だ」

「恋人…」

「そう、君は僕の恋人」

「ルークと付き合うのあまりイメージわかないなぁ」

ずっと曖昧な関係だったから俺がイメージする恋人像にうまく当てはまらない。

「今まで通りでいいよ」

でもルークはそう言ってくれた。
今まで通りか。体を重ねて、血を飲んでもらってたまに朝食を食べるそんな感じかな。

「ノイス続きしてもいい?」

彼はそう耳元で囁くと俺をベッドに押し倒した。

ゆっくりと唇を重ねる。柔らかい感触が心地良い。
彼が下唇を軽く引っ張ったので、いつものように口を開けた。すると温かい舌が口内に侵入する。

ちゅくちゅくと舌を擦り合わせた。ルークは一度舌を抜くと唇をペロリと舐めた。そして優しく微笑むと俺の前髪を撫でる。

「好き。大好き」

今度は首元に顔を埋めるときつく肌を吸い上げた。ちゅっと音がして赤い跡がつく。
それを指先で擦った。

「ずっと見えるところにキスマークつけたかったんだ。もっとつけていい?」

確かに何度かキスマークをつけていいか聞かれたことがあるような気がする。
誰かに見られたら恥ずかしいな。誰か…?そうだ。そのときふと美少年の顔が頭をよぎった。

「まっまって…数日後にロウのところ行くから!」

忘れそうになっていた。今日は土曜日。火曜日はロウのところに行く日だ。慌てて肩を押すと彼は不服そうに呟いた。

「行かせないよ」

「へ?」

「だって彼、絶対君に好意あるし。まさか恋人いるのに他の男のところに行くとかないよね…?」

ルークは不安そうにこちらを見上げた。

そうか。もうこの仕事辞めないといけないんだ。勿論恋人からお金を巻き上げるわけにもいかない。

「でも」

でもそしたら新しいバイト探さないとか…。吸血のバイト以外でいいところあるだろうか。
すると、俺の不安な気持ちを汲み取ったのか彼は頭を優しく撫でた。

「まぁ、それはまた明日考えよう。今はノイスとらぶらぶえっちしたい」

「…んっ」

ルークは鎖骨にキスマークを落としながら指先で乳首を弾いた。
爪の先で下からなぞるように触られると腰がムズムズしてしまう。

「赤くなってる」

彼はそのまま胸の先に舌を這わせた。すっかり硬くなってしまった乳首をぬるぬるの舌が包み込む。

吸ったり舌先で押し込んだり気持ちいい。

「ここすっかり感じるようになったね」

「んぅっ…まって…そこだめっ」

ちゅっと音を立ててルークは胸の先にキスをした。

「だめじゃないよ。勃起して硬くなってるえっちな乳首でしょ」

グリグリ刺激されたそこはピンっとたってしまった。

「胸で感じるなんて女の子みたいだね」

それを見て彼は嬉しそうに笑った。
そしてグリグリと勃ち上がった下半身を俺の膝に擦りつける。

彼は身にまとっていた服をすべて脱ぎ捨てると手にローションをたらし、おしりの割れ目に指を這わせた。

ヌルヌルした指がゆっくりと下へ下へと進む。そして穴の入り口をくちゅくちゅとなぞった。

「さっき挿れたから大丈夫かな」

そう言って指を2本挿し込む。ローションを流し込むように手を動かした。

彼が指を引き抜くと、ぐぽっと穴からローションが溢れた。そこに勃起したちんぽの先を押し付けるとゆっくりと挿入する。

「あっ…ぁぁ…」

大きく硬いそれがどんどん入っていく。
仰向けに寝そべっているからその様子がよく見えた。
あんな大きいの入ってるんだ…。俺は足を大きく開き彼を受け止めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺以外美形なバンドメンバー、なぜか全員俺のことが好き

toki
BL
美形揃いのバンドメンバーの中で唯一平凡な主人公・神崎。しかし突然メンバー全員から告白されてしまった! ※美形×平凡、総受けものです。激重美形バンドマン3人に平凡くんが愛されまくるお話。 pixiv/ムーンライトノベルズでも同タイトルで投稿しています。 もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿ 感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_ Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109 素敵な表紙お借りしました! https://www.pixiv.net/artworks/100148872

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

中華マフィア若頭の寵愛が重すぎて頭を抱えています

橋本しら子
BL
あの時、あの場所に近づかなければ、変わらない日常の中にいることができたのかもしれない。居酒屋でアルバイトをしながら学費を稼ぐ苦学生の桃瀬朱兎(ももせあやと)は、バイト終わりに自宅近くの裏路地で怪我をしていた一人の男を助けた。その男こそ、朱龍会日本支部を取り仕切っている中華マフィアの若頭【鼬瓏(ゆうろん)】その人。彼に関わったことから事件に巻き込まれてしまい、気づけば闇オークションで人身売買に掛けられていた。偶然居合わせた鼬瓏に買われたことにより普通の日常から一変、非日常へ身を置くことになってしまったが…… 想像していたような酷い扱いなどなく、ただ鼬瓏に甘やかされながら何時も通りの生活を送っていた。 ※付きのお話は18指定になります。ご注意ください。 更新は不定期です。

【完結】イケメン騎士が僕に救いを求めてきたので呪いをかけてあげました

及川奈津生
BL
気づいたら十四世紀のフランスに居た。百年戦争の真っ只中、どうやら僕は密偵と疑われているらしい。そんなわけない!と誤解をとこうと思ったら、僕を尋問する騎士が現代にいるはずの恋人にそっくりだった。全3話。 ※pome村さんがXで投稿された「#イラストを投げたら文字書きさんが引用rtでssを勝手に添えてくれる」向けに書いたものです。元イラストを表紙に設定しています。投稿元はこちら→https://x.com/pomemura_/status/1792159557269303476?t=pgeU3dApwW0DEeHzsGiHRg&s=19

精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる

風見鶏ーKazamidoriー
BL
 秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。  ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。 ※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

処理中です...