【BL】【R18】金がないのでヴァンパイアに血と体を売ってる人間の話

24 舌入れたい ※ ★ロウ視点

★ロウ視点

これは非常によろしくない。
薄暗い理科室に好きな人と二人。しかも相手は惚れ薬を飲んでいる。

ノイスといるときはいつも理性との戦いだ。彼は無防備すぎる。この前だってつい手を出しそうになったし…。

「ロウ好きっ大好き！」
ふにゃっと笑いながら俺に抱きつく彼は世界一可愛い。

こんなの襲われても文句言えないだろ…。いやだめだ。万が一そんなことして嫌われるのだけは絶対に嫌だ。

耐えろ。耐えろ…。そうだ円周率を唱えよう。3.1415926…

「ロウっろーうぅ」
53…あ、かわいい。589…。えっと7932384626…43…

しばらく無視していると彼はむぅっと頬を膨らませた。なにそれかわいい。
だめだだめだ…。3832…79…5。えっと…02884…。

ちゅっ。その時唇に柔らかい感触がした。

「へへっ」
ノイスはいたずらに成功した子供のような表情を浮かべている。

プツン。理性の糸が切れる音がした。

俺は彼を抱きしめると唇を重ねた。

「ぅ……んん…はぅ」

柔らかくて気持ちがいい。触れるようなキスを続けていると、呼吸が苦しくなったのか彼が肩を押した。

「ぷはっはぁ…はぁ」

や、やばいやっちゃった…。冷や汗が背中を伝う。
ノイスは頬を赤らめ呼吸を乱している。

ピンク唇の間から赤い舌がちらりと見えて思わずそこに目がいってしまった。

舌絡めたい…。

もう一度彼が唇を寄せたタイミングで欲に負けた俺は舌をねじ込んだ。

「ぁ…っ」

ぬるっとした舌を擦り合わせるとくちゅくちゅ音がする。
熱い…。大きく口を開けて舌を出すノイスはすごくえろい。気持ちいい。

俺は彼の赤い舌に吸い付き、しゃぶり、唾液を飲み込んだ。
ノイスはもう目がトロトロになってる。だめだ。俺とのキスで気持ちよくなっているというだけで興奮する。

下唇に噛みつき、引っ張ると彼は熱い視線をこちらに送った。

「嫌、じゃない…？」
嫌だと言われてもやめられる自信ないけど…。おそるおそる尋ねると彼はコクリと一度うなずいた。

ドキドキと心臓がうるさかった。
嫌じゃないってことはもっとしてもいいってことか？いや、ここ学校だし。しかもこうなってるのは惚れ薬のせいだし…。

そもそも惚れ薬っていっても普通はここまで効果なんてない。ノイスは酒に弱いから効き目もいいのか、もしくは元々俺に好意がある…とか？

だめだ変に期待しないほうがいい。そんな葛藤を続けていると彼がぐりぐりと俺の上で腰を動かし始めた。

「…っやめ…」

「…ロウ勃ってる」

「し、仕方ないだろっ」
誰のせいでこうなってると思ってるんだよっ。

ノイスは視線を落とすと膝の上から降りた。
地面にぺたんと座り込む。

そして…なんと俺のズボンを降ろし始めた。

「お、おい…っ」