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7 αの嫉妬 ★キリ生徒会長視点
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★キリ生徒会長視点
むかつく。ようやく見つけた俺のΩは俺のことが嫌いらしい。
初めてすれ違ったとき匂いですぐわかった。彼こそが俺の運命だと。
普通運命だったら出会った瞬間お互い自覚するらしいが、彼はよくわかっていないようだった。思わず抱きしめてしまったが今考えるとかなりやばいやつだ。
見つけたはいいものの人に惹かれたことなんてないからどうアプローチすればいいのかわからなかった。
とりあえず好奇心のままに彼について情報をかき集めていたら、彼のほぼすべてを調べつくしてしまった。
なるほど、ストレス性の変異でβになっているらしい。それならば匂いで気づかなかったのも納得できる。
次に会ったのは教室だった。
αしかいない校舎をあんないい匂いさせて一人で歩いてきたなんて…。今はβと言っても不用心すぎて心配になるレベルだ。
なんの用事か分らないが、小柄な彼はクラス中の視線を集めていた。
俺もチョーカーすらつけていない白いうなじについ目が言ってしまう。あぁ、噛みつきたい。
目で追っているとなんと彼は俺の席まで歩いてきた。
そして少し気まずそうにピンクの便箋を手渡してくる。思わず心臓が跳ねた。
もしかしてやっと彼も気づいたのかとドキドキした。はやく彼を自分のものにしたくて空き教室まで連れていき強引に口づけをした。
手首は細く、体も小柄だった。唇は柔らかく目は潤んでいてキスした瞬間理性が飛びそうになった。
あぁ可愛い。本能で惹かれるのを感じた。
もっともっと触れたい。はやくこのΩを手に入れたい。
そう思うのに彼は俺を拒んだ。
よくわからないが他のΩからのラブレターを届けに来たらしい。
俺はお前が好きなのに…。
ショックだった。運命だと気づかない彼に少し苛立ちもした。
肝試しでどうしてもペアになりたくて生徒会の職権乱用をしてしまった。せっかく一緒にいられる機会なんだからこれを利用しない手はない。
係員のフリをして彼の番号を盗み見た。
はやく会いたい。触れたい。
出会ってから殆ど彼のことしか考えていない。
はやる気持ちを抑えて待っていたのにやってきたのは知らないΩだった。
何か手違いがあったのかもしれない。
彼は異常に俺にベタベタしてくる。正直、ナギ以外からの好意なんて全く嬉しくない。
俺は途中ではぐれたふりをして彼を待った。
しばらくするとナギが他のαと楽しそうに歩いて来た。それを見てものすごくムカついた。
なに肩抱かせてんだよ。触るな。俺以外に笑いかけるな。
ムカつく…。
俺は強引に彼らを引き剥がすとまたナギを襲ってしまった。可愛い。
あー、だめだこいつのことになると理性が仕事をしない。
いいかげん気づけ。お前は俺の運命なんだよ。
早く俺のことを好きになってくれ。
いくら伝えても彼は理解しない。それどころかΩに戻ることを嫌がった。
ナギが嫌がることはしたくないがどうしても彼を自分のものにしたい。Ωにしてうなじに噛み付いて番にしてずっと離れられないようにしたい。
それからナギにも俺の匂いをわかってほしい。
彼に求められる以上に嬉しいことなんてないのだから。
説得しようとしたところでレイマとかいうαが邪魔をした。
あいつは危険だ。たぶんあいつはナギのことを狙ってる。
ナギは俺のなのにあいつは彼を掻っ攫っていった。そしてナギもそれを受け入れた。
俺は血が出るほど唇を強く噛んだ。
むかつく。ようやく見つけた俺のΩは俺のことが嫌いらしい。
初めてすれ違ったとき匂いですぐわかった。彼こそが俺の運命だと。
普通運命だったら出会った瞬間お互い自覚するらしいが、彼はよくわかっていないようだった。思わず抱きしめてしまったが今考えるとかなりやばいやつだ。
見つけたはいいものの人に惹かれたことなんてないからどうアプローチすればいいのかわからなかった。
とりあえず好奇心のままに彼について情報をかき集めていたら、彼のほぼすべてを調べつくしてしまった。
なるほど、ストレス性の変異でβになっているらしい。それならば匂いで気づかなかったのも納得できる。
次に会ったのは教室だった。
αしかいない校舎をあんないい匂いさせて一人で歩いてきたなんて…。今はβと言っても不用心すぎて心配になるレベルだ。
なんの用事か分らないが、小柄な彼はクラス中の視線を集めていた。
俺もチョーカーすらつけていない白いうなじについ目が言ってしまう。あぁ、噛みつきたい。
目で追っているとなんと彼は俺の席まで歩いてきた。
そして少し気まずそうにピンクの便箋を手渡してくる。思わず心臓が跳ねた。
もしかしてやっと彼も気づいたのかとドキドキした。はやく彼を自分のものにしたくて空き教室まで連れていき強引に口づけをした。
手首は細く、体も小柄だった。唇は柔らかく目は潤んでいてキスした瞬間理性が飛びそうになった。
あぁ可愛い。本能で惹かれるのを感じた。
もっともっと触れたい。はやくこのΩを手に入れたい。
そう思うのに彼は俺を拒んだ。
よくわからないが他のΩからのラブレターを届けに来たらしい。
俺はお前が好きなのに…。
ショックだった。運命だと気づかない彼に少し苛立ちもした。
肝試しでどうしてもペアになりたくて生徒会の職権乱用をしてしまった。せっかく一緒にいられる機会なんだからこれを利用しない手はない。
係員のフリをして彼の番号を盗み見た。
はやく会いたい。触れたい。
出会ってから殆ど彼のことしか考えていない。
はやる気持ちを抑えて待っていたのにやってきたのは知らないΩだった。
何か手違いがあったのかもしれない。
彼は異常に俺にベタベタしてくる。正直、ナギ以外からの好意なんて全く嬉しくない。
俺は途中ではぐれたふりをして彼を待った。
しばらくするとナギが他のαと楽しそうに歩いて来た。それを見てものすごくムカついた。
なに肩抱かせてんだよ。触るな。俺以外に笑いかけるな。
ムカつく…。
俺は強引に彼らを引き剥がすとまたナギを襲ってしまった。可愛い。
あー、だめだこいつのことになると理性が仕事をしない。
いいかげん気づけ。お前は俺の運命なんだよ。
早く俺のことを好きになってくれ。
いくら伝えても彼は理解しない。それどころかΩに戻ることを嫌がった。
ナギが嫌がることはしたくないがどうしても彼を自分のものにしたい。Ωにしてうなじに噛み付いて番にしてずっと離れられないようにしたい。
それからナギにも俺の匂いをわかってほしい。
彼に求められる以上に嬉しいことなんてないのだから。
説得しようとしたところでレイマとかいうαが邪魔をした。
あいつは危険だ。たぶんあいつはナギのことを狙ってる。
ナギは俺のなのにあいつは彼を掻っ攫っていった。そしてナギもそれを受け入れた。
俺は血が出るほど唇を強く噛んだ。
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