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2 転校初日 事件
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俺はナギ。高2の4月、つまり2ヶ月前にとある学園に転校した。Ωとαしかいない特別な学園だ。
若いΩは希少価値が高く、犯罪に巻き込まれる率も高いため大抵はこの学園に入学させられる。セキュリティ面がかなり高く、寮も完備されているからだ。
しかも優秀なαがたくさん揃っている。
できるだけ優秀なαとのコネを作りたいΩからしたらこの学園ほどよい学校はない。
ちなみにΩであればこの学園に無料で通うことができるんだ。
高2になって親の仕事の都合でこの地に引っ越してきた俺も、もちろんここに通うことにした。
しかし問題は起きた。引っ越しなど環境の変化によるストレスのためか俺のバース性は突如Ωからβに変わってしまったのだ。
編入数日前に高熱がでて病院に行ったところホルモンのバランスが非常に悪いと言われた。
そしていろいろ検査をしたところβになっていることが判明したんだ。
Ωのクラスに編入したが、ここでは子供も生めず容姿も優れていないβなんてスクールカースト最下層だ。
転校初日に先生が
「ナギ君は事情があって今はβなんですが、皆さん仲良くしてくださいね」
なんて言ったからβだと即バレてしまった。まじで迷惑すぎる。
まぁ、見た目も大して美しくもないからよくβに間違われてたし…。
いずれバレることだったのかもしれないな。
「うっわβとか…影薄いね」
転校初日クラスメイトに言われたセリフはこれだった。
「一生平凡な人生歩むんだろうね。かわいそう」
クラス内で一番可愛くて小柄なΩがそうからかうことでクラスにドッと笑いが起こる。
それから立て続けに暴言が教室のあちらこちらから飛び交った。
「なんでお前βのくせにうちのクラスいるんだよ」
「きもい近寄るな。僕もβにされちゃう」
「顔ブサイクだね。恥ずかしくないの?」
うわぁ。まじかよ。このレベルの悪口高校生になってまで言うの…。
正直ドン引きだ。転校初日からこれでは先が思いやられる。βになんの恨みがあるんだよ。
っていうか顔は別に変わってないからな?地味に俺を傷つけるなよ!
正直、案外βでも悪くないかなって思ってるんだけどな。
だって数ヶ月に一回くる面倒な発情期も、抑制剤の副作用にももう悩まされなくて済むじゃん。
性被害の心配だってしなくていいし。
彼らは気楽なβが羨ましいのだろうか。
低レベルな悪口には反応しないことにした。俺はイヤフォンでそっと耳を塞いだ。
若いΩは希少価値が高く、犯罪に巻き込まれる率も高いため大抵はこの学園に入学させられる。セキュリティ面がかなり高く、寮も完備されているからだ。
しかも優秀なαがたくさん揃っている。
できるだけ優秀なαとのコネを作りたいΩからしたらこの学園ほどよい学校はない。
ちなみにΩであればこの学園に無料で通うことができるんだ。
高2になって親の仕事の都合でこの地に引っ越してきた俺も、もちろんここに通うことにした。
しかし問題は起きた。引っ越しなど環境の変化によるストレスのためか俺のバース性は突如Ωからβに変わってしまったのだ。
編入数日前に高熱がでて病院に行ったところホルモンのバランスが非常に悪いと言われた。
そしていろいろ検査をしたところβになっていることが判明したんだ。
Ωのクラスに編入したが、ここでは子供も生めず容姿も優れていないβなんてスクールカースト最下層だ。
転校初日に先生が
「ナギ君は事情があって今はβなんですが、皆さん仲良くしてくださいね」
なんて言ったからβだと即バレてしまった。まじで迷惑すぎる。
まぁ、見た目も大して美しくもないからよくβに間違われてたし…。
いずれバレることだったのかもしれないな。
「うっわβとか…影薄いね」
転校初日クラスメイトに言われたセリフはこれだった。
「一生平凡な人生歩むんだろうね。かわいそう」
クラス内で一番可愛くて小柄なΩがそうからかうことでクラスにドッと笑いが起こる。
それから立て続けに暴言が教室のあちらこちらから飛び交った。
「なんでお前βのくせにうちのクラスいるんだよ」
「きもい近寄るな。僕もβにされちゃう」
「顔ブサイクだね。恥ずかしくないの?」
うわぁ。まじかよ。このレベルの悪口高校生になってまで言うの…。
正直ドン引きだ。転校初日からこれでは先が思いやられる。βになんの恨みがあるんだよ。
っていうか顔は別に変わってないからな?地味に俺を傷つけるなよ!
正直、案外βでも悪くないかなって思ってるんだけどな。
だって数ヶ月に一回くる面倒な発情期も、抑制剤の副作用にももう悩まされなくて済むじゃん。
性被害の心配だってしなくていいし。
彼らは気楽なβが羨ましいのだろうか。
低レベルな悪口には反応しないことにした。俺はイヤフォンでそっと耳を塞いだ。
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