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13 ばれた※ ★水瀬柚木 視点

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★水瀬柚木 視点

教室のドアが勢いよくガラリと開いた。

「あれ?水瀬くんじゃん!なにしてるの?」
また邪魔が入った…。
四人組の女子生徒がぞろぞろと教室に入ってくる。

俺は笑顔で彼女たちに答えた。
「冬と野球部見学してるよ」

彼女たちがくることはわかっていた。バタバタ足音がしてたから。

だからドアが開く直前で、俺は冬を膝の上に乗せ椅子に座った。もちろん挿れたまま。彼の膝には俺のブレザーをかけてある。

彼は恥ずかしいのか驚いたのか困っているのか俺の膝の上で、下を向いてうつむいている。かわいい。やばいキスしたい。

「み、水瀬くんって喋るんですね」
三編みの女の子が頬を赤く染めてそういった。俺は宇宙人か動物なのか。まぁ冬以外とはあまり話さないから。

ニコリと笑顔で返すと彼女たちはきゃあきゃあと黄色い声を上げた。
早くどっか行ってくれないかな。

こうしている間にも俺の下半身は冬の中で大きくなっている。
冬と初めてキスしたときからずっとこの日を我慢してるのに。
冬が俺のことをどう思っているのかはわからないけど多分嫌われてはないんじゃないかと思う。いや、そう思いたい。

昨日俺のを夢中でしゃぶる彼が愛おしすぎてとうとう我慢できなかった。ダメ元でお願いしたら流されてくれた。
快楽に弱いところもかわいい。
はやく恋人になって彼のすべてを独り占めしたい。最近彼に対して感じるのは愛おしさとそんな独占欲ばかりだ。

俺はゆっくりと腰を動かした。奥の方をぐりぐり突くと彼がビクビクする。
耳まで真っ赤になっている。ぐちゃぐちゃに犯したい。

軽く雑談したあと部活の途中だったと彼女たちは急いで教室を出ていった。どうやら忘れ物を取りに来たらしい。

冬の表情を覗き込む。緊張しているようだ。
「ぬっ…ぬぃて…柚木」
顔を赤らめてボソボソつぶやいている。かわいい。

「いいよ ほら窓に手ついて自分で抜いてみなよ」
俺は冬を立ち上がらせる。
彼は窓に手をついて必死に腰をふった。エロすぎて目のやり場に困る。

「ぬっ…抜けない…っゆずき…」
涙目でこちらを見上げてきた。
その表情はゾクリとするほど俺の支配欲を満たしていく。

ゆっくりと腰を引いてやる。

「ほら、あとは先の方だけだよ 頑張って」
カリが引っかかりなかなか抜けないのか彼が激しく腰を揺らした。

それが可愛すぎて、また勢いよく彼の中にちんぽを突き刺す。

「あ…んっっ」
彼が甘く鳴く。

「冬…すき…」
思わず本音が出てしまう。

後ろから抱きしめ、奥をぐりぐりと擦れば彼が可愛くよがる。
あぁやばい出したい。

「ゆずき…おく…ふかぃ…っ」

「はぁ、冬…ほらっ外の人に冬の可愛いイキ顔見てもらおう?」
俺は彼の顎を掴むと無理やり前を向かせる。

「…ぅっ」


そのときだった。
いきなり教卓側の窓ガラスが弾け飛んだ。
バリーーンという音とともに教室にボールが転がる。

「…」
「…」

すみません~と野球部員がこちらに走ってくる。なぜどいつもこいつも邪魔してくるのか…。

冬はビクリと体を揺らし無理やり俺の腕から逃れると、急いでズボンを上げボールを取りに行った。

「いやーすみません…あちゃー派手に割れましたね 怪我はありませんか?」
野球部員はぺこぺこ頭を下げている。


はぁーーまたおあづけか…。
俺は椅子に腰掛け足を組んだ。

野球部員が続ける。

「でもおかしいよなぁ…確かにホームラン打ったのに空中でボールが90度曲がるなんてさ」

「え?」

「誰かの暴走した魔力に影響受けたのかな 危ないよなぁ」

野球部員はケラケラ笑いながら顧問に報告してくると帰っていった。


俺は顔を上げる。


そして見つけてしまった。






割れたガラスの外、遠くの校庭からこちらをじっと見つめる榊を。


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