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2 魔力はキスで
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「なめていた…魔法高校特待生コースのやつらを」
あれから俺は図書館の本を読みあさり、魔力について相当勉強した。しかしどの本にも魔力0の人間のためになる内容なんてなかった。
魔力0は相当珍しいらしい。
そして今日、5限目にして初めての魔法実習だ。
先生曰く魔力は運動と同じらしい。
だから、まずはウォーミングアップに校庭10周走れと言われたときは絶望した。
一日10時間以上一年間机にかじりついていた人間に言うことではない。無理だ。確実に死ぬ。俺は運動が苦手だった。
俺が顔を真っ青にしているのに対して他の奴らは涼しい表情でストレッチをしている。ここ体育科の高校だっけ?
パンッ
という音と共に皆が校庭を走り出す。すると明らかに速いやつがいた。先頭を走っているのは水瀬だった。彼はビュンビュン風を切って生徒を追い抜かしていく。そのスピードは尋常ではない。魔法を使っているのだ。
あれ…待ってくれあいつが俺のこと抜かしたの10回目だぞ。
彼は汗を一滴もたらさずに俺が一周走り終わる前に完走した。
チートだ!ズルだ!!先生!!
先生はそれを見て満足げな表情をしている。ええ…あれアリなのかよ…。
他の生徒も彼に続きどんどんゴールしていく。俺が6周目を走っている中最後の生徒がゴールした。そして俺だけが取り残された。
「ふんっさすが庶民は違うな!魔力すらケチるなんて貧乏人らしいな」
同居人榊がそう言ったことでドッと笑いが湧き上がる。
でもそんなこと気にしてられない。肺が足が悲鳴を上げている。ゼーハーゼーハー言いながら俺は根性でなんとか食いついた。
でも全然進まない。
それを見かねた先生が
「時雨はもういい」
とそう言ったことでまた笑いが起きた。
俺は肩で息をしながら皆の元へと歩いていった。
それから火を出したり水を出したり初歩的と言われる魔法を先生が教えると皆どんどん吸収し、こなしていく。
才能なのか元から魔法が使えるやつばっかりなのか…。
そんな中俺は一時間粘ったが、当然指から火なんて出るわけもなかった。
「まずい…このままだと成績が落ちていづれ特待生を降ろされてしまう」
次も実技の授業だ。裏庭のベンチに座りながら俺は悩んでいた。
そこに水瀬が声をかけてくる。
「冬大丈夫…?」
中学では疎遠になっていたが高校では積極的に話しに来てくれるんだな。
俺は持っていたペットボトルの水を一気にあおるとグッドサインを送った。
「大丈夫!お前はすごいな クラスで一番炎上げてたし水どころか氷まで作れてたよな」
「魔力は有り余ってるし、中学の頃は隠してたけど魔法使うのは慣れているんだよ」
「いいなぁ…分けてほしいぐらいだよ…はは…」
俺はランニングの件で少し落ち込んでいた。せめて1でもいいから魔力があればいいのに。そしたら死ぬ気で練習して伸ばすんだけどな…。
そんな俺を水瀬はじっと見つめた。
「冬は魔力が少ないの?」
「…うん…まぁ…。」
「授業の間だけポーション使うとかは?」
「金欠で…」
彼も俺の横に腰を下ろす。そして空を見上げた。
「こ、こんな相談しても困るよな。まぁ平気 練習頑張…」
「なら俺の魔力少しあげようか」
は…?
俺は水瀬の方を見つめる。彼の顔は至って真面目だった。
魔力をくれる…?そう言った?そっかその手があった。ないならもらえばいいんだ。でもどうやって?
「体液にも魔力は含まれているらしい」
彼が一瞬目をそらし非常に言いにくそうな様子で告げた。
「体液…?」
体液って…。
「いやいやいや…そ、それは申し訳ないから 俺のために血を流してもらうのはさすがに」
俺は慌てて断る。
彼はくすりと笑った。
「確かに血は少し嫌だな。痛そう」
「だろ?」
「血液じゃなくても平気だよ例えば…」
彼がゆっくり顔を近づけてくる。
そしてそのまま触れるようなキスをした。
…????
俺が固まっているとすぐに口を離した。
「嫌だった…?」
水瀬が不安そうな表情で俺のことをのぞき込んでくる。
「…へっ…いゃ…あの…み、水瀬?」
「冬が嫌じゃないなら唾液にしよう」
そう言って舌をぺろりと出した。
な、なるほど…そういうことか。何事かと思った。いや、でも魔力渡すためとはいえ…。
「あとは汗や涙もあるけどすぐには出せないし…」
ランニングのときすら一滴も流してなかったもんな…。
「あぁ、あとは…精液もあるけどどっちがいい?」
「是非とも唾液でお願いいたします」
魔力をもらうため。奨学金のため。親のため。そう思えばこの行為に深い意味なんてない。魔力譲渡だ。そう、作業。
俺は意を決して彼に向き合う。
「よろしくおねがいします」
クスッと笑うと水瀬は再びキスを再開する。
俺はぎゅっと固く目を閉じた。
何度か唇が触れたあとにヌルっとした熱いものが、俺の唇をゆっくりなぞる。
それはそのまま唇を、歯をくぐり抜け口の中に侵入してきた。
熱い舌がくちゅくちゅと口内を蹂躙する。
歯茎や頬の裏まで舐められてゆく。
「ん…ふっ…っっ」
こっ呼吸がくるしい。思わず彼のシャツを掴んだ。
すると彼が手を腰にまわしてくる。
舌をなんども絡め取られ、いつの間にか口の中はどちらのかわからない唾液でいっぱいになっていた。口の端から唾液がつーっと伝う。
彼が口を一瞬離したところでそれを飲み込んだ。
すると喉から体にかけて熱いものがじわりと広がっていく。
「…っっ…」
魔力のない体に、強い魔力が広がっていく。その感覚はとても気持ちよかった。
「…も、もっとほしい…水瀬」
今度は俺からキスをする。
彼の口から唾液を奪うように。なんども舌を絡めて夢中でしゃぶりつく。
その時だった。
キーンコーンカーンコーンと鐘の音がした。次の授業が始まる。俺はハッとして水瀬から顔を離した。
彼の頬は少し上気している。
「はぁ、はぁ…ぁ…俺…ごめん水瀬!ありがとうな!助かった、またな!」
そう言うと俺はダッシュして授業へと戻った。まずい遅刻する。
しかも水瀬にあんなことしてしまうなんて…。
よく考えたら俺は魔力をもらえるけどあいつにとってはなんもメリットないよな…。
奴は優しすぎる。合わせる顔がない。
そんなことを考えながら走っているともう既に校庭に到着していた。
え…。嘘だろ。裏庭から校庭までダッシュしても10分はかかるのに…。
こ、これが魔力…。すごっ。
その後の実技では俺は難なく火を、水を出すことができた。
魔力慣れしていないため、大きな炎をあげてしまい先生や同級生にびっくりされた。
あれから俺は図書館の本を読みあさり、魔力について相当勉強した。しかしどの本にも魔力0の人間のためになる内容なんてなかった。
魔力0は相当珍しいらしい。
そして今日、5限目にして初めての魔法実習だ。
先生曰く魔力は運動と同じらしい。
だから、まずはウォーミングアップに校庭10周走れと言われたときは絶望した。
一日10時間以上一年間机にかじりついていた人間に言うことではない。無理だ。確実に死ぬ。俺は運動が苦手だった。
俺が顔を真っ青にしているのに対して他の奴らは涼しい表情でストレッチをしている。ここ体育科の高校だっけ?
パンッ
という音と共に皆が校庭を走り出す。すると明らかに速いやつがいた。先頭を走っているのは水瀬だった。彼はビュンビュン風を切って生徒を追い抜かしていく。そのスピードは尋常ではない。魔法を使っているのだ。
あれ…待ってくれあいつが俺のこと抜かしたの10回目だぞ。
彼は汗を一滴もたらさずに俺が一周走り終わる前に完走した。
チートだ!ズルだ!!先生!!
先生はそれを見て満足げな表情をしている。ええ…あれアリなのかよ…。
他の生徒も彼に続きどんどんゴールしていく。俺が6周目を走っている中最後の生徒がゴールした。そして俺だけが取り残された。
「ふんっさすが庶民は違うな!魔力すらケチるなんて貧乏人らしいな」
同居人榊がそう言ったことでドッと笑いが湧き上がる。
でもそんなこと気にしてられない。肺が足が悲鳴を上げている。ゼーハーゼーハー言いながら俺は根性でなんとか食いついた。
でも全然進まない。
それを見かねた先生が
「時雨はもういい」
とそう言ったことでまた笑いが起きた。
俺は肩で息をしながら皆の元へと歩いていった。
それから火を出したり水を出したり初歩的と言われる魔法を先生が教えると皆どんどん吸収し、こなしていく。
才能なのか元から魔法が使えるやつばっかりなのか…。
そんな中俺は一時間粘ったが、当然指から火なんて出るわけもなかった。
「まずい…このままだと成績が落ちていづれ特待生を降ろされてしまう」
次も実技の授業だ。裏庭のベンチに座りながら俺は悩んでいた。
そこに水瀬が声をかけてくる。
「冬大丈夫…?」
中学では疎遠になっていたが高校では積極的に話しに来てくれるんだな。
俺は持っていたペットボトルの水を一気にあおるとグッドサインを送った。
「大丈夫!お前はすごいな クラスで一番炎上げてたし水どころか氷まで作れてたよな」
「魔力は有り余ってるし、中学の頃は隠してたけど魔法使うのは慣れているんだよ」
「いいなぁ…分けてほしいぐらいだよ…はは…」
俺はランニングの件で少し落ち込んでいた。せめて1でもいいから魔力があればいいのに。そしたら死ぬ気で練習して伸ばすんだけどな…。
そんな俺を水瀬はじっと見つめた。
「冬は魔力が少ないの?」
「…うん…まぁ…。」
「授業の間だけポーション使うとかは?」
「金欠で…」
彼も俺の横に腰を下ろす。そして空を見上げた。
「こ、こんな相談しても困るよな。まぁ平気 練習頑張…」
「なら俺の魔力少しあげようか」
は…?
俺は水瀬の方を見つめる。彼の顔は至って真面目だった。
魔力をくれる…?そう言った?そっかその手があった。ないならもらえばいいんだ。でもどうやって?
「体液にも魔力は含まれているらしい」
彼が一瞬目をそらし非常に言いにくそうな様子で告げた。
「体液…?」
体液って…。
「いやいやいや…そ、それは申し訳ないから 俺のために血を流してもらうのはさすがに」
俺は慌てて断る。
彼はくすりと笑った。
「確かに血は少し嫌だな。痛そう」
「だろ?」
「血液じゃなくても平気だよ例えば…」
彼がゆっくり顔を近づけてくる。
そしてそのまま触れるようなキスをした。
…????
俺が固まっているとすぐに口を離した。
「嫌だった…?」
水瀬が不安そうな表情で俺のことをのぞき込んでくる。
「…へっ…いゃ…あの…み、水瀬?」
「冬が嫌じゃないなら唾液にしよう」
そう言って舌をぺろりと出した。
な、なるほど…そういうことか。何事かと思った。いや、でも魔力渡すためとはいえ…。
「あとは汗や涙もあるけどすぐには出せないし…」
ランニングのときすら一滴も流してなかったもんな…。
「あぁ、あとは…精液もあるけどどっちがいい?」
「是非とも唾液でお願いいたします」
魔力をもらうため。奨学金のため。親のため。そう思えばこの行為に深い意味なんてない。魔力譲渡だ。そう、作業。
俺は意を決して彼に向き合う。
「よろしくおねがいします」
クスッと笑うと水瀬は再びキスを再開する。
俺はぎゅっと固く目を閉じた。
何度か唇が触れたあとにヌルっとした熱いものが、俺の唇をゆっくりなぞる。
それはそのまま唇を、歯をくぐり抜け口の中に侵入してきた。
熱い舌がくちゅくちゅと口内を蹂躙する。
歯茎や頬の裏まで舐められてゆく。
「ん…ふっ…っっ」
こっ呼吸がくるしい。思わず彼のシャツを掴んだ。
すると彼が手を腰にまわしてくる。
舌をなんども絡め取られ、いつの間にか口の中はどちらのかわからない唾液でいっぱいになっていた。口の端から唾液がつーっと伝う。
彼が口を一瞬離したところでそれを飲み込んだ。
すると喉から体にかけて熱いものがじわりと広がっていく。
「…っっ…」
魔力のない体に、強い魔力が広がっていく。その感覚はとても気持ちよかった。
「…も、もっとほしい…水瀬」
今度は俺からキスをする。
彼の口から唾液を奪うように。なんども舌を絡めて夢中でしゃぶりつく。
その時だった。
キーンコーンカーンコーンと鐘の音がした。次の授業が始まる。俺はハッとして水瀬から顔を離した。
彼の頬は少し上気している。
「はぁ、はぁ…ぁ…俺…ごめん水瀬!ありがとうな!助かった、またな!」
そう言うと俺はダッシュして授業へと戻った。まずい遅刻する。
しかも水瀬にあんなことしてしまうなんて…。
よく考えたら俺は魔力をもらえるけどあいつにとってはなんもメリットないよな…。
奴は優しすぎる。合わせる顔がない。
そんなことを考えながら走っているともう既に校庭に到着していた。
え…。嘘だろ。裏庭から校庭までダッシュしても10分はかかるのに…。
こ、これが魔力…。すごっ。
その後の実技では俺は難なく火を、水を出すことができた。
魔力慣れしていないため、大きな炎をあげてしまい先生や同級生にびっくりされた。
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