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もう翌日には王子は皆と打ち解けていた。
特に姫は王子をひどく気に入ったみたいで何度も話しかけている。王子もそれに笑顔で応じている。
昼過ぎ私とアオは森へ薪拾いに出掛けた。
今日はとても空気が澄んでいて心地いい。二人で森の奥へ奥へと進んでゆく。
「ここ、鳥のさえずりも聞こえない まるで世界に僕たち二人だけみたいだね」
アオがのんびりと風を感じながら話しかけてくる。
「ふふっそうだね」
「キイロちゃんこの辺足元悪いから手つなご」
「あ、うん」
確かにこの辺は木の根っこが地面に飛び出していて凸凹している。アオは私に手を差し出すとそのまま指を絡めた。
所謂恋人繋ぎってやつだろうか。
「こっちのほうが離れにくいから」
しばらく歩いたところで彼が突然つぶやいた。
「キイロちゃん昨日王子様とキスしてたよね」
思わず持っていた枝を地面にぶちまけてしまう。慌てて拾い集める。
「ち、違う!あれはその…事故というか…王子がイタヅラというかからかってしたもので…」
アオに変な誤解をされるのも嫌だしあの口づけを見られていたのも恥ずかしすぎる。
「キイロちゃんはなんとも思ってないの?」
「え、ええと」
「なら僕にもイタヅラさせて」
そう言うとアオは繋いだ手をぐっとひいて距離を詰めた。至近距離で視線が絡む。彼はまぶたをそっと閉じると
優しく何度も何度も触れるようなキスをした。
「ふ…っあ、お…!!」
「キイロちゃんの唇柔らかい…」
最後に下唇をかるく喰み唇をぺろりと舐めるとそう呟いた。
噛みつくような強引なものではなくやさしいキスだった。
「キイロちゃんかわいい 目がトロンとしてる 気持ちいいの?」
「…っっ!!!」
わ、私の知らないうちに天使が小悪魔へと成長していた。
「冗談だよ」
そうくすりと笑う彼の目は全然笑っていなかった。
そして、もうそろそろ森を出ようかと言って私の手をひいた。
特に姫は王子をひどく気に入ったみたいで何度も話しかけている。王子もそれに笑顔で応じている。
昼過ぎ私とアオは森へ薪拾いに出掛けた。
今日はとても空気が澄んでいて心地いい。二人で森の奥へ奥へと進んでゆく。
「ここ、鳥のさえずりも聞こえない まるで世界に僕たち二人だけみたいだね」
アオがのんびりと風を感じながら話しかけてくる。
「ふふっそうだね」
「キイロちゃんこの辺足元悪いから手つなご」
「あ、うん」
確かにこの辺は木の根っこが地面に飛び出していて凸凹している。アオは私に手を差し出すとそのまま指を絡めた。
所謂恋人繋ぎってやつだろうか。
「こっちのほうが離れにくいから」
しばらく歩いたところで彼が突然つぶやいた。
「キイロちゃん昨日王子様とキスしてたよね」
思わず持っていた枝を地面にぶちまけてしまう。慌てて拾い集める。
「ち、違う!あれはその…事故というか…王子がイタヅラというかからかってしたもので…」
アオに変な誤解をされるのも嫌だしあの口づけを見られていたのも恥ずかしすぎる。
「キイロちゃんはなんとも思ってないの?」
「え、ええと」
「なら僕にもイタヅラさせて」
そう言うとアオは繋いだ手をぐっとひいて距離を詰めた。至近距離で視線が絡む。彼はまぶたをそっと閉じると
優しく何度も何度も触れるようなキスをした。
「ふ…っあ、お…!!」
「キイロちゃんの唇柔らかい…」
最後に下唇をかるく喰み唇をぺろりと舐めるとそう呟いた。
噛みつくような強引なものではなくやさしいキスだった。
「キイロちゃんかわいい 目がトロンとしてる 気持ちいいの?」
「…っっ!!!」
わ、私の知らないうちに天使が小悪魔へと成長していた。
「冗談だよ」
そうくすりと笑う彼の目は全然笑っていなかった。
そして、もうそろそろ森を出ようかと言って私の手をひいた。
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