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6 協力の代償 ※
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「協力してやるよ」
翌日俺はハクと二人、屋上で昼休みを過ごしていた。彼はフェンスに背中を預けて紙パックのジュースを飲んでいる。俺の手にはメモ帳とペン。
「好きな食べ物は野菜チップス。趣味は読書と料理。委員会は図書委員。好きなタイプは、優しくて話が面白い人だってさ」
ハクは約束通りウサミちゃんから情報を集めてくれた。協力というのは、奥手過ぎて何もできない俺の代わりに彼女の好きなものを聞いてきてくれるといったものだった。
俺は授業よりも必死にメモを取る。
優しい人って漠然としてるな…。丁寧に接したら振り向いてくれるのだろうか。コミュ力には自信がないな…。
「じゃあ明日はさ、好きな本…聞いてきてくれる?」
「んー」
彼女の好きなもの、タイプを知り尽くせばもしかしてもしかするかもしれない。ウサミちゃんと付き合えるなんて夢のまた夢だけど…。
ハクは退屈そうに空を眺めた。そしてこちらに視線を移すと自身の膝をぽんぽんと叩く。
「はい、協力したから今日の分はやく」
「う、うん…」
実は協力してくれるとは言ったけどそれには条件があった。その条件というのは、またこの前のやつをさせてくれとのこと。
俺は渋々彼の膝に乗る。すると後ろから抱きしめられるような体勢になった。
他の人に見られたら誤解されるんだろうな…。
彼は俺の第二ボタンを外すと首元に顔を埋めた。
「あのさ…前から思ってたんだけど」
「んー?」
「これってなんの意味がある…いっ…っ」
ハクは項あたりにガブリと噛み付いた。
「意味ね…俺はヒョウでお前はハリネズミ。なんとなく本能的に噛みつきたくなるんだよ」
「ほんのぅ…?」
噛み付いた場所をペロペロ舌で舐めるものだから背中がぞくぞくとした。そのままいつもどおり耳たぶを甘噛しながら手を胸の方へと移動させる。
「な、ならなんで胸…触るんだよっ」
「こうするとお前が嫌がるから」
「は?」
「嫌がって逃げられる方がそそられるんだよ。獲物を追いかけるのと同じ」
なんだその猫みたいな習性。あ、ネコ科なんだった。俺みたいな捕食される側の血を引くケモミミには到底理解できないことだ。
ハクは服の上から浮き上がった乳首をギュッとつまむとぐりぐりと刺激した。
「んぅ…っ」
「でもロンはこうされるの好きで全然嫌がってくれねーんだよな」
「すっ、すきじゃなぃ…ぁっ」
「こうやって痛くされても気持ちよさそうな声あげてんじゃん」
「だっだめ…っひっぱっちゃ」
「しーっ声あげると人くる」
「うっぁ…っぁっんんん」
俺は口を抑えて必死に声を押し殺した。
なんでかわからないけどこの前触られたときよりもビリビリする。
ハクはそれでも乳首に甘い刺激を与え続けた。
そしてまた耳を噛む。
「えろ…」
「え?」
なにか耳元でつぶやいた。な、なんかお尻に硬いものがあたってる気がするのは気のせいだろうか。
「ロン」
その時、彼が俺のベルトに手をかけ始めた。
「えっちょっと…っ」
そしてズボンの前をくつろげると下着の中に手を入れる。
「待って待ってなにしてるんだよっ」
ヒンヤリとした手が触れた。
彼は下着の中から俺のペニスを取り出すと骨ばった手で握りしめた。
「こっちも反応してる。先走りこんなに垂らして気持ちよかった?」
「ぁっ」
いつの間にか少し勃ちあがったそれをぐりぐりと刺激される。
嘘だ。なんでそんなこと…っ。
先の方を重点的に責められると腰がビクビクと動いた。
「やっ…やめ…っ」
「ロンのは色素が薄くてきれいだけど、もしかしてしたことないの?」
そう低い声で耳元で囁かれ肩が揺れた。
「…っ」
「へぇ、じゃあ触られるのも見られるのも俺が初めてなんだ?」
「う、うるさい…っ」
友達どころか彼女すらいたことないんだからぐうの音もでない。
するとハクは耳を舐め始めた。チュクチュクと音を立てて耳たぶをしゃぶり耳の中に舌をいれる。
熱い吐息が吹きかかった。
「んぅ…っそれだめ…っ…」
「こういうの友達同士ならよくあることだよ」
「え?そ、そうなの?」
「ん、気持ちいいだろ?」
「ぅ…」
確かにすごく気持ちがいい。耳をぐちゅぐちゅ舐められるのも…大きな手でちんぽ擦られるのも。
先走りでびちょびちょになったそれは触られるたびにくちゅくちゅと音を立てている。
「ん…ふぅ…んんっ」
だめだ。頭がボーッとする。気持ちよくて…。
「だ…だめっでる…っでちゃうっ」
彼から与えられる刺激のすべてが気持ちいい。
「やだっまって…とめ…てぇ手!」
どうしよう。やめてと抵抗するが彼は手を止めてくれない。
「はくぅ…」
半泣きになりながら後ろを振り返ると思ったよりも近くにいたハクと視線がぶつかった。
彼はゴクリと喉を鳴らす。喉仏が上下した。そしてニヤリと意地悪く笑うとこう言った。
「じゃあ我慢して」
「我慢…?」
「そう、ほら手止めるから」
そう手を離すと俺の顔を覗き込む。
止めてほしかったのに刺激がなくなると何故かもどかしい。あと少しでいけるのに…。いきたい。触りたい。
無意識のうちに手を伸ばすと、手首を掴まれた。
「だめ。我慢できるよね?」
「はぁ…ぁ…ぅ…」
ちんぽがじんじんする。触りたくて仕方がない。先の方から透明な汁がこぽっと滴った。
「触りたい?」
「ん…はぁ…さわ…りたいぃ…だめ?」
「我慢」
ハクはそう言うと俺の乳首を触り始めた。
少し膨らんだそれを摘むとぐりぐりと刺激する。
気持ちがいいのに刺激が足らない…。
俺は足をもじもじとこすり合わせた。
「お願いしたら触ってあげる」
「ぉ…ねがぃ…?」
なんて言えばいいのかわからない。俺は呼吸を乱しながら声を絞り出した。
「さ、さわってくだ…さい…」
「どこをどうしてほしい?」
「ちんぽ…しゅこしゅこ…してください」
するとハクはまた首に歯を立て、
そしてハンカチを取り出すとそれでちんぽの先をぐりぐりと刺激した。
「んぁっぁっあいくっいくっ…で、でる」
「ここにだしていいよ」
「だめっ汚しちゃ…んぅ…ぁあ」
だめだとわかってるのに我慢できなかった。
びゅくっ。
ちんぽが痙攣して白濁が飛び散った。
「ぁ…ご、ごめんなさいっぅぅ…ん…はぁ…はぁ」
でちゃった。一度吐き出すと一気に頭が冷静になっていく。
ハクの前でいってしまったという恥ずかしさとハンカチを駄目にしてしまったという罪悪感が押し寄せた。
そのときちょうどチャイムがなった。
俺は動揺しあわてて立ち上がった。そしてそのまま後ろを振り向かずに走り出した。
翌日俺はハクと二人、屋上で昼休みを過ごしていた。彼はフェンスに背中を預けて紙パックのジュースを飲んでいる。俺の手にはメモ帳とペン。
「好きな食べ物は野菜チップス。趣味は読書と料理。委員会は図書委員。好きなタイプは、優しくて話が面白い人だってさ」
ハクは約束通りウサミちゃんから情報を集めてくれた。協力というのは、奥手過ぎて何もできない俺の代わりに彼女の好きなものを聞いてきてくれるといったものだった。
俺は授業よりも必死にメモを取る。
優しい人って漠然としてるな…。丁寧に接したら振り向いてくれるのだろうか。コミュ力には自信がないな…。
「じゃあ明日はさ、好きな本…聞いてきてくれる?」
「んー」
彼女の好きなもの、タイプを知り尽くせばもしかしてもしかするかもしれない。ウサミちゃんと付き合えるなんて夢のまた夢だけど…。
ハクは退屈そうに空を眺めた。そしてこちらに視線を移すと自身の膝をぽんぽんと叩く。
「はい、協力したから今日の分はやく」
「う、うん…」
実は協力してくれるとは言ったけどそれには条件があった。その条件というのは、またこの前のやつをさせてくれとのこと。
俺は渋々彼の膝に乗る。すると後ろから抱きしめられるような体勢になった。
他の人に見られたら誤解されるんだろうな…。
彼は俺の第二ボタンを外すと首元に顔を埋めた。
「あのさ…前から思ってたんだけど」
「んー?」
「これってなんの意味がある…いっ…っ」
ハクは項あたりにガブリと噛み付いた。
「意味ね…俺はヒョウでお前はハリネズミ。なんとなく本能的に噛みつきたくなるんだよ」
「ほんのぅ…?」
噛み付いた場所をペロペロ舌で舐めるものだから背中がぞくぞくとした。そのままいつもどおり耳たぶを甘噛しながら手を胸の方へと移動させる。
「な、ならなんで胸…触るんだよっ」
「こうするとお前が嫌がるから」
「は?」
「嫌がって逃げられる方がそそられるんだよ。獲物を追いかけるのと同じ」
なんだその猫みたいな習性。あ、ネコ科なんだった。俺みたいな捕食される側の血を引くケモミミには到底理解できないことだ。
ハクは服の上から浮き上がった乳首をギュッとつまむとぐりぐりと刺激した。
「んぅ…っ」
「でもロンはこうされるの好きで全然嫌がってくれねーんだよな」
「すっ、すきじゃなぃ…ぁっ」
「こうやって痛くされても気持ちよさそうな声あげてんじゃん」
「だっだめ…っひっぱっちゃ」
「しーっ声あげると人くる」
「うっぁ…っぁっんんん」
俺は口を抑えて必死に声を押し殺した。
なんでかわからないけどこの前触られたときよりもビリビリする。
ハクはそれでも乳首に甘い刺激を与え続けた。
そしてまた耳を噛む。
「えろ…」
「え?」
なにか耳元でつぶやいた。な、なんかお尻に硬いものがあたってる気がするのは気のせいだろうか。
「ロン」
その時、彼が俺のベルトに手をかけ始めた。
「えっちょっと…っ」
そしてズボンの前をくつろげると下着の中に手を入れる。
「待って待ってなにしてるんだよっ」
ヒンヤリとした手が触れた。
彼は下着の中から俺のペニスを取り出すと骨ばった手で握りしめた。
「こっちも反応してる。先走りこんなに垂らして気持ちよかった?」
「ぁっ」
いつの間にか少し勃ちあがったそれをぐりぐりと刺激される。
嘘だ。なんでそんなこと…っ。
先の方を重点的に責められると腰がビクビクと動いた。
「やっ…やめ…っ」
「ロンのは色素が薄くてきれいだけど、もしかしてしたことないの?」
そう低い声で耳元で囁かれ肩が揺れた。
「…っ」
「へぇ、じゃあ触られるのも見られるのも俺が初めてなんだ?」
「う、うるさい…っ」
友達どころか彼女すらいたことないんだからぐうの音もでない。
するとハクは耳を舐め始めた。チュクチュクと音を立てて耳たぶをしゃぶり耳の中に舌をいれる。
熱い吐息が吹きかかった。
「んぅ…っそれだめ…っ…」
「こういうの友達同士ならよくあることだよ」
「え?そ、そうなの?」
「ん、気持ちいいだろ?」
「ぅ…」
確かにすごく気持ちがいい。耳をぐちゅぐちゅ舐められるのも…大きな手でちんぽ擦られるのも。
先走りでびちょびちょになったそれは触られるたびにくちゅくちゅと音を立てている。
「ん…ふぅ…んんっ」
だめだ。頭がボーッとする。気持ちよくて…。
「だ…だめっでる…っでちゃうっ」
彼から与えられる刺激のすべてが気持ちいい。
「やだっまって…とめ…てぇ手!」
どうしよう。やめてと抵抗するが彼は手を止めてくれない。
「はくぅ…」
半泣きになりながら後ろを振り返ると思ったよりも近くにいたハクと視線がぶつかった。
彼はゴクリと喉を鳴らす。喉仏が上下した。そしてニヤリと意地悪く笑うとこう言った。
「じゃあ我慢して」
「我慢…?」
「そう、ほら手止めるから」
そう手を離すと俺の顔を覗き込む。
止めてほしかったのに刺激がなくなると何故かもどかしい。あと少しでいけるのに…。いきたい。触りたい。
無意識のうちに手を伸ばすと、手首を掴まれた。
「だめ。我慢できるよね?」
「はぁ…ぁ…ぅ…」
ちんぽがじんじんする。触りたくて仕方がない。先の方から透明な汁がこぽっと滴った。
「触りたい?」
「ん…はぁ…さわ…りたいぃ…だめ?」
「我慢」
ハクはそう言うと俺の乳首を触り始めた。
少し膨らんだそれを摘むとぐりぐりと刺激する。
気持ちがいいのに刺激が足らない…。
俺は足をもじもじとこすり合わせた。
「お願いしたら触ってあげる」
「ぉ…ねがぃ…?」
なんて言えばいいのかわからない。俺は呼吸を乱しながら声を絞り出した。
「さ、さわってくだ…さい…」
「どこをどうしてほしい?」
「ちんぽ…しゅこしゅこ…してください」
するとハクはまた首に歯を立て、
そしてハンカチを取り出すとそれでちんぽの先をぐりぐりと刺激した。
「んぁっぁっあいくっいくっ…で、でる」
「ここにだしていいよ」
「だめっ汚しちゃ…んぅ…ぁあ」
だめだとわかってるのに我慢できなかった。
びゅくっ。
ちんぽが痙攣して白濁が飛び散った。
「ぁ…ご、ごめんなさいっぅぅ…ん…はぁ…はぁ」
でちゃった。一度吐き出すと一気に頭が冷静になっていく。
ハクの前でいってしまったという恥ずかしさとハンカチを駄目にしてしまったという罪悪感が押し寄せた。
そのときちょうどチャイムがなった。
俺は動揺しあわてて立ち上がった。そしてそのまま後ろを振り向かずに走り出した。
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