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13 説得 END
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しばらく俺は森で休憩していた。
するとようやく皆が目を覚ました。
「あれ…ここはどこですの」
女の子たちは眠たそうに目をこすっている。
さっき草むらに寝かせたタイガもやっと上体を起こした。
皆目が覚めたようだ。
タイガがこちらを見つめた。
「ルフ、もう用事は終わった?」
その目はどこか優しい。
「え?う、うん」
「じゃあ魔法城へ行こうか」
「え」
彼がそう言って指をパチンと鳴らすと、視界が一瞬暗くなった。
そして次に目を開けたとき、そこは初めて来たのに俺がよく知っている場所だった。
ここは最終決戦の場所。つまり魔王城の中だ。
部屋は全体的に黒で統一されておりゴシックな雰囲気になっている。黒いシャンデリア、黒いカーペット、黒い壁に黒い床…。
大きな部屋の中央には立派な魔王の椅子があった。まさか一瞬で魔王城へワープしてくるとは思わなかった。
ワープさせた本人は部屋のど真ん中で俺を抱きしめている。
他のメンバーは?そう思ってあたりを見回すと部屋には数人の魔物がいた。すべて人間のような見た目をしている。
「ひっ…っ」
彼らは魔王の部下だ。ゲームの中ではかなり強い敵になっていた。最終決戦前にこいつらを倒さないと魔王のもとへは行けないんだよな。え、な、なんで皆集合してるの??
「魔王様おかえりなさいませ」
魔物たちは丁寧におじぎをした。
「魔王様、勇者を無事消し去ることはできたのですね」
部屋の端にいる紫色の肌の魔人が話しかける。見た目いかつすぎ…。
「あぁ」
魔王は一言よく通る声でそう言った。
やばい…。状況についていけてないぞ。
「では例の侵略計画を進めます」
魔王の返答を聞いて魔人は嬉しそうにそう述べた。
「頼んだ」
まってまって侵略?!人類皆殺し計画のこと?!
やばいどうしようまだ説得考えてないよ?!いや、普通もっと時間あると思ったじゃん。せっかくおじさんと話して頭がスッキリしたのにまた混乱してきた。
ど、どうしよう。ここまできてまさかのノープランだ。
「魔王様、そちらの人間は…?」
魔物の一人が怪訝そうに訪ねてきた。それにタイガは即答する。
「恋人」
彼は俺の手の甲にキスを落とした。
「えっ」
俺は一歩後ずさる。
恋人?!いつから?情報量多すぎてパニックになってきた。とにかくその侵略計画をやめさせないとどうすれば…。
とりあえず時間を稼がなくちゃ。侵略計画やめさせて魔族と人間の共存を説得してあと恋人ってどういうことか問い詰めて…えっとえっと
頭の中がぐちゃぐちゃになった俺は思考を一旦放棄した。いや、無理もうキャパオーバーだ。
そんなとき、走馬灯のように前世の記憶が頭に流れ込んでくる。
そういえば友達のスナックのママがこんなこと言ってたような。
「いい?男なんてね胸を押し付けて上目遣いで可愛くお願いすればなんだって言う事聞いてくれるわよ」
巨乳のナイスバディのママはそう言ってた…。
とりあえず時間稼ぎをしたかった俺は彼の腕にしがみつき上目遣いでできるだけ可愛くお願いしてみた。
「魔王様、俺、世界征服やだ」
ママ!よく考えたら俺男でした。あと胸なんてないんでした。どうすればいいですか。
その時広間はシーンとした。やばい帰りたい。
そして魔王がボトリと剣を床に落とす。
そして再度めいいっぱい抱きしめた。
「わかった。やめる」
「んぇっ」
「魔王様????」
「ルク可愛い」
嘘でしょ。え、嘘でしょ。
「世界征服しない?」
「ルクが嫌ならしない」
こんなにアッサリ…。
「魔王様!人間によってどれだけの魔物が苦しめられているのかお忘れですか?この作戦にどれだけのコストと時間が…」
「タイガ!二人でゆっくりしよ」
俺は魔族の話を遮り魔王を促す。
その瞬間タイガは俺を横抱きにすると広間を後にした。
「魔王様!!」
後ろで魔物たちの叫び声が聞こえる。
魔王はそのまま俺を寝室のような場所まで連れて行った。
「タイガ…あのさ、さっきの話なんけど」
「僕正直人間も魔物もどうでもいいんだ」
「え」
「もうルク以外はどうでもいいかな。もともとどっちも好きじゃないし」
「…。」
「僕はルフと暮らせればそれでいいよ。」
「タイガ…。俺人間と魔族が共存できる世界にしたいと思ってて協力してくれないかな」
俺は流れで本音を打ち明ける。
「それが僕にしかできないこと、か…」
「え?」
「ルフのおかげでまたあの人に会えたよ」
「タイガ…起きてたのか」
「あの人確かに全然死ななそうだね。ピンピンしてた」
そう言って彼はくすくす笑った。とても嬉しそうだ。
「タイガ」
「ルフ、僕は君がいればなんでも出来そうだよ。魔族を説得するのに相当苦戦しそうだけど二人で乗り越えよう」
彼は俺の手を取りそういった。
「愛があれば何でも乗り越えられるね」
「ルフ、行ってきます」
「い、いってらっしゃい」
「だめ この間みたいに可愛くおねだりして」
「い、いってらっしゃい?」
俺は戸惑いながら首を傾げ上目遣いで彼を見つめた。少し不満そうだがタイガは頬にキスを落とす。
そして名残惜しそうに部屋をあとにした。
俺は今魔王城にいる。魔王はこれから王都に行き、王様を説得するんだ。
魔王VS王様。
彼は一人で城に乗り込み、何度も話し合いを重ねていた。魔族と人間が共存するための話合い。
領土とか法とかの難しいことを決めているらしい。
俺は提案しておいてなにも力になれず少し悔しかった。
はじめの頃はまともに穏便な話し合いなんてできなかったらしい。
だって魔王が城に乗り込んだ時点で城はパニック。しかも大陸の半分を魔族によこせと交渉しているのだから仕方ない。
でも意外だったのは、案外魔王を支持してくれる人が多いというところだ。
娘の病を治したぽっこりお腹のおじさんとか、今まで助けた人々はタイガの味方になってくれている。
人々も平和を望んでいるのだ。魔族との戦争なんて好んでやりたい人なんていない。
話し合いにより、魔物は魔王がすべて管理し、人を襲うことは禁止すること。そして知能の低い凶暴的な魔物はできるだけ人間に近づけないよう注意すること。
人間を襲ったら魔族にもペナルティが課されることなど取り決めたようだ。
いろいろ問題はあるだろうしうまくはまとまらないかもしれない。でも暴力よりも話し合いで解決するほうがいいと思う。
このままうまく行けば魔族と人間が共存する世界になるのだろうか。
それが例えゲームのシナリオ通りではなくても構わない。
なんとなくハッピーエンドみたいになっているが幸せの裏には誰かの不幸がつきものである。
タイガは確かに俺の言うことを聞いてくれた。でもそれには代償があったんだ。
そう、勝手に恋人にされている件がまだ解決していない!!
「あ、あんっ…っっもうでない…でないからぁ」
「ルフもう一回」
魔王城に来てから俺は毎日抱かれている。
「ルフ気絶しちゃったの ごめんでも腰止まらない…」
鬼畜魔王に。
俺は部屋に閉じ込められ、毎日お姫様のように愛されていた。
こ、腰が死ぬっ。
助けてください!溺愛魔王なんて俺の手に追えません!
第1章end
するとようやく皆が目を覚ました。
「あれ…ここはどこですの」
女の子たちは眠たそうに目をこすっている。
さっき草むらに寝かせたタイガもやっと上体を起こした。
皆目が覚めたようだ。
タイガがこちらを見つめた。
「ルフ、もう用事は終わった?」
その目はどこか優しい。
「え?う、うん」
「じゃあ魔法城へ行こうか」
「え」
彼がそう言って指をパチンと鳴らすと、視界が一瞬暗くなった。
そして次に目を開けたとき、そこは初めて来たのに俺がよく知っている場所だった。
ここは最終決戦の場所。つまり魔王城の中だ。
部屋は全体的に黒で統一されておりゴシックな雰囲気になっている。黒いシャンデリア、黒いカーペット、黒い壁に黒い床…。
大きな部屋の中央には立派な魔王の椅子があった。まさか一瞬で魔王城へワープしてくるとは思わなかった。
ワープさせた本人は部屋のど真ん中で俺を抱きしめている。
他のメンバーは?そう思ってあたりを見回すと部屋には数人の魔物がいた。すべて人間のような見た目をしている。
「ひっ…っ」
彼らは魔王の部下だ。ゲームの中ではかなり強い敵になっていた。最終決戦前にこいつらを倒さないと魔王のもとへは行けないんだよな。え、な、なんで皆集合してるの??
「魔王様おかえりなさいませ」
魔物たちは丁寧におじぎをした。
「魔王様、勇者を無事消し去ることはできたのですね」
部屋の端にいる紫色の肌の魔人が話しかける。見た目いかつすぎ…。
「あぁ」
魔王は一言よく通る声でそう言った。
やばい…。状況についていけてないぞ。
「では例の侵略計画を進めます」
魔王の返答を聞いて魔人は嬉しそうにそう述べた。
「頼んだ」
まってまって侵略?!人類皆殺し計画のこと?!
やばいどうしようまだ説得考えてないよ?!いや、普通もっと時間あると思ったじゃん。せっかくおじさんと話して頭がスッキリしたのにまた混乱してきた。
ど、どうしよう。ここまできてまさかのノープランだ。
「魔王様、そちらの人間は…?」
魔物の一人が怪訝そうに訪ねてきた。それにタイガは即答する。
「恋人」
彼は俺の手の甲にキスを落とした。
「えっ」
俺は一歩後ずさる。
恋人?!いつから?情報量多すぎてパニックになってきた。とにかくその侵略計画をやめさせないとどうすれば…。
とりあえず時間を稼がなくちゃ。侵略計画やめさせて魔族と人間の共存を説得してあと恋人ってどういうことか問い詰めて…えっとえっと
頭の中がぐちゃぐちゃになった俺は思考を一旦放棄した。いや、無理もうキャパオーバーだ。
そんなとき、走馬灯のように前世の記憶が頭に流れ込んでくる。
そういえば友達のスナックのママがこんなこと言ってたような。
「いい?男なんてね胸を押し付けて上目遣いで可愛くお願いすればなんだって言う事聞いてくれるわよ」
巨乳のナイスバディのママはそう言ってた…。
とりあえず時間稼ぎをしたかった俺は彼の腕にしがみつき上目遣いでできるだけ可愛くお願いしてみた。
「魔王様、俺、世界征服やだ」
ママ!よく考えたら俺男でした。あと胸なんてないんでした。どうすればいいですか。
その時広間はシーンとした。やばい帰りたい。
そして魔王がボトリと剣を床に落とす。
そして再度めいいっぱい抱きしめた。
「わかった。やめる」
「んぇっ」
「魔王様????」
「ルク可愛い」
嘘でしょ。え、嘘でしょ。
「世界征服しない?」
「ルクが嫌ならしない」
こんなにアッサリ…。
「魔王様!人間によってどれだけの魔物が苦しめられているのかお忘れですか?この作戦にどれだけのコストと時間が…」
「タイガ!二人でゆっくりしよ」
俺は魔族の話を遮り魔王を促す。
その瞬間タイガは俺を横抱きにすると広間を後にした。
「魔王様!!」
後ろで魔物たちの叫び声が聞こえる。
魔王はそのまま俺を寝室のような場所まで連れて行った。
「タイガ…あのさ、さっきの話なんけど」
「僕正直人間も魔物もどうでもいいんだ」
「え」
「もうルク以外はどうでもいいかな。もともとどっちも好きじゃないし」
「…。」
「僕はルフと暮らせればそれでいいよ。」
「タイガ…。俺人間と魔族が共存できる世界にしたいと思ってて協力してくれないかな」
俺は流れで本音を打ち明ける。
「それが僕にしかできないこと、か…」
「え?」
「ルフのおかげでまたあの人に会えたよ」
「タイガ…起きてたのか」
「あの人確かに全然死ななそうだね。ピンピンしてた」
そう言って彼はくすくす笑った。とても嬉しそうだ。
「タイガ」
「ルフ、僕は君がいればなんでも出来そうだよ。魔族を説得するのに相当苦戦しそうだけど二人で乗り越えよう」
彼は俺の手を取りそういった。
「愛があれば何でも乗り越えられるね」
「ルフ、行ってきます」
「い、いってらっしゃい」
「だめ この間みたいに可愛くおねだりして」
「い、いってらっしゃい?」
俺は戸惑いながら首を傾げ上目遣いで彼を見つめた。少し不満そうだがタイガは頬にキスを落とす。
そして名残惜しそうに部屋をあとにした。
俺は今魔王城にいる。魔王はこれから王都に行き、王様を説得するんだ。
魔王VS王様。
彼は一人で城に乗り込み、何度も話し合いを重ねていた。魔族と人間が共存するための話合い。
領土とか法とかの難しいことを決めているらしい。
俺は提案しておいてなにも力になれず少し悔しかった。
はじめの頃はまともに穏便な話し合いなんてできなかったらしい。
だって魔王が城に乗り込んだ時点で城はパニック。しかも大陸の半分を魔族によこせと交渉しているのだから仕方ない。
でも意外だったのは、案外魔王を支持してくれる人が多いというところだ。
娘の病を治したぽっこりお腹のおじさんとか、今まで助けた人々はタイガの味方になってくれている。
人々も平和を望んでいるのだ。魔族との戦争なんて好んでやりたい人なんていない。
話し合いにより、魔物は魔王がすべて管理し、人を襲うことは禁止すること。そして知能の低い凶暴的な魔物はできるだけ人間に近づけないよう注意すること。
人間を襲ったら魔族にもペナルティが課されることなど取り決めたようだ。
いろいろ問題はあるだろうしうまくはまとまらないかもしれない。でも暴力よりも話し合いで解決するほうがいいと思う。
このままうまく行けば魔族と人間が共存する世界になるのだろうか。
それが例えゲームのシナリオ通りではなくても構わない。
なんとなくハッピーエンドみたいになっているが幸せの裏には誰かの不幸がつきものである。
タイガは確かに俺の言うことを聞いてくれた。でもそれには代償があったんだ。
そう、勝手に恋人にされている件がまだ解決していない!!
「あ、あんっ…っっもうでない…でないからぁ」
「ルフもう一回」
魔王城に来てから俺は毎日抱かれている。
「ルフ気絶しちゃったの ごめんでも腰止まらない…」
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俺は部屋に閉じ込められ、毎日お姫様のように愛されていた。
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第1章end
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