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ー手に入らないー
しおりを挟むユンちゃんとメールをやりとりして
すげぇ楽しい。知れば知るほど興味がわいて
もっと仲良くなりたい。
やばい。早く学校行きたいっ!!
勉強なんて高校なんて正直どーでもいいと
思ってたけど
俺、学校頑張れそうな気がしてきた。
年下の俺だけど、ユンちゃんを守りたい。
勝手にそう思っている。
旦那さんがいるのに俺に構ってくれるって
やっぱり訳ありだと思うんだ。
授業の日がかぶって会える日が楽しくて仕方ない。
休み時間とか帰り道、駅に行くときに
ユンちゃんに会えると時間が止まってほしいって思う。
ある日、
「バスで通うのけっこうしんどいんだよねー」
ってたまたま言ったら
「今度お迎え行こっか?」
ってユンちゃん!!ま、まじか!!さすが免許持ってる年上のお姉さん♡!!
ユンちゃんが俺の家にきた。
母さんもいたけど、何の疑いもなくユンちゃんが
部屋に通された。
ユンちゃんがせっかく迎えに来てくれたのに
俺ってば準備終わってないし、部屋汚いし、
煙草くさいしっっ
「ユンちゃんごめん!ソッコーシャワー浴びてくるから!!」
時間にルーズなのは直らないもんだ
シャワー浴びて戻るとユンちゃんはちょこんと俺の部屋のこたつに座ってる
華奢で可愛くて
どうしてこの子は人妻で子持ちなのか?
俺が先に生まれてたら違ったんじゃないか?
そんな意味わかんない葛藤が胸を締め付ける。
「ユンちゃん待たせまくってごめん!」
ユンちゃんのふわっとした頭をポンポンするので精一杯、俺シャイだ(笑)
「いいよ(笑)私の授業はないのに
会いたくてここに迎えに来てるだけだから」
ちょっと照れて笑うユンちゃん。
心臓が止まりそうだった、、
平常心を保つのが大変ってこのことか!
とりあえず準備が終わり、
ユンちゃんの運転する車で学校へ向かった。
俺は授業あるからさ、泣
ユンちゃんと車で何を話したんだろう
ドキドキしすぎて思い出せない。
覚えてるのは
駐車場に着いたとき軽くキスを交わしたこと。
俺たち、この先どうなるんだろう、、
俺はジョージ高校で友達になったヨースケに相談をした。
ヨースケは秀才のイケメンね。
「ユンちゃんはやめとけ。旦那さんも子供もいる。
その幸せを壊しちゃダメだし。そういう状態で
年下のお前にちょっかい出してくるって普通じゃ
ないだろ?」
「ごもっとも。」
「どんなに好きになってもお前のものにはならないんだよ。タメとか普通の女の子と遊んだらいいんじゃない?」
「そうだよね。
俺だって人並みに恋愛してイチャイチャしたい。
デートしたい。いつも連絡取り合いたい。」
ユンちゃんとじゃ寂しい気持ちがずっと消えないもんな。
旦那さんに嫉妬しちゃうかもしれないし。
そんな話をした数日後
SNSでための女と知り合った。
やりとりしたり写真交換したらノリも良いし、とりあえずキープしたい感じのこだ。
相変わらずユンちゃんからはメールがくる。
俺は少し、ほんの少しだけ冷たくしてみてる、つもり。
でも内心嬉しいし可愛いし、ユンちゃんが好きだ。
そんな複雑な思いを持ちながら、
学校でユンちゃんに会った。ユンちゃんと会うとダメだ。
ニコニコしてるし、優しいし、ちょっと天然さん。
相変わらず美脚が目立つ格好!
うぁーーー!16歳の俺には抑制きかないよ。
そしてまたしてもユンちゃんの車に乗せてもらえた帰り道。
俺の団地の近くに到着。
「ねぇ、ユンちゃん。俺たちさ、この前チュウしたじゃん?」
「う、うん。それが何かした?」
ユンちゃんの頬が少し赤くなった。
「俺は、ユンちゃんが好きだよ。軽いキスだけで満足?」
俺も内心バクバクしながら言ったんだ。
すると、ユンちゃんが唇を重ねてきた。
今度は軽くじゃない、ディープなやつだ。
俺も迷わない。絡まって、溶けて、このまま
ずっとこのまま時間をとめてくれ。
と思ったけど
キスが終わったらユンちゃんは
「またね」と帰っていった。
ぬぁー!!やっぱりわかんない!
年上のどからか??
興奮して舞い上がってるのは俺だけで
ユンちゃんは遊びなのかな、
手に入れようのない届きそうで届かない壁を
実感して俺は虚しくなったんだ。
幸せってなんだろ。恋って、、
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