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国王攻略
東の国王アオイ・Ⅲ
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高級そうなお宿に連れ込まれて。
部屋に入るなり、ブライは俺を枕が二つ並んだ布団……ではなく。
「……で、」
座布団に座るよう促した。
「本当はあんた、めちゃくちゃ強ぇんだろ? どうやら悪意は無さそうだが。俺に……この東の国王、アオイに、何の用だ?」
眼光が鋭い。
「バレたか」
あんたも町民に正体バレバレですけどね!
「素人が姿変えや気配遮断なんて魔法、使うわけがなかろう?」
懐から、印籠のようなものを出した。
……おお。魔法解析機か。さすが王様だ。用心深い。
だが、さすがにこちらの正体まではわからなかったな?
それでは。
姿変えと、気配遮断の魔法を解除した。
「……ま、魔王だとォ……!?」
さすがにびっくりしている。
「いかにも、魔王である。東の国王に、魔界より話があって来た」
「よし、聞こう」
にやりと笑う。
この話の早さ、嫌いじゃねえ。
†††
「……という訳だけど。どうかな?」
話を聞き終わり。
アオイはあぐらをかいて、渋い顔で顎を擦った。
「アンタ、ほんとに魔族っつーか、魔王なのか? その取引、そっちに少しもメリットねえだろ?」
口調がブライに戻ってる。
「あるよー。ヒトも死なない。魔族も討伐されない。平和的解決。俺はそれが一番だと思ってる」
彼には、本音で行ったほうがいいだろう。
下手に小細工をすれば、逆効果になりそうだ。
「それだけか?」
「あと、……殿……じゃなかった。王様の精気が欲しいなー、とか」
てへ、とかわいこぶってみたり。
「よっしゃ! 乗った!」
アオイは膝を打った。
乗っちゃうんだ。それで。
いや、いいんだけど。
例によって、口へのキスと挿入はナシで、というと。
残念そうだったが。
「わかんねーが、それ、なんかの願掛けなんだろ? ここは我慢しといてやるぜ」
この話のわかりやすさ。
素晴らしき、ジャパニーズ・サムライ(風)魂!
「解禁になったら、一回ヤらせてくれ。頼む」
真顔でお願いされた。
さっきの称賛を返して欲しい。
「ま、縛りがあっても問題ねえ。遊び人のテクニック、その身体に教え込んでやるからな」
アオイはぺろりと舌なめずりをした。
カコーン、と鹿威しの音がした。
†††
異世界にいることをうっかり忘れそうだ。
髪の色が青だし。そこはかとない違和感が、辛うじて異世界を思わせるんだけど。
全裸に剥かれて。
アオイもキモノを脱いだ。鍛えられた身体は、無駄なく引き締まってる。
「挿入と口吸い以外ならOKってワケだな……」
ん?
「な、なに?」
あっという間に、両手を帯で縛り上げられてしまった。
「不自由な状態でのプレイってのも、オツなもんだぜ?」
そんなもんかな。俺にはそんな特殊な趣味はないが。
まあ、その気になりゃすぐ外せるけど。なんて気楽に考えてたら。
アオイは俺に注意したのだった。
「自分で外したら、精気はお預けだ」
ええっ、上様、そんなご無体な!
足まで、赤い縄で大きく開いた状態で固定されてしまった。
縄の端は、柱に括りつけられてる。
どこからその縄、出したんだ!?
「色白の肌に、赤い縄がよく映えらあ。綺麗な蕾も丸見えだなァ。慎ましやかで桃色で。めちゃくちゃ狭そうだ。まだ処女かよ……くっそ、たまらねえ」
息が荒いし、目つきがヤバイ。
……おい、挿れんなよ!?
アオイは恍惚とした表情で俺を見下ろしていた。
「そう怯えた目で見んな。……いじめたくなっちまうだろうが」
舌なめずりすんな!
おいおい。ガルムと同じ趣味か! 東のヤツはHENTAIしかいねえのかよ!?
「や、あっ、あ、っく、いや、あっ、」
ギシギシと縄が軋むたびに、食い込んでくる。
縄の結び目が、俺のを刺激して。
「やあっ、もう、」
涙目で見ると。
しゅる、と拘束が解かれて。
今度は太股を閉じた状態にされて縛られた、と思ったら。
その間に、熱いモノが捻じ込まれる。
部屋に入るなり、ブライは俺を枕が二つ並んだ布団……ではなく。
「……で、」
座布団に座るよう促した。
「本当はあんた、めちゃくちゃ強ぇんだろ? どうやら悪意は無さそうだが。俺に……この東の国王、アオイに、何の用だ?」
眼光が鋭い。
「バレたか」
あんたも町民に正体バレバレですけどね!
「素人が姿変えや気配遮断なんて魔法、使うわけがなかろう?」
懐から、印籠のようなものを出した。
……おお。魔法解析機か。さすが王様だ。用心深い。
だが、さすがにこちらの正体まではわからなかったな?
それでは。
姿変えと、気配遮断の魔法を解除した。
「……ま、魔王だとォ……!?」
さすがにびっくりしている。
「いかにも、魔王である。東の国王に、魔界より話があって来た」
「よし、聞こう」
にやりと笑う。
この話の早さ、嫌いじゃねえ。
†††
「……という訳だけど。どうかな?」
話を聞き終わり。
アオイはあぐらをかいて、渋い顔で顎を擦った。
「アンタ、ほんとに魔族っつーか、魔王なのか? その取引、そっちに少しもメリットねえだろ?」
口調がブライに戻ってる。
「あるよー。ヒトも死なない。魔族も討伐されない。平和的解決。俺はそれが一番だと思ってる」
彼には、本音で行ったほうがいいだろう。
下手に小細工をすれば、逆効果になりそうだ。
「それだけか?」
「あと、……殿……じゃなかった。王様の精気が欲しいなー、とか」
てへ、とかわいこぶってみたり。
「よっしゃ! 乗った!」
アオイは膝を打った。
乗っちゃうんだ。それで。
いや、いいんだけど。
例によって、口へのキスと挿入はナシで、というと。
残念そうだったが。
「わかんねーが、それ、なんかの願掛けなんだろ? ここは我慢しといてやるぜ」
この話のわかりやすさ。
素晴らしき、ジャパニーズ・サムライ(風)魂!
「解禁になったら、一回ヤらせてくれ。頼む」
真顔でお願いされた。
さっきの称賛を返して欲しい。
「ま、縛りがあっても問題ねえ。遊び人のテクニック、その身体に教え込んでやるからな」
アオイはぺろりと舌なめずりをした。
カコーン、と鹿威しの音がした。
†††
異世界にいることをうっかり忘れそうだ。
髪の色が青だし。そこはかとない違和感が、辛うじて異世界を思わせるんだけど。
全裸に剥かれて。
アオイもキモノを脱いだ。鍛えられた身体は、無駄なく引き締まってる。
「挿入と口吸い以外ならOKってワケだな……」
ん?
「な、なに?」
あっという間に、両手を帯で縛り上げられてしまった。
「不自由な状態でのプレイってのも、オツなもんだぜ?」
そんなもんかな。俺にはそんな特殊な趣味はないが。
まあ、その気になりゃすぐ外せるけど。なんて気楽に考えてたら。
アオイは俺に注意したのだった。
「自分で外したら、精気はお預けだ」
ええっ、上様、そんなご無体な!
足まで、赤い縄で大きく開いた状態で固定されてしまった。
縄の端は、柱に括りつけられてる。
どこからその縄、出したんだ!?
「色白の肌に、赤い縄がよく映えらあ。綺麗な蕾も丸見えだなァ。慎ましやかで桃色で。めちゃくちゃ狭そうだ。まだ処女かよ……くっそ、たまらねえ」
息が荒いし、目つきがヤバイ。
……おい、挿れんなよ!?
アオイは恍惚とした表情で俺を見下ろしていた。
「そう怯えた目で見んな。……いじめたくなっちまうだろうが」
舌なめずりすんな!
おいおい。ガルムと同じ趣味か! 東のヤツはHENTAIしかいねえのかよ!?
「や、あっ、あ、っく、いや、あっ、」
ギシギシと縄が軋むたびに、食い込んでくる。
縄の結び目が、俺のを刺激して。
「やあっ、もう、」
涙目で見ると。
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