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魔王様のレベル上げ
魔王の側近・スレイⅡ
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精液舐めるだけで上がるなら、いっそ男のが気楽かもしれないしいいか、とすら思えてしまう俺って……。
いやいや、深く考えるのはやめとこう。
『魔王様のお望みとあらば、このスレイ、腕の一本や二本悦んで献上させていただきます。魔王様に食して頂けるのならば、私、無上の幸せでございます……!』
恍惚とした顔をしている。
喜んで、の字がおかしかった気がするが。
あえてスルーしておこう。
自称スレイブ、マジヤバイ。黙ってりゃ美形なのにな……。
……腕が二本なくなったら困るだろうが! 一本でも困るんじゃねえのか普通。いやこいつ、かなり普通じゃないわ。自称スレイブだし。
それに、本来の意味で食べるのは嫌だ。キモイ。生理的に無理。
俺に食人趣味はない。
でも魔族は基本、人肉を食べるとかだったらどうしよう。こわすぎる。
俺はもう人間ではないんだろうが。
しかし、そこまでする覚悟があるっていうのなら、精気の提供くらいはさせても構わないだろう。
よし、サクッとヤっちまおう。
†††
「そうか、スレイ」
『はい』
跪いているスレイに命じる。
「ここに横になれ」
ベッドを、ぽんぽんと叩いた。
『魔王様の御心のままに……!』
スレイはそそくさと、素直にベッドに身体を横たえた。
やたら嬉しそうだな……。
「お前は動かずにいろ。いいな」
命じて。
スレイの下衣を剥き、性器を取り出した。
『あああ、魔王様、なりませぬ、気高き御手でそのような汚らしいモノに触れては……っ、ああっ、なりませぬ……!』
とか言いながら、ギンギンに勃起している。
うわあ、すげえ。
ククク、男の下半身は正直だよなあ! なんつって。
言わねえけど。
血が青いせいか青黒く、手に余るほど大きなものが、びくびくと脈を打っている。
普通の人間とは、色が違うせいだろうか?
男性器というよりは、まるでオモチャを触っているような感覚で、生々しくない。変な匂いもしないし。
ま、嫌悪感がないのは結構なことだ。
『ああ、魔王様の、小さな御手が。私のモノを……っ、』
小さな言うな。
普通だっつうの。てめーらがでかいんだよ!
握っただけで、先走りで手がびしょびしょになるほど濡れた。
……うわあ。
ちょっと引く。いや、かなり引いてる。
だが、手を動かして、屹立を擦ってやる。
『ああ……イク、イッてしまいます、あああ、そんな、もったいない……、いけません、ああっ、なりませぬううう』
うっせえなもう! 黙ってイケねえのか!
「イけ」
命じたら、勢いよく欲望を噴出した。
†††
……ふうん、精液の色は人間のものと、そう変わりはないんだな。青いかと思った。
手についたのを、舐めてみると。ねっとりと濃くて、甘い。
匂いも、全く青臭くない。やはり、甘い匂いがする。
たとえるなら、リオンのが桃の果汁なら、スレイのは蜂蜜酒のような味だ。
熟成された味、というか。
「濃くて、甘いぞ」
『……ありがたき幸せに存じます』
スレイは、射精の余韻で、とろりとした顔で言った。
こうしていると、普通に美形なんだけどな……。色々言動が残念なんだよな、こいつ。
魔族になったこの身体だと、精気は栄養になるからか、体液や精液を甘く感じるようだ。
摂取するのに、嫌悪感が少なくて済むのは助かるが。複雑な気分だ。
でも、これなら、まだまだいけそうだな。
『あの、』
起き上がろうとしたのを手で制して。
動くなと命じ、再び屹立を手にする。
……もう復活してやがる。
スレイは、魔王サマから命令されるのが至上の喜びのようだ。もう誰かこいつをどうにかしろよと言いたい。
どっかの暗黒大魔神みたいに罵っても、スレイなら普通に喜びそうだが。
試してみる勇気はなかった。
俺にはSM趣味はない。一切ない。するのもされるのも、御免である。
いやいや、深く考えるのはやめとこう。
『魔王様のお望みとあらば、このスレイ、腕の一本や二本悦んで献上させていただきます。魔王様に食して頂けるのならば、私、無上の幸せでございます……!』
恍惚とした顔をしている。
喜んで、の字がおかしかった気がするが。
あえてスルーしておこう。
自称スレイブ、マジヤバイ。黙ってりゃ美形なのにな……。
……腕が二本なくなったら困るだろうが! 一本でも困るんじゃねえのか普通。いやこいつ、かなり普通じゃないわ。自称スレイブだし。
それに、本来の意味で食べるのは嫌だ。キモイ。生理的に無理。
俺に食人趣味はない。
でも魔族は基本、人肉を食べるとかだったらどうしよう。こわすぎる。
俺はもう人間ではないんだろうが。
しかし、そこまでする覚悟があるっていうのなら、精気の提供くらいはさせても構わないだろう。
よし、サクッとヤっちまおう。
†††
「そうか、スレイ」
『はい』
跪いているスレイに命じる。
「ここに横になれ」
ベッドを、ぽんぽんと叩いた。
『魔王様の御心のままに……!』
スレイはそそくさと、素直にベッドに身体を横たえた。
やたら嬉しそうだな……。
「お前は動かずにいろ。いいな」
命じて。
スレイの下衣を剥き、性器を取り出した。
『あああ、魔王様、なりませぬ、気高き御手でそのような汚らしいモノに触れては……っ、ああっ、なりませぬ……!』
とか言いながら、ギンギンに勃起している。
うわあ、すげえ。
ククク、男の下半身は正直だよなあ! なんつって。
言わねえけど。
血が青いせいか青黒く、手に余るほど大きなものが、びくびくと脈を打っている。
普通の人間とは、色が違うせいだろうか?
男性器というよりは、まるでオモチャを触っているような感覚で、生々しくない。変な匂いもしないし。
ま、嫌悪感がないのは結構なことだ。
『ああ、魔王様の、小さな御手が。私のモノを……っ、』
小さな言うな。
普通だっつうの。てめーらがでかいんだよ!
握っただけで、先走りで手がびしょびしょになるほど濡れた。
……うわあ。
ちょっと引く。いや、かなり引いてる。
だが、手を動かして、屹立を擦ってやる。
『ああ……イク、イッてしまいます、あああ、そんな、もったいない……、いけません、ああっ、なりませぬううう』
うっせえなもう! 黙ってイケねえのか!
「イけ」
命じたら、勢いよく欲望を噴出した。
†††
……ふうん、精液の色は人間のものと、そう変わりはないんだな。青いかと思った。
手についたのを、舐めてみると。ねっとりと濃くて、甘い。
匂いも、全く青臭くない。やはり、甘い匂いがする。
たとえるなら、リオンのが桃の果汁なら、スレイのは蜂蜜酒のような味だ。
熟成された味、というか。
「濃くて、甘いぞ」
『……ありがたき幸せに存じます』
スレイは、射精の余韻で、とろりとした顔で言った。
こうしていると、普通に美形なんだけどな……。色々言動が残念なんだよな、こいつ。
魔族になったこの身体だと、精気は栄養になるからか、体液や精液を甘く感じるようだ。
摂取するのに、嫌悪感が少なくて済むのは助かるが。複雑な気分だ。
でも、これなら、まだまだいけそうだな。
『あの、』
起き上がろうとしたのを手で制して。
動くなと命じ、再び屹立を手にする。
……もう復活してやがる。
スレイは、魔王サマから命令されるのが至上の喜びのようだ。もう誰かこいつをどうにかしろよと言いたい。
どっかの暗黒大魔神みたいに罵っても、スレイなら普通に喜びそうだが。
試してみる勇気はなかった。
俺にはSM趣味はない。一切ない。するのもされるのも、御免である。
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