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J・J
伝染病の脅威
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急いで子供を隔離施設へ移し。
俺と自分に伝染病のウイルスとやらが付いていないか確認した後。
クロエはすぐさま患者の子供を運んできた二人を診察した。
運良く、まだ感染してはいないというが。
二人の手をアルコールで消毒させ、薬でうがいをさせた上、着ていた服を着替えさせた。
目には見えない脅威を消毒して排除するためだ。
俺も、二人が触れた扉や床などを消毒した。
子供を乗せていた布も消毒する。
二人は、俺達の緊迫した反応に動揺していた。
「いったい、あの子がどうしたんだ?」
「Dr.ミニョンがそんなおっかねえ顔してるの初めて見たぞ。……そんなに悪いのか?」
「あの子供はクロエが治す。心配はいらん」
俺が二人に言うと。
クロエはぺちぺちと自分の頬を叩き。
「これは伝染性の病気だけど、適切な処置をすれば伝染しないので安心してください。それと、しばらく暁の森には誰も近寄らないよう、近隣住民に報せて欲しい」
クロエの言葉に、これはただ事ではないとわかったのだろう。
頷いて、帰って行った。
†‡†‡†
早くも午後の診察を待っていた他の患者に、手分けしてざっと医療魔法をかけて回る。
俺では嫌だろうが、文句は言わせない。
「急で申し訳ないけど。今日午後からの診察は休診です。明日も休むかも……」
扉に休診の紙を貼りながら、クロエが謝った。
患者達も、何か重大な事件が起こったのだと悟ったようだ。
他の患者にも伝えておく、と言って帰って行った。
診療所を閉めると。
クロエと隔離用の病室に入った。
子供を更に詳しく解析していたクロエは、この子獣人じゃないんだ、と呟いた。
クロエにはわからなかったのか。
ヒトの子供だと伝えておけば良かっただろうか。
クロエは子供の唾液を採取し、調べている。
その間に、俺は子供に呼吸補助の道具を着け、点滴の用意をし、”命の水”を点滴した。これは血液と同じ成分の液体らしい。
脱水症状になっているのに、自力で水が飲めないほど衰弱していたのだ。
数時間経ち。
”命の水”が効いたか、子供が目を覚ました。
「助けて、」
枯れた声で乞われる。
「大丈夫。もう助かるよ。今、病気が治るよう治療してるからね」
クロエが優しく声を掛けると。
子供は弱弱しく首を横に振り。
すがるような視線をクロエに向けた。
「おねがい、家族を、村を、助けて」
†‡†‡†
子供の名前はドニといった。
ロワイヨム・ドゥ・グラン・テールとペイ・プリマットとの国境付近にあるボール・ヴィラージュに住んでいるという。
隣国のことは知らないが。ボール・ヴィラージュは、暁の森を抜けた先にあるらしい。
子供は病に喘ぎながらも必死に話した。
自分の故郷で起こった、その恐るべき事件を。
まず、隣のレシフ・ヴィラージュの大人達が次々と倒れ。
高熱を出し、寝込むという謎の病に見舞われた。
ドクトゥルを呼んだが、原因不明の病だと言われたらしい。
最初に来たドクトゥルも倒れ、他のドクトゥルには見放され。
なす術もなかったレシフ・ヴィラージュでは、老人や幼子からじわじわと死に至り、壊滅状態になった。
僅かに生き残った者がボール・ヴィラージュに助けを求めに来たので、哀れに思い、受け入れた。
しかし、レシフ・ヴィラージュを蝕んだ病は、まるで呪いのようにボール・ヴィラージュにも蔓延していったのだという。
原因不明の病により住人の大半を喪ったレシフ・ヴィラージュは、国王の命で家屋ごと焼かれた。
それを見たドニは、このままでは自分の両親だけでなく、ボール・ヴィラージュの皆も同じ運命を辿ると思い、助けを呼びに飛び出したのだ。
だが、深い森でさ迷っている間に病が進行し、倒れた。
そこを木こりをしていた二人が通り掛かり、見つけたのだろう。
動物を狩ったり樹木などを折るなどして森を荒らしていれば、俺もドニの侵入に気付いただろうが。
ドニはただ彷徨っていただけだったようだ。
野犬などの動物にも見つからなかったのは、運が良いのか悪いのか。
†‡†‡†
「なるほど。そういう訳だったか……」
クロエは言った。
この国の人は子供に優しいので、隣国の人間だろうが連れて帰って手厚く看病する。
しかし寝ずに看病などすれば、体調を崩す。
弱った身体はウイルスの格好の餌食だ。
その繰り返しで、病はこの国にも蔓延していったのだろう、と。
「特に普段は丈夫で病気に耐性のないこの国の人は、病気で弱っても限界まで我慢して倒れていったんじゃないかな。そして多くの獣人や動物を媒介してウイルスは変質して、再び人を襲い、世界が滅びるほどのパンデミックを起こしたんだ」
パンデミックとは、感染症が国中あるいは世界中で流行することを言うそうだ。恐ろしいことだ。
成程。
それが、デュランの視た占いの内容だったか。
クロエがこの世界に召喚され、診療所を立ち上げ。
ボン・メドゥサンとして国中で有名になったことで、あの二人は自分の家に子供を運ばず、ここへまっすぐ運んで来た。
その為、これで他に伝染する危険は回避できただろう、とクロエは推理した。
「おそらく、”生き残った人”というのはウイルスに耐性がついた人だと思う。生きたウイルスを保持したまま、ボール・ヴィラージュに行ったんだ」
そして。
自分がウイルスをまき散らしているとは知らずに他人と接触したために、ボール・ヴィラージュの住民に伝染したと。
「僕は、この国のドクトゥルだ。君も、君の大事な人も僕が救ってみせる。今は、病気に勝つことだけ考えるんだ」
クロエはドニの手を握った。
ドニはクロエを縋るような目で見ると。
こくりと頷き、目を閉じた。
クロエを信頼し、安心して眠ったのだ。
俺と自分に伝染病のウイルスとやらが付いていないか確認した後。
クロエはすぐさま患者の子供を運んできた二人を診察した。
運良く、まだ感染してはいないというが。
二人の手をアルコールで消毒させ、薬でうがいをさせた上、着ていた服を着替えさせた。
目には見えない脅威を消毒して排除するためだ。
俺も、二人が触れた扉や床などを消毒した。
子供を乗せていた布も消毒する。
二人は、俺達の緊迫した反応に動揺していた。
「いったい、あの子がどうしたんだ?」
「Dr.ミニョンがそんなおっかねえ顔してるの初めて見たぞ。……そんなに悪いのか?」
「あの子供はクロエが治す。心配はいらん」
俺が二人に言うと。
クロエはぺちぺちと自分の頬を叩き。
「これは伝染性の病気だけど、適切な処置をすれば伝染しないので安心してください。それと、しばらく暁の森には誰も近寄らないよう、近隣住民に報せて欲しい」
クロエの言葉に、これはただ事ではないとわかったのだろう。
頷いて、帰って行った。
†‡†‡†
早くも午後の診察を待っていた他の患者に、手分けしてざっと医療魔法をかけて回る。
俺では嫌だろうが、文句は言わせない。
「急で申し訳ないけど。今日午後からの診察は休診です。明日も休むかも……」
扉に休診の紙を貼りながら、クロエが謝った。
患者達も、何か重大な事件が起こったのだと悟ったようだ。
他の患者にも伝えておく、と言って帰って行った。
診療所を閉めると。
クロエと隔離用の病室に入った。
子供を更に詳しく解析していたクロエは、この子獣人じゃないんだ、と呟いた。
クロエにはわからなかったのか。
ヒトの子供だと伝えておけば良かっただろうか。
クロエは子供の唾液を採取し、調べている。
その間に、俺は子供に呼吸補助の道具を着け、点滴の用意をし、”命の水”を点滴した。これは血液と同じ成分の液体らしい。
脱水症状になっているのに、自力で水が飲めないほど衰弱していたのだ。
数時間経ち。
”命の水”が効いたか、子供が目を覚ました。
「助けて、」
枯れた声で乞われる。
「大丈夫。もう助かるよ。今、病気が治るよう治療してるからね」
クロエが優しく声を掛けると。
子供は弱弱しく首を横に振り。
すがるような視線をクロエに向けた。
「おねがい、家族を、村を、助けて」
†‡†‡†
子供の名前はドニといった。
ロワイヨム・ドゥ・グラン・テールとペイ・プリマットとの国境付近にあるボール・ヴィラージュに住んでいるという。
隣国のことは知らないが。ボール・ヴィラージュは、暁の森を抜けた先にあるらしい。
子供は病に喘ぎながらも必死に話した。
自分の故郷で起こった、その恐るべき事件を。
まず、隣のレシフ・ヴィラージュの大人達が次々と倒れ。
高熱を出し、寝込むという謎の病に見舞われた。
ドクトゥルを呼んだが、原因不明の病だと言われたらしい。
最初に来たドクトゥルも倒れ、他のドクトゥルには見放され。
なす術もなかったレシフ・ヴィラージュでは、老人や幼子からじわじわと死に至り、壊滅状態になった。
僅かに生き残った者がボール・ヴィラージュに助けを求めに来たので、哀れに思い、受け入れた。
しかし、レシフ・ヴィラージュを蝕んだ病は、まるで呪いのようにボール・ヴィラージュにも蔓延していったのだという。
原因不明の病により住人の大半を喪ったレシフ・ヴィラージュは、国王の命で家屋ごと焼かれた。
それを見たドニは、このままでは自分の両親だけでなく、ボール・ヴィラージュの皆も同じ運命を辿ると思い、助けを呼びに飛び出したのだ。
だが、深い森でさ迷っている間に病が進行し、倒れた。
そこを木こりをしていた二人が通り掛かり、見つけたのだろう。
動物を狩ったり樹木などを折るなどして森を荒らしていれば、俺もドニの侵入に気付いただろうが。
ドニはただ彷徨っていただけだったようだ。
野犬などの動物にも見つからなかったのは、運が良いのか悪いのか。
†‡†‡†
「なるほど。そういう訳だったか……」
クロエは言った。
この国の人は子供に優しいので、隣国の人間だろうが連れて帰って手厚く看病する。
しかし寝ずに看病などすれば、体調を崩す。
弱った身体はウイルスの格好の餌食だ。
その繰り返しで、病はこの国にも蔓延していったのだろう、と。
「特に普段は丈夫で病気に耐性のないこの国の人は、病気で弱っても限界まで我慢して倒れていったんじゃないかな。そして多くの獣人や動物を媒介してウイルスは変質して、再び人を襲い、世界が滅びるほどのパンデミックを起こしたんだ」
パンデミックとは、感染症が国中あるいは世界中で流行することを言うそうだ。恐ろしいことだ。
成程。
それが、デュランの視た占いの内容だったか。
クロエがこの世界に召喚され、診療所を立ち上げ。
ボン・メドゥサンとして国中で有名になったことで、あの二人は自分の家に子供を運ばず、ここへまっすぐ運んで来た。
その為、これで他に伝染する危険は回避できただろう、とクロエは推理した。
「おそらく、”生き残った人”というのはウイルスに耐性がついた人だと思う。生きたウイルスを保持したまま、ボール・ヴィラージュに行ったんだ」
そして。
自分がウイルスをまき散らしているとは知らずに他人と接触したために、ボール・ヴィラージュの住民に伝染したと。
「僕は、この国のドクトゥルだ。君も、君の大事な人も僕が救ってみせる。今は、病気に勝つことだけ考えるんだ」
クロエはドニの手を握った。
ドニはクロエを縋るような目で見ると。
こくりと頷き、目を閉じた。
クロエを信頼し、安心して眠ったのだ。
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