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J・J
クロエの年齢
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その外見から、てっきり子供だと思い込んでいたので。
本人に年齢を確認することを忘れていた。
クロエからは、成熟したにおいがしたのに。
思い返せば。
年齢の話をした時、いつも気まずそうな様子だった。
騙されたとは思わない。
クロエはただ、黙っていただけだ。
「何故本当の年齢を言わない。俺に抱かれるのが嫌だったからか?」
こんなに、感じているのに。
嫌なら嫌だと言えば、無理強いなどしない。
俺が、信用できなかったのか?
†‡†‡†
「ひっ、」
クロエの性器を握り、射精できないようにした上で、後孔に指を入れた。
「素直になれば、達かせてやる」
一番感じる場所をわざと外し。
ぬめる粘膜を弄ってやる。
ツガイは、その気にならなければ濡れないはずだ。
実際、気持ち良さそうにしていた。
「あう、いやぁ、……ん、」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら指を抜き差しして。
首筋を甘噛みする。
くらくらするほど濃厚な、狂おしくも甘い香り。甘い声。
いっそこのまま、抱いてやろうか。
「クロエ、」
顔を覗き込むと。
「っく、こんなの、やだぁ……、」
クロエは泣いていた。
意地悪なのは嫌いだと言われてしまった。
胸がきゅう、と。
絞られるような痛みを覚えた。
「す、すまなかった、」
慌てて戒めていた指を外し、涙に濡れた頬に口づけた。
達かせてやろうと、性器を擦っていると。
「……後ろも、」
上目遣いで可愛らしくねだられ。
危うく、射精してしまうところだった。
「すまなかった。もう、意地悪はしない。優しくする」
告げると。
「ん、」
こくりと頷いて。俺の腕に、ぎゅっとしがみついた。
……何だこの、可愛い生き物は。
何歳だろうが、もう、どうでもいい。
本来、クロエの住んでいた世界では、男同士で番うことは一般的ではないことらしいのに。
こうして、腕に抱くのを許してくれるだけ、幸福だと思うべきではないか。
無理強いせず、クロエがその気になるまで待とう。
†‡†‡†
クロエを風呂に入れ、身体を洗い。
寝台を整えて、綺麗になった寝床に寝かせてやる。
その隣に横たわっても拒絶されなかったのでほっとする。
クロエは俺の腕の中ですやすやと寝息を立てた。
朝になり、窓から陽光が差し込んできた。
クロエの産毛が金色に光って見える。
「んん~、」
朝日が眩しいのか、クロエはもぞもぞと動き出した。
「おはよう」
柔らかな頬に口づける。
「……はよ、」
まだ眠そうだ。
絹糸のような手触りの黒髪を撫ででいると。
「ジャン、」
俺を見て、名を呼んだ。
ようやく敬称を外して名を呼んでくれたのが嬉しくて。
思わず頬ずりした。
「ん?」
クロエは、何かを決意したような顔で。
「最後までするのは、伝染病の問題がひと段落つくまで待って」
「わかった」
「……本当にわかってる?」
即答したので、疑っているようだが。
クロエの中で、片づけなければいけない優先順位の一番は伝染病の撲滅だということは間違いない。
その為に召喚され、皆から期待を掛けられている。
真面目なクロエの性格からして、それを解決するまでは享楽に耽ることを自分に許さないのだろう。
受け入れる気が無いのではなく、待てと言うのは。
俺を、ツガイとして受け入れる覚悟が出来ているからだろう。
「ああ。俺はクロエを愛している。身体だけを求めているわけではない。だから落ち着くまでは待とう」
不審そうな目を向けられた。
そんな顔も愛らしいが。
「焦ってしるしをつけたのは、お前を他のやつに取られたくなかったからだ。だから待てる」
「うん。……待ってて」
頭を撫でると、クロエは心地良さそうに目を細めた。
†‡†‡†
「ということは。やはりクロエはとっくに成人を迎えていたんだな? 何歳だ?」
「うっ、」
視線を泳がせた。
「16歳以上だろうというのは薄々気付いていた。俺が大きくなれとか育てると言う度に微妙な顔をしてたからな。もしや、すでに成人を迎えている年齢なのではないかと思った」
そんなわかりやすいかな、と呟いている。
俺はクロエの一挙手一投足、全て目に焼き付けるように見ているからな。
「今更年齢を聞いても襲わないぞ。年齢を教えるのすら嫌なのか?」
クロエは困ったように俺を見て。
「……25」
「は?」
今、とんでもない数字が聞こえた気がしたが。
気のせいだろう。
「25歳!!」
聞き間違いではなかった。
成人を迎えているとは思ったが。25歳!?
これで!?
「年上だと!?」
思わず飛び起きて、クロエの顔や身体を改めて確認する。
今までの人生で一番、驚いたことかもしれない。
保護欲を刺激する、子供のような丸みのある愛らしい顔。
濁りのない大きな黒い瞳。柔らかい唇。
細い首。乳首は美味そうな桃色で。
華奢な身体は、どこも赤子のような手触りだ。
股間の淡い茂みは柔らかく。性器も桃色で愛らしい。
「これで、年上……? 25歳? 信じられん。こんな愛らしいのに……、どこもすべすべで」
すべすべの頬や顎を撫でる。
そういえば、今までクロエが髭を剃るのを見た覚えもないが。
成人なのに、髭が生えないのか……?
そういう体質なのか?
「う、うっさい。アジア人は基本的に童顔なんだよ。そっちが老け顔なの!」
クロエは頬を染めて俺を睨みつけた。
可愛らしいだけだが。
アジア人というのは、ヒトの種類なのだろう。
「……25歳で、俺が初めてか」
何も知らない、無垢な身体だった。
「こうして、肌に触れられるのも、口づけも」
「……そうだよ童貞だよ。悪かったな」
拗ねたように尖らせた唇に、己のそれを重ねた。
最愛のツガイに、”初めて”を色々教えてやれるのだ。
俺はとても幸せな男だ。
本人に年齢を確認することを忘れていた。
クロエからは、成熟したにおいがしたのに。
思い返せば。
年齢の話をした時、いつも気まずそうな様子だった。
騙されたとは思わない。
クロエはただ、黙っていただけだ。
「何故本当の年齢を言わない。俺に抱かれるのが嫌だったからか?」
こんなに、感じているのに。
嫌なら嫌だと言えば、無理強いなどしない。
俺が、信用できなかったのか?
†‡†‡†
「ひっ、」
クロエの性器を握り、射精できないようにした上で、後孔に指を入れた。
「素直になれば、達かせてやる」
一番感じる場所をわざと外し。
ぬめる粘膜を弄ってやる。
ツガイは、その気にならなければ濡れないはずだ。
実際、気持ち良さそうにしていた。
「あう、いやぁ、……ん、」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら指を抜き差しして。
首筋を甘噛みする。
くらくらするほど濃厚な、狂おしくも甘い香り。甘い声。
いっそこのまま、抱いてやろうか。
「クロエ、」
顔を覗き込むと。
「っく、こんなの、やだぁ……、」
クロエは泣いていた。
意地悪なのは嫌いだと言われてしまった。
胸がきゅう、と。
絞られるような痛みを覚えた。
「す、すまなかった、」
慌てて戒めていた指を外し、涙に濡れた頬に口づけた。
達かせてやろうと、性器を擦っていると。
「……後ろも、」
上目遣いで可愛らしくねだられ。
危うく、射精してしまうところだった。
「すまなかった。もう、意地悪はしない。優しくする」
告げると。
「ん、」
こくりと頷いて。俺の腕に、ぎゅっとしがみついた。
……何だこの、可愛い生き物は。
何歳だろうが、もう、どうでもいい。
本来、クロエの住んでいた世界では、男同士で番うことは一般的ではないことらしいのに。
こうして、腕に抱くのを許してくれるだけ、幸福だと思うべきではないか。
無理強いせず、クロエがその気になるまで待とう。
†‡†‡†
クロエを風呂に入れ、身体を洗い。
寝台を整えて、綺麗になった寝床に寝かせてやる。
その隣に横たわっても拒絶されなかったのでほっとする。
クロエは俺の腕の中ですやすやと寝息を立てた。
朝になり、窓から陽光が差し込んできた。
クロエの産毛が金色に光って見える。
「んん~、」
朝日が眩しいのか、クロエはもぞもぞと動き出した。
「おはよう」
柔らかな頬に口づける。
「……はよ、」
まだ眠そうだ。
絹糸のような手触りの黒髪を撫ででいると。
「ジャン、」
俺を見て、名を呼んだ。
ようやく敬称を外して名を呼んでくれたのが嬉しくて。
思わず頬ずりした。
「ん?」
クロエは、何かを決意したような顔で。
「最後までするのは、伝染病の問題がひと段落つくまで待って」
「わかった」
「……本当にわかってる?」
即答したので、疑っているようだが。
クロエの中で、片づけなければいけない優先順位の一番は伝染病の撲滅だということは間違いない。
その為に召喚され、皆から期待を掛けられている。
真面目なクロエの性格からして、それを解決するまでは享楽に耽ることを自分に許さないのだろう。
受け入れる気が無いのではなく、待てと言うのは。
俺を、ツガイとして受け入れる覚悟が出来ているからだろう。
「ああ。俺はクロエを愛している。身体だけを求めているわけではない。だから落ち着くまでは待とう」
不審そうな目を向けられた。
そんな顔も愛らしいが。
「焦ってしるしをつけたのは、お前を他のやつに取られたくなかったからだ。だから待てる」
「うん。……待ってて」
頭を撫でると、クロエは心地良さそうに目を細めた。
†‡†‡†
「ということは。やはりクロエはとっくに成人を迎えていたんだな? 何歳だ?」
「うっ、」
視線を泳がせた。
「16歳以上だろうというのは薄々気付いていた。俺が大きくなれとか育てると言う度に微妙な顔をしてたからな。もしや、すでに成人を迎えている年齢なのではないかと思った」
そんなわかりやすいかな、と呟いている。
俺はクロエの一挙手一投足、全て目に焼き付けるように見ているからな。
「今更年齢を聞いても襲わないぞ。年齢を教えるのすら嫌なのか?」
クロエは困ったように俺を見て。
「……25」
「は?」
今、とんでもない数字が聞こえた気がしたが。
気のせいだろう。
「25歳!!」
聞き間違いではなかった。
成人を迎えているとは思ったが。25歳!?
これで!?
「年上だと!?」
思わず飛び起きて、クロエの顔や身体を改めて確認する。
今までの人生で一番、驚いたことかもしれない。
保護欲を刺激する、子供のような丸みのある愛らしい顔。
濁りのない大きな黒い瞳。柔らかい唇。
細い首。乳首は美味そうな桃色で。
華奢な身体は、どこも赤子のような手触りだ。
股間の淡い茂みは柔らかく。性器も桃色で愛らしい。
「これで、年上……? 25歳? 信じられん。こんな愛らしいのに……、どこもすべすべで」
すべすべの頬や顎を撫でる。
そういえば、今までクロエが髭を剃るのを見た覚えもないが。
成人なのに、髭が生えないのか……?
そういう体質なのか?
「う、うっさい。アジア人は基本的に童顔なんだよ。そっちが老け顔なの!」
クロエは頬を染めて俺を睨みつけた。
可愛らしいだけだが。
アジア人というのは、ヒトの種類なのだろう。
「……25歳で、俺が初めてか」
何も知らない、無垢な身体だった。
「こうして、肌に触れられるのも、口づけも」
「……そうだよ童貞だよ。悪かったな」
拗ねたように尖らせた唇に、己のそれを重ねた。
最愛のツガイに、”初めて”を色々教えてやれるのだ。
俺はとても幸せな男だ。
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