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J・J
ツガイの素性
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落ちていた眼鏡と子供の荷物らしき袋を拾い、俺のツガイとなった子供を抱えあげ。
夜の森の小屋に運んだ。
他の森にも休憩小屋はあるが。
俺は主にここを使っているし、食料の備蓄も多くあった。
ツガイを寝台に寝かせ、皮で作った服を身に着ける。
さすがに全裸のままでは驚かれるだろう。
寝台の横に椅子を置き、それに座ってツガイが目を覚ますのを待つ。
睫毛は長い。
つるつるした、柔らかい肌。
無駄毛が少ないのは、まだ子供だからだろうか。
†‡†‡†
よく見れば、見たことのない材質で出来た服を身に着けている。
絹や麻ではない。
不思議な手触りの布だ。
上着は、この小さな棒を引くと脱げるのか? このような服は初めて見る。
この子供は、どこから来たのだろう?
ペイ・プリマットやロワイヨム・ドゥ・ラヴィーヌには見られない肌や髪の色だ。
可愛い子供。俺のツガイ。
早く目を開けて、俺を見て欲しい。
声を聞かせて、俺の名を呼び、おまえの名を呼ばせてくれ。
じっと見つめていたら、目を開いた。
「気がついたか?」
声を掛けると。
まだぼんやりとした様子でこくりと頷いて。
辺りに手を這わせている。何かを探している様子だ。
「ああ、これか?」
眼鏡を手渡すと。
「ありがとう」
と言って受け取り、眼鏡を掛けた。
愛らしい声。
礼儀もわきまえているようだ。
眼鏡のせいで、愛らしい大きな目や、顔の大半が隠れてしまうのは残念だが。
俺に用でもあるのか、パーシーがこちらへ来る気配がする。
他の雄には愛らしい顔を見せたくないので、これでいい。
俺だけ知っていればいい。
†‡†‡†
ツガイは、子猫のように興味深そうに周囲を見回している。
これから住む場所だ。存分に確認して欲しい。
住む場所に不満を覚えたことはないが。
ツガイが望むなら、森の外に、立派な家を建ててもいい。
兵役をしていた頃からの貯えもあるし、国から支払われている給金にはほとんど手を出していなかったので、金はある。
ツガイには、何不自由ない暮らしをさせてやりたい。
環境を確認して落ち着いたのか、ツガイは俺に視線を戻した。
「あの、僕、灰色熊に襲われていたんじゃ……?」
む、そういう認識だったか。
「逆だ。お前はそこの山で倒れていた。野犬に喰われそうだったから、俺が助けた」
「そうですか。助けてくださって、ありがとうございます」
ツガイは素直に頷き、礼を言った。
言ったことを信用されたのは嬉しいが。
「礼はいい。育ったら嫁にするつもりで拾った。助けるのは当たり前のことだ」
何も遠慮することはないのだと伝える。
「あの、お名前をお聞きしても……?」
「俺の名はジャン=ジャック・フォスター。親しいものはJ・Jと呼ぶが、好きなように呼ぶといい。ここ、ロワイヨム・ドゥ・グラン・テールの森林管理人をしている」
ツガイは目を見開いた。
何に驚いたのか。
上から下まで観察するように俺を見て。
「ジャンさん……?」
そのような呼ばれ方をするのは初めてだが。
可愛らしく呼ばれ、くすぐったいような不思議な感覚だ。
「敬称はいらないが。まだ馴れないのだろう。今はそれでいい」
頭を撫でてやる。
さらさらと触り心地の良い髪。
清潔で、肌艶が良く健康そうだ。虐待をされていた訳ではないようだが。
ならば何故、あのような場所に一人で居たのだろう。
†‡†‡†
「お前の名は?」
「あ、クロエ・リヒトです。ダイガクの薬学部で、生薬の研究をしてます。それで、ニホン・アルプスに植物採集に……」
ところどころ、わからない単語があった。
ヒトの国独特の風習か何かだろう。
Chloéは女性につける名で、Richtは主に男性名だ。
どちらでも良いように名付けたのだろうか。
俺は、父と母の名前をくっつけただけの適当な名だが。
「クロエか。かわいい名前だな。よく似合っている。なるほど、薬草を採りに森に入ったのか。ダイガクとは何だ? ニホン・アルプスとは? どこの国だ?」
詳しく訊きたかったが。
「J・J! 休んでいるところすまないが、捜索を依頼したい。こちらの言葉のわからない人間で……、」
邪魔者が入った。
やけに急いで来たな。
戸を叩く余裕もないなど、珍しい。
パーシヴァル・サン=シモン。
スクレテール・デュ・シュヴァリエに任命されたばかりの、幼い頃からの馴染みだ。
相変わらず華やかな美形だが、自慢の金髪が跳ねている。
騎士の鎧はきちんと身に着けているものの、よほど焦って来たようだ。
先程からその視線が、俺のツガイに釘付けになっている。
捜索を依頼する、と言っていたが。
その話はしなくていいのか?
「ええと、初めて見るけど。そちらの少年は……?」
「さっき野犬に襲われかけていたのを拾った、俺の嫁だ」
パーシーは家主である俺に目もくれず。
靴音を鳴らしながらクロエの目の前に歩み寄った。
†‡†‡†
「俺……いや、私の名前は、パーシヴァル・サン=シモン。グラン・テール王国の騎士長官です。……言ってること、わかる?」
共通語で、丁寧に言い直した。
何を言っているのか。
俺の話す言葉も通じているし、わかるに決まっているだろう。
この利発そうな顔を見てわからないのか。
顔の大半は眼鏡で見えないが。
「わかりますけど……あ、僕はクロエ・リヒトです」
「言葉が通じるのか。……あれ? じゃあ違うのか? でもな……」
不思議そうに首をひねっている。
共通語が通じない国などあるのか? そんな未開の島国から来たとでも?
クロエは自分の首筋に手をやり、指についた血を見て驚いている。
血は止まっているはずだが。
俺の血か? ツガイの儀式では、己の血を傷口から流し込まなければならないので、舌に傷をつけていた。
「……おいJ・J。お前まさか、噛んだんじゃないだろうな……?」
クロエの手についた血に気付いたパーシーは、俺をぎろりと睨んだ。
子供に手を出した犯罪者、とでも言うつもりか?
「誰にも奪われないよう、ツガイにした。育ったら俺の嫁にするつもりだ」
まだ手は出してない、と言外に告げたのだが。
「おま……、おバカ! お前、なんてことしやがるんだ! この子は、我が王に望まれ、異世界から招かれた、我が国の救世主だぞ!!」
救世主? 異世界?
何を訳の分からないことを。
一体、どういうことだ?
夜の森の小屋に運んだ。
他の森にも休憩小屋はあるが。
俺は主にここを使っているし、食料の備蓄も多くあった。
ツガイを寝台に寝かせ、皮で作った服を身に着ける。
さすがに全裸のままでは驚かれるだろう。
寝台の横に椅子を置き、それに座ってツガイが目を覚ますのを待つ。
睫毛は長い。
つるつるした、柔らかい肌。
無駄毛が少ないのは、まだ子供だからだろうか。
†‡†‡†
よく見れば、見たことのない材質で出来た服を身に着けている。
絹や麻ではない。
不思議な手触りの布だ。
上着は、この小さな棒を引くと脱げるのか? このような服は初めて見る。
この子供は、どこから来たのだろう?
ペイ・プリマットやロワイヨム・ドゥ・ラヴィーヌには見られない肌や髪の色だ。
可愛い子供。俺のツガイ。
早く目を開けて、俺を見て欲しい。
声を聞かせて、俺の名を呼び、おまえの名を呼ばせてくれ。
じっと見つめていたら、目を開いた。
「気がついたか?」
声を掛けると。
まだぼんやりとした様子でこくりと頷いて。
辺りに手を這わせている。何かを探している様子だ。
「ああ、これか?」
眼鏡を手渡すと。
「ありがとう」
と言って受け取り、眼鏡を掛けた。
愛らしい声。
礼儀もわきまえているようだ。
眼鏡のせいで、愛らしい大きな目や、顔の大半が隠れてしまうのは残念だが。
俺に用でもあるのか、パーシーがこちらへ来る気配がする。
他の雄には愛らしい顔を見せたくないので、これでいい。
俺だけ知っていればいい。
†‡†‡†
ツガイは、子猫のように興味深そうに周囲を見回している。
これから住む場所だ。存分に確認して欲しい。
住む場所に不満を覚えたことはないが。
ツガイが望むなら、森の外に、立派な家を建ててもいい。
兵役をしていた頃からの貯えもあるし、国から支払われている給金にはほとんど手を出していなかったので、金はある。
ツガイには、何不自由ない暮らしをさせてやりたい。
環境を確認して落ち着いたのか、ツガイは俺に視線を戻した。
「あの、僕、灰色熊に襲われていたんじゃ……?」
む、そういう認識だったか。
「逆だ。お前はそこの山で倒れていた。野犬に喰われそうだったから、俺が助けた」
「そうですか。助けてくださって、ありがとうございます」
ツガイは素直に頷き、礼を言った。
言ったことを信用されたのは嬉しいが。
「礼はいい。育ったら嫁にするつもりで拾った。助けるのは当たり前のことだ」
何も遠慮することはないのだと伝える。
「あの、お名前をお聞きしても……?」
「俺の名はジャン=ジャック・フォスター。親しいものはJ・Jと呼ぶが、好きなように呼ぶといい。ここ、ロワイヨム・ドゥ・グラン・テールの森林管理人をしている」
ツガイは目を見開いた。
何に驚いたのか。
上から下まで観察するように俺を見て。
「ジャンさん……?」
そのような呼ばれ方をするのは初めてだが。
可愛らしく呼ばれ、くすぐったいような不思議な感覚だ。
「敬称はいらないが。まだ馴れないのだろう。今はそれでいい」
頭を撫でてやる。
さらさらと触り心地の良い髪。
清潔で、肌艶が良く健康そうだ。虐待をされていた訳ではないようだが。
ならば何故、あのような場所に一人で居たのだろう。
†‡†‡†
「お前の名は?」
「あ、クロエ・リヒトです。ダイガクの薬学部で、生薬の研究をしてます。それで、ニホン・アルプスに植物採集に……」
ところどころ、わからない単語があった。
ヒトの国独特の風習か何かだろう。
Chloéは女性につける名で、Richtは主に男性名だ。
どちらでも良いように名付けたのだろうか。
俺は、父と母の名前をくっつけただけの適当な名だが。
「クロエか。かわいい名前だな。よく似合っている。なるほど、薬草を採りに森に入ったのか。ダイガクとは何だ? ニホン・アルプスとは? どこの国だ?」
詳しく訊きたかったが。
「J・J! 休んでいるところすまないが、捜索を依頼したい。こちらの言葉のわからない人間で……、」
邪魔者が入った。
やけに急いで来たな。
戸を叩く余裕もないなど、珍しい。
パーシヴァル・サン=シモン。
スクレテール・デュ・シュヴァリエに任命されたばかりの、幼い頃からの馴染みだ。
相変わらず華やかな美形だが、自慢の金髪が跳ねている。
騎士の鎧はきちんと身に着けているものの、よほど焦って来たようだ。
先程からその視線が、俺のツガイに釘付けになっている。
捜索を依頼する、と言っていたが。
その話はしなくていいのか?
「ええと、初めて見るけど。そちらの少年は……?」
「さっき野犬に襲われかけていたのを拾った、俺の嫁だ」
パーシーは家主である俺に目もくれず。
靴音を鳴らしながらクロエの目の前に歩み寄った。
†‡†‡†
「俺……いや、私の名前は、パーシヴァル・サン=シモン。グラン・テール王国の騎士長官です。……言ってること、わかる?」
共通語で、丁寧に言い直した。
何を言っているのか。
俺の話す言葉も通じているし、わかるに決まっているだろう。
この利発そうな顔を見てわからないのか。
顔の大半は眼鏡で見えないが。
「わかりますけど……あ、僕はクロエ・リヒトです」
「言葉が通じるのか。……あれ? じゃあ違うのか? でもな……」
不思議そうに首をひねっている。
共通語が通じない国などあるのか? そんな未開の島国から来たとでも?
クロエは自分の首筋に手をやり、指についた血を見て驚いている。
血は止まっているはずだが。
俺の血か? ツガイの儀式では、己の血を傷口から流し込まなければならないので、舌に傷をつけていた。
「……おいJ・J。お前まさか、噛んだんじゃないだろうな……?」
クロエの手についた血に気付いたパーシーは、俺をぎろりと睨んだ。
子供に手を出した犯罪者、とでも言うつもりか?
「誰にも奪われないよう、ツガイにした。育ったら俺の嫁にするつもりだ」
まだ手は出してない、と言外に告げたのだが。
「おま……、おバカ! お前、なんてことしやがるんだ! この子は、我が王に望まれ、異世界から招かれた、我が国の救世主だぞ!!」
救世主? 異世界?
何を訳の分からないことを。
一体、どういうことだ?
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