20 / 74
リヒト
みんな違ってみんなかわいい
しおりを挟む
ジャンが灰色熊から人の姿に戻った。
馬車に引っ掛けていた服を着ている。変身するのに、いちいち全部脱がないといけないのって面倒そうだ。
一人だけ全裸って、シュールな光景だよね。
人前で全裸になっても平然としてるのは、慣れてるからかな。
自分の肉体に自信があるからだったりして。
いいカラダしてるもんな……。
「パーシヴァルは変身することあるの?」
いつも、全身鎧をきっちり着込んでるけど。
脱ぎにくそう。
『あんまないね。J・Jは速いけど、俺は元の姿に戻るのに時間掛かるし、獣の姿では戦闘力も落ちるから』
足はチーターのほうが速いし。
変身してキバや爪で攻撃するよりも、人型になって剣で切ったり弓を射たほうが強いって。
魔法も、人型のほうが使いやすいとか。
ええ……。
そんなもんなんだ……。
†‡†‡†
『そういえば、チーター、パンサー、ジャガー、ピューマの区別つく?』
「つくよ。全然違うじゃないか」
チーターは胴が長く、脚が細長く、頭が小さくて、ネコ科で唯一爪の出し入れが出来ない。
一番足が速いけど、他のものより力が劣る。木登りが苦手。黒色斑が散らばる斑紋で、目の下には黒い線がある。
豹とレパードとパンサーは名称が違うだけで基本的に同じもので。
尻尾が長くて木登りが上手。全身に梅の花状の斑紋がある。
パンサーは、主にクロヒョウに使われる名称かな?
ジャガーは、足が太くて顎が強く、顔は大きめ。
尻尾は短くて体の半分ほどしかない。木登りも泳ぎも上手。
豹とジャガーの見分け方は、梅の花状の黒色斑紋の中にさらに黒い点があったらジャガー。
それとジャガーのほうが見た目ががっちりして頑丈。
ピューマは別名クーガー。
赤ちゃんの時には斑紋があるけど、6カ月ほどすると消える。見た目は小型の雌ライオンみたい。
前足に対して後足が大きく、尻尾の先が黒い。
みんな違うし、みんな可愛い。
『す、凄いね。仲間内でも、わりと見分けつかない人多いんだよ。でも、J・Jのやつ、もっとひどいんだよ。みんなネコ呼ばわりするの。ライオンも、大きなネコだって。ひどくない?』
確かにみんなネコ科ではあるけど。
区分が乱暴すぎる。
興味が無い人には、全部同じように見えるのかな?
ペンギンの群れや、サル山のサルの一個体、それぞれの区別がつくかと言われると、悩みどころだ。
「覚えてあげなよ。ジャンだって、友達にマレーグマやアナグマと間違えられたり、みんな同じクマだって言われたら悲しいでしょ?」
『わかった。努力しよう』
『素直だ!』
即答したジャンに、パーシヴァルが笑う。
このやり取りに、ヤマネコの獣人だという御者もチェシャ猫みたいに笑ってた。
この世界には、色々な獣人がいるようだけど。
牛とか豚とか、食肉にされてる動物と同じ獣人は、複雑な気持ちにならないのかなあ、と思ったり。
人は人、獣人は獣人、獣は獣で。
それぞれ別種の生き物だと割り切ってるのかな?
まだこの世界の倫理とか、よくわからないけど。
それは追々知っていこうと思う。
今は、この国に迫っている危機を回避することに集中しよう。
†‡†‡†
城へ戻ると。
診療所の建設はかなり進んでいた。
外壁の石組みは、剛力自慢の獣人が集まってやっているようだ。
思わず見惚れてしまうほどの腕前で。見る間にどんどん組みあがっていく。
その見事な流れ作業を眺めていたら。
ジャンに顔の向きを変えられた。
作業の素早さと正確さに感心していただけで。
別に、職人の肉体に見惚れてた訳じゃないってば。
わりと嫉妬深いんだな。
そんなジャンを見て。
パーシヴァルは腹を抱えて笑っていた。
採取した薬草の薬効成分抽出や、乾燥などをデュランに手伝ってもらう。
魔法で乾燥を早めることもできるそうだ。
薬の作成はデュランに一任して大丈夫だというのでお願いしておく。
『あれ、毒薬もあるよ?』
デュランは毒薬には詳しいけど、薬の知識はないようだ。
治療魔法があるせいかな?
端から毒を、違う用途で使う考えが無かった。
「毒も使いようによっては薬にもなるし、薬も、使用法を間違えれば毒にもなるんですよ」
『そういえばそんなこと言ってたっけ。なるほど。じゃあ、僕の毒薬コレクションの中で薬に使えそうなのがあれば使っていいよ。遠慮なく言って?』
と、毒薬リストを渡してくれた。
ありがたい。
僕も師匠って呼んだほうがいいかって聞いたら。
同僚になるんだし、デュランで構わない、敬語もいらない、と言った。
35歳も年上なんだけど……。
†‡†‡†
食材などは料理長に作り方とかを説明して渡して。
病人食の試作品を作ってもらった。
脱水症状になった人に投与する、生理食塩水の作成。
点滴用の針などの医療道具は、鍛冶職人や、それぞれ細工を得意とする職人に作ってもらった。
細菌由来かウイルス由来かでも対応が違うので、あとは臨機応変に行こう。
とりあえず、下準備としてはこんなものか。
『皆から聞いたぞ、相当な知識だと褒めていた。さすが救世主として召喚されただけあって頼もしい限りではないか』
食堂で病人食を試食する間に魔導書を読んでいたら。
ルロイ王が来た。
『先日は子ども扱いして申し訳なかった。失礼を詫びよう』
マントを捌いて華麗に礼をした。
パーシヴァルから、僕の本来の年齢を聞いたようだ。
でも、せっかく年齢の近い友人が出来たと喜んでいるようなので。
メイベルには黙っといてくれるって。
「いえ、皆さんに比べて精神的にも子供っぽいのは事実なので」
『ふふ、謙遜を』
肩を竦めて笑った。
……謙遜じゃないんだけどなあ。
馬車に引っ掛けていた服を着ている。変身するのに、いちいち全部脱がないといけないのって面倒そうだ。
一人だけ全裸って、シュールな光景だよね。
人前で全裸になっても平然としてるのは、慣れてるからかな。
自分の肉体に自信があるからだったりして。
いいカラダしてるもんな……。
「パーシヴァルは変身することあるの?」
いつも、全身鎧をきっちり着込んでるけど。
脱ぎにくそう。
『あんまないね。J・Jは速いけど、俺は元の姿に戻るのに時間掛かるし、獣の姿では戦闘力も落ちるから』
足はチーターのほうが速いし。
変身してキバや爪で攻撃するよりも、人型になって剣で切ったり弓を射たほうが強いって。
魔法も、人型のほうが使いやすいとか。
ええ……。
そんなもんなんだ……。
†‡†‡†
『そういえば、チーター、パンサー、ジャガー、ピューマの区別つく?』
「つくよ。全然違うじゃないか」
チーターは胴が長く、脚が細長く、頭が小さくて、ネコ科で唯一爪の出し入れが出来ない。
一番足が速いけど、他のものより力が劣る。木登りが苦手。黒色斑が散らばる斑紋で、目の下には黒い線がある。
豹とレパードとパンサーは名称が違うだけで基本的に同じもので。
尻尾が長くて木登りが上手。全身に梅の花状の斑紋がある。
パンサーは、主にクロヒョウに使われる名称かな?
ジャガーは、足が太くて顎が強く、顔は大きめ。
尻尾は短くて体の半分ほどしかない。木登りも泳ぎも上手。
豹とジャガーの見分け方は、梅の花状の黒色斑紋の中にさらに黒い点があったらジャガー。
それとジャガーのほうが見た目ががっちりして頑丈。
ピューマは別名クーガー。
赤ちゃんの時には斑紋があるけど、6カ月ほどすると消える。見た目は小型の雌ライオンみたい。
前足に対して後足が大きく、尻尾の先が黒い。
みんな違うし、みんな可愛い。
『す、凄いね。仲間内でも、わりと見分けつかない人多いんだよ。でも、J・Jのやつ、もっとひどいんだよ。みんなネコ呼ばわりするの。ライオンも、大きなネコだって。ひどくない?』
確かにみんなネコ科ではあるけど。
区分が乱暴すぎる。
興味が無い人には、全部同じように見えるのかな?
ペンギンの群れや、サル山のサルの一個体、それぞれの区別がつくかと言われると、悩みどころだ。
「覚えてあげなよ。ジャンだって、友達にマレーグマやアナグマと間違えられたり、みんな同じクマだって言われたら悲しいでしょ?」
『わかった。努力しよう』
『素直だ!』
即答したジャンに、パーシヴァルが笑う。
このやり取りに、ヤマネコの獣人だという御者もチェシャ猫みたいに笑ってた。
この世界には、色々な獣人がいるようだけど。
牛とか豚とか、食肉にされてる動物と同じ獣人は、複雑な気持ちにならないのかなあ、と思ったり。
人は人、獣人は獣人、獣は獣で。
それぞれ別種の生き物だと割り切ってるのかな?
まだこの世界の倫理とか、よくわからないけど。
それは追々知っていこうと思う。
今は、この国に迫っている危機を回避することに集中しよう。
†‡†‡†
城へ戻ると。
診療所の建設はかなり進んでいた。
外壁の石組みは、剛力自慢の獣人が集まってやっているようだ。
思わず見惚れてしまうほどの腕前で。見る間にどんどん組みあがっていく。
その見事な流れ作業を眺めていたら。
ジャンに顔の向きを変えられた。
作業の素早さと正確さに感心していただけで。
別に、職人の肉体に見惚れてた訳じゃないってば。
わりと嫉妬深いんだな。
そんなジャンを見て。
パーシヴァルは腹を抱えて笑っていた。
採取した薬草の薬効成分抽出や、乾燥などをデュランに手伝ってもらう。
魔法で乾燥を早めることもできるそうだ。
薬の作成はデュランに一任して大丈夫だというのでお願いしておく。
『あれ、毒薬もあるよ?』
デュランは毒薬には詳しいけど、薬の知識はないようだ。
治療魔法があるせいかな?
端から毒を、違う用途で使う考えが無かった。
「毒も使いようによっては薬にもなるし、薬も、使用法を間違えれば毒にもなるんですよ」
『そういえばそんなこと言ってたっけ。なるほど。じゃあ、僕の毒薬コレクションの中で薬に使えそうなのがあれば使っていいよ。遠慮なく言って?』
と、毒薬リストを渡してくれた。
ありがたい。
僕も師匠って呼んだほうがいいかって聞いたら。
同僚になるんだし、デュランで構わない、敬語もいらない、と言った。
35歳も年上なんだけど……。
†‡†‡†
食材などは料理長に作り方とかを説明して渡して。
病人食の試作品を作ってもらった。
脱水症状になった人に投与する、生理食塩水の作成。
点滴用の針などの医療道具は、鍛冶職人や、それぞれ細工を得意とする職人に作ってもらった。
細菌由来かウイルス由来かでも対応が違うので、あとは臨機応変に行こう。
とりあえず、下準備としてはこんなものか。
『皆から聞いたぞ、相当な知識だと褒めていた。さすが救世主として召喚されただけあって頼もしい限りではないか』
食堂で病人食を試食する間に魔導書を読んでいたら。
ルロイ王が来た。
『先日は子ども扱いして申し訳なかった。失礼を詫びよう』
マントを捌いて華麗に礼をした。
パーシヴァルから、僕の本来の年齢を聞いたようだ。
でも、せっかく年齢の近い友人が出来たと喜んでいるようなので。
メイベルには黙っといてくれるって。
「いえ、皆さんに比べて精神的にも子供っぽいのは事実なので」
『ふふ、謙遜を』
肩を竦めて笑った。
……謙遜じゃないんだけどなあ。
1
お気に入りに追加
775
あなたにおすすめの小説

女神の間違いで落とされた、乙女ゲームの世界でオレは愛を手に入れる。
にのまえ
BL
バイト帰り、事故現場の近くを通ったオレは見知らぬ場所と女神に出会った。その女神は間違いだと気付かずオレを異世界へと落とす。
オレが落ちた異世界は、改変された獣人の世界が主体の乙女ゲーム。
獣人?
ウサギ族?
性別がオメガ?
訳のわからない異世界。
いきなり森に落とされ、さまよった。
はじめは、こんな世界に落としやがって! と女神を恨んでいたが。
この異世界でオレは。
熊クマ食堂のシンギとマヤ。
調合屋のサロンナばあさん。
公爵令嬢で、この世界に転生したロッサお嬢。
運命の番、フォルテに出会えた。
お読みいただきありがとうございます。
タイトル変更いたしまして。
改稿した物語に変更いたしました。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

王子なのに戦場の聖域で好き勝手ヤってたら獣人に飼われました
サクラギ
BL
戦場で共に戦う者たちを慰める場所、聖域がある。そこでは国も身分も関係なく集うことができた。
獣人と戦士が書きたいだけで始めました。独りよがりなお話をお許し下さいます方のみお進みください。

異世界へ下宿屋と共にトリップしたようで。
やの有麻
BL
山に囲まれた小さな村で下宿屋を営んでる倉科 静。29歳で独身。
昨日泊めた外国人を玄関の前で見送り家の中へ入ると、疲労が溜まってたのか急に眠くなり玄関の前で倒れてしまった。そして気付いたら住み慣れた下宿屋と共に異世界へとトリップしてしまったらしい!・・・え?どーゆうこと?
前編・後編・あとがきの3話です。1話7~8千文字。0時に更新。
*ご都合主義で適当に書きました。実際にこんな村はありません。
*フィクションです。感想は受付ますが、法律が~国が~など現実を突き詰めないでください。あくまで私が描いた空想世界です。
*男性出産関連の表現がちょっと入ってます。苦手な方はオススメしません。

異世界で王子様な先輩に溺愛されちゃってます
野良猫のらん
BL
手違いで異世界に召喚されてしまったマコトは、元の世界に戻ることもできず異世界で就職した。
得た職は冒険者ギルドの職員だった。
金髪翠眼でチャラい先輩フェリックスに苦手意識を抱くが、元の世界でマコトを散々に扱ったブラック企業の上司とは違い、彼は優しく接してくれた。
マコトはフェリックスを先輩と呼び慕うようになり、お昼を食べるにも何をするにも一緒に行動するようになった。
夜はオススメの飲食店を紹介してもらって一緒に食べにいき、お祭りにも一緒にいき、秋になったらハイキングを……ってあれ、これデートじゃない!? しかもしかも先輩は、実は王子様で……。
以前投稿した『冒険者ギルドで働いてたら親切な先輩に恋しちゃいました』の長編バージョンです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

聖獣王~アダムは甘い果実~
南方まいこ
BL
日々、慎ましく過ごすアダムの元に、神殿から助祭としての資格が送られてきた。神殿で登録を得た後、自分の町へ帰る際、乗り込んだ馬車が大規模の竜巻に巻き込まれ、アダムは越えてはいけない国境を越えてしまう。
アダムが目覚めると、そこはディガ王国と呼ばれる獣人が暮らす国だった。竜巻により上空から落ちて来たアダムは、ディガ王国を脅かす存在だと言われ処刑対象になるが、右手の刻印が聖天を示す文様だと気が付いた兵士が、この方は聖天様だと言い、聖獣王への貢ぎ物として捧げられる事になった。
竜巻に遭遇し偶然ここへ投げ出されたと、何度説明しても取り合ってもらえず。自分の家に帰りたいアダムは逃げ出そうとする。
※私の小説で「大人向け」のタグが表示されている場合、性描写が所々に散りばめられているということになります。タグのついてない小説は、その後の二人まで性描写はありません

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる