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リヒト
初回探索終了
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『こんなものも食べられるなんて、知らなかった……』
草食動物が食べているような、その辺の植物も食用可だと知って。
ジャンとパーシヴァルは驚いてる。
基本的に肉食だから、植物にはそんなに詳しくないのかも。
中国、日本の人は、食に対して特に貪欲だと、その歴史が物語っている。
ありとあらゆるものを食材にしてきた。
狩猟民族よりは詳しいだろう。
時には中毒になり、死人も出しながら、知識を重ねていったんだ。
毒のあるフグだって、食べられる部位を特定するまでどのくらいの犠牲を出したか。
猛毒を持つトラフグの卵巣だって無毒化して食べてしまうくらいだし。
コンニャクも、どうやって毒のある蒟蒻芋からコンニャクを作り出したのか。
その情熱には感心するばかりだ。
そういった先人の知恵が、今こうして役立っているんだから、感慨深いな。
†‡†‡†
お、麻黄ゲット。
学名はEphedra。麻黄の薬効は発汗、解熱、止咳、利尿、鎮痛など。つまり、エフェドリンだ。
これは色々使える。
麻やケシも駆除されることなくその辺に生えてる。
元々は、その辺に普通に生えているような雑草だ。今でも草むらに生えたりして、保健所が回収に来たりするんだよな。
こっちでは薬効が知られてないんだろう。麻薬としての効果は、知らないほうがいいけど。
一応、採取しておこう。
月桂樹と肉桂は、北の森にあったな。
月桂樹はローリエ。
葉と実はそれぞれ月桂葉、月桂実という名前で生薬にされてるけど、煮込み料理の香辛料のほうが有名だ。
肉桂はニッキ、シナモンのこと。
樹皮を桂皮ともいって、これも薬に使われる。薬効は発汗・発散作用、健胃作用など。
同じく北の森で白樺の樹を発見したので、樹液を採取。
サトウカエデから採れるメイプルシロップも美味しいけど、こっちも美味しいんだよね。
南の森ではサトウキビを採取。
黒糖にはミネラルが多い。
カボチャもあったので、これもゲット。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど、ビタミン類を多く含む。
「試作には、これくらいでいいかな?」
『まだ持てるが』
灰色熊になったジャンの背中は、とても広い。
『そろそろお腹すかない?』
パーシヴァルの腹の虫、もとい提案で。
この辺で一息ついて、昼ご飯を食べることにした。
†‡†‡†
『専門だっていうだけあって、すごい生き生きとしてたねー。……あ、これ美味い』
ハンバーガーを食べながら、パーシヴァルが言った。
これも僕の話した料理の一つだ。
付け合わせはフライドポテト。ジャンクフードもいいよね。
ジャンは鳥を呼んで、話をしている。
南の森の鳥はカラフルだ……。
オウム、セキセイインコやモモイロインコ、カナリアもいる。名前も同じなのかな?
『具合の悪い奴はすぐに俺に言うよう、皆に報せてくれるそうだ』
話が付いたようだ。
「ありがとう」
動物と話が通じるのは、本当に助かる。
鳥インフルは、渡り鳥が媒介することが多いんだ。
移動範囲も広いし、二番目に警戒すべき生き物が鳥だった。
かつては動物からは伝染しないと言われていたけど。
動物の病気が人間に移ることは多々ある。
古くは梅毒とかね。
諸説あるけど、ヤギと性交した船乗りが広めたと言われてる。
鳥と話し終えたジャンが、熊の姿のまま、のっしのっしと戻ってきて。
あ~ん、と大きな口を開いた。
凄いキバだ。
確かにこんな口で首を噛まれたら、頭が胴体から泣き別れしていたに違いない。
灰色熊状態のままのジャンの口の中に、ハンバーガーを入れた。
あんまり頻繁に変身すると、お腹が空くらしいので。
人間の姿には戻ってない。
『美味い』
もぐもぐ美味しそうに食べている。
声帯はどうなってるんだとか、もはや気にしない。
獣人や魔法のある世界で常識とか考えても無意味だからだ。
絶対に襲われないとわかっていれば、灰色熊も愛嬌があって可愛いものだ。
もふもふだし。
鼻の頭を撫でるとグルグルいうのはちょっと怖い。
音量が半端ない。
雷かと思った。
†‡†‡†
『で、鳥よりも伝染病を警戒するべき生き物って何? ネズミ?』
パーシヴァルが身を乗り出した。
話の途中だったっけ?
「蚊だよ。蚊」
『蚊ァ?』
ネズミやコウモリもペスト、狂犬病など、様々な病原菌を媒介するけど。
一番伝染病を警戒すべきは、蚊だ。
血を媒介して感染させるし、空を飛ぶ。繁殖力も高い。
マラリアやデング熱、日本脳炎などが有名か。
そして蚊は、世界で一番人間を殺した生き物でもある。
直接じゃないけどね。
でも、獣人は皮膚が分厚いし固いので、蚊には狙われないそうだ。
いいな。
集中的に狙われることが多いので、それは素直に羨ましい。
まあ一応、獣人でも粘膜とか、弱い部分を狙われないように、虫よけハーブでも作っておくか。
蚊連草……センテッドゼラニウムや除虫菊、ミントあたりを採取しよう。
殺虫剤は虫を殺すだけでなく、熱帯魚とかの小魚やモルモットなどの小動物にも害があるので、その辺は要注意だ。
探索初回は、まずこんなもんでいいかな?
薬効成分の抽出とかはデュランに手伝ってもらおう。
道具もあるようだし。
「今日はもう、これで十分だよ」
種類ごとに分けて袋に入れた収穫物の山を前に、二人に告げた。
『おお、いっぱい収穫できたね!』
『じゃあ戻るか』
ジャンの背中に収穫物を載せて。
荷物を落とさないように気を付けながら、夜の森の入り口に停めた馬車の前まで行く。
臆病なはずの馬が灰色熊に怯えないのは、慣れてるからかな。
草食動物が食べているような、その辺の植物も食用可だと知って。
ジャンとパーシヴァルは驚いてる。
基本的に肉食だから、植物にはそんなに詳しくないのかも。
中国、日本の人は、食に対して特に貪欲だと、その歴史が物語っている。
ありとあらゆるものを食材にしてきた。
狩猟民族よりは詳しいだろう。
時には中毒になり、死人も出しながら、知識を重ねていったんだ。
毒のあるフグだって、食べられる部位を特定するまでどのくらいの犠牲を出したか。
猛毒を持つトラフグの卵巣だって無毒化して食べてしまうくらいだし。
コンニャクも、どうやって毒のある蒟蒻芋からコンニャクを作り出したのか。
その情熱には感心するばかりだ。
そういった先人の知恵が、今こうして役立っているんだから、感慨深いな。
†‡†‡†
お、麻黄ゲット。
学名はEphedra。麻黄の薬効は発汗、解熱、止咳、利尿、鎮痛など。つまり、エフェドリンだ。
これは色々使える。
麻やケシも駆除されることなくその辺に生えてる。
元々は、その辺に普通に生えているような雑草だ。今でも草むらに生えたりして、保健所が回収に来たりするんだよな。
こっちでは薬効が知られてないんだろう。麻薬としての効果は、知らないほうがいいけど。
一応、採取しておこう。
月桂樹と肉桂は、北の森にあったな。
月桂樹はローリエ。
葉と実はそれぞれ月桂葉、月桂実という名前で生薬にされてるけど、煮込み料理の香辛料のほうが有名だ。
肉桂はニッキ、シナモンのこと。
樹皮を桂皮ともいって、これも薬に使われる。薬効は発汗・発散作用、健胃作用など。
同じく北の森で白樺の樹を発見したので、樹液を採取。
サトウカエデから採れるメイプルシロップも美味しいけど、こっちも美味しいんだよね。
南の森ではサトウキビを採取。
黒糖にはミネラルが多い。
カボチャもあったので、これもゲット。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど、ビタミン類を多く含む。
「試作には、これくらいでいいかな?」
『まだ持てるが』
灰色熊になったジャンの背中は、とても広い。
『そろそろお腹すかない?』
パーシヴァルの腹の虫、もとい提案で。
この辺で一息ついて、昼ご飯を食べることにした。
†‡†‡†
『専門だっていうだけあって、すごい生き生きとしてたねー。……あ、これ美味い』
ハンバーガーを食べながら、パーシヴァルが言った。
これも僕の話した料理の一つだ。
付け合わせはフライドポテト。ジャンクフードもいいよね。
ジャンは鳥を呼んで、話をしている。
南の森の鳥はカラフルだ……。
オウム、セキセイインコやモモイロインコ、カナリアもいる。名前も同じなのかな?
『具合の悪い奴はすぐに俺に言うよう、皆に報せてくれるそうだ』
話が付いたようだ。
「ありがとう」
動物と話が通じるのは、本当に助かる。
鳥インフルは、渡り鳥が媒介することが多いんだ。
移動範囲も広いし、二番目に警戒すべき生き物が鳥だった。
かつては動物からは伝染しないと言われていたけど。
動物の病気が人間に移ることは多々ある。
古くは梅毒とかね。
諸説あるけど、ヤギと性交した船乗りが広めたと言われてる。
鳥と話し終えたジャンが、熊の姿のまま、のっしのっしと戻ってきて。
あ~ん、と大きな口を開いた。
凄いキバだ。
確かにこんな口で首を噛まれたら、頭が胴体から泣き別れしていたに違いない。
灰色熊状態のままのジャンの口の中に、ハンバーガーを入れた。
あんまり頻繁に変身すると、お腹が空くらしいので。
人間の姿には戻ってない。
『美味い』
もぐもぐ美味しそうに食べている。
声帯はどうなってるんだとか、もはや気にしない。
獣人や魔法のある世界で常識とか考えても無意味だからだ。
絶対に襲われないとわかっていれば、灰色熊も愛嬌があって可愛いものだ。
もふもふだし。
鼻の頭を撫でるとグルグルいうのはちょっと怖い。
音量が半端ない。
雷かと思った。
†‡†‡†
『で、鳥よりも伝染病を警戒するべき生き物って何? ネズミ?』
パーシヴァルが身を乗り出した。
話の途中だったっけ?
「蚊だよ。蚊」
『蚊ァ?』
ネズミやコウモリもペスト、狂犬病など、様々な病原菌を媒介するけど。
一番伝染病を警戒すべきは、蚊だ。
血を媒介して感染させるし、空を飛ぶ。繁殖力も高い。
マラリアやデング熱、日本脳炎などが有名か。
そして蚊は、世界で一番人間を殺した生き物でもある。
直接じゃないけどね。
でも、獣人は皮膚が分厚いし固いので、蚊には狙われないそうだ。
いいな。
集中的に狙われることが多いので、それは素直に羨ましい。
まあ一応、獣人でも粘膜とか、弱い部分を狙われないように、虫よけハーブでも作っておくか。
蚊連草……センテッドゼラニウムや除虫菊、ミントあたりを採取しよう。
殺虫剤は虫を殺すだけでなく、熱帯魚とかの小魚やモルモットなどの小動物にも害があるので、その辺は要注意だ。
探索初回は、まずこんなもんでいいかな?
薬効成分の抽出とかはデュランに手伝ってもらおう。
道具もあるようだし。
「今日はもう、これで十分だよ」
種類ごとに分けて袋に入れた収穫物の山を前に、二人に告げた。
『おお、いっぱい収穫できたね!』
『じゃあ戻るか』
ジャンの背中に収穫物を載せて。
荷物を落とさないように気を付けながら、夜の森の入り口に停めた馬車の前まで行く。
臆病なはずの馬が灰色熊に怯えないのは、慣れてるからかな。
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