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リヒト
クマさんと、四季の森へ
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ルロイ王とアンリは朝も早くから、伝染病の対策に出ているようだ。
メイベルもそのお手伝い。
朝ご飯と昼ご飯は、籠に入れて持たせてくれた。
昨日、僕が話したサンドイッチも入ってるそうだ。早い。
森までは馬車移動なので、馬車の中で朝ご飯を食べる。
ハムサンド美味しい。
パーシヴァルが羨ましそうに見てるけど。
宿舎でご飯、食べてきたんだよね? 見てたらお腹すいてきた? 食いしん坊だな。
碧色の目が、きらきらしている。
「パーシヴァルってなんか肉食獣……ネコ科っぽいよね。豹とか?」
『うぉ、どうしてわかっちゃったのかな。耳出てた?』
パーシヴァルは慌てて耳を抑えた。
何となく見た感じの印象で言ったんだけど。
合ってたようだ。
『年の功か?』
ジャンが笑いながら言って。
「そこまでトシじゃないよ、失礼だな」
お腹に肘打ちを入れたけど。
こっちの肘が痛いだけだった。腹筋に力入れるなよもう。
くすぐっちゃえ。
『ん? どゆこと?』
†‡†‡†
パーシヴァルは僕の年齢を聞いて。
驚きのあまり大きな声を上げたもんだから。
馬が驚いて、暴走しかけて。
御者の人に怒られてた。
『あーびっくりした。年齢を聞いて驚いたのは、デュラン師匠以来だよ』
胸を抑えて、大袈裟に深呼吸している。
「師匠?」
何でデュランがパーシヴァルの師匠かと聞いたら。
騎士になるには、ちょっとだけでも魔法が使えないといけないようだ。
魔力の素養が全く無い人は、兵士にしかなれないとか。
厳しい。
あの本のテストって、みんなしたのか。大変そうだ。
それで、デュランから魔法を教わったので騎士たちはデュランのことを師匠と呼ばされてる、と。
じゃあ僕もそう呼ばないといけないのかな……。
魔法の才能がある人自体が少なくて。
更に狭き門が魔法使いになるのか。
わーい僕もエリートじゃん。とか言って。
そんな今まで自覚もしてなかった、降ってわいたような才能? を褒められるより。
努力をした結果、認められたほうが嬉しいよ。
『クロエの本は眩しいほど光っていたぞ』
何故かジャンが得意そうに言った。
『そりゃすごい。さすが救世主』
「それは、みんな助かってから言って。って実際呼ばれても困るけど」
僕はまだ、何もしてないのに。
持ち上げられても困る。
全ては結果がものをいうんだから。
†‡†‡†
森の入り口に到着し、馬車を停めた。
御者はここで馬に草を食べさせながら待機だそうだ。
お疲れ様です。
城の四方が森に囲まれたこの国は、その方向によって、生えている植物も棲む生き物も違うという。
なので。
まずはざっと一周するのでだいたいの感じを知って欲しい、とジャンが言って。
むしるように簡易服を脱ぐと、灰色熊の姿になった。
簡易服は拾って、馬車の扉に掛けておく。
『二人とも、俺の背に乗れ』
といわれても。
四つん這いになっていても、見上げるような高さで。
どう登ろうかと逡巡していたら。
パーシヴァルにひょい、と持ち上げられて。
クマの背に乗せられた。
……これ、どこに掴まればいいの?
その後ろに、パーシヴァルがひらりと乗り上げて。
クマが疾走した。
速い。
自動車並みのスピードて駆けている。
なのに、あまり揺れないのは何で!?
……いや、深く考えるのはよそう。
植物とかの分布をチェックしておかないと。
†‡†‡†
国の北側、夜の森は針葉樹林が多く。高山植物のようなものはみられるが、草は少ない。
動物はウサギ、イタチ、野犬、狼など。
西側、雨の森は多種多様な樹木。竹林が多い。でもパンダはいなかった。
トラ、ライオンなどの大型肉食獣が多数。ヤギ、鹿など草食動物多し。
東側、暁の森は広葉樹林。クルミや椎など木の実が豊富。地衣類、菌糸類多し。
蛇、トカゲなど爬虫類が多い。ネズミなどの小型げっ歯類、馬や牛なども。
南側、輝きの森はガジュマルのような低木や、パッションフルーツ系の果物、南国のような植物。
暖かい地方に棲む動物が多い。特に豚、イノシシが多くいた。
あっちの世界の生態系を一つの国に凝縮したような分布だったな……。
それにしても、速かった……。
時速50キロどころじゃなかった。もっと速いなんて、びっくりだ。
こんな灰色熊に、もし襲われたら、怖いなんてもんじゃない。
ショック死ものだ。
「うん、だいたい把握した……。えっと、まずは暁の森を捜索したいんだけど」
キノコ類を見たい。
『わかった』
ジャンは東の方向に向き直り、走り出した。
『え、今ので把握できたの? すごい』
「向こうとあまり系統が変わらなかったから……」
生き物がだいたい同じで助かった。
完全に別物だったら、だいぶ時間を取られることになったと思う。
†‡†‡†
桑黄、霊芝に舞茸、冬虫夏草などの漢方に使うキノコ。
あと椎茸ゲット。干せばビタミンも増えて、旨味も上がる。
一部例外もあるけど、キノコ類は基本的に生食不可だ。
テングタケとかの毒成分は旨味成分に酷似しているから、味は良いらしい。毒だけど。
美味しいものは身体に悪い……。
「あ、自信がない、よくわからないキノコには手を出さないでね。食用によく似た毒キノコも多いから。胞子が混ざったら全滅だし」
採取を手伝おうとしたパーシヴァルが、飛び上がった。
「玉ねぎやミカンの皮も薬になるんだよ。あと、皮と実の間が一番栄養があるっていうね」
なら丸ごと食べちゃうって?
梅とかの種にはアミグダリンって毒があるから、種ごと食べるのはやめといたほうがいいよ……。
風邪で胃腸が弱った患者も食べられるような食事も考えておきたい。
ニラ、椎茸、玉子、刻んだショウガやニンニク、鶏肉の入ったお粥。
クコの実と杏子の種を集めて、杏仁豆腐でも作るかな。
メイベルもそのお手伝い。
朝ご飯と昼ご飯は、籠に入れて持たせてくれた。
昨日、僕が話したサンドイッチも入ってるそうだ。早い。
森までは馬車移動なので、馬車の中で朝ご飯を食べる。
ハムサンド美味しい。
パーシヴァルが羨ましそうに見てるけど。
宿舎でご飯、食べてきたんだよね? 見てたらお腹すいてきた? 食いしん坊だな。
碧色の目が、きらきらしている。
「パーシヴァルってなんか肉食獣……ネコ科っぽいよね。豹とか?」
『うぉ、どうしてわかっちゃったのかな。耳出てた?』
パーシヴァルは慌てて耳を抑えた。
何となく見た感じの印象で言ったんだけど。
合ってたようだ。
『年の功か?』
ジャンが笑いながら言って。
「そこまでトシじゃないよ、失礼だな」
お腹に肘打ちを入れたけど。
こっちの肘が痛いだけだった。腹筋に力入れるなよもう。
くすぐっちゃえ。
『ん? どゆこと?』
†‡†‡†
パーシヴァルは僕の年齢を聞いて。
驚きのあまり大きな声を上げたもんだから。
馬が驚いて、暴走しかけて。
御者の人に怒られてた。
『あーびっくりした。年齢を聞いて驚いたのは、デュラン師匠以来だよ』
胸を抑えて、大袈裟に深呼吸している。
「師匠?」
何でデュランがパーシヴァルの師匠かと聞いたら。
騎士になるには、ちょっとだけでも魔法が使えないといけないようだ。
魔力の素養が全く無い人は、兵士にしかなれないとか。
厳しい。
あの本のテストって、みんなしたのか。大変そうだ。
それで、デュランから魔法を教わったので騎士たちはデュランのことを師匠と呼ばされてる、と。
じゃあ僕もそう呼ばないといけないのかな……。
魔法の才能がある人自体が少なくて。
更に狭き門が魔法使いになるのか。
わーい僕もエリートじゃん。とか言って。
そんな今まで自覚もしてなかった、降ってわいたような才能? を褒められるより。
努力をした結果、認められたほうが嬉しいよ。
『クロエの本は眩しいほど光っていたぞ』
何故かジャンが得意そうに言った。
『そりゃすごい。さすが救世主』
「それは、みんな助かってから言って。って実際呼ばれても困るけど」
僕はまだ、何もしてないのに。
持ち上げられても困る。
全ては結果がものをいうんだから。
†‡†‡†
森の入り口に到着し、馬車を停めた。
御者はここで馬に草を食べさせながら待機だそうだ。
お疲れ様です。
城の四方が森に囲まれたこの国は、その方向によって、生えている植物も棲む生き物も違うという。
なので。
まずはざっと一周するのでだいたいの感じを知って欲しい、とジャンが言って。
むしるように簡易服を脱ぐと、灰色熊の姿になった。
簡易服は拾って、馬車の扉に掛けておく。
『二人とも、俺の背に乗れ』
といわれても。
四つん這いになっていても、見上げるような高さで。
どう登ろうかと逡巡していたら。
パーシヴァルにひょい、と持ち上げられて。
クマの背に乗せられた。
……これ、どこに掴まればいいの?
その後ろに、パーシヴァルがひらりと乗り上げて。
クマが疾走した。
速い。
自動車並みのスピードて駆けている。
なのに、あまり揺れないのは何で!?
……いや、深く考えるのはよそう。
植物とかの分布をチェックしておかないと。
†‡†‡†
国の北側、夜の森は針葉樹林が多く。高山植物のようなものはみられるが、草は少ない。
動物はウサギ、イタチ、野犬、狼など。
西側、雨の森は多種多様な樹木。竹林が多い。でもパンダはいなかった。
トラ、ライオンなどの大型肉食獣が多数。ヤギ、鹿など草食動物多し。
東側、暁の森は広葉樹林。クルミや椎など木の実が豊富。地衣類、菌糸類多し。
蛇、トカゲなど爬虫類が多い。ネズミなどの小型げっ歯類、馬や牛なども。
南側、輝きの森はガジュマルのような低木や、パッションフルーツ系の果物、南国のような植物。
暖かい地方に棲む動物が多い。特に豚、イノシシが多くいた。
あっちの世界の生態系を一つの国に凝縮したような分布だったな……。
それにしても、速かった……。
時速50キロどころじゃなかった。もっと速いなんて、びっくりだ。
こんな灰色熊に、もし襲われたら、怖いなんてもんじゃない。
ショック死ものだ。
「うん、だいたい把握した……。えっと、まずは暁の森を捜索したいんだけど」
キノコ類を見たい。
『わかった』
ジャンは東の方向に向き直り、走り出した。
『え、今ので把握できたの? すごい』
「向こうとあまり系統が変わらなかったから……」
生き物がだいたい同じで助かった。
完全に別物だったら、だいぶ時間を取られることになったと思う。
†‡†‡†
桑黄、霊芝に舞茸、冬虫夏草などの漢方に使うキノコ。
あと椎茸ゲット。干せばビタミンも増えて、旨味も上がる。
一部例外もあるけど、キノコ類は基本的に生食不可だ。
テングタケとかの毒成分は旨味成分に酷似しているから、味は良いらしい。毒だけど。
美味しいものは身体に悪い……。
「あ、自信がない、よくわからないキノコには手を出さないでね。食用によく似た毒キノコも多いから。胞子が混ざったら全滅だし」
採取を手伝おうとしたパーシヴァルが、飛び上がった。
「玉ねぎやミカンの皮も薬になるんだよ。あと、皮と実の間が一番栄養があるっていうね」
なら丸ごと食べちゃうって?
梅とかの種にはアミグダリンって毒があるから、種ごと食べるのはやめといたほうがいいよ……。
風邪で胃腸が弱った患者も食べられるような食事も考えておきたい。
ニラ、椎茸、玉子、刻んだショウガやニンニク、鶏肉の入ったお粥。
クコの実と杏子の種を集めて、杏仁豆腐でも作るかな。
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