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リヒト
獣人の国に、救世主として召喚された……らしい
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「あの、ここは……、」
どこなのか、質問しようとしたところで。
バン、と扉が開く音がした。
『J・J! 休んでいるところすまないが、捜索を依頼したい。こちらの言葉のわからない人間で……、』
いきなりドアを開けて入ってきた男は、西洋の騎士みたいな格好をしていた。
甲冑を身に着けている。
金髪碧眼の、役者のような美青年だった。
コスプレにしては、やたら本物っぽい鎧だな。
使い込まれたような傷もあるし。金属らしい重量感もある。
†‡†‡†
騎士のような格好をした青年と目が合った。
『ええと、初めて見るけど。そちらの少年は……?』
『さっき森で野犬に襲われかけていたのを拾った、俺の嫁だ』
青年は、不機嫌そうなジャンを無視して、ずかずかと上がりこみ、僕の目の前に来た。
『俺……いや、私の名は、パーシヴァル・サン=シモン。グラン・テール王国の騎士長官です。……言ってること、わかる?』
途中から、丁寧な言葉に言い直した。
「わかりますけど。……あ、僕は黒江理人です」
パーシヴァルか。
どこの国の人だろう?
この人も日本語が上手いな。役者かなあ。
『言葉が通じるのか。……あれ? じゃあ違うのか? でもな……』
不思議そうに首をひねっている。
首といえば。
何だか首の後ろがかゆいな、と思って何となく、首に手をやったら。
ざり、という感触がした。
かさぶたっぽい。
え? なんか、傷が出来てる? 痛みは無いけど。
と思って、自分の手を見てみると。
うわ、手に血がついてるよ。何これ。
噛まれたの、夢じゃなかったのか?
『……おいJ・J。お前まさか、噛んだんじゃないだろうな……?』
僕の手についた血に気付いたパーシヴァルは、ジャンをじろりと睨んだ。
『ああ、誰にも奪われないよう、ツガイにした。育ったら俺の嫁にするつもりだ』
え?
ツガイ?
パーシヴァルは、目を剥いた。
『おま……、おバカ! お前、なんてことしやがるんだ! この子は、我が王に望まれ、異世界から招かれた、我が国の救世主なんだぞ!!』
え? 救世主? 僕が?
しかも、ここ、異世界だって?
嘘だろ!?
†‡†‡†
どれどれ、とパーシヴァルが僕の首筋を覗き込んで。
『あー、ガッツリ”しるし”をつけられちゃってまあ……どうすんのこれ』
大袈裟に嘆いた。
血はもう止まってるようだけど。
そんなに傷、酷いのかな?
『もう俺のツガイだ。大切に育てる』
育てるって。
いくつだと思われているんだろうか……。
ジャンは身体が大きいし。
外国人は日本人が若く見えるようなので、よけい子供みたいに思われてるのかもしれないけど。
『いや、だからさ。この子は異世界の人なんだってば。元の世界に帰る人なの! それを、お前……』
『帰さない。俺のものだ』
うわあ。
何だか険悪な雰囲気になってきた。
「あの、しるしって、なんですか?」
まだ話が通じそうなパーシヴァルの方に訊いてみる。
何だか詳しく聞くのが怖いけど。
知らないままより、知っておいたほうが良さそうだ。
『んー、そっちの世界の人は、獣の姿になる?』
「え? ケモノ?」
それは、どういう意味で?
『あー、その様子じゃならないっぽいね。えーとね、こっちでは、獣人ってのと、ヒトの二種類いて。この国……グラン・テール王国は獣人の国なんだわ』
「……はい?」
ツガイとか、しるしとか。
ここが異世界だってだけで、すでにもうキャパオーバーだっていうのに。
その上。獣人の国だって……?
一体、どういうことだよ!?
†‡†‡†
パーシヴァルの説明では。
基本的に、獣人というのは普通の人間より強くて、寿命も長い生き物だけど。
ツガイがいないと、一人前の獣人として覚醒できないという。
獣人には、自分のツガイとなるべき、”運命の相手”がいる。
そして、相手の首筋に噛み付いて。
その時に自分の血を傷口から流し込めば、首筋に”ツガイのしるし”がついて。
相手はその獣人のツガイになる。
しるしのついた者は、つけた者としか添い遂げられなくなる。
そしてつけた者は、ツガイを守るために、とても強くなるそうだ。
本来、異世界の人間とは言葉が通じないはずなのに。
僕が二人の話している言葉がわかるようになったのは、ジャンのツガイになったことで全身の細胞が変質して、こちらの世界に馴染んだせいだとか。
どんな仕組みなんだよ。それこそ魔法みたいじゃないか。
しかし、噛んでしるしをつけるって。
まさにケダモノだ……。
僕が見たあの灰色熊は。
幻覚じゃなくて、ジャンの獣姿だったそうだ。
野犬を蹴散らすためにクマの姿になったという。吠えただけで逃げ出したとか。すごいな。
僕にのし掛かっていたのは。
別に喰う気ではなく、興味をひかれて、匂いを嗅いでいただけだったようだ。
それで、匂いでツガイに決めたって。
なにそれ。
クマの姿のまま乗っからないで欲しかった。
心臓に悪いよ……。
いや、ヒゲ男に乗られても困るけど。
†‡†‡†
僕がどうしてここに呼ばれたのか、理由を訊いてみた。
少し前に、大きな戦争があって。
この国の前の王と王妃を含め、たくさんの獣人が亡くなったらしい。
ちょうど成人になった王子が王位を継いで。
外交なども頑張って、ようやく国を立て直したものの。
占いで、もうすぐこの国が滅びるような危機が来る、異世界より救世主を召喚すべし、と出たらしく。
魔法使いがその条件に合う者を召喚したけど。
呼び出す座標を間違えて、行方を見失ってしまったのだという。
それで、パーシヴァルら、騎士や兵士たちが国中を捜索するために出て来て。
森に詳しいジャンに聞きに来たところだった。
じゃあ、まだ探してる人がいるのかと心配したら。
もう見つかったよ、という報せの狼煙を上げたそうだ。素早い。
ドジっこ魔法使いのせいで、運よくジャンが僕を見つけなければ、野犬に襲われてお陀仏だったかもしれなかったのか……。
いや、そもそも座標を間違えなければこんなことには……。
しかし、たくさんの獣人が亡くなったという戦争でも、国が滅びるほどの危機とはみなされなかったんだ。
そっちの方が驚きだ。
どこなのか、質問しようとしたところで。
バン、と扉が開く音がした。
『J・J! 休んでいるところすまないが、捜索を依頼したい。こちらの言葉のわからない人間で……、』
いきなりドアを開けて入ってきた男は、西洋の騎士みたいな格好をしていた。
甲冑を身に着けている。
金髪碧眼の、役者のような美青年だった。
コスプレにしては、やたら本物っぽい鎧だな。
使い込まれたような傷もあるし。金属らしい重量感もある。
†‡†‡†
騎士のような格好をした青年と目が合った。
『ええと、初めて見るけど。そちらの少年は……?』
『さっき森で野犬に襲われかけていたのを拾った、俺の嫁だ』
青年は、不機嫌そうなジャンを無視して、ずかずかと上がりこみ、僕の目の前に来た。
『俺……いや、私の名は、パーシヴァル・サン=シモン。グラン・テール王国の騎士長官です。……言ってること、わかる?』
途中から、丁寧な言葉に言い直した。
「わかりますけど。……あ、僕は黒江理人です」
パーシヴァルか。
どこの国の人だろう?
この人も日本語が上手いな。役者かなあ。
『言葉が通じるのか。……あれ? じゃあ違うのか? でもな……』
不思議そうに首をひねっている。
首といえば。
何だか首の後ろがかゆいな、と思って何となく、首に手をやったら。
ざり、という感触がした。
かさぶたっぽい。
え? なんか、傷が出来てる? 痛みは無いけど。
と思って、自分の手を見てみると。
うわ、手に血がついてるよ。何これ。
噛まれたの、夢じゃなかったのか?
『……おいJ・J。お前まさか、噛んだんじゃないだろうな……?』
僕の手についた血に気付いたパーシヴァルは、ジャンをじろりと睨んだ。
『ああ、誰にも奪われないよう、ツガイにした。育ったら俺の嫁にするつもりだ』
え?
ツガイ?
パーシヴァルは、目を剥いた。
『おま……、おバカ! お前、なんてことしやがるんだ! この子は、我が王に望まれ、異世界から招かれた、我が国の救世主なんだぞ!!』
え? 救世主? 僕が?
しかも、ここ、異世界だって?
嘘だろ!?
†‡†‡†
どれどれ、とパーシヴァルが僕の首筋を覗き込んで。
『あー、ガッツリ”しるし”をつけられちゃってまあ……どうすんのこれ』
大袈裟に嘆いた。
血はもう止まってるようだけど。
そんなに傷、酷いのかな?
『もう俺のツガイだ。大切に育てる』
育てるって。
いくつだと思われているんだろうか……。
ジャンは身体が大きいし。
外国人は日本人が若く見えるようなので、よけい子供みたいに思われてるのかもしれないけど。
『いや、だからさ。この子は異世界の人なんだってば。元の世界に帰る人なの! それを、お前……』
『帰さない。俺のものだ』
うわあ。
何だか険悪な雰囲気になってきた。
「あの、しるしって、なんですか?」
まだ話が通じそうなパーシヴァルの方に訊いてみる。
何だか詳しく聞くのが怖いけど。
知らないままより、知っておいたほうが良さそうだ。
『んー、そっちの世界の人は、獣の姿になる?』
「え? ケモノ?」
それは、どういう意味で?
『あー、その様子じゃならないっぽいね。えーとね、こっちでは、獣人ってのと、ヒトの二種類いて。この国……グラン・テール王国は獣人の国なんだわ』
「……はい?」
ツガイとか、しるしとか。
ここが異世界だってだけで、すでにもうキャパオーバーだっていうのに。
その上。獣人の国だって……?
一体、どういうことだよ!?
†‡†‡†
パーシヴァルの説明では。
基本的に、獣人というのは普通の人間より強くて、寿命も長い生き物だけど。
ツガイがいないと、一人前の獣人として覚醒できないという。
獣人には、自分のツガイとなるべき、”運命の相手”がいる。
そして、相手の首筋に噛み付いて。
その時に自分の血を傷口から流し込めば、首筋に”ツガイのしるし”がついて。
相手はその獣人のツガイになる。
しるしのついた者は、つけた者としか添い遂げられなくなる。
そしてつけた者は、ツガイを守るために、とても強くなるそうだ。
本来、異世界の人間とは言葉が通じないはずなのに。
僕が二人の話している言葉がわかるようになったのは、ジャンのツガイになったことで全身の細胞が変質して、こちらの世界に馴染んだせいだとか。
どんな仕組みなんだよ。それこそ魔法みたいじゃないか。
しかし、噛んでしるしをつけるって。
まさにケダモノだ……。
僕が見たあの灰色熊は。
幻覚じゃなくて、ジャンの獣姿だったそうだ。
野犬を蹴散らすためにクマの姿になったという。吠えただけで逃げ出したとか。すごいな。
僕にのし掛かっていたのは。
別に喰う気ではなく、興味をひかれて、匂いを嗅いでいただけだったようだ。
それで、匂いでツガイに決めたって。
なにそれ。
クマの姿のまま乗っからないで欲しかった。
心臓に悪いよ……。
いや、ヒゲ男に乗られても困るけど。
†‡†‡†
僕がどうしてここに呼ばれたのか、理由を訊いてみた。
少し前に、大きな戦争があって。
この国の前の王と王妃を含め、たくさんの獣人が亡くなったらしい。
ちょうど成人になった王子が王位を継いで。
外交なども頑張って、ようやく国を立て直したものの。
占いで、もうすぐこの国が滅びるような危機が来る、異世界より救世主を召喚すべし、と出たらしく。
魔法使いがその条件に合う者を召喚したけど。
呼び出す座標を間違えて、行方を見失ってしまったのだという。
それで、パーシヴァルら、騎士や兵士たちが国中を捜索するために出て来て。
森に詳しいジャンに聞きに来たところだった。
じゃあ、まだ探してる人がいるのかと心配したら。
もう見つかったよ、という報せの狼煙を上げたそうだ。素早い。
ドジっこ魔法使いのせいで、運よくジャンが僕を見つけなければ、野犬に襲われてお陀仏だったかもしれなかったのか……。
いや、そもそも座標を間違えなければこんなことには……。
しかし、たくさんの獣人が亡くなったという戦争でも、国が滅びるほどの危機とはみなされなかったんだ。
そっちの方が驚きだ。
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