人生に絶望した俺が異世界で龍のツガイにされるなんてこれはきっと悪い夢に違いない。

篠崎笙

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黄龍大帝のツガイ

愛の証

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『望はどうしてそう、わたしの理性を容易く破壊するのだ』


雷音は着ていた服を、ぽいぽい放り投げて。
あっという間に、お互い丸裸になった。

最後に、髪を結っていた簪を引き抜いて頭を振ると。
金色の髪がばさっと広がって。

乱暴に髪をかき上げる仕草にも、目を奪われる。


雷音って、こんな、
色気のある男だったっけ?

荒い息。
情欲を隠さない、爛々と輝いた瞳。

瞳孔は、猫みたいに細くなって。
腹を打ちそうなくらいそそり立った性器は、血管が浮き出ていて。


喰われる、と思った。


*****


でも。
額に落ちたキスは、触れるような、優しいものだった。


『……大丈夫。優しくするから、どうか、怯えないで欲しい』
押し殺すような声に、頷いてみせる。

そうやって、臆病な俺のために自分の欲望を抑えることができる雷音を。
好きになったんだ。

逆鱗を見せるように、喉を晒したけど。

『今宵は、逆鱗それには触れぬ。……特別な夜だからな』
囁かれて。

頬が熱くなる。


俺も、理性を飛ばさないで受け入れろということか。
それはそれで、恥ずかしいけど。

雷音がそう望むなら。


「んぅ、」

唇を塞がれて。
厚みのある舌が、口を割って入ってくる。

「ぅく、……ん、」
初めは、男の乳首なんか、何で弄るんだろうと思ってたけど。

ここ、男でも感じるようになるんだって、教えられた。
耳とか脇とかも、性感帯なんだってことを。


口を解放されて。
「……っは、はぁ、……ひゃ、」

すぐに、乳首に吸いつかれた。
ちゅぱ、と音を立てて。

大きな右手は、親指で俺の性器を撫でながら、中指で、お尻の間を撫でてる。


逆鱗には触れられてないのに。
撫でられるだけで、ぞくぞくする。


*****


『……どこもかしこも小さく愛らしい。幼子おさなごをいたぶっているような罪悪感を覚えるが……』
左手は、俺の背を支えてる。

「……あ、」


ここ・・も幼児みたい、とか言われたら、さすがの俺でも殴る。

『ここは、さすがに幼子ではないな?』

勃ち上がったそれに、熱い息が掛かって。
それだけでも感じてしまう。


「ひ、」
先端を、舐められて。

大きな口の中に、睾丸ごと、ぱくりと食まれてしまった。

口の中、熱い。
性器に吸い付かれながら、睾丸を舌でぐにぐにされると。

気持ちよすぎて、すぐにイっちゃいそうになる。


お尻は、撫でたり揉んだりしてるだけで。
……何で、慣らさないんだよ?

まさか、慣らさないで入れるつもりじゃないだろうな。


「……や、出ちゃうから、口、放っ、うぁ、ああっ、」

雷音の口の中で、イってしまった。


え。
……ちょ、どこ舐めて……!?

「や、そこは、」

雷音の舌は、俺の性器をぺろりと舐めてから、睾丸へ降りて行って。
お尻の穴を舐めたと思ったら。

舌を差し込んできた。
熱い。


「やぁ、あ、……だめ、そんなとこ、」

香油を塗らなかったのは。こうするためだったのかよ!?

熱い舌が、ぐにぐに動きながら、中に入り込んで。
……舌、やけに長くない?

「ひ、やだぁ、中、舐めちゃ、やぁ……っ、」


逃げようとしても、腰をしっかりと捕まえられてて。
ちゅぷ、ちゅぱ、と音を立てながら、舌が出入りしてる。

ぞくぞくして。


「ひあ、あ、やらぁ、も、やめ、」
こんな場所、舐められて。

気持ち良くなってるとか。
嘘だろ。


*****


「も、それ、いいからぁ、雷音の、はやく……入れてよぉ、」
ねだると。

舌が引き抜かれて。
うつ伏せで、腰を高く上げた状態にされて。

「ひ……っ!?」

熱くて大きいのが、入ってきた。


香油を使わないで、舌で慣らされちゃったとか。
もう。信じらんないことするな……。

「う、……っく、」

当然のことながら、舌が慣らした場所より先は、まだ緩んでなくて。
滑りも足りないようで。

それでも。
欲しい。


「雷音。……もっと奥、来て……?」

『望……、』
ぐっ、と腰を突き上げられて。

まだ、痛みの方が強いけど。
力を抜いて、雷音を受け入れようとする。

雷音が、枕元の香油に手を伸ばした。

その手に、手を重ねて。
首を横に振った。


雷音も、きつくて痛いかもしれないけど。
そのまま、受け入れたい。


*****


「ふぁ、あああっ!? ……は、あぅ、」

ぬるり、と滑る感覚があって。
一気に奥まで入ってきた。


『……濡れている』
驚いたような、雷音の声。

え? 何が?


胸に、手を当てられる。
……ここ。雷音の龍玉が入ってる場所?

『わたしを受け入れたい、という願いを受け。体質を変え、愛液を分泌するようになったようだ』


つまり。
龍玉の力で、女の子みたいに、分泌液が出るようになったってこと?

龍に変身できるような力があるんだし、そのくらいは可能みたいだけど。

うわ。
何か恥ずかしい。


『嬉しいぞ、望。そこまでわたしを求めてくれるとは』
ぎゅっと抱き締められて。

大きく腰を動かされる。

抜き差しされる度に立つ水音が。
殊更恥ずかしい。

だって。
受け入れたくて、そんなに濡れてるってことだろ。


「やあ、あ、恥ずかしい、から、も、……やぁ、」

じゅぽっ、じゅぽっ、と。
わざと音が立つように腰を穿たれて。


泡立つくらい、擦り上げられた。
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