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黄龍大帝のツガイ
龍の結婚
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王族は結婚する前に。
”世界の果て”で、”誓いの石”に誓いを立てるという。
聞けば、世界の果てには巨大な石柱があって。
その石に二人の名前が刻まれたら神様から結婚を認められたことになるらしいんだけど。
世界の果て……?
ここ、地球みたいに、丸くないんだ……。ほんとに異世界なんだな。
惑星ですらないとか。まあ巨大な大地が浮いてるくらいだし。
もう考えるのを諦めたほうがいいだろうか。
*****
誓いの石までは距離があるというので。
龍の姿になった雷音の手の上に乗ったら、ボールみたいなシールドが張られた。
防御結界って言ってた。風よけとかになるそうだ。
『まさに掌中の珠、だな』
手の中のボール? そのまんまだね。
凄い勢いで、景色が遠ざかっていく。
あっという間に龍の国が豆粒みたいに見える。
時速何百キロなんだよってくらい、速い。
飛行機より早いかも。結界のお陰でGとか感じないけど。
この世界、こんなに広かったんだな。
あ、あれ、麒麟の国だ。屋根に見覚えがある。
剛麒は元気かな。
地上からは、雷音の姿ってどう見えてるのかな?
巨大な金色の龍。
見た人は、どう思うだろう?
キラキラ陽の光に反射して。神様みたいに思うかもしれない。
あ、海だ。
碧い海に、金色の龍が映ってる。
『そろそろ、世界の果てだ』
*****
減速していって。
目の前に、とてつもなく大きな石の柱が見えた。
その先には、何も無い。
ここが最果てだって、実感する。
下は、海だ。
崖みたいになって、海水が落ちてるようだけど。
「え、この水どうなってんの!?」
考えないようにするつもりが、思わず聞いてしまった。
『この更に下にある層の大地へ落ち、中央にある柱より海水が吸い上げられ、循環しているようなのだが。しかし、原理まではわからぬ。神の御業であろう』
あ、見たんだ?
やっぱ気になるよな。
サイフォンの原理とか……? 円筒分水みたいなやつ。
地上は一面の砂漠だけど。
龍の国は、足りない場合は龍達が雨を降らせたりして、水を補給するそうだ。
天候を操れるって、龍って凄い生き物だな。
地上の管理もしてるそうだし。
神様の御使いなのかも。
いつの間にか、雷音が人型になっていて。
手を取られて空中に浮いている状態だった。
『手を、石に当ててくれ』
一緒に石柱に触れると。
石に、俺達の名前が刻まれていく。
黄 雷音、深町 望、と。
おお、普通に漢字なんだ……。
下の方は、読めない文字がある。
古代の文字とか?
何百年ぶりなのかな? ここに名前が刻まれるのって。
何か、龍の国って、公用語が中国語っぽいんだよな。
服や文化とかも、古代の中国っぽい。
俺の耳には日本語発音で聞こえるんだけど。
黄も、こう、じゃなくてホアン、とも聞こえるし。
洞窟の中みたいに響いて聞こえてる、不思議な感じ。
雷に音なら日本語読みだとライオンとかライネになるんだろうけど。
何でレイン、って聞こえるんだろう。
*****
『望、』
名前を呼ばれて、顔を上げると。
そっと、キスされた。
雷音は、とても優しい顔をしている。
『この世界で、共に名を刻まれた。わたしたちは神に、ツガイとして認められたのだ』
そう言うと。
雷音は、自分の胸に手を入れた。
……え、痛くないの?
手、めり込んでるよ!?
抜き出した拳に、血はついてない。手の中には、七色に輝く乳白色の珠。
凄く、綺麗だ。
それを、俺の胸にあてると。
俺の中に吸い込まれるように、消えた。
……あたたかい。
何だ、これ。
『わたしの生命の源、龍玉である。今、この時より、望の命とわたしの命は永久に共に過ごすこととなった』
これが、龍の結婚なんだ。
自分の生命を、ツガイに分け与えるのが。
命を懸けてツガイを愛す、龍の婚姻のあかし。
「雷音……」
何でだろう。
涙があふれて止まらない。
雷音の気持ちが嬉しくて。あたたかくて。
ああ、そうか。
これが、幸せってやつなのか。
生きてて良かった、って。
心から思えた。
*****
『さあ、帰ろう』
手を取られて。
また、結界の中に入れるのかと思ったら。
「え!?」
俺の手が、龍の手になってる?
手を繋いだまま、俺も龍の姿に変化していた。
これ、俺の中の龍玉の力か?
『おお、龍姿も美しい……』
雷音が俺を見て、目を細めた。
鱗は、光を弾いて。七色に光ってる。
真珠みたいに。
しっぽの毛は、銀色だ。銀の龍なのかな?
金と銀か。派手なツガイだな。
めでたくていいか。
雷音よりは、かなり小さいけど。これで、一緒に飛べるんだ。嬉しいな。
手を繋いだまま、石柱を背にして空を飛ぶ。
たてがみに、風を感じて。
うわあ、俺、龍になって、空を飛んでるよ!
凄い。
雷音に寄り添って、二人で飛んだ。
風が気持ちいい。
*****
あっという間に、龍の国に到着した。
出迎えに来てくれていた青峰、朱赫、冬雅、元白が。
ぽかんと口を開けて、こっちを見ている。
戻るにはどうするのかと思ってたら。雷音と一緒に、いつの間にか人の姿に戻ってた。
『おお、望殿。まさか銀龍に成るとは! 瑞雲も出ているし、これはめでたい!』
蓮麒だ。
麒麟の国から、結婚のお祝いに来てくれたようだ。
剛麒も後ろに控えていた。
目が合ったら、ぺこりと頭を下げた。
二人には、雷音のことを愚痴った経緯があるので、少々気恥ずかしいけど。
「色々あったけど。結局、結婚することになったよ」
と言うと。
おめでとうございます、と祝ってくれた。
『この度は、まことにおめでとうございます。お初にお目にかかります』
深く礼をしたのは。
鳳凰の国の王、蔡 隆鳳。
朱赫より彩度の高い赤い長髪を三つ編みにした、金の瞳で色白の美青年だ。
ツガイの美女、凰華を伴って祝いに来てくれた。
この世界で女の人、初めて見た!
黒い髪を結って花を飾ってるけど、着物の柄が抑え目なのは、結婚祝いの席だからかな?
『大変めでたい席にお呼び頂き、光栄です。ツガイ殿も、今後ともよろしくお願いします』
聖獣の国からは代表で、天狐の泰 飛陽が礼をした。
茶髪に切れ長の青い目をした、これまた美青年。
九尾の狐だそうだ。
聖獣の国には獬豸や貔貅、白澤、獏などの瑞獣が住んでいるという。
九尾の狐というと妲己とか玉藻御前とか、悪いイメージがあるけど。天界から使わされた神獣らしい。
仁獣に、瑞鳥に、聖獣。
闘う力は持たない者が多いので、これらの三国は龍の国の庇護下にあるという。
責任重大だ。
っていうか、蓮麒はよくそんな龍の皇帝のツガイに付けられた逆鱗を外そうとしたな……。
酔ってたんだろうか。
それとも、それほどフェロモンが強力だったのか?
”世界の果て”で、”誓いの石”に誓いを立てるという。
聞けば、世界の果てには巨大な石柱があって。
その石に二人の名前が刻まれたら神様から結婚を認められたことになるらしいんだけど。
世界の果て……?
ここ、地球みたいに、丸くないんだ……。ほんとに異世界なんだな。
惑星ですらないとか。まあ巨大な大地が浮いてるくらいだし。
もう考えるのを諦めたほうがいいだろうか。
*****
誓いの石までは距離があるというので。
龍の姿になった雷音の手の上に乗ったら、ボールみたいなシールドが張られた。
防御結界って言ってた。風よけとかになるそうだ。
『まさに掌中の珠、だな』
手の中のボール? そのまんまだね。
凄い勢いで、景色が遠ざかっていく。
あっという間に龍の国が豆粒みたいに見える。
時速何百キロなんだよってくらい、速い。
飛行機より早いかも。結界のお陰でGとか感じないけど。
この世界、こんなに広かったんだな。
あ、あれ、麒麟の国だ。屋根に見覚えがある。
剛麒は元気かな。
地上からは、雷音の姿ってどう見えてるのかな?
巨大な金色の龍。
見た人は、どう思うだろう?
キラキラ陽の光に反射して。神様みたいに思うかもしれない。
あ、海だ。
碧い海に、金色の龍が映ってる。
『そろそろ、世界の果てだ』
*****
減速していって。
目の前に、とてつもなく大きな石の柱が見えた。
その先には、何も無い。
ここが最果てだって、実感する。
下は、海だ。
崖みたいになって、海水が落ちてるようだけど。
「え、この水どうなってんの!?」
考えないようにするつもりが、思わず聞いてしまった。
『この更に下にある層の大地へ落ち、中央にある柱より海水が吸い上げられ、循環しているようなのだが。しかし、原理まではわからぬ。神の御業であろう』
あ、見たんだ?
やっぱ気になるよな。
サイフォンの原理とか……? 円筒分水みたいなやつ。
地上は一面の砂漠だけど。
龍の国は、足りない場合は龍達が雨を降らせたりして、水を補給するそうだ。
天候を操れるって、龍って凄い生き物だな。
地上の管理もしてるそうだし。
神様の御使いなのかも。
いつの間にか、雷音が人型になっていて。
手を取られて空中に浮いている状態だった。
『手を、石に当ててくれ』
一緒に石柱に触れると。
石に、俺達の名前が刻まれていく。
黄 雷音、深町 望、と。
おお、普通に漢字なんだ……。
下の方は、読めない文字がある。
古代の文字とか?
何百年ぶりなのかな? ここに名前が刻まれるのって。
何か、龍の国って、公用語が中国語っぽいんだよな。
服や文化とかも、古代の中国っぽい。
俺の耳には日本語発音で聞こえるんだけど。
黄も、こう、じゃなくてホアン、とも聞こえるし。
洞窟の中みたいに響いて聞こえてる、不思議な感じ。
雷に音なら日本語読みだとライオンとかライネになるんだろうけど。
何でレイン、って聞こえるんだろう。
*****
『望、』
名前を呼ばれて、顔を上げると。
そっと、キスされた。
雷音は、とても優しい顔をしている。
『この世界で、共に名を刻まれた。わたしたちは神に、ツガイとして認められたのだ』
そう言うと。
雷音は、自分の胸に手を入れた。
……え、痛くないの?
手、めり込んでるよ!?
抜き出した拳に、血はついてない。手の中には、七色に輝く乳白色の珠。
凄く、綺麗だ。
それを、俺の胸にあてると。
俺の中に吸い込まれるように、消えた。
……あたたかい。
何だ、これ。
『わたしの生命の源、龍玉である。今、この時より、望の命とわたしの命は永久に共に過ごすこととなった』
これが、龍の結婚なんだ。
自分の生命を、ツガイに分け与えるのが。
命を懸けてツガイを愛す、龍の婚姻のあかし。
「雷音……」
何でだろう。
涙があふれて止まらない。
雷音の気持ちが嬉しくて。あたたかくて。
ああ、そうか。
これが、幸せってやつなのか。
生きてて良かった、って。
心から思えた。
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『さあ、帰ろう』
手を取られて。
また、結界の中に入れるのかと思ったら。
「え!?」
俺の手が、龍の手になってる?
手を繋いだまま、俺も龍の姿に変化していた。
これ、俺の中の龍玉の力か?
『おお、龍姿も美しい……』
雷音が俺を見て、目を細めた。
鱗は、光を弾いて。七色に光ってる。
真珠みたいに。
しっぽの毛は、銀色だ。銀の龍なのかな?
金と銀か。派手なツガイだな。
めでたくていいか。
雷音よりは、かなり小さいけど。これで、一緒に飛べるんだ。嬉しいな。
手を繋いだまま、石柱を背にして空を飛ぶ。
たてがみに、風を感じて。
うわあ、俺、龍になって、空を飛んでるよ!
凄い。
雷音に寄り添って、二人で飛んだ。
風が気持ちいい。
*****
あっという間に、龍の国に到着した。
出迎えに来てくれていた青峰、朱赫、冬雅、元白が。
ぽかんと口を開けて、こっちを見ている。
戻るにはどうするのかと思ってたら。雷音と一緒に、いつの間にか人の姿に戻ってた。
『おお、望殿。まさか銀龍に成るとは! 瑞雲も出ているし、これはめでたい!』
蓮麒だ。
麒麟の国から、結婚のお祝いに来てくれたようだ。
剛麒も後ろに控えていた。
目が合ったら、ぺこりと頭を下げた。
二人には、雷音のことを愚痴った経緯があるので、少々気恥ずかしいけど。
「色々あったけど。結局、結婚することになったよ」
と言うと。
おめでとうございます、と祝ってくれた。
『この度は、まことにおめでとうございます。お初にお目にかかります』
深く礼をしたのは。
鳳凰の国の王、蔡 隆鳳。
朱赫より彩度の高い赤い長髪を三つ編みにした、金の瞳で色白の美青年だ。
ツガイの美女、凰華を伴って祝いに来てくれた。
この世界で女の人、初めて見た!
黒い髪を結って花を飾ってるけど、着物の柄が抑え目なのは、結婚祝いの席だからかな?
『大変めでたい席にお呼び頂き、光栄です。ツガイ殿も、今後ともよろしくお願いします』
聖獣の国からは代表で、天狐の泰 飛陽が礼をした。
茶髪に切れ長の青い目をした、これまた美青年。
九尾の狐だそうだ。
聖獣の国には獬豸や貔貅、白澤、獏などの瑞獣が住んでいるという。
九尾の狐というと妲己とか玉藻御前とか、悪いイメージがあるけど。天界から使わされた神獣らしい。
仁獣に、瑞鳥に、聖獣。
闘う力は持たない者が多いので、これらの三国は龍の国の庇護下にあるという。
責任重大だ。
っていうか、蓮麒はよくそんな龍の皇帝のツガイに付けられた逆鱗を外そうとしたな……。
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