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異世界で、愛される。

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振り向いてみたら。
ウィリアムは、何だか悔しそうな顔をしていた。

……ああ、イっちゃったんだ。


何かがツボにはまっちゃったのか、いい加減、我慢の限界だったのか。
いや、むしろ今までよく出さずに我慢してたと思う。

ウィリアムは頑張ったよ。うん。


「リン、」
俺の肩をがしっと掴んで。

「さっきのはイレギュラーだからね? ……では、仕切り直しと行こうか?」
綺麗な笑顔でウィリアムは言った。


その笑顔、こわいんですけど。


*****


仰向けにひっくり返された、と思ったら。
足を抱え上げられて。

「ああっ、」
ウィリアムのが、ずぶっと入って来た。


嘘だろ。
まだ二十代前半だといっても、回復が早すぎる。

「ん、……さっき出したので、滑りが良くなってる、ね」
そんなことを言って、微笑んでる。


うう。
正面からがいい、なんて言うんじゃなかった。

彫像みたいに立派な体つきも、芸術品のような綺麗な顔も。まともに見ることになるんだ。それも、至近距離で。
この究極の美に対し、こっちは平均的容姿の日本男子で。まだ大人になりきってない、薄い身体を見られてしまうことになる訳だ。

俺の足を抱え上げてるウィリアムの腕と、俺のふくらはぎの太さが変わらない気がする。
この世界の人は、日常的に馬に乗るからだろうか? なんせ移動手段が馬か馬車くらいしかないもんな。
国土が広いから、徒歩で移動は無理。自動車か列車でも発展させるか?

お尻に当たってる太ももが硬い。腹筋も鍛え上げられてる。なにこの立派なシックスパック。俺は前世で鍛えても、こうはならなかったぞ。


ウィリアムみたいな、国内外の美女を選り取り見取り選び放題な人が。
俺なんかの薄い身体を見て、こんなに昂ってるなんて信じられない。……ショタ趣味でもあるとか?

あながち否定できないところが……。


*****


「ふふ、可愛いな」
目の下のホクロに、キスを落とされる。


顔が真っ赤だって? そりゃ赤くもなる。
こんな色っぽい顔、至近距離でなんて見てられないっての。

「しっかり掴まっていて」
ウィリアムは俺の手を、自分の首に回すよう言って。腰を動かした。


「あうっ、」
「……そろそろ、気持ち良くなってきた?」

気持ちいいというか。
腰のあたりが、何だかぞくぞくするけど。どうして?


「この世界の人間はたまに、魔力酔いを起こすことがあるらしい。私は特に魔力が高いからね」
魔力の高い人の精には、媚薬みたいな効果があるという。

そういうの、先に言ってくれないかな!?


「あっ、ん、あぅ、……ひぁ、」
ぐちゅぐちゅと、生々しい音を立てながら、ウィリアムのが出入りしている。

それが、気持ち良くて。頭がおかしくなりそう。


「ウィル、」
「ん、……愛してるよ、リン」
キスを交わしながら、激しく腰を打ち付けられる。

「……そろそろ、一緒にいこうか?」
色っぽい笑みを浮かべて。

ウィリアムの大きな手が、俺の性器を握った。


「あっ、や、それだめ、」
性器を擦られながら、同時に中を擦られる。

頭がおかしくなりそうなくらい、気持ち良い。
ウィリアムの腹筋に出してしまった直後。ぎゅっと抱き締められて。


中に、いっぱい出てる感覚がした。


*****


首にかかる荒い息がくすぐったい。
……あ、まだ出てる。


「このまま、もう一回、いい?」
色っぽい声で囁かれる。

え? さっきイって、二回目だよね?


とんでもない囁きに戸惑っていたら。
寝室のドアの向こうから、シロの鳴き声が聞こえた。ドアをカリカリしてる。


「あっ、シロの朝ご飯!」

ベッドサイドの時計を見たら、とっくに朝の8時を過ぎてた。
普段、朝ご飯は6時半から7時なのに。

起き上がろうとしたら。

「私が行ってくるよ。いい子で横になって待ってなさい」
と言って、額にキスされた。


ウィリアムは俺と自分、シーツに”浄化”の魔法を掛けて。
さっとバスローブを羽織って、ドアを開けると。

「ワフン!」
部屋の中に飛び込んで来ようとしていたシロを器用にキャッチした。


「君のご主人様は、今日から私のものだからね。覚えておきなさい。……結婚式は派手にしたいけど、どんなのがいいかな?」
とか言いながら、シロを連れて下に降りて行った。


シロ相手に、何を言ってるんだか。もう。
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