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永遠の愛なんて信じられません。
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ヴィットーリオのキスを、当たり前のように受け入れてしまうのは、何故なのか。
後ろを慣らされながら、ヴィットーリオのものを頬張って。
喉の奥を突かれるのにも、苦しいだけじゃなく、感じてしまうようになってしまった。
身体は、ヴィットーリオに抱かれるのにすっかり慣らされた。
こんなの、普通じゃないのに。
合意でもなかった筈なのに。
もう、ジョルジョのことで脅されてるわけじゃないのに。
拒もうとしないのは。
どうして。
*****
「ん、……う、」
「もう、こっちに欲しい?」
入れたままの中指を、ぐりぐりと動かされる。
抜き差しされると、ローションがぐちゅぐちゅといやらしい音を立てる。
見上げると、口の中のものを引き抜かれて。
「ああっ!?」
仰向けに押し倒されて、一気に貫かれた。
「っ、随分と、美味そうに、飲み込んでいるが。上も下も、私のこれが好き?」
ぐい、と腰を突き上げられる。
「ひぁ、あ、あっ、」
ヴィットーリオの背にしがみついて。
揺さぶられるのを軽減しようとしているのに。
強靭な腰使いがそれを許さない。
これで童貞だったなんて、嘘だろ。
想像だけで、こんな風に抱けるものだろうか。
ヴィットーリオの大きな手は、僕の腰をしっかりと掴みながらも、親指で乳首をぐりぐりと刺激してくる。
更に、硬い腹筋で勃起したのを擦られて。
頭がおかしくなりそうなほど、気持ち良い。
*****
「そら、正直に言わないと、抜いてしまうぞ?」
いいところに当たっていたのが、ずるり、と抜けていってしまう。
「やぁ、抜いちゃ、や、」
そこに、ぐっと力を入れると。
ヴィットーリオは嬉しそうに目を細めて笑った。
「では、言いなさい。私に抱かれるのが嬉しい、私の陰茎に貫かれるのが好きなのだと」
命じるように言われて。
鸚鵡返しに、答えた。
「……いい子だ、carino。Tu sei mio per sempre」
食いつかれるようなキスをされて。
腰を強く、突き上げられた。
……いい子、って。僕より年下のくせに!
悲しいことに、そういう風には見えないけど。
carinoは”可愛い人”、Tu sei mio per sempre、は”君は永遠に私のもの”だ。
「Niente è troppo per te、Il mio amore è per sempre tuo」
僕をぎゅっと抱きしめて、囁かれる甘い言葉。
Niente è troppo per teは”君のためなら何も惜しくはない”で。
Il mio amore è per sempre tuoは”私の愛は永遠に君のもの”。
イタリアに15年住んでるせいで、通常イタリア語で思考してるため。感極まると、つい、イタリア語になってしまうと言っていた。
本音はイタリア語?
もし僕がイタリア語を理解してなかったら、色々こじれてただろうな。
*****
5歳の時にした約束に、何でそこまで思い入れがあるのかって思うけど。
きっと、過酷な生活の中、日本にいた時が一番いい思い出だったんだ。
それで、僕と交わした約束に固執することで、現実逃避というか。重圧とかに耐えていたのかもしれない。
今は、約束を果たすことに夢中で、それしか考えてなかったんだろうけど。
いつか、正気に戻るというか。我に返った時。
ヴィットーリオは、どう思うんだろう?
若かった時の過ちとして、切り捨てる?
過ちだと認めずに、自分を誤魔化して生きていく?
愛してるって言われたけど。
愛なんて感情、そう長く続くとは思えない。いつかは冷めるものだ。
ましてや僕なんて、特に何の能力も無い、つまらない、ただの大学生なんだから。
特に魅力がある訳でもない。
このまま数年経って。
愛してると思ったのは勘違いだった、って。突然放り出されたら、と考えると。ぞっとする。
口封じで消されたり……はしないかな。
幼馴染みとしての情で、地下室で死ぬまで飼い殺しにはなるかも。
それはそれでつらい。
*****
翌日になって。
ヴィットーリオは、露骨なほど上機嫌だった。
昨夜、僕が自分の思い通りになったからだと思う。
そのご褒美なのかしらないけど。
今日は地下室から出ることを許されて、客間に案内された。
仕事をしている間、ここで子犬と遊んでいていいと言われた。
食事の時間になったら、また顔を出すらしい。
ドアの外に警備の者をつけてあるので、用があれば呼ぶように言って仕事部屋に行った。
子犬たちは人懐っこいし、ころころしていて。
とても可愛かった。
でも、育ったら、不審者の喉笛に噛み付く教育を受けて。
番犬として庭に放たれるんだろうな、と思うと。
少々複雑だ……。
しばらくして。
辺りを窺うような様子で、ジョルジョが部屋に入って来た。
『こないだは、あまり話せなくてごめんね?』
ふわりとした金色の髪。
天使のような微笑みを浮かべて、こちらへ歩いてくる。
『僕には小さい頃の記憶はないけど。君を見ていると、何だか懐かしい気がするんだ……』
僕と彼が過去逢ったことのある可能性はゼロだし。
それは気のせいじゃないかな、と思ったけど。
この子も、僕みたいに幽閉同然の扱いを受けてるなら。仲間が欲しいのかな、と思ったので。
その言葉は呑み込んだ。
『君が探していたのは、僕だと思うんだ』
そっと手を取られた。
白くて、綺麗な手だ。
労働を知らない、貴族の手に見える。
ジョルジョは僕を真っ直ぐに見て。
『僕と一緒に、ここから逃げよう?』
などと言い出した。
「……は?」
後ろを慣らされながら、ヴィットーリオのものを頬張って。
喉の奥を突かれるのにも、苦しいだけじゃなく、感じてしまうようになってしまった。
身体は、ヴィットーリオに抱かれるのにすっかり慣らされた。
こんなの、普通じゃないのに。
合意でもなかった筈なのに。
もう、ジョルジョのことで脅されてるわけじゃないのに。
拒もうとしないのは。
どうして。
*****
「ん、……う、」
「もう、こっちに欲しい?」
入れたままの中指を、ぐりぐりと動かされる。
抜き差しされると、ローションがぐちゅぐちゅといやらしい音を立てる。
見上げると、口の中のものを引き抜かれて。
「ああっ!?」
仰向けに押し倒されて、一気に貫かれた。
「っ、随分と、美味そうに、飲み込んでいるが。上も下も、私のこれが好き?」
ぐい、と腰を突き上げられる。
「ひぁ、あ、あっ、」
ヴィットーリオの背にしがみついて。
揺さぶられるのを軽減しようとしているのに。
強靭な腰使いがそれを許さない。
これで童貞だったなんて、嘘だろ。
想像だけで、こんな風に抱けるものだろうか。
ヴィットーリオの大きな手は、僕の腰をしっかりと掴みながらも、親指で乳首をぐりぐりと刺激してくる。
更に、硬い腹筋で勃起したのを擦られて。
頭がおかしくなりそうなほど、気持ち良い。
*****
「そら、正直に言わないと、抜いてしまうぞ?」
いいところに当たっていたのが、ずるり、と抜けていってしまう。
「やぁ、抜いちゃ、や、」
そこに、ぐっと力を入れると。
ヴィットーリオは嬉しそうに目を細めて笑った。
「では、言いなさい。私に抱かれるのが嬉しい、私の陰茎に貫かれるのが好きなのだと」
命じるように言われて。
鸚鵡返しに、答えた。
「……いい子だ、carino。Tu sei mio per sempre」
食いつかれるようなキスをされて。
腰を強く、突き上げられた。
……いい子、って。僕より年下のくせに!
悲しいことに、そういう風には見えないけど。
carinoは”可愛い人”、Tu sei mio per sempre、は”君は永遠に私のもの”だ。
「Niente è troppo per te、Il mio amore è per sempre tuo」
僕をぎゅっと抱きしめて、囁かれる甘い言葉。
Niente è troppo per teは”君のためなら何も惜しくはない”で。
Il mio amore è per sempre tuoは”私の愛は永遠に君のもの”。
イタリアに15年住んでるせいで、通常イタリア語で思考してるため。感極まると、つい、イタリア語になってしまうと言っていた。
本音はイタリア語?
もし僕がイタリア語を理解してなかったら、色々こじれてただろうな。
*****
5歳の時にした約束に、何でそこまで思い入れがあるのかって思うけど。
きっと、過酷な生活の中、日本にいた時が一番いい思い出だったんだ。
それで、僕と交わした約束に固執することで、現実逃避というか。重圧とかに耐えていたのかもしれない。
今は、約束を果たすことに夢中で、それしか考えてなかったんだろうけど。
いつか、正気に戻るというか。我に返った時。
ヴィットーリオは、どう思うんだろう?
若かった時の過ちとして、切り捨てる?
過ちだと認めずに、自分を誤魔化して生きていく?
愛してるって言われたけど。
愛なんて感情、そう長く続くとは思えない。いつかは冷めるものだ。
ましてや僕なんて、特に何の能力も無い、つまらない、ただの大学生なんだから。
特に魅力がある訳でもない。
このまま数年経って。
愛してると思ったのは勘違いだった、って。突然放り出されたら、と考えると。ぞっとする。
口封じで消されたり……はしないかな。
幼馴染みとしての情で、地下室で死ぬまで飼い殺しにはなるかも。
それはそれでつらい。
*****
翌日になって。
ヴィットーリオは、露骨なほど上機嫌だった。
昨夜、僕が自分の思い通りになったからだと思う。
そのご褒美なのかしらないけど。
今日は地下室から出ることを許されて、客間に案内された。
仕事をしている間、ここで子犬と遊んでいていいと言われた。
食事の時間になったら、また顔を出すらしい。
ドアの外に警備の者をつけてあるので、用があれば呼ぶように言って仕事部屋に行った。
子犬たちは人懐っこいし、ころころしていて。
とても可愛かった。
でも、育ったら、不審者の喉笛に噛み付く教育を受けて。
番犬として庭に放たれるんだろうな、と思うと。
少々複雑だ……。
しばらくして。
辺りを窺うような様子で、ジョルジョが部屋に入って来た。
『こないだは、あまり話せなくてごめんね?』
ふわりとした金色の髪。
天使のような微笑みを浮かべて、こちらへ歩いてくる。
『僕には小さい頃の記憶はないけど。君を見ていると、何だか懐かしい気がするんだ……』
僕と彼が過去逢ったことのある可能性はゼロだし。
それは気のせいじゃないかな、と思ったけど。
この子も、僕みたいに幽閉同然の扱いを受けてるなら。仲間が欲しいのかな、と思ったので。
その言葉は呑み込んだ。
『君が探していたのは、僕だと思うんだ』
そっと手を取られた。
白くて、綺麗な手だ。
労働を知らない、貴族の手に見える。
ジョルジョは僕を真っ直ぐに見て。
『僕と一緒に、ここから逃げよう?』
などと言い出した。
「……は?」
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