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おまけ/砂漠の王子の最愛のひと
世界で一番
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「雪哉様の新作ですよ」
シャオフーが踊るような足取りで、ユキヤの著書の最新作とやらを持ってきた。
日本在住の調査班が送ってくるという。
諜報員のような者はそれこそ全世界に散っているが、こう頻繁に荷物を届けて寄越すのは、日本くらいである。
隠密であるのに、全く隠れていない。
「ああ、殿下の側近になってよかった……」
ユキヤが書いた本を手に、しみじみと呟いている。
どういう意味であろうか。
†††
シャオフーは、私がユキヤと運命的な出会いを果たし帰国した後。
父上からお前の側近だと紹介されて以来、ずっと一緒にいる。
王族以外は入れないはずの禁足地への立ち入りも許されているし、王の許可なく軍を動かす権限もあるようだ。
有能なのは間違いないが。未だ謎が多い男だ。
10年前、すぐにユキヤの身元は判明していたのに、この側近は私に黙ってそ知らぬ顔をしていたのだ。
しかし彼の行動は全て私のためであるとわかっているので、文句は言うまい。
黙っていたのも、彼なりに理由があってのことであろう。
不正を嫌い、言いたいことは言う、不合理なことは好かぬ性質の男である。
私が初恋のヤマトナデシコであるユキヤと結婚でき、色々あった末に心から結ばれることができたのも、シャオフーの暗躍……いや、協力があってこそといえよう。
……本当に、色々あった。
ほんの一ヶ月の間に、事件が連発した。
†††
7月24日。
ユキヤと10年越しになる、感動の再会。
……ユキヤは記憶を失っていたが。
そして翌日、私の誕生日に結婚。
何と、神の使いの大群が現れ、ユキヤを祝福した。
”神の使い”は、私がスコールに濡れ震えていた時にも現れ、その毛皮であたためてくれた。
困った善人のところに現れ、道案内をしたり手助けするという不思議な生き物で、”神の使い”と呼び、我が国で特別に保護をしている。
研究者は便宜上砂漠跳び鼠と呼んでいるが。その生態は未だ多くが不明である。
我が国でしか見られぬ固有種であることは間違いないが、死骸も糞も一切出ないので、解剖もできず。研究も遅々として進まず。不死説まで出ている。
それが人前にあれほど現れるなど、前例のないことだった。
†††
式の後、一週間の蜜月。
夢にまで見たユキヤを、時間の許す限り、愛した。
夢以上に愛らしく、とても悦かった。
その後、自室に三日間籠られてしまったが。
誤解により、納得の上の結婚ではなかったことを知り。
ショックであったが。
ユキヤは私を、好きではないが嫌いでもない、と言った。
好きでもない男に一週間も犯された上で、その発言である。
帰国する様子も見せない。
勝機はあると踏んだ。
口説き直しと称し、デートを楽しんだ。
二人が出会った日に母の墓標に報告に行き。
またも神の使いが現れ、落雷の危機より助けられた。
そこでユキヤは、私を受け入れてくれたのだった。
†††
シャオフーにユキヤは”神の声を聴く者”ではないかと言われ、納得した。
体臭の変化には気付いていた。
甘い、花の蜜のような香りがするのだ。
幻臭ではない。
シャオフーや弟達にも聞いたが、やはりいい匂いがするとのこと。
ユキヤは10年前雷に打たれたことが原因ではないかと言った。
それ以来、何故か成長しないのだと。
出逢った時と変わらぬ姿で、私を待っていてくれたのだ。
私達の出会いの記憶こそ失ってしまったが。命がある方が幸いである。
†††
そして、神の使いは、ユキヤの体臭を好んでいる。
その仮説を証明しようと、先日、ユキヤには内緒でA・枕カバー、B・精液のついた下着を手に入れ、庭に置いて観察してみた。
A,Bどちらとも神の使いが現れ、その匂いを嗅いでいた。
Aは本人がいないことを確認するような行動を見せた後、何処かへ去った。
Bに対しては、しばらくの間ふらふらと酔ったようになっていた。
その症状から、”猫にマタタビ”のような効果があると推測される。
故に。
間違いなく、ユキヤの体臭はかれらを呼ぶのだと証明された。
その理由まではわからないが。
成分や匂いを解析してみたが。
ただの精液と変わらず。
これは生き物にしか感じられぬ、天界の匂いなのだろうか?
†††
”神の声を聴く者”など、伝説に過ぎないと笑うものもいるだろう。
しかし、ユキヤには確かに不思議な能力がある。
雨の気配に気付いたのもそうだが。
ハマドが決死の思いで放った愛鷹のハリスに気付いたのもユキヤだった。
ハリスは空腹で弱っていた。
ユキヤが見つけなければ誰にも気付かれず砂漠に墜落して死に、ハマドも誰にも見つけられぬまま、洞窟で命を落としていただろう。
我々は捜索隊を連れ、ハマド救出に向かったのだが。
またしても神の使いが現れ、ユキヤの道先案内をしたのだ。
助けて、という文字は覚えておいたほうがいいだろう、とユキヤに渡しておいた紙の匂いを嗅ぎ、案内を請け負ったようだ。
神の使いが本能的に猛禽類を嫌うことは判明していた。
本来は猛禽類臭いハマドなど助けたくはなかっただろうが。
ユキヤの願いが本能より優先されたのだ。
野生動物としてありえぬ、奇跡である。
ハマドは、自分の服が汚れるのも厭わず横穴から自分を救出してくれたユキヤに一目惚れしたようだが。
すでに私の妻である。
全世界に向かって、この世界で一番愛らしい妻を自慢したいが。
我が国の特殊な事情により、大々的に宣伝出来ぬのが残念でならない。
†††
ユキヤに渡したブレスレットにGPSがつけられていたことを知ったのは、つい最近だった。
シャオフーは知ってたが、黙っていたのだ。
メンテナンスの際、付け直したが。
それは早速役に立った。
しかし、あんなに寿命が縮む思いをするのはもうこりごりである。
ハマドの城に呼ばれた際、迷子になったユキヤが偶然クーデターの相談を立ち聞きしてしまい、犯人一味に攫われたのだ。
人質として価値があると思われ、生かされていたのはありがたい。
気の荒いものなら、陵辱した上に殺害など平気でする。
大佐と少尉は自爆テロで子を亡くしたので、まだ年若く見えるユキヤには優しく接していたそうだ。
不幸中の幸いであった。
ジャッカル襲撃の際もユキヤを気に掛けてくれたという。
本来、国王謀殺を企てたのだから極刑が順当だが。
家族を失ったという理由もある。
ユキヤは二人を恨む様子もなく、減刑を望んていたし。
ハマドも彼らは死なせたくはないというので、国外追放ということで手を打ち、その身柄は我が国で引き取ることにした。
現在、二人は我が国の軍人として、ユキヤの警護を任せている。
たまに言葉も教えてくれるそうだ。
良い拾い物をした。
これも神の思し召しだろうか。
†††
クーデターに巻き込まれたにも関わらず、無傷で戻って来れたユキヤは、本当に運が良かった。
我が国だけでなく、ムハージルの神の使い、ジャッカルにも好かれていた。
誘拐犯にも好かれてしまうくらいである。
やはり、神の声を聴く者であるがゆえに、神より多大なる加護を頂いているのだろうか?
むしろ本人が天使そのものであるが。
着物が汚れるのも厭わずハマドを穴から引っ張り助けたにも関わらず、自分は何もしていない、全ては神の使いの手柄だと言う。
彼にとってそれは礼を言われるまでもない、やって当然の行いなのだ。
恩を売ろうなど端から思ってもいない。
人間としての格が違う。
そんなユキヤだから、道に迷っていた私を、まだ拙くも、覚えているアラビア語を駆使し、気遣いながら、ホテルまで送り届けてくれたのである。
惚れるに決まっている。
神の使いがユキヤを愛すのも、当然といえよう。
†††
そして、本来はしたくもなかった女装を、”ヤマトナデシコの嫁”として招かれたのだから、と受け入れてくれるユキヤは私などよりずっと男らしい。
心優しく、何でも受け入れてくれるようであるが。
しかし自分が心底望まぬことならば、きちんと抵抗できる、毅然とした面があることも知った。
愛してる、とも言ってくれた。
長年の夢であった、悪代官と町娘プレイも付き合ってくれる寛大さ。
チャイナドレスも素晴らしく扇情的だったが。
エプロン姿も良かった……。
私はこの世で一番素晴らしい妻を持つ、世界一幸せな夫である。
ユキヤにも、そのように思って欲しい。
精進努力しようと思う。
シャオフーが踊るような足取りで、ユキヤの著書の最新作とやらを持ってきた。
日本在住の調査班が送ってくるという。
諜報員のような者はそれこそ全世界に散っているが、こう頻繁に荷物を届けて寄越すのは、日本くらいである。
隠密であるのに、全く隠れていない。
「ああ、殿下の側近になってよかった……」
ユキヤが書いた本を手に、しみじみと呟いている。
どういう意味であろうか。
†††
シャオフーは、私がユキヤと運命的な出会いを果たし帰国した後。
父上からお前の側近だと紹介されて以来、ずっと一緒にいる。
王族以外は入れないはずの禁足地への立ち入りも許されているし、王の許可なく軍を動かす権限もあるようだ。
有能なのは間違いないが。未だ謎が多い男だ。
10年前、すぐにユキヤの身元は判明していたのに、この側近は私に黙ってそ知らぬ顔をしていたのだ。
しかし彼の行動は全て私のためであるとわかっているので、文句は言うまい。
黙っていたのも、彼なりに理由があってのことであろう。
不正を嫌い、言いたいことは言う、不合理なことは好かぬ性質の男である。
私が初恋のヤマトナデシコであるユキヤと結婚でき、色々あった末に心から結ばれることができたのも、シャオフーの暗躍……いや、協力があってこそといえよう。
……本当に、色々あった。
ほんの一ヶ月の間に、事件が連発した。
†††
7月24日。
ユキヤと10年越しになる、感動の再会。
……ユキヤは記憶を失っていたが。
そして翌日、私の誕生日に結婚。
何と、神の使いの大群が現れ、ユキヤを祝福した。
”神の使い”は、私がスコールに濡れ震えていた時にも現れ、その毛皮であたためてくれた。
困った善人のところに現れ、道案内をしたり手助けするという不思議な生き物で、”神の使い”と呼び、我が国で特別に保護をしている。
研究者は便宜上砂漠跳び鼠と呼んでいるが。その生態は未だ多くが不明である。
我が国でしか見られぬ固有種であることは間違いないが、死骸も糞も一切出ないので、解剖もできず。研究も遅々として進まず。不死説まで出ている。
それが人前にあれほど現れるなど、前例のないことだった。
†††
式の後、一週間の蜜月。
夢にまで見たユキヤを、時間の許す限り、愛した。
夢以上に愛らしく、とても悦かった。
その後、自室に三日間籠られてしまったが。
誤解により、納得の上の結婚ではなかったことを知り。
ショックであったが。
ユキヤは私を、好きではないが嫌いでもない、と言った。
好きでもない男に一週間も犯された上で、その発言である。
帰国する様子も見せない。
勝機はあると踏んだ。
口説き直しと称し、デートを楽しんだ。
二人が出会った日に母の墓標に報告に行き。
またも神の使いが現れ、落雷の危機より助けられた。
そこでユキヤは、私を受け入れてくれたのだった。
†††
シャオフーにユキヤは”神の声を聴く者”ではないかと言われ、納得した。
体臭の変化には気付いていた。
甘い、花の蜜のような香りがするのだ。
幻臭ではない。
シャオフーや弟達にも聞いたが、やはりいい匂いがするとのこと。
ユキヤは10年前雷に打たれたことが原因ではないかと言った。
それ以来、何故か成長しないのだと。
出逢った時と変わらぬ姿で、私を待っていてくれたのだ。
私達の出会いの記憶こそ失ってしまったが。命がある方が幸いである。
†††
そして、神の使いは、ユキヤの体臭を好んでいる。
その仮説を証明しようと、先日、ユキヤには内緒でA・枕カバー、B・精液のついた下着を手に入れ、庭に置いて観察してみた。
A,Bどちらとも神の使いが現れ、その匂いを嗅いでいた。
Aは本人がいないことを確認するような行動を見せた後、何処かへ去った。
Bに対しては、しばらくの間ふらふらと酔ったようになっていた。
その症状から、”猫にマタタビ”のような効果があると推測される。
故に。
間違いなく、ユキヤの体臭はかれらを呼ぶのだと証明された。
その理由まではわからないが。
成分や匂いを解析してみたが。
ただの精液と変わらず。
これは生き物にしか感じられぬ、天界の匂いなのだろうか?
†††
”神の声を聴く者”など、伝説に過ぎないと笑うものもいるだろう。
しかし、ユキヤには確かに不思議な能力がある。
雨の気配に気付いたのもそうだが。
ハマドが決死の思いで放った愛鷹のハリスに気付いたのもユキヤだった。
ハリスは空腹で弱っていた。
ユキヤが見つけなければ誰にも気付かれず砂漠に墜落して死に、ハマドも誰にも見つけられぬまま、洞窟で命を落としていただろう。
我々は捜索隊を連れ、ハマド救出に向かったのだが。
またしても神の使いが現れ、ユキヤの道先案内をしたのだ。
助けて、という文字は覚えておいたほうがいいだろう、とユキヤに渡しておいた紙の匂いを嗅ぎ、案内を請け負ったようだ。
神の使いが本能的に猛禽類を嫌うことは判明していた。
本来は猛禽類臭いハマドなど助けたくはなかっただろうが。
ユキヤの願いが本能より優先されたのだ。
野生動物としてありえぬ、奇跡である。
ハマドは、自分の服が汚れるのも厭わず横穴から自分を救出してくれたユキヤに一目惚れしたようだが。
すでに私の妻である。
全世界に向かって、この世界で一番愛らしい妻を自慢したいが。
我が国の特殊な事情により、大々的に宣伝出来ぬのが残念でならない。
†††
ユキヤに渡したブレスレットにGPSがつけられていたことを知ったのは、つい最近だった。
シャオフーは知ってたが、黙っていたのだ。
メンテナンスの際、付け直したが。
それは早速役に立った。
しかし、あんなに寿命が縮む思いをするのはもうこりごりである。
ハマドの城に呼ばれた際、迷子になったユキヤが偶然クーデターの相談を立ち聞きしてしまい、犯人一味に攫われたのだ。
人質として価値があると思われ、生かされていたのはありがたい。
気の荒いものなら、陵辱した上に殺害など平気でする。
大佐と少尉は自爆テロで子を亡くしたので、まだ年若く見えるユキヤには優しく接していたそうだ。
不幸中の幸いであった。
ジャッカル襲撃の際もユキヤを気に掛けてくれたという。
本来、国王謀殺を企てたのだから極刑が順当だが。
家族を失ったという理由もある。
ユキヤは二人を恨む様子もなく、減刑を望んていたし。
ハマドも彼らは死なせたくはないというので、国外追放ということで手を打ち、その身柄は我が国で引き取ることにした。
現在、二人は我が国の軍人として、ユキヤの警護を任せている。
たまに言葉も教えてくれるそうだ。
良い拾い物をした。
これも神の思し召しだろうか。
†††
クーデターに巻き込まれたにも関わらず、無傷で戻って来れたユキヤは、本当に運が良かった。
我が国だけでなく、ムハージルの神の使い、ジャッカルにも好かれていた。
誘拐犯にも好かれてしまうくらいである。
やはり、神の声を聴く者であるがゆえに、神より多大なる加護を頂いているのだろうか?
むしろ本人が天使そのものであるが。
着物が汚れるのも厭わずハマドを穴から引っ張り助けたにも関わらず、自分は何もしていない、全ては神の使いの手柄だと言う。
彼にとってそれは礼を言われるまでもない、やって当然の行いなのだ。
恩を売ろうなど端から思ってもいない。
人間としての格が違う。
そんなユキヤだから、道に迷っていた私を、まだ拙くも、覚えているアラビア語を駆使し、気遣いながら、ホテルまで送り届けてくれたのである。
惚れるに決まっている。
神の使いがユキヤを愛すのも、当然といえよう。
†††
そして、本来はしたくもなかった女装を、”ヤマトナデシコの嫁”として招かれたのだから、と受け入れてくれるユキヤは私などよりずっと男らしい。
心優しく、何でも受け入れてくれるようであるが。
しかし自分が心底望まぬことならば、きちんと抵抗できる、毅然とした面があることも知った。
愛してる、とも言ってくれた。
長年の夢であった、悪代官と町娘プレイも付き合ってくれる寛大さ。
チャイナドレスも素晴らしく扇情的だったが。
エプロン姿も良かった……。
私はこの世で一番素晴らしい妻を持つ、世界一幸せな夫である。
ユキヤにも、そのように思って欲しい。
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