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大和撫子、砂漠の王子に攫われる
若獅子に美味しくいただかれる
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「や、」
浴衣の裾を捲られて。
踝からふくらはぎ、膝裏から内腿へ舌を這わされて。
ひえええ。
世にも美しい顔をした王子が、俺の顔を見ながら、俺のちんちんを千歳飴みたいにペロペロ舐めてるー!!
さすがにサイズは千歳飴よりは太いけど!
他にいいたとえが思い浮かばない。
フランクフルトは舐めないし。……子宝飴? まんまか!
……何か、王子様にこんな真似させるの、罪悪感半端ないんだけど!
王子っていう立場的に、奉仕しろとかしゃぶれよ、とか言って無理矢理突っ込む系じゃないのか?
いや、したくないけど! させたら即、実家に帰るけど!
†††
「ん、……やぁ、」
嫌じゃない。
嫌どころか、すごく気持ちいいのに。
つい否定の声が出てしまうのは何故なのか。
ああ、アンビヴァレンツ。
口の中で、じゅう、と吸うみたいにされて。
何これ。
こんなことされたらもう、瞬殺だっての。
「おねが、……口、離して、……出ちゃう、から、」
頼んでも、離してくれない。
「やだぁ、じゅぷじゅぷしないで、……や、ああっ!」
……イってしまった。
畏れ多くも、王子の口の中で。
やだもう穴があったら入りたい。むしろ王子ごと埋める。
ひええ、しかも、飲み込んでるし!
いや無理。
そんなの俺には無理です。
わかった。
もう、負けました!
王子の愛を疑ったりしません!
†††
その口でキスしたら、一週間籠るからな、と。
涙目で訴えかけたので。
またしてもお姫様抱っこで風呂まで運ばれてしまった。
王子の舌技が凄すぎて、足腰が立たなくなったせいだし。
俺は悪くない。うん。
王子は俺を湯船に入れてから、洗面所でうがいをしている。
股間をギンギンに勃起させた状態で、である。
……いやほんとごめん……。
決して焦らすつもりではなく。
でも、自分の精液の味とか知りたくないし。
あまりに申し訳ないので。
自分でも、少し慣らして協力的な姿勢を見せておくべきだろうか?
湯船の中で膝立ちになって。
そろそろと、そこに中指を潜らせてみる。
「う、」
……きついな。
これじゃ、王子のなんて入んない。
俺の中指なんて、王子の小指より細いし。
やっぱローションが必要かなあ。
……何であんぐりと口を開けて、凝視してるんだよ。
そんなところでぼけっと突っ立ってないで。
「はやく。来いよ、……アスラン、」
†††
次の瞬間。
ザバッ、という水の音と共に抱き締められて。
熱い塊に、貫かれていた。
まさに串刺しだった。内臓を圧迫する、暴力的なまでの質量。
「いっ……てええええ!! 無理、まだ、入れるのは、無理……っ!」
まだ無理だって言ってるのに、ぐいぐい押し込まれてしまう。
さ、裂けちゃう……!
「ぜ、全部は、無理だって……、アスラン、」
「……くっ、」
王子が、まだ中ばまでしか入っていない状態で、イったようだ。
「ひ、ぁああっ!」
でも、まだ硬度を失っていないそれは。
出した精液のぬめりのおかげか、ずるりと奥まで入って来た。
入っちゃった。
あんなに大きくて太いのが。全部。
心臓が、どくどくいってる。
痛いくらいに抱き締められて。貪るようにキスをされてるけど。
強引に、入れられはしたけど。
これは、犯されてるんじゃない。
合意なんだと示すように。
俺も背に手を回し、キスに応える。
「……愛している、ユキヤ。言葉では言い表せないほど」
この砂漠の空みたいに蒼い瞳は。
興奮しているせいか、普段よりも色が濃く見える。
この美しい男を、こんなに興奮させているのは、俺なんだ。
着飾っていない、裸の。
男の身体なのに。
こんな、我を忘れるくらいに興奮するなんて。
嬉しくなって。
思わず笑みが浮かぶ。
†††
「ああ、ユキヤ……!」
背に、ひやりとした床が当たる感覚。
浴槽から半分乗りだした格好で。
王子は、激しく腰を打ち付けてきた。
水の音と。
抜き差しする度、ぐぽっ、ぐちゅっ、と肉を打つ音が、広い浴室内に響く。
「ひ、あっ、あぅ、ああっ、は、あん、」
突き上げられる度に、堪えようとしても、声が出てしまう。
こんな、甘えるような声、俺じゃない、と思いたい。
大きな手で腰を掴まれて。
親指は、俺の乳首をぐりぐりと刺激している。
気持ちよすぎて、頭がおかしくなりそうだ。
「あっ、んっ、ゃあ、……アスラン……、奥、奥に、……出して?」
一週間かけて、そこに教え込まれた快楽を。
求めてしまう。
『……っく、……どこまで、私を狂わせるのか……!』
どくどくと、精が放たれている感覚。
お互いに、初めての相手なのに。
これ以上の快感は、他では得られないと確信できた。
中に出された刺激で、俺もイってしまった。
†††
性器に触れられてもいないのに、後ろだけで極めてしまうとは。
気持ちが通じ合ってのセックスって、こんなに満たされて、気持ちいいものなんだ、と実感した。
愛って、やっぱ大事なんだな。
でも。
若獅子の欲望は、まだまだ終わりではなかったのだった。
側近から淫獣呼ばわりされ、初夜から一週間も連続ファイトが可能な王子の体力……というか精力を、決して忘れていたわけじゃないが。
風呂場からベッドへ移動してまた抱き合って。
明け方になっても終わらなくて。
朝ごはんの時間になって呼びに来たシャオフーが注意してくれて、やっと終わったのだった。
俺から誘うような真似はもうするまい、と誓った。
……すごかったな。
いや、もう絶対俺からは誘わないぞ。
あんなの毎回されたら死んじゃう。
熱くなった頬を、手で扇ぐ。
思い出してたら仕事にならない。
頭を切り替えなきゃ。
さて、仕事仕事!
浴衣の裾を捲られて。
踝からふくらはぎ、膝裏から内腿へ舌を這わされて。
ひえええ。
世にも美しい顔をした王子が、俺の顔を見ながら、俺のちんちんを千歳飴みたいにペロペロ舐めてるー!!
さすがにサイズは千歳飴よりは太いけど!
他にいいたとえが思い浮かばない。
フランクフルトは舐めないし。……子宝飴? まんまか!
……何か、王子様にこんな真似させるの、罪悪感半端ないんだけど!
王子っていう立場的に、奉仕しろとかしゃぶれよ、とか言って無理矢理突っ込む系じゃないのか?
いや、したくないけど! させたら即、実家に帰るけど!
†††
「ん、……やぁ、」
嫌じゃない。
嫌どころか、すごく気持ちいいのに。
つい否定の声が出てしまうのは何故なのか。
ああ、アンビヴァレンツ。
口の中で、じゅう、と吸うみたいにされて。
何これ。
こんなことされたらもう、瞬殺だっての。
「おねが、……口、離して、……出ちゃう、から、」
頼んでも、離してくれない。
「やだぁ、じゅぷじゅぷしないで、……や、ああっ!」
……イってしまった。
畏れ多くも、王子の口の中で。
やだもう穴があったら入りたい。むしろ王子ごと埋める。
ひええ、しかも、飲み込んでるし!
いや無理。
そんなの俺には無理です。
わかった。
もう、負けました!
王子の愛を疑ったりしません!
†††
その口でキスしたら、一週間籠るからな、と。
涙目で訴えかけたので。
またしてもお姫様抱っこで風呂まで運ばれてしまった。
王子の舌技が凄すぎて、足腰が立たなくなったせいだし。
俺は悪くない。うん。
王子は俺を湯船に入れてから、洗面所でうがいをしている。
股間をギンギンに勃起させた状態で、である。
……いやほんとごめん……。
決して焦らすつもりではなく。
でも、自分の精液の味とか知りたくないし。
あまりに申し訳ないので。
自分でも、少し慣らして協力的な姿勢を見せておくべきだろうか?
湯船の中で膝立ちになって。
そろそろと、そこに中指を潜らせてみる。
「う、」
……きついな。
これじゃ、王子のなんて入んない。
俺の中指なんて、王子の小指より細いし。
やっぱローションが必要かなあ。
……何であんぐりと口を開けて、凝視してるんだよ。
そんなところでぼけっと突っ立ってないで。
「はやく。来いよ、……アスラン、」
†††
次の瞬間。
ザバッ、という水の音と共に抱き締められて。
熱い塊に、貫かれていた。
まさに串刺しだった。内臓を圧迫する、暴力的なまでの質量。
「いっ……てええええ!! 無理、まだ、入れるのは、無理……っ!」
まだ無理だって言ってるのに、ぐいぐい押し込まれてしまう。
さ、裂けちゃう……!
「ぜ、全部は、無理だって……、アスラン、」
「……くっ、」
王子が、まだ中ばまでしか入っていない状態で、イったようだ。
「ひ、ぁああっ!」
でも、まだ硬度を失っていないそれは。
出した精液のぬめりのおかげか、ずるりと奥まで入って来た。
入っちゃった。
あんなに大きくて太いのが。全部。
心臓が、どくどくいってる。
痛いくらいに抱き締められて。貪るようにキスをされてるけど。
強引に、入れられはしたけど。
これは、犯されてるんじゃない。
合意なんだと示すように。
俺も背に手を回し、キスに応える。
「……愛している、ユキヤ。言葉では言い表せないほど」
この砂漠の空みたいに蒼い瞳は。
興奮しているせいか、普段よりも色が濃く見える。
この美しい男を、こんなに興奮させているのは、俺なんだ。
着飾っていない、裸の。
男の身体なのに。
こんな、我を忘れるくらいに興奮するなんて。
嬉しくなって。
思わず笑みが浮かぶ。
†††
「ああ、ユキヤ……!」
背に、ひやりとした床が当たる感覚。
浴槽から半分乗りだした格好で。
王子は、激しく腰を打ち付けてきた。
水の音と。
抜き差しする度、ぐぽっ、ぐちゅっ、と肉を打つ音が、広い浴室内に響く。
「ひ、あっ、あぅ、ああっ、は、あん、」
突き上げられる度に、堪えようとしても、声が出てしまう。
こんな、甘えるような声、俺じゃない、と思いたい。
大きな手で腰を掴まれて。
親指は、俺の乳首をぐりぐりと刺激している。
気持ちよすぎて、頭がおかしくなりそうだ。
「あっ、んっ、ゃあ、……アスラン……、奥、奥に、……出して?」
一週間かけて、そこに教え込まれた快楽を。
求めてしまう。
『……っく、……どこまで、私を狂わせるのか……!』
どくどくと、精が放たれている感覚。
お互いに、初めての相手なのに。
これ以上の快感は、他では得られないと確信できた。
中に出された刺激で、俺もイってしまった。
†††
性器に触れられてもいないのに、後ろだけで極めてしまうとは。
気持ちが通じ合ってのセックスって、こんなに満たされて、気持ちいいものなんだ、と実感した。
愛って、やっぱ大事なんだな。
でも。
若獅子の欲望は、まだまだ終わりではなかったのだった。
側近から淫獣呼ばわりされ、初夜から一週間も連続ファイトが可能な王子の体力……というか精力を、決して忘れていたわけじゃないが。
風呂場からベッドへ移動してまた抱き合って。
明け方になっても終わらなくて。
朝ごはんの時間になって呼びに来たシャオフーが注意してくれて、やっと終わったのだった。
俺から誘うような真似はもうするまい、と誓った。
……すごかったな。
いや、もう絶対俺からは誘わないぞ。
あんなの毎回されたら死んじゃう。
熱くなった頬を、手で扇ぐ。
思い出してたら仕事にならない。
頭を切り替えなきゃ。
さて、仕事仕事!
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