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大和撫子、砂漠の王子に攫われる
あれよあれよという間に教会へ
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『おい、聞いていた話よりも随分愛らしいお嬢さんではないか。まだ少女のように見えるぞ? 東洋人は年をとらないのか?』
国王は自国語で、興奮気味に息子に話し掛けた。
俺の手を離さずに。
ずっと握手したままなんだが。こっちから振り払うのも不敬になるだろうしな……。
しかし、王子も手がでかいけど、親父さんも同じくらいでかいな。背も高い。まるっきり大人と子供だ。
その遺伝子、少しで良いから寄越せ。
あと、こんな格好で言うのもなんだが。
俺はお嬢さんじゃない。
男だ!
†††
『詳しいことは後で話します。私の大切な宝石に気安く触れるのはやめてもらえませんか、父上』
不機嫌そうな顔をした王子は、父親から俺の右手を取り返した。
また王子に捕まってしまった……。
火傷で汗腺が死んでるとはいえ、こうぎゅうぎゅう握られていたらいい加減、手汗かきそうなんだけど。王子の手のひらはさらっとしてべとべとしてないからか、こうして手を繋がれても嫌悪感を覚えない。
爪まで綺麗なのはさすが王族というべきか。
砂漠だから、暑くても空気は乾燥してるのが救いか? 蒸し暑い日本の満員電車とか地獄だもんな……。
などともはや遠い日本を思っていると。
『兄上、私たちにも是非、義姉上となる方の紹介を』
わらわらと、イケメンが5人も現れた。王子を兄上、と呼んでいるということは。
……これ全員、弟王子か?
同じ顔をした二人は双子だろうか?
皆、微妙に毛色の違うイケメン揃いだな……。
ちょっと待て。
王子が長男ってことは。
まかさこれ全員、17歳以下なのかよ⁉ マクランジナーフの男、発育良過ぎだろ⁉ 全員、俺よりでかいぞ!
いや、一夫多妻制なら6人兄弟でもいけるか……?
†††
「سهلا وأهلا 」
下方から声がして。
視線を下ろせば、王子に似た顔立ちの小さな可愛い男の子が、俺を見上げてにこーっと笑った。
おお、もう一人いたのか。7人兄弟とはずいぶん頑張ったな……。
浅黒い肌に、蒼い瞳。王子を小さくしたみたいな感じだ。こっちの方がピュアそうだが。
「アハラン ビカ」
俺も思わず笑顔になってしまう。
「末の王子の、イブンだ。昔の私に似ているそうだが」
年齢も、俺と過去に会った時と同じくらいだから何か思い出さないか、期待してるようだけど。すまん、全然記憶にない。
この子が、10年後には王子くらいの大きさになるのかよ? 信じられないな。
中身は兄に似ず、どうかこのまま育って欲しい。
しかし、7人全員、男の兄弟か。
しかも美形揃い。
確かに、マスコミに目をつけられたら大変な目に遭いそうだ。
特に日本のマスコミはイケメン大好きだからな……。
『ああ、もうこんな時間か。支度もあるだろうし、そろそろ行かなくては。……挨拶は、また後でゆっくりすれば良いだろう。教会へ急ごう』
国王が手を上げて合図をすると、黒塗りの車が現れ。
王子達はまだ紹介されてないのに、とブーブー言いながらそれに乗り込んでいく。
……教会って?
と疑問に思っている間に俺も車に引っ張りこまれて。
「我が国は、多種多様の人種が集まっているが。基本的に”自然”を神とし、崇拝している。だが、結婚式はキリスト教式が好まれるので、教会があるのだ」
ふーん。
……って、まさか。
今からその教会で、結婚式を挙げるとか言い出さないだろうな⁉
俺は、昨日、初めてあんたと会ったばっかりなんだぞ!?
†††
やっぱり、そのまさかだった。
王子に黒塗りの高級車へ詰め込まれ、教会に到着したと思ったら。
わらわら集まって来た係員? の人たちによってたかってウエディングドレスに着替えさせられてしまった。
それも、純白のウエディングドレスは大胆に背中が開いているデザインという有様。
スカート丈は長いので、足は隠れるが。
大和撫子なのに、着物じゃなくてドレスでいいのか? という突っ込みは飲み込む。
重苦しい着物を着せられても困る。
建物の中はクーラーが効いているとはいえ、砂漠の国で振袖フル装備は見てるだけで暑苦しくないか?
「これじゃ、背中の傷痕が丸見えじゃないか」
王子に文句を言うと。
「この痕はユキヤの生きている証、いわば勲章であろう。隠さず見せるべきだ。稲妻のようで、美しい……」
だから! 背中にキスすんなっての!
「ん、到着したようだ。間に合ったな」
王子が顔を上げたようだ。
何が? と思ったら。
更衣室に、俺の両親が入ってきた。
「ゆ、雪哉……? お前、その格好は……、」
「あらあらまあまあ素敵! 似合ってるじゃないの!」
困惑している父さんも、何故か大喜びな母さんも、正装だった。
昨日の今日で用意良いな、と思ったが。王子側で用意したものかも。
王子は、茫然と息子のウエディングドレス姿を見ている両親……呆然としてるのは父さんだけだが……の前に立って、堂々とした態度で言った。
「義父上には、ユキヤのエスコートをお願いしたい。よろしいか」
「え、は、はい」
18歳の王子に、迫力で負けている。我が父親ながら、押しに弱い。
遺伝だろうか? まあ醸し出すオーラからして庶民とは違うもんな……。
ちょっと父さん!? 何素直に王子と式の段取りとか打ち合わせしてるんだよ!?
息子を嫁にやる訳にはいかない、とか言ってくれよ!
†††
「か、母さん……、俺、」
頼りない父親は見切って、母さんの方を見る。
母さんは、ハンカチで目許を押さえつつ。
「あまりに急なことで驚いたけど。幸せになってね、雪哉。今まで彼女とか紹介されたこともないし、そうじゃないかとは薄々……」
まさかこんな素敵な王子様と結婚する約束をしてたなんてね、とか言われましても。
誰に聞いたんだ!?
俺は、そんな約束なんてした覚えもないし、知らなかったんだけど!
……いや、それより何より今、聞き捨てならない言葉が。
「薄々、ってなんだよ? あくまでも俺は、この王子に従わないと寄付金とか全部引き下げるって脅されて、嫌々、連れて来られたんだからな?」
こんなドレスだって、着たくて着てるんじゃないんだっての!
母さんは「花嫁のヴェールを被せるのは母親の役目だからね」、とか言いながら俺の頭に純白レースのヴェールを被せ。
「あらやだこの子ったら、そんなに照れなくていいのに。このドレスも似合ってるわよ? 湊哉も来てるし、美咲たちも呼ばれてるのよ。じゃあ、先に会場へ行ってるわね~」
「ちょ、待っ……、」
……置いて行かれてしまった。
息子が異国の男に脅迫されて、無理矢理女装させられた上に。これから花嫁にされようとしているというのに。
我が母ながら、冷たい。
「……そういえば、王子のお母さんは?」
さっき、お父さんというか、王様と他の王子たちは来てたけど。まだ王妃様は紹介されなかったよな。それっぽい人の姿も見なかったな。
結婚、反対されたのかな? 当然のことだが。
王子は、ふっと寂しげに微笑んで。
「私の母は、6年前に落雷を受け、亡くなったのだ」
マジで?
よりによって、砂漠のこの国で。落雷に遭ったのかよ!?
人生のうち、雷に当たる確率は10,000分の1っていうけど、ここじゃもっと少なそうなのに。
……ああ、そうだったんだ。
それで俺が昔、雷に撃たれたって聞いて。あんなにショックを受けてたんだ……。
「ではまた、祭壇の前で。愛しい人」
ウインクして、そんな軽口を言って。
王子も控え室を出て行った。
†††
「さっき、勝哉も着いたそうだ。会うのは久しぶりだなあ」
あ、勝哉おじさんも来るんだ?
リアルで会うのは、もう十年以上振りかも。
……って、呑気だな!
息子がウエディングドレス着て男と結婚式するというこの状況に、疑問は持たないのか?
「王子の側近という方からお話を伺ったが。大学も飛び級で卒業し、博士号も持ち、あの若さですでにいくつも国の仕事も任されている、優秀な方らしいな?」
そんな素晴らしい王子が息子の伴侶になって光栄だって?
せ、洗脳されている……。
駄目だこれ。
父さんはすっかり王子の魅力に当てられてしまったようだ。
両親と乃木一家は王子の側近に説得されて、一緒に別機で来たらしい。
俺が王子と会ったのは昨日なのに。昨日の今日でこんな素早く色々手配できるあたり、その側近とやらがかなりやり手なのはわかったが。
俺の意思は、完全無視かよ!?
「……言っとくけど、マジで俺は王子に脅されて無理矢理ここに連れて来られたんだ。逃げられるもんなら今すぐにでも逃げたいんだけど」
「雪哉、男が一旦引き受けたことを言い訳して逃げてはいけない」
真顔で諭された。
ひでえ!
俺、王子のプロポーズ、受けたわけじゃないし!
断ったけど、聞いてもらえなかったんだってば!
国王は自国語で、興奮気味に息子に話し掛けた。
俺の手を離さずに。
ずっと握手したままなんだが。こっちから振り払うのも不敬になるだろうしな……。
しかし、王子も手がでかいけど、親父さんも同じくらいでかいな。背も高い。まるっきり大人と子供だ。
その遺伝子、少しで良いから寄越せ。
あと、こんな格好で言うのもなんだが。
俺はお嬢さんじゃない。
男だ!
†††
『詳しいことは後で話します。私の大切な宝石に気安く触れるのはやめてもらえませんか、父上』
不機嫌そうな顔をした王子は、父親から俺の右手を取り返した。
また王子に捕まってしまった……。
火傷で汗腺が死んでるとはいえ、こうぎゅうぎゅう握られていたらいい加減、手汗かきそうなんだけど。王子の手のひらはさらっとしてべとべとしてないからか、こうして手を繋がれても嫌悪感を覚えない。
爪まで綺麗なのはさすが王族というべきか。
砂漠だから、暑くても空気は乾燥してるのが救いか? 蒸し暑い日本の満員電車とか地獄だもんな……。
などともはや遠い日本を思っていると。
『兄上、私たちにも是非、義姉上となる方の紹介を』
わらわらと、イケメンが5人も現れた。王子を兄上、と呼んでいるということは。
……これ全員、弟王子か?
同じ顔をした二人は双子だろうか?
皆、微妙に毛色の違うイケメン揃いだな……。
ちょっと待て。
王子が長男ってことは。
まかさこれ全員、17歳以下なのかよ⁉ マクランジナーフの男、発育良過ぎだろ⁉ 全員、俺よりでかいぞ!
いや、一夫多妻制なら6人兄弟でもいけるか……?
†††
「سهلا وأهلا 」
下方から声がして。
視線を下ろせば、王子に似た顔立ちの小さな可愛い男の子が、俺を見上げてにこーっと笑った。
おお、もう一人いたのか。7人兄弟とはずいぶん頑張ったな……。
浅黒い肌に、蒼い瞳。王子を小さくしたみたいな感じだ。こっちの方がピュアそうだが。
「アハラン ビカ」
俺も思わず笑顔になってしまう。
「末の王子の、イブンだ。昔の私に似ているそうだが」
年齢も、俺と過去に会った時と同じくらいだから何か思い出さないか、期待してるようだけど。すまん、全然記憶にない。
この子が、10年後には王子くらいの大きさになるのかよ? 信じられないな。
中身は兄に似ず、どうかこのまま育って欲しい。
しかし、7人全員、男の兄弟か。
しかも美形揃い。
確かに、マスコミに目をつけられたら大変な目に遭いそうだ。
特に日本のマスコミはイケメン大好きだからな……。
『ああ、もうこんな時間か。支度もあるだろうし、そろそろ行かなくては。……挨拶は、また後でゆっくりすれば良いだろう。教会へ急ごう』
国王が手を上げて合図をすると、黒塗りの車が現れ。
王子達はまだ紹介されてないのに、とブーブー言いながらそれに乗り込んでいく。
……教会って?
と疑問に思っている間に俺も車に引っ張りこまれて。
「我が国は、多種多様の人種が集まっているが。基本的に”自然”を神とし、崇拝している。だが、結婚式はキリスト教式が好まれるので、教会があるのだ」
ふーん。
……って、まさか。
今からその教会で、結婚式を挙げるとか言い出さないだろうな⁉
俺は、昨日、初めてあんたと会ったばっかりなんだぞ!?
†††
やっぱり、そのまさかだった。
王子に黒塗りの高級車へ詰め込まれ、教会に到着したと思ったら。
わらわら集まって来た係員? の人たちによってたかってウエディングドレスに着替えさせられてしまった。
それも、純白のウエディングドレスは大胆に背中が開いているデザインという有様。
スカート丈は長いので、足は隠れるが。
大和撫子なのに、着物じゃなくてドレスでいいのか? という突っ込みは飲み込む。
重苦しい着物を着せられても困る。
建物の中はクーラーが効いているとはいえ、砂漠の国で振袖フル装備は見てるだけで暑苦しくないか?
「これじゃ、背中の傷痕が丸見えじゃないか」
王子に文句を言うと。
「この痕はユキヤの生きている証、いわば勲章であろう。隠さず見せるべきだ。稲妻のようで、美しい……」
だから! 背中にキスすんなっての!
「ん、到着したようだ。間に合ったな」
王子が顔を上げたようだ。
何が? と思ったら。
更衣室に、俺の両親が入ってきた。
「ゆ、雪哉……? お前、その格好は……、」
「あらあらまあまあ素敵! 似合ってるじゃないの!」
困惑している父さんも、何故か大喜びな母さんも、正装だった。
昨日の今日で用意良いな、と思ったが。王子側で用意したものかも。
王子は、茫然と息子のウエディングドレス姿を見ている両親……呆然としてるのは父さんだけだが……の前に立って、堂々とした態度で言った。
「義父上には、ユキヤのエスコートをお願いしたい。よろしいか」
「え、は、はい」
18歳の王子に、迫力で負けている。我が父親ながら、押しに弱い。
遺伝だろうか? まあ醸し出すオーラからして庶民とは違うもんな……。
ちょっと父さん!? 何素直に王子と式の段取りとか打ち合わせしてるんだよ!?
息子を嫁にやる訳にはいかない、とか言ってくれよ!
†††
「か、母さん……、俺、」
頼りない父親は見切って、母さんの方を見る。
母さんは、ハンカチで目許を押さえつつ。
「あまりに急なことで驚いたけど。幸せになってね、雪哉。今まで彼女とか紹介されたこともないし、そうじゃないかとは薄々……」
まさかこんな素敵な王子様と結婚する約束をしてたなんてね、とか言われましても。
誰に聞いたんだ!?
俺は、そんな約束なんてした覚えもないし、知らなかったんだけど!
……いや、それより何より今、聞き捨てならない言葉が。
「薄々、ってなんだよ? あくまでも俺は、この王子に従わないと寄付金とか全部引き下げるって脅されて、嫌々、連れて来られたんだからな?」
こんなドレスだって、着たくて着てるんじゃないんだっての!
母さんは「花嫁のヴェールを被せるのは母親の役目だからね」、とか言いながら俺の頭に純白レースのヴェールを被せ。
「あらやだこの子ったら、そんなに照れなくていいのに。このドレスも似合ってるわよ? 湊哉も来てるし、美咲たちも呼ばれてるのよ。じゃあ、先に会場へ行ってるわね~」
「ちょ、待っ……、」
……置いて行かれてしまった。
息子が異国の男に脅迫されて、無理矢理女装させられた上に。これから花嫁にされようとしているというのに。
我が母ながら、冷たい。
「……そういえば、王子のお母さんは?」
さっき、お父さんというか、王様と他の王子たちは来てたけど。まだ王妃様は紹介されなかったよな。それっぽい人の姿も見なかったな。
結婚、反対されたのかな? 当然のことだが。
王子は、ふっと寂しげに微笑んで。
「私の母は、6年前に落雷を受け、亡くなったのだ」
マジで?
よりによって、砂漠のこの国で。落雷に遭ったのかよ!?
人生のうち、雷に当たる確率は10,000分の1っていうけど、ここじゃもっと少なそうなのに。
……ああ、そうだったんだ。
それで俺が昔、雷に撃たれたって聞いて。あんなにショックを受けてたんだ……。
「ではまた、祭壇の前で。愛しい人」
ウインクして、そんな軽口を言って。
王子も控え室を出て行った。
†††
「さっき、勝哉も着いたそうだ。会うのは久しぶりだなあ」
あ、勝哉おじさんも来るんだ?
リアルで会うのは、もう十年以上振りかも。
……って、呑気だな!
息子がウエディングドレス着て男と結婚式するというこの状況に、疑問は持たないのか?
「王子の側近という方からお話を伺ったが。大学も飛び級で卒業し、博士号も持ち、あの若さですでにいくつも国の仕事も任されている、優秀な方らしいな?」
そんな素晴らしい王子が息子の伴侶になって光栄だって?
せ、洗脳されている……。
駄目だこれ。
父さんはすっかり王子の魅力に当てられてしまったようだ。
両親と乃木一家は王子の側近に説得されて、一緒に別機で来たらしい。
俺が王子と会ったのは昨日なのに。昨日の今日でこんな素早く色々手配できるあたり、その側近とやらがかなりやり手なのはわかったが。
俺の意思は、完全無視かよ!?
「……言っとくけど、マジで俺は王子に脅されて無理矢理ここに連れて来られたんだ。逃げられるもんなら今すぐにでも逃げたいんだけど」
「雪哉、男が一旦引き受けたことを言い訳して逃げてはいけない」
真顔で諭された。
ひでえ!
俺、王子のプロポーズ、受けたわけじゃないし!
断ったけど、聞いてもらえなかったんだってば!
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