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大和撫子、砂漠の王子に攫われる
ヤマトナデシコ、マクランジナーフ国へ行く
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飛行機に乗ってる合間に、ネットをチェックしてみたが。
王子に茶会をすっぽかされた女性たち、誰一人、何も呟いてないな……。
あれだけ大勢の女性を招待したのに。
緘口令か、発言しても片っ端から削除されてるのかわからないが。
何でこんな、情報規制してるんだろ?
「そういえばマクランジナーフって、何で国の情報出さないの? そんな機密情報だらけのヤバい国なの?」
直球で訊くと、王子は肩を竦めてみせた。
「いや、いつの間にかそのような国だと思われていて、我が国の者は驚いている。一見の観光客を入れぬのは、防疫など、色々な理由があるのだが。そもそも我が国には観光客を受け入れらるようなフンドゥクやマターム、マカが存在しない。観光に来たとしても、滞在する場所がなくては困るだろう?」
直行便もないので、日帰り旅行も難しいんだという。
マスコミからの取材をシャットダウンしているのは、マスコミの人間があまりに失礼すぎて、先代の王様の逆鱗に触れたせいで、以来、そのまま入国を断り続けてるとのこと。
それは賢明だな。
パパラッチに目をつけられて死ぬまで追い掛け回されるのは大変だ、と某国の王族を顧みて思う。
出版関係の末席にどうにか置いてもらっている、物書きの身ではあるが。
最近の報道は目に余る行動が多すぎると思う。
マスコミってのは報道の自由をお題目に、プライベートまで執拗に踏み込んで暴くし。
間違った報道をしても、フォローもろくにしないからな。ペンは剣よりも強し、っていうより、もうあれは凶器だ。
芸能人の不倫とか密会とか、どうでもいいっつーの。
†††
マクランジナーフ国の周囲はほぼ砂漠だし。特に観光名所となるような場所もなく、国内にあるのはダイヤやレアアースなどの地下資源の採掘場にその加工場。あとは民家があるくらいだという。
今更そんな情報を公開しても肩透かしになるだけだし。
入国制限をしているのは間違いないので、いっそもうそのまま勘違いさせておけ、となったようだ。
営業などでたまに来る外国人もそれに倣ってこの国の情報を話さないようにしているだけで。
衛星から見られる検索サイトの地図からマクランジナーフ国の情報を消去したのも、その会社の上役の自発的な行動だった、という。
……噂が積み重なって。
皆が自粛した末が、現在のこの過剰な情報制限状態なのかな?
「え、じゃあ密入国したら軍事衛星から攻撃されるって噂も嘘なのか……?」
「そのような無粋なものにかける予算があれば、自国の発展の為に使ったほうがよほど有意義というもの。天気予報ならば、他の国がいくらでも報じている。我が国は一年を通じ、ほぼ快晴である。無用だ」
空……天に向けて衛星だのロケットだのを打ち上げるのは天におわす神に対し不敬である、とのことだ。
ロケット一基打ち上げるのに掛かる費用を思えば、国民に使ってくれたほうが嬉しいよな。
雨が降らなくても、海水をろ過する装置があるので、水については問題ないとか。
国民全体分の飲み水が賄えるほど? そりゃすごい。……あれ? 周囲は砂漠じゃなかったっけ?
と訊いたら。京都みたいに、国の一部が海に面してるんだそうだ。
後はほぼ砂漠に囲まれた国で国境も砂漠の中なので、入ろうと思えば他の国からも来られるかもしれないが。
むしろ出入国に厳しいのは周囲の国らしい。国境の辺りはマシンガンを持った軍人がうろうろしていて、近寄れば威嚇射撃してくるとか。
なにそれ怖い。
「……観光の目玉になりそうなものは、あるにはあるのだが。なるべく人目には晒したくないものでな」
何だろう?
それは着いてからのお楽しみ、とかウインクされながら言われたが。
俺は好きで行くんじゃないし、少しも楽しめないんですけど……。
†††
翌日の朝。
時差があるので、マクランジナーフ国では7月25日の午前9時になるのか。
プライベートジェットが、マクランジナーフ国に到着した。
王子の腕にしがみつきながら、タラップから降りた。
動きにくい振袖姿では階段を降りるのが怖いからであって、好意では全くないのに。
王子はやたら上機嫌だ。
ジェット機の周りには、わやわやと人だかりが出来ていた。
周囲には、飛行機の離着陸用スペースと格納庫はあるが。
空港らしきものはない。お土産屋とかも。
確かに、外国人観光客を受け入れるような感じではないな。
格納庫の他に目に見えるのは、一面の砂漠と、雲一つない青い空。
初めて来た外国になるわけだが。特に感慨もない。
ああ、帰りたい。
一応、夏用の生地で作られてるらしいが。
砂漠の国で振袖は暑い。
王子、せめてその白い布寄越せ。
……背が高いから、日除けにはなるか?
†††
……しかし。
何だろうこの、服装の統一感のなさは……。
インドっぽいのやら、スーツの人、半裸な人。
色々な民族衣装の人たちでいっぱいで、コスプレ大会のようだ。
日本人らしき人は、大使館の人かな?
「全員、王子みたいなアラブ風の服じゃないのか?」
「アスランと呼べと言っただろうに。……国民の多くは、色々な国の混血なのでね。王家でも三代前の妃はフランス人で祖父の妃はインド人、母は自国民であるが、バングラディッシュとスウェーデンの血を引いている」
ワールドワイドだな!
王子の名前がアラブっぽくないのはそのせいか?
通常は、名前・ビン・父親の名・ビン・祖父の名・アル・国名とか地名だもんな。
ドが入って、ヴィン・国名なのは、先祖に爵位を持った人でもいるのかな?
家系図とかあったら面白そうだ。
独立国だから、どう名乗っても自由なんだが。
生まれはそれぞれ違っても、やっぱり砂漠の国で暮らすのは王子みたいな布の服が過ごしやすいので、普段は白い布を被ってるけど、今日は特別な日だから、みな自分なりの正装をして集まっているらしい。
しかし、こんな色んな国の血が入りまくってるのに、何でこの国の情報が漏れないのか。
さらに謎に思えてきたじゃないか。
集まった人々が、口々にこれが噂のヤマトナデシコか、みたいな事を言ってるのはわかった。
色々な言語の後に”ヤマトナデシコ”って言ってて、ちょっと面白い。
……まさか、王子が連れ帰ってきた”ヤマトナデシコ”を見るために、こんなに集まったのか?
好奇心旺盛な人たちなのかな?
†††
「ようこそ、我がマクランジナーフへ。私は国王でありアスランの父、エドワード・ド・ファワーズ・スィヤーム・ヴィン・マクランジナーフだ。貴方の訪れを心より歓迎しよう」
と、流暢な日本語で挨拶をして手を差し出して来たのは。
すごいハンサムな、これを中年、と呼んでは申し訳ないくらいの美丈夫な国王陛下だった。
……色々な遺伝子のいいとこどりをした結果が、この、とんでもない美貌の王子なのだろうか?
ハンサムぞろいの中、王子は際立って綺麗な顔をしてるんだよな。でも中身は残念なのでマイナスか?
「はじめまして、半井雪哉です。お会いできて光栄です」
おめーのバカ息子に脅されて強制的に連れて来られたんだよ、とも言えずに、曖昧な笑みを浮かべてしまう俺だった。
NOと言えない日本人。ってこれも死語だっけ?
いや、NOとは言ったんだ。
全然聞いてもらえなかったけどな!
王子に茶会をすっぽかされた女性たち、誰一人、何も呟いてないな……。
あれだけ大勢の女性を招待したのに。
緘口令か、発言しても片っ端から削除されてるのかわからないが。
何でこんな、情報規制してるんだろ?
「そういえばマクランジナーフって、何で国の情報出さないの? そんな機密情報だらけのヤバい国なの?」
直球で訊くと、王子は肩を竦めてみせた。
「いや、いつの間にかそのような国だと思われていて、我が国の者は驚いている。一見の観光客を入れぬのは、防疫など、色々な理由があるのだが。そもそも我が国には観光客を受け入れらるようなフンドゥクやマターム、マカが存在しない。観光に来たとしても、滞在する場所がなくては困るだろう?」
直行便もないので、日帰り旅行も難しいんだという。
マスコミからの取材をシャットダウンしているのは、マスコミの人間があまりに失礼すぎて、先代の王様の逆鱗に触れたせいで、以来、そのまま入国を断り続けてるとのこと。
それは賢明だな。
パパラッチに目をつけられて死ぬまで追い掛け回されるのは大変だ、と某国の王族を顧みて思う。
出版関係の末席にどうにか置いてもらっている、物書きの身ではあるが。
最近の報道は目に余る行動が多すぎると思う。
マスコミってのは報道の自由をお題目に、プライベートまで執拗に踏み込んで暴くし。
間違った報道をしても、フォローもろくにしないからな。ペンは剣よりも強し、っていうより、もうあれは凶器だ。
芸能人の不倫とか密会とか、どうでもいいっつーの。
†††
マクランジナーフ国の周囲はほぼ砂漠だし。特に観光名所となるような場所もなく、国内にあるのはダイヤやレアアースなどの地下資源の採掘場にその加工場。あとは民家があるくらいだという。
今更そんな情報を公開しても肩透かしになるだけだし。
入国制限をしているのは間違いないので、いっそもうそのまま勘違いさせておけ、となったようだ。
営業などでたまに来る外国人もそれに倣ってこの国の情報を話さないようにしているだけで。
衛星から見られる検索サイトの地図からマクランジナーフ国の情報を消去したのも、その会社の上役の自発的な行動だった、という。
……噂が積み重なって。
皆が自粛した末が、現在のこの過剰な情報制限状態なのかな?
「え、じゃあ密入国したら軍事衛星から攻撃されるって噂も嘘なのか……?」
「そのような無粋なものにかける予算があれば、自国の発展の為に使ったほうがよほど有意義というもの。天気予報ならば、他の国がいくらでも報じている。我が国は一年を通じ、ほぼ快晴である。無用だ」
空……天に向けて衛星だのロケットだのを打ち上げるのは天におわす神に対し不敬である、とのことだ。
ロケット一基打ち上げるのに掛かる費用を思えば、国民に使ってくれたほうが嬉しいよな。
雨が降らなくても、海水をろ過する装置があるので、水については問題ないとか。
国民全体分の飲み水が賄えるほど? そりゃすごい。……あれ? 周囲は砂漠じゃなかったっけ?
と訊いたら。京都みたいに、国の一部が海に面してるんだそうだ。
後はほぼ砂漠に囲まれた国で国境も砂漠の中なので、入ろうと思えば他の国からも来られるかもしれないが。
むしろ出入国に厳しいのは周囲の国らしい。国境の辺りはマシンガンを持った軍人がうろうろしていて、近寄れば威嚇射撃してくるとか。
なにそれ怖い。
「……観光の目玉になりそうなものは、あるにはあるのだが。なるべく人目には晒したくないものでな」
何だろう?
それは着いてからのお楽しみ、とかウインクされながら言われたが。
俺は好きで行くんじゃないし、少しも楽しめないんですけど……。
†††
翌日の朝。
時差があるので、マクランジナーフ国では7月25日の午前9時になるのか。
プライベートジェットが、マクランジナーフ国に到着した。
王子の腕にしがみつきながら、タラップから降りた。
動きにくい振袖姿では階段を降りるのが怖いからであって、好意では全くないのに。
王子はやたら上機嫌だ。
ジェット機の周りには、わやわやと人だかりが出来ていた。
周囲には、飛行機の離着陸用スペースと格納庫はあるが。
空港らしきものはない。お土産屋とかも。
確かに、外国人観光客を受け入れるような感じではないな。
格納庫の他に目に見えるのは、一面の砂漠と、雲一つない青い空。
初めて来た外国になるわけだが。特に感慨もない。
ああ、帰りたい。
一応、夏用の生地で作られてるらしいが。
砂漠の国で振袖は暑い。
王子、せめてその白い布寄越せ。
……背が高いから、日除けにはなるか?
†††
……しかし。
何だろうこの、服装の統一感のなさは……。
インドっぽいのやら、スーツの人、半裸な人。
色々な民族衣装の人たちでいっぱいで、コスプレ大会のようだ。
日本人らしき人は、大使館の人かな?
「全員、王子みたいなアラブ風の服じゃないのか?」
「アスランと呼べと言っただろうに。……国民の多くは、色々な国の混血なのでね。王家でも三代前の妃はフランス人で祖父の妃はインド人、母は自国民であるが、バングラディッシュとスウェーデンの血を引いている」
ワールドワイドだな!
王子の名前がアラブっぽくないのはそのせいか?
通常は、名前・ビン・父親の名・ビン・祖父の名・アル・国名とか地名だもんな。
ドが入って、ヴィン・国名なのは、先祖に爵位を持った人でもいるのかな?
家系図とかあったら面白そうだ。
独立国だから、どう名乗っても自由なんだが。
生まれはそれぞれ違っても、やっぱり砂漠の国で暮らすのは王子みたいな布の服が過ごしやすいので、普段は白い布を被ってるけど、今日は特別な日だから、みな自分なりの正装をして集まっているらしい。
しかし、こんな色んな国の血が入りまくってるのに、何でこの国の情報が漏れないのか。
さらに謎に思えてきたじゃないか。
集まった人々が、口々にこれが噂のヤマトナデシコか、みたいな事を言ってるのはわかった。
色々な言語の後に”ヤマトナデシコ”って言ってて、ちょっと面白い。
……まさか、王子が連れ帰ってきた”ヤマトナデシコ”を見るために、こんなに集まったのか?
好奇心旺盛な人たちなのかな?
†††
「ようこそ、我がマクランジナーフへ。私は国王でありアスランの父、エドワード・ド・ファワーズ・スィヤーム・ヴィン・マクランジナーフだ。貴方の訪れを心より歓迎しよう」
と、流暢な日本語で挨拶をして手を差し出して来たのは。
すごいハンサムな、これを中年、と呼んでは申し訳ないくらいの美丈夫な国王陛下だった。
……色々な遺伝子のいいとこどりをした結果が、この、とんでもない美貌の王子なのだろうか?
ハンサムぞろいの中、王子は際立って綺麗な顔をしてるんだよな。でも中身は残念なのでマイナスか?
「はじめまして、半井雪哉です。お会いできて光栄です」
おめーのバカ息子に脅されて強制的に連れて来られたんだよ、とも言えずに、曖昧な笑みを浮かべてしまう俺だった。
NOと言えない日本人。ってこれも死語だっけ?
いや、NOとは言ったんだ。
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