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大和撫子、砂漠の王子に攫われる
ヤマトナデシコ、お茶会へ
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総本家のお屋敷が見えてきた。
茶道の教室をやっている乃木の家もでかいと思っていたが。
その家元の住まう家は、それを遥かに超えるスケールのでかさだった。
とんでもなく長く続く白い塀。下部は、石が組まれていて。塀の向こうに立派な瓦葺きの屋根が見える。
邸宅というより城か! って感じ。
ああ、カメラ持って来ればよかった! 美雪のカメラで撮って、後で転送してもらおうかな。
しかし、広いお屋敷だな……。
唸るほど金持ってそう。
俺なんていくら働いても暮らしていくので精一杯な稼ぎしかないというのに。
世の中不公平である。
「……どんな悪どいことをしたらこんなに儲かるんだ? まさか大和撫子を外国のヒヒジジイに斡旋……」
「こらこら、作家らしい妄想力を見せなくていいから」
おっと、うっかり心の声が漏れていた。
†††
再びおじさんにエスコートされて、大きな門の前で車を降りた。
車はそのまま駐車場へ向かうようだ。
「ようこそいらっしゃいました」
だだっ広い玄関で、着物姿の案内人に挨拶される。
名前とかは確認されないんだ。
顔パス?
父兄の方々は別室で待機だと言われ、途中で別れた。
ますます怪しいじゃないか。
まとめて攫われたりしないだろうな?
「こちらでお待ちください」
待合室に入るよう指示されて。案内係の人に目礼をして、部屋に入る。
待合室の中は、色とりどりの綺麗な花が……。いや、どろどろした女の修羅場が待ち受けていた。
……うわあ、俺、すっげえ睨まれてる……!?
何が起こってるのかと思ったら。
どうやら、案内される王子の姿をちらっと見た子がいて。そいつが『すっごいイケメン』だったらしい。
それで、全員の目の色が狩人のそれに変わったのだ。
王子様に見初めてもらって、そのままお持ち帰りされたい女性の群れに入り込んでしまったのである。
全員が恋敵状態。
いやいや、俺は恋敵じゃありません。男です!
万が一にも、王子にお持ち帰られる可能性なんてありませんから!
†††
「あら、美雪ちゃん。怪我したって聞いたけど。具合は良いの?」
そう言いながら近寄ってきたのは。
乃木の親戚の、乃木由佳里さんだ。
正月の宴会で、何回か会った。
美雪と俺が並んでると、本当の姉妹より姉妹みたい、と大笑いされ、散々からかわれた覚えがある。
29歳、参加資格ギリギリセーフである。
誰よりも派手な振袖を着ている……。美人だが、大和撫子というより夜の銀座が似合いそう、とは言いすぎか。素人っぽくないんだよな。
「足捻ってぇ。もうだいぶ平気」
どこかかったるそうな美雪の喋り方を真似する。我ながらそっくりである。
「あらそう。良かったわねえ」
由佳里さんに同情の浮かぶ顔を向けられた。
おお。
親戚にもバレないんだ……。
「でもまだ痛いし? 早く帰りたい」
「そうよねえ、こういうの興味ないわよね。まだまだ結婚とか考えられないわよねえ?」
由佳里さんの大きな声に、周囲の目が、少々落ち着いた気がする。
もしかして、庇ってくれたのか?
わざとこの子は戦力外ですよ、と知らせて。
「足が痛いなら、ここに座ったらいかが?」
これまた鮮やかな着物のお姉様に、椅子を勧められた。
礼を言って座ろうとした所で。案内役の人が待合室に入ってきた。
「お支度整いました。皆様、雅遊殿へお越しくださいませ」
ガユーデン? 何だそれ。
†††
「あら、立礼式なのね」
由佳里さんにはわかったようだ。
立礼式って、椅子に座ってお茶を頂く形式のことだっけ?
一応何度か茶会には誘われてるので作法は一通り教えてもらってあるけど、振袖で立ったり座ったりが不安だったんだ。良かった。
メインゲストが外国人だから、正座はつらいだろうって理由かな? これがオモテナシの心か……。
それなら美雪本人が来ても良かったんじゃ……と思ったが。
顔に傷がある状態で外に出たくないっていうので、どっちみち駄目か。
しかし、一国の王子が来るんだから、もっと騒ぎになってもおかしくないのに。ネットにも全く情報なかったな。
緘口令でも布かれてんのか?
マクランジナーフ、つくづく謎の多い国である。
「こっちよ。いらっしゃい」
由佳里さんが手を引いてくれた。
お姉様優しい……。
などと少々百合な気分になってみたり。
「あれが雅遊殿。立礼式の時はここなの」
説明してくれて。
席に名前が書いてある札があるので、そこに座るそうだ。
室内なのに、赤い傘が差してあるのはどういう意味だろう。
俺にはワビザビが理解できない……。
「すごい化けたね。本人はそんな大怪我だったの?」
傘を見ていたら、こそっと囁かれた。
……入れ替わり、バレてるし。
骨折と、顔の擦り傷でやむなく、と伝えると。痛ましそうな顔をしてみせた。
「私も騙されたくらいそっくりだけど、なるべく手は見せないようにね」
手に触れて、俺だとわかったらしい。
美雪には無い、痕に気付いたのか。
手のひらにあるし、見せないよう振舞う癖がついてるので、普段はあまり目立たないが。
由佳里さんには話したんだっけ? 俺が昔負った事故のこと。
うちの親戚の間では有名な話だけど。
俺はこくこくと頷いてみせた。
†††
由佳里さんは席が遠いようだ。
どうやら名家で本家の血筋ほど、上座になるらしい。
俺……美雪はわりと上座側で由佳里さんは後ろの方らしい。
伝統とか文化とか言っておいて、今の時代に身分で席順を決めるとか。くだらないことするなあ。
楚々と席に座り、背筋を伸ばす。
中学高校時代は弓道部だったのもあって、姿勢が良いと褒められたものである。
立礼式なので、回し飲みはしないようだ。
人数も多いしな。
全員分のお菓子が配られ、前から順に人数分の薄茶を提供される。
お菓子は季節感とか関係なく百花繚乱仕様。花で統一されてる。
これも外国人の王子様に対するサービスか?
わあ、俺のは紫陽花の練り菓子か。
良く出来てるなあ。写真撮りたい。
やっぱ携帯で写真撮っちゃ駄目だよな……。
JKっぽくインスタっても良い?
……うん、駄目な雰囲気だ。
しかし、茶菓子を食べるタイミングがいまいちよくわからない。
周りの様子を見てそれに倣うか。
美味い。
これ、小豆も砂糖も白いんげんも上物だな。老舗の菓子屋だろう。相当高そう。
500円以上はする。間違いない。
†††
……しかし、王子様はまだか。
俺はどうでもいいっちゃいいけども。
そろそろみんな、お茶飲み終わっちゃうぞ。
結構なお手前でした、と懐紙で茶器の縁を拭って置いた、ちょうどその時。
「乃木美雪様。お父様がお呼びですので、こちらへどうぞ」
後ろから案内係に声を掛けられたので、ついていく。
何だろう。
何かアクシデントでもあったか?
茶道の教室をやっている乃木の家もでかいと思っていたが。
その家元の住まう家は、それを遥かに超えるスケールのでかさだった。
とんでもなく長く続く白い塀。下部は、石が組まれていて。塀の向こうに立派な瓦葺きの屋根が見える。
邸宅というより城か! って感じ。
ああ、カメラ持って来ればよかった! 美雪のカメラで撮って、後で転送してもらおうかな。
しかし、広いお屋敷だな……。
唸るほど金持ってそう。
俺なんていくら働いても暮らしていくので精一杯な稼ぎしかないというのに。
世の中不公平である。
「……どんな悪どいことをしたらこんなに儲かるんだ? まさか大和撫子を外国のヒヒジジイに斡旋……」
「こらこら、作家らしい妄想力を見せなくていいから」
おっと、うっかり心の声が漏れていた。
†††
再びおじさんにエスコートされて、大きな門の前で車を降りた。
車はそのまま駐車場へ向かうようだ。
「ようこそいらっしゃいました」
だだっ広い玄関で、着物姿の案内人に挨拶される。
名前とかは確認されないんだ。
顔パス?
父兄の方々は別室で待機だと言われ、途中で別れた。
ますます怪しいじゃないか。
まとめて攫われたりしないだろうな?
「こちらでお待ちください」
待合室に入るよう指示されて。案内係の人に目礼をして、部屋に入る。
待合室の中は、色とりどりの綺麗な花が……。いや、どろどろした女の修羅場が待ち受けていた。
……うわあ、俺、すっげえ睨まれてる……!?
何が起こってるのかと思ったら。
どうやら、案内される王子の姿をちらっと見た子がいて。そいつが『すっごいイケメン』だったらしい。
それで、全員の目の色が狩人のそれに変わったのだ。
王子様に見初めてもらって、そのままお持ち帰りされたい女性の群れに入り込んでしまったのである。
全員が恋敵状態。
いやいや、俺は恋敵じゃありません。男です!
万が一にも、王子にお持ち帰られる可能性なんてありませんから!
†††
「あら、美雪ちゃん。怪我したって聞いたけど。具合は良いの?」
そう言いながら近寄ってきたのは。
乃木の親戚の、乃木由佳里さんだ。
正月の宴会で、何回か会った。
美雪と俺が並んでると、本当の姉妹より姉妹みたい、と大笑いされ、散々からかわれた覚えがある。
29歳、参加資格ギリギリセーフである。
誰よりも派手な振袖を着ている……。美人だが、大和撫子というより夜の銀座が似合いそう、とは言いすぎか。素人っぽくないんだよな。
「足捻ってぇ。もうだいぶ平気」
どこかかったるそうな美雪の喋り方を真似する。我ながらそっくりである。
「あらそう。良かったわねえ」
由佳里さんに同情の浮かぶ顔を向けられた。
おお。
親戚にもバレないんだ……。
「でもまだ痛いし? 早く帰りたい」
「そうよねえ、こういうの興味ないわよね。まだまだ結婚とか考えられないわよねえ?」
由佳里さんの大きな声に、周囲の目が、少々落ち着いた気がする。
もしかして、庇ってくれたのか?
わざとこの子は戦力外ですよ、と知らせて。
「足が痛いなら、ここに座ったらいかが?」
これまた鮮やかな着物のお姉様に、椅子を勧められた。
礼を言って座ろうとした所で。案内役の人が待合室に入ってきた。
「お支度整いました。皆様、雅遊殿へお越しくださいませ」
ガユーデン? 何だそれ。
†††
「あら、立礼式なのね」
由佳里さんにはわかったようだ。
立礼式って、椅子に座ってお茶を頂く形式のことだっけ?
一応何度か茶会には誘われてるので作法は一通り教えてもらってあるけど、振袖で立ったり座ったりが不安だったんだ。良かった。
メインゲストが外国人だから、正座はつらいだろうって理由かな? これがオモテナシの心か……。
それなら美雪本人が来ても良かったんじゃ……と思ったが。
顔に傷がある状態で外に出たくないっていうので、どっちみち駄目か。
しかし、一国の王子が来るんだから、もっと騒ぎになってもおかしくないのに。ネットにも全く情報なかったな。
緘口令でも布かれてんのか?
マクランジナーフ、つくづく謎の多い国である。
「こっちよ。いらっしゃい」
由佳里さんが手を引いてくれた。
お姉様優しい……。
などと少々百合な気分になってみたり。
「あれが雅遊殿。立礼式の時はここなの」
説明してくれて。
席に名前が書いてある札があるので、そこに座るそうだ。
室内なのに、赤い傘が差してあるのはどういう意味だろう。
俺にはワビザビが理解できない……。
「すごい化けたね。本人はそんな大怪我だったの?」
傘を見ていたら、こそっと囁かれた。
……入れ替わり、バレてるし。
骨折と、顔の擦り傷でやむなく、と伝えると。痛ましそうな顔をしてみせた。
「私も騙されたくらいそっくりだけど、なるべく手は見せないようにね」
手に触れて、俺だとわかったらしい。
美雪には無い、痕に気付いたのか。
手のひらにあるし、見せないよう振舞う癖がついてるので、普段はあまり目立たないが。
由佳里さんには話したんだっけ? 俺が昔負った事故のこと。
うちの親戚の間では有名な話だけど。
俺はこくこくと頷いてみせた。
†††
由佳里さんは席が遠いようだ。
どうやら名家で本家の血筋ほど、上座になるらしい。
俺……美雪はわりと上座側で由佳里さんは後ろの方らしい。
伝統とか文化とか言っておいて、今の時代に身分で席順を決めるとか。くだらないことするなあ。
楚々と席に座り、背筋を伸ばす。
中学高校時代は弓道部だったのもあって、姿勢が良いと褒められたものである。
立礼式なので、回し飲みはしないようだ。
人数も多いしな。
全員分のお菓子が配られ、前から順に人数分の薄茶を提供される。
お菓子は季節感とか関係なく百花繚乱仕様。花で統一されてる。
これも外国人の王子様に対するサービスか?
わあ、俺のは紫陽花の練り菓子か。
良く出来てるなあ。写真撮りたい。
やっぱ携帯で写真撮っちゃ駄目だよな……。
JKっぽくインスタっても良い?
……うん、駄目な雰囲気だ。
しかし、茶菓子を食べるタイミングがいまいちよくわからない。
周りの様子を見てそれに倣うか。
美味い。
これ、小豆も砂糖も白いんげんも上物だな。老舗の菓子屋だろう。相当高そう。
500円以上はする。間違いない。
†††
……しかし、王子様はまだか。
俺はどうでもいいっちゃいいけども。
そろそろみんな、お茶飲み終わっちゃうぞ。
結構なお手前でした、と懐紙で茶器の縁を拭って置いた、ちょうどその時。
「乃木美雪様。お父様がお呼びですので、こちらへどうぞ」
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