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幸見
魔法師と魔術師
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会議の結果。
次の潜伏地には、俺も同行することになった。
俺の祈りで”ケモノ”から戻ったジャスパーたちの例もあるので。
話し合いで解決するなら、その方がいいのでは、という意見が多数出たからだ。
説得には、俺が不可欠だという。
もちろん、俺に危険がないように、万全の体制を整えて臨む、ということだけど。
「それにしても、猫がそんな貴重な生き物だなんて知らなかったよ……」
『え、俺の実家の庭、いっぱいいたけどな。にゃんこ』
アレックスの実家って。伯爵家だよね?
お金持ちだから、普通に希少生物がいたのかな?
『ファレル家では、希少生物の保護活動もしてますので。イエネコの数も少しずつ、増えてきてますよ』
スウェーンがフォローしてくれた。
「そうなんだ。……で、そんな希少生物をハゲさせたんだ。アレックス」
『姿を見るなり逃げるようになりましたね』
そこまで。
『だから、もう反省してるって。何でユキミにそんな話をバラすんだ』
『主人のためを思って注意を促すのは従者として当然でしょう』
拗ねてるアレックスに、すり寄るように近付いて。
「俺はいくら撫でられても、ストレスでハゲたりしないよ?」
アレックスの手、気持ちいいし、と言って。
『ユキミ……、』
抱きつこうとするのを、するりと抜ける。
「今はダメー。あ、アーノルド、俺もお茶飲みたい」
『ええ、喜んで』
お茶を淹れてるアーノルドのとこへ行って、紅茶をいただいた。
バラの紅茶だった。似合いすぎる。
『俺のツガイが小悪魔すぎる……』
*****
それにしても。
……子猫ちゃん、か。
思えば、このチート過ぎる能力、というか精霊とかの加護? ってやつ。俺自身じゃなくて、俺の守護獣になってるミケについてるものな気がする。
治癒能力とかも、俺の力って感じが全くしないんだよな。
守護獣の力ってそんな感じなものなのかな?
俺自身はそんな、ミケに護ってもらえるような人間じゃないのに。
それと、だんだん猫化してるような気がする。
最初は外見が幼く見られるのをいいことに、わざとかわいこぶってみたりしてたけど。
実際に、頭の中身とか、言動が幼くなっていってるような感じがするんだよな……。
異世界で、誰かに頼るしかない環境だから。
周囲の大人たちに自然と甘えちゃってるのかと思ってた。
でも。
気がついたら、猫みたいに無邪気に動くものにじゃれてたり。
まさか。
心の方も、猫に引っ張られてるのか?
『いてっ』
「あ、ごめん」
うっかり、ジャスパーのしっぽに爪立てちゃった。
ぱたぱた動かすもんだから、つい。
猫の本能的に手が動いちゃうのかな?
『いいんだよー、にゃんこちゃん』
頭を撫でられる。
デレッデレだ。
『おさわり禁止!』
俺のしっぽに触ろうとして、イアソンに手を叩かれている。
*****
この世界の人、というか。
守護獣の力が強い人ほど、小さな生き物には弱いんだってアレックスが言ってた。
だから、”ケモノ”化したやつにも覿面に効果的なんじゃないか、って。
ほんとに、悪人にも効くのかな?
万が一の場合に備えて、みんなが護ってくれるっていうけど。
もうお前1人で大丈夫じゃね? って放り出さないあたり、責任感強いよな。
自分なら、こんなチート性能持ちがいたら、やる気なくしちゃうけどな。
まあ、それを言ったらそもそも俺に、異世界を救う義理はないといっちゃないわけで。
使命とか言われても、実感わかないし。
俺になんとかできるというなら、頑張るしかないか、といった感じだ。
アレックスは、俺と”ケモノ”をあまり対峙させたくないみたいだけど。
使命より、俺の方が大事ってことかな。
それは、ちょっと嬉しいかも。
*****
『ユキミ、おいで』
抱き上げられて、アレックスの馬に乗せられる。
かさばる馬車は近場の村に預けて、馬で目的地に行くそうだ。
二頭の馬車だったので、一頭はスウェーン、もう一頭にはイアソンとジャスパーが乗ることになった。
アレックスと俺が先頭の真ん中。
右にイアソンとジャスパーの魔法使いコンビの乗る馬、左に聖騎士アーノルドの白馬。
後ろをスウェーンと荷物、ティグリスの大きな馬が走ってる。
ジャスパーは、馬を操ってるイアソンの背中にしがみついてる。
本人曰く、都会っ子なので乗馬は苦手なんだそうだ。
魔法師と魔術師って、どう違うんだろう?
イアソンとジャスパーは、わりと仲は良さそうだけど。
疑問に思って訊いてみた。
『医療魔法師っていうのは滅多にいない、珍しい職業だ。魔術師や魔法師はわりといる。俺もアーノルドも一応、上級魔法師の位は持ってるし』
そうなんだ。
魔法師は普通、一種類くらいの魔法しか使えないけど。
魔術師にもなると、色々な魔法が同等の強さで使える、マスタークラスの使い手をいうらしい。
アレックスは光魔法特化で、他は少々使える程度だという。アーノルドが神聖魔法特化、他は強化系とか。
ティグリスは強化系の魔法が得意で。
スウェーンも強化系魔法と、闇魔法を少し使えるとか。弓矢の矢に毒性を付与したりできるらしい。すごい。
イアソンが特別変わり者なだけで、医療魔法師というのは普通、医療魔法しか使わないものだそうだ。
国に1人か2人いればいい方で。シルヴェスター王国には医療魔法師が5人もいるので、他の魔法の研究も出来たんだろう、と言った。
イアソンは医療が特級で、他の魔法は中級魔術師クラスなんだって。さらに学士で。博士? みたいな仕事してるとか。
すごい人なんだな。
そして、ジャスパーは国に1人、いるかいないかという超レアな特級魔術師だ。
ジャスパーって、そんなに強い人なのに。
あっさり捕まっちゃうなんて。”ケモノ”のボスって、どのくらい強いんだろう?
ひと目見て、これは敵わないと諦めたくらいだっていうしな。
次の潜伏地には、俺も同行することになった。
俺の祈りで”ケモノ”から戻ったジャスパーたちの例もあるので。
話し合いで解決するなら、その方がいいのでは、という意見が多数出たからだ。
説得には、俺が不可欠だという。
もちろん、俺に危険がないように、万全の体制を整えて臨む、ということだけど。
「それにしても、猫がそんな貴重な生き物だなんて知らなかったよ……」
『え、俺の実家の庭、いっぱいいたけどな。にゃんこ』
アレックスの実家って。伯爵家だよね?
お金持ちだから、普通に希少生物がいたのかな?
『ファレル家では、希少生物の保護活動もしてますので。イエネコの数も少しずつ、増えてきてますよ』
スウェーンがフォローしてくれた。
「そうなんだ。……で、そんな希少生物をハゲさせたんだ。アレックス」
『姿を見るなり逃げるようになりましたね』
そこまで。
『だから、もう反省してるって。何でユキミにそんな話をバラすんだ』
『主人のためを思って注意を促すのは従者として当然でしょう』
拗ねてるアレックスに、すり寄るように近付いて。
「俺はいくら撫でられても、ストレスでハゲたりしないよ?」
アレックスの手、気持ちいいし、と言って。
『ユキミ……、』
抱きつこうとするのを、するりと抜ける。
「今はダメー。あ、アーノルド、俺もお茶飲みたい」
『ええ、喜んで』
お茶を淹れてるアーノルドのとこへ行って、紅茶をいただいた。
バラの紅茶だった。似合いすぎる。
『俺のツガイが小悪魔すぎる……』
*****
それにしても。
……子猫ちゃん、か。
思えば、このチート過ぎる能力、というか精霊とかの加護? ってやつ。俺自身じゃなくて、俺の守護獣になってるミケについてるものな気がする。
治癒能力とかも、俺の力って感じが全くしないんだよな。
守護獣の力ってそんな感じなものなのかな?
俺自身はそんな、ミケに護ってもらえるような人間じゃないのに。
それと、だんだん猫化してるような気がする。
最初は外見が幼く見られるのをいいことに、わざとかわいこぶってみたりしてたけど。
実際に、頭の中身とか、言動が幼くなっていってるような感じがするんだよな……。
異世界で、誰かに頼るしかない環境だから。
周囲の大人たちに自然と甘えちゃってるのかと思ってた。
でも。
気がついたら、猫みたいに無邪気に動くものにじゃれてたり。
まさか。
心の方も、猫に引っ張られてるのか?
『いてっ』
「あ、ごめん」
うっかり、ジャスパーのしっぽに爪立てちゃった。
ぱたぱた動かすもんだから、つい。
猫の本能的に手が動いちゃうのかな?
『いいんだよー、にゃんこちゃん』
頭を撫でられる。
デレッデレだ。
『おさわり禁止!』
俺のしっぽに触ろうとして、イアソンに手を叩かれている。
*****
この世界の人、というか。
守護獣の力が強い人ほど、小さな生き物には弱いんだってアレックスが言ってた。
だから、”ケモノ”化したやつにも覿面に効果的なんじゃないか、って。
ほんとに、悪人にも効くのかな?
万が一の場合に備えて、みんなが護ってくれるっていうけど。
もうお前1人で大丈夫じゃね? って放り出さないあたり、責任感強いよな。
自分なら、こんなチート性能持ちがいたら、やる気なくしちゃうけどな。
まあ、それを言ったらそもそも俺に、異世界を救う義理はないといっちゃないわけで。
使命とか言われても、実感わかないし。
俺になんとかできるというなら、頑張るしかないか、といった感じだ。
アレックスは、俺と”ケモノ”をあまり対峙させたくないみたいだけど。
使命より、俺の方が大事ってことかな。
それは、ちょっと嬉しいかも。
*****
『ユキミ、おいで』
抱き上げられて、アレックスの馬に乗せられる。
かさばる馬車は近場の村に預けて、馬で目的地に行くそうだ。
二頭の馬車だったので、一頭はスウェーン、もう一頭にはイアソンとジャスパーが乗ることになった。
アレックスと俺が先頭の真ん中。
右にイアソンとジャスパーの魔法使いコンビの乗る馬、左に聖騎士アーノルドの白馬。
後ろをスウェーンと荷物、ティグリスの大きな馬が走ってる。
ジャスパーは、馬を操ってるイアソンの背中にしがみついてる。
本人曰く、都会っ子なので乗馬は苦手なんだそうだ。
魔法師と魔術師って、どう違うんだろう?
イアソンとジャスパーは、わりと仲は良さそうだけど。
疑問に思って訊いてみた。
『医療魔法師っていうのは滅多にいない、珍しい職業だ。魔術師や魔法師はわりといる。俺もアーノルドも一応、上級魔法師の位は持ってるし』
そうなんだ。
魔法師は普通、一種類くらいの魔法しか使えないけど。
魔術師にもなると、色々な魔法が同等の強さで使える、マスタークラスの使い手をいうらしい。
アレックスは光魔法特化で、他は少々使える程度だという。アーノルドが神聖魔法特化、他は強化系とか。
ティグリスは強化系の魔法が得意で。
スウェーンも強化系魔法と、闇魔法を少し使えるとか。弓矢の矢に毒性を付与したりできるらしい。すごい。
イアソンが特別変わり者なだけで、医療魔法師というのは普通、医療魔法しか使わないものだそうだ。
国に1人か2人いればいい方で。シルヴェスター王国には医療魔法師が5人もいるので、他の魔法の研究も出来たんだろう、と言った。
イアソンは医療が特級で、他の魔法は中級魔術師クラスなんだって。さらに学士で。博士? みたいな仕事してるとか。
すごい人なんだな。
そして、ジャスパーは国に1人、いるかいないかという超レアな特級魔術師だ。
ジャスパーって、そんなに強い人なのに。
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