底辺オタクがチート性能ガチ盛りなフタナリ美形に転生~魔法王国の王様に俺はなる!

篠崎笙

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ローラン・ロートレック・ド・デュランベルジェの人生

Mon rêve se réalisera.(私の夢は叶うだろう)

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「……あんたは、そのままでいてくれ」
そう言って。

細かいレースでできたフリルの上から、アンリの胸に触れた。

「ん、」
服の上から胸に触れただけでも、びくっと身じろいだ。


こんな感じやすい身体ではいい加減、下着が必要だろう。
女性用の下着は豊富にあるから、下着には困らないだろう。男は紐のパンツ一択だが。


*****


「……そろそろ、スーティアンゴルジュが必要かな」
[え? 何て?]
首を傾げた。

……あの世話係。アンリにこんな初歩程度の教育すらしなかったのか。
膨らんできたら必要だろうに。

童貞王子じゃしょうがないか。この世界じゃ、俺もまだ童貞だけど。


[この言葉は習ってなかったのですね。ブラジャーのことです]
日本語で言い直した。

アンリは俺が日本語で話すと、口調が丁寧語に変わるので戸惑ってしまうらしい。
日本語は、発音や発声法からして違うからな。

しかし、別に嫌な訳でもないようなので、このままでいいそうだ。


[えー、こんな小さいのに、ブラジャーとか必要かぁ? 垂れるほどもないだろ?]
本気で言っているようだ。

前世では18禁の本も読んでいただろうに。
服の襟や裾から胸が見えたり乳首が浮いて見えたりすることなど、思いもよらないのか。

純粋すぎて困る。そこも可愛いんだが。


[下着が必要なのは、形が崩れないよう、矯正するためだけではありませんよ。……例えば、]
シャツのレースの部分に手をかけ、左右に引き裂いた。

「うわっ!?」

下着もつけていない白い胸が剥き出しになる。
こうするために、わざと破れやすい構造のレースに指定した。

後でリカバリーの魔法で直しておくつもりだが。レース職人が泣くし、記念に保管しておくためだ。展示も考えている。


「……こうして、枝とかに引っかけて破れたら。ささやかな膨らみが丸見えだな?」
と、外気に晒された刺激に尖って来た乳首を突いてやる。


*****


恥ずかしさのためか。
アンリの白い肌が、みるみるうちに朱に染まっていく。

もう数え切れないほど全裸で抱き合っているのに、いつまでも反応が初々しくて可愛い。


「白い肌に、この二つの突起も目立つな」
尖った乳首をつまんで、くにくにと捏ねてやる。

「……ほら、色が濃くなってきた。果実フリュイのようだ。こんな美味そうな果実を見せられたら、ついばまずにいられなくなる」
充血した乳首に吸い付ついたら。

[そうなったら、こうやって隠すし!]
アンリは俺の顔を押しのけ、自分の手で胸を覆い隠してみせた。

まだ小さ……控えめな大きさだから、アンリの手でも隠れるが。
そんなかわいい仕草をしたら、男の欲望を煽るだけだというのに。わざとか?


「じゃあ、手がふさがってたら?」
いわゆる恋人繋ぎに手を握り込んでやると。

[……その時は、ロロ以外の誰にも見られないよう、ロロが身体で覆い隠してくれるんだろ?]
当たり前だ。

「もちろん。誰にも見せないに決まってる」
俺が抱き込めば。
アンリの華奢な身体は、マントがなくとも腕の中に納まるだろう。

抱き締めて、実際に腕の中に閉じ込めてやると。
くすくす笑っている。

俺の嫁が可愛すぎて、ほんと困る。


*****


国王の正装は人の手を借りないと脱ぎ着出来ない構造なので、別の部屋に分かれて待機してなければいけなかった今日だけは、アンドレの手を借りたが。

この結婚衣装は、自分でも着られるように作らせたから。
アンリの素肌は見ていないだろう。


アンリは俺以外から触れられるのを嫌がっているし、肌着にするようにと長袖Tシャツを作らせて渡しておいたしな。
これは身体のラインが出るので、そのまま着るように言った。

この服を渡した時。
アンリはみんなこんな服なら楽でいいのにと呟いていたが。


アンリの望みなら、何でも聞いてやりたいが。
冗談じゃない。毎朝毎晩の俺の楽しみを奪われてたまるか、と思ってしまう俺もいる。
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