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Ⅴ
青年伯爵ローラン、暴走する
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ロロはぽかんと口を開けて。面白い顔をした。
相当驚いてる。
「……しかし。お前は私のことを、誰が相手でも寝るような軽い男だと思っていたのか?」
ムッとした顔をしてみせた。
「え? いや、その。まさか、あんたが俺のことを受け入れてくれるなんて、信じられなくて」
ロロは目に見えて焦っている。
「知らなかったのか? うちに押しかけて来るのを許しているのも、お前だけだったのだが」
ニブチンなロロに教えてやる。
許可してない人間が訪問しても、だいたい門前払いにしてるし。
庭から侵入しようものなら衛士が追い払う。
事前にアポも取らないで遊びに来るのを放置していたのは。
唯一、ロロだけだったことを。
稽古は相手がいた方が張り合いがあるし。メイドたちも、ロロが来るのを楽しみにしてたしな。
*****
「ええと、その……。もしかして俺、わりとあんたから愛されてたり、する……?」
こいつ。期待に満ちた顔しやがって。
素直に認めてやるのも、何となく悔しいけど。大人げなく意地悪をして悲しませることもないだろう。
これから、人生を共にする相手なんだし。
「”わりと”程度で受け入れるほど、軽くはないつもりだ。……後は察しろ」
恥ずかしさから、つい怒ったように言ってしまう。
「……なんたる僥倖。これは夢か? 神よ……」
神様に祈りだした。
そこまで信じられないようなことかね?
それはともかく。
「いいから、いい加減、抜け」
ずっと中に入れっぱなしだった。ロロの腰を、ぺちっと叩いてやる。
……うわ。
さっきイって、縮んだのに。また大きくなってきてやがる……。
何回目だ?
元気が有り余り過ぎだっての!
「無理。あんたのことが、欲しくてたまらない」
ほら、と。
完全復活したもので、ズン、と腹を突き上げられる。
「んっ、」
ロロので膨らんでるお腹。乳首も、ぷくりと勃ち上がってる。
*****
自分のお腹に触れてみる。
内臓を押し上げられてるから、苦しいのに。
あのおっきいのが、全部入ってるんだなあ、と思うと、感心してしまう。
「……お前の子を孕んだら、こんな感じなのだろうか?」
いや、ある意味ロロの息子が入ってるんだけどな!
なんて下ネタかましたら、驚いて腰抜かすだろうな。
ん? こっちじゃ、ちんこのことマイサンとかジュニアとか表現しないのか?
アンドレのやつ、隠語のたぐいは一切シャットアウトして教えてくれなかったからな……。
あいつは”アンリ”に夢見過ぎ。
健全な青少年は、下ネタのひとつやふたつかますもんだっつーの。
「孕ませない」
「え?」
「結婚式を挙げた夜に、あんたの処女膜ぶち抜いて孕ませたかったけど、やめた。俺以外の誰かがあんたの胎の中に入るなんて、我慢できない……!」
真顔で何言ってんだこいつ。
ロロは、俺の薄い胸を揉みしだくようにして。
「自分の子だろうが、俺がここまで育てた胸を吸わせるのも嫌だ。これは俺だけのものだ」
うわあ。
とんでもない駄々こねだした。
*****
っていうか。
おっぱいが大きく育つよう、意図してマッサージしてたのかよ!? ちんこの方もお願いします!
じゃなくて。
ボインは赤ちゃんが吸うためにあるんやで、お父ちゃんのもんとちがうのんや、という歌が脳内に流れた。
俺のはボインじゃないけどな。小っちゃいのはナインってか。
……小っちゃくて悪かったな! 胸の大小で優劣を決めるな下種野郎!
とか切れ散らかしてみたりして。
「この白い胸も、淡紅色の乳首も。髪の一筋だって、俺だけのものだ……!」
激しく腰を打ち付けられる。
「や、ああっ、」
「女の部分を使わなくても、こっちで充分だろ? 物足りなくなんか、ないな?」
やたらねちっこく抱かれて。
こくこく頷いてみせる。
お前なあ! 両想いだってわかった途端、独占欲爆発しすぎだろ!
相当驚いてる。
「……しかし。お前は私のことを、誰が相手でも寝るような軽い男だと思っていたのか?」
ムッとした顔をしてみせた。
「え? いや、その。まさか、あんたが俺のことを受け入れてくれるなんて、信じられなくて」
ロロは目に見えて焦っている。
「知らなかったのか? うちに押しかけて来るのを許しているのも、お前だけだったのだが」
ニブチンなロロに教えてやる。
許可してない人間が訪問しても、だいたい門前払いにしてるし。
庭から侵入しようものなら衛士が追い払う。
事前にアポも取らないで遊びに来るのを放置していたのは。
唯一、ロロだけだったことを。
稽古は相手がいた方が張り合いがあるし。メイドたちも、ロロが来るのを楽しみにしてたしな。
*****
「ええと、その……。もしかして俺、わりとあんたから愛されてたり、する……?」
こいつ。期待に満ちた顔しやがって。
素直に認めてやるのも、何となく悔しいけど。大人げなく意地悪をして悲しませることもないだろう。
これから、人生を共にする相手なんだし。
「”わりと”程度で受け入れるほど、軽くはないつもりだ。……後は察しろ」
恥ずかしさから、つい怒ったように言ってしまう。
「……なんたる僥倖。これは夢か? 神よ……」
神様に祈りだした。
そこまで信じられないようなことかね?
それはともかく。
「いいから、いい加減、抜け」
ずっと中に入れっぱなしだった。ロロの腰を、ぺちっと叩いてやる。
……うわ。
さっきイって、縮んだのに。また大きくなってきてやがる……。
何回目だ?
元気が有り余り過ぎだっての!
「無理。あんたのことが、欲しくてたまらない」
ほら、と。
完全復活したもので、ズン、と腹を突き上げられる。
「んっ、」
ロロので膨らんでるお腹。乳首も、ぷくりと勃ち上がってる。
*****
自分のお腹に触れてみる。
内臓を押し上げられてるから、苦しいのに。
あのおっきいのが、全部入ってるんだなあ、と思うと、感心してしまう。
「……お前の子を孕んだら、こんな感じなのだろうか?」
いや、ある意味ロロの息子が入ってるんだけどな!
なんて下ネタかましたら、驚いて腰抜かすだろうな。
ん? こっちじゃ、ちんこのことマイサンとかジュニアとか表現しないのか?
アンドレのやつ、隠語のたぐいは一切シャットアウトして教えてくれなかったからな……。
あいつは”アンリ”に夢見過ぎ。
健全な青少年は、下ネタのひとつやふたつかますもんだっつーの。
「孕ませない」
「え?」
「結婚式を挙げた夜に、あんたの処女膜ぶち抜いて孕ませたかったけど、やめた。俺以外の誰かがあんたの胎の中に入るなんて、我慢できない……!」
真顔で何言ってんだこいつ。
ロロは、俺の薄い胸を揉みしだくようにして。
「自分の子だろうが、俺がここまで育てた胸を吸わせるのも嫌だ。これは俺だけのものだ」
うわあ。
とんでもない駄々こねだした。
*****
っていうか。
おっぱいが大きく育つよう、意図してマッサージしてたのかよ!? ちんこの方もお願いします!
じゃなくて。
ボインは赤ちゃんが吸うためにあるんやで、お父ちゃんのもんとちがうのんや、という歌が脳内に流れた。
俺のはボインじゃないけどな。小っちゃいのはナインってか。
……小っちゃくて悪かったな! 胸の大小で優劣を決めるな下種野郎!
とか切れ散らかしてみたりして。
「この白い胸も、淡紅色の乳首も。髪の一筋だって、俺だけのものだ……!」
激しく腰を打ち付けられる。
「や、ああっ、」
「女の部分を使わなくても、こっちで充分だろ? 物足りなくなんか、ないな?」
やたらねちっこく抱かれて。
こくこく頷いてみせる。
お前なあ! 両想いだってわかった途端、独占欲爆発しすぎだろ!
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