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ヴァレンティーノ日本支社にて
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「……本当に、このままイタリアまで攫われてくれるの? もう、家には帰さないよ?」
僕の顔を、覗き込んでくる。
今日は金髪に緑の目で。違和感はあるものの、やっぱり綺麗な顔だなあと思う。
どんな格好をしても似合うし格好良いんだもん。
ずるいよ。
悪魔よりたちが悪い、ってジーナのセリフも納得だ。
目を閉じて、キスを受け入れようとして。
大事なことを思い出した。
「あ。晃司義兄さんとこの金庫から、結婚指輪回収してくるの忘れてた!! 取りに行かなきゃ!!」
慌ててシートベルトを外して車から降りようとしたら、左腕を掴まれた。
「ギャラリーの方から連絡があって、もう回収済みだよ。ほら」
……あれ?
いつの間にか、左手の薬指に、指輪が。
晃司義兄さんは、崇に税務署にバレたらやばいから、早いとこ、この指輪を回収して欲しい、って連絡を入れてたようで。
昨日のうちに、会社……ヴァレンティーノの日本支社の人が晃司義兄さんの店まで取りに行ったんだって。
それで、崇が今朝、会社まで指輪を受け取りに行ったら。
会社にある大きな金庫に、厳重に仕舞われてたとかで。
マトリョーシカみたいになってて思わず笑った、じゃないよ。
普通は、それだけ厳重に保管するようなものだよ!?
金銭感覚がおかしいと思う……。
もしかしたら、僕のことに関してだけかな?
*****
車を停めたのは、泊まっているホテルの駐車場だったらしい。
エレベーターの前にいた従業員に、車のカギを渡して。
そのまま、最上階まで専用エレベーターで上がり、スイートルームっぽい部屋に入った。
これから案内したいところがあるけど、この格好だと行けないので、着替えるからちょっと待ってて、って言って。
浴室に入っていった。
浴室といえば、イタリアの人ってあまり浴槽に浸かる習慣がなくて、だいたいシャワーで済ますんだっけ。
トイレも風呂と一緒のところが多くて、バンニョがトイレと風呂、両方示すのが普通だとか。
トーニオはトイレッテ、って言ったけど。
東洋の子を扱ってたからかな? 何で風呂に? って思うもんね。
シチリアのお屋敷には、二人で入っても余裕なくらい大きな浴槽があったっけ。
あれは、崇が希望したのかな?
しばらくして出てきた崇は、コンタクトを外して、黒髪に戻ってた。あの金髪、スプレーだったんだ。
スーツも、薄墨色の三つ揃えに着替えてる。
やっぱりこっちの崇の方が落ち着くなあ。
持ってた荷物は、ここに置いといていいっていうので、机に置いておく。
花は、ホテルの人が花瓶に入れておいてくれるって。
卒業証書に通信簿、卒業アルバムと。
『荷物はこれだけ? 花束に、メッサッジョ・モスタッチョーロ、……この鈍器みたいな本は?』
軽々と持ってるけど。
「え、広辞苑。辞書だよ。三年間皆勤の人は貰えるんだけど。どうしようかな、これ……」
今時、調べたいことがあったら携帯で調べたほうが早い。
この辞書重いし。
『奏太が使わないなら、私の仕事部屋に置いていい?』
いいよー、とか答えながら、エレベーターで駐車場まで降りると。
白いフェラーリの代わりに、運転手つきの黒い車が待機していた。
*****
車に乗って、しばらくして。
大きなビルの地下駐車場に入って、停まった。
ここ、どこだろ?
そして、また専用のエレベーターで最上階まで上がって。
エレベーター前で待機していた人に案内されて。
奥の部屋に入った。
中には、大勢の人が直立不動で待機していた。
あ、ミケーレもいる。
まだ着替えてないんだ……。
崇は、僕の背に手を回して、日本語で言った。
「もう知らない者は少ないとは思うが。改めて紹介しよう。私の生涯のパートナー、奏太だ」
え? 言っちゃうの!? 言っちゃっていいの?
何やら立場のありそうなスーツの人たちが、一斉に頭を下げた。
僕も慌ててお辞儀をする。
顔を上げたら。
端の方に見覚えのある顔を見つけて、思わず声を上げてしまった。
「あっ、電車で会った、会社員のお兄さん……!」
「彼は我が社の警護部門の社員で、奏太の登下校の安全を見守るのを 担っていた」
崇の合図で、お兄さんが一歩前へ出て。
「申し遅れました。自分はSocietà di sicurezza Valentino日本支社勤務の警備士長、東郷という者です」
警察みたいな敬礼をした。
胸のIDカードに、SSVって書かれている。
ヴァレンティーノの、警護部門……?
部屋の壁に、ヴァレンティーノの社章と文字が刻まれていたとこに気付いた。
ここって、ヴァレンティーノの日本支社だったんだ!?
*****
「ヴァレンティーノの系列に、警備会社まであったの?」
「ああ。現金、貴重品を運ぶ時や、VIPを招く時の警護などに必要なので、各国にいくつか置いてある」
なるほど。
不動産や銀行、宝飾品とかも扱ってるもん。必要だよね。
自社の警備が専用の会社だから、コマーシャルとかは流してないのか。
外部に頼むより、情報も漏れにくいだろうから、便利なのかな?
前に会社の事調べた時、ここは求人とか、出てなかったけど。
スカウト式だったり?
……そうか。
ずっと、見守ってくれたんだ。
あれ以来、妙にぴったりとくっついてくるおじさんとかがいなくなったのも、この人達が守ってくれていたからだったんだ。
「今まで、ありがとうございました。お礼が言いたかったから、会えて良かったです」
「いえ、それが職務ですので。本来の任務は、警護対象には知られないよう見守るものでしたが……」
東郷さんは困ったように言ったけど。
「仕事でも、毎日大変だったでしょう? お疲れ様でした」
そう言うと。
照れたように笑った。
「あ、土日休日担当は自分、木元でした」
隣の人が、手を挙げてアピールしてくる。
容姿は、その辺にいそうな会社員みたいに見えるけど。
この人もガードマンなのか。
そういえば、見たことがあるようなないような……。
近所の人かな、程度の認識だったけど。
「今まで、ありがとうございました。お疲れ様でした」
その人にもお礼を言って。
それでは、ご挨拶が済みましたので、と。
警備の二人は下がっていった。
他の人達は、支社長とか副社長とかの役員だった。
ヴァレンティーノ代表取締役が昔は日本に住んでて、日本語を話せること。
日本人の伴侶を得たことをとても喜んでいて。
ご結婚おめでとうございます、ってお祝いの言葉を掛けられた。
崇は、だからといってえこひいきはしないが、と言って。
懐から書類を出して、仕事の話を始めたので、役員が震え上がっていた。
僕の顔を、覗き込んでくる。
今日は金髪に緑の目で。違和感はあるものの、やっぱり綺麗な顔だなあと思う。
どんな格好をしても似合うし格好良いんだもん。
ずるいよ。
悪魔よりたちが悪い、ってジーナのセリフも納得だ。
目を閉じて、キスを受け入れようとして。
大事なことを思い出した。
「あ。晃司義兄さんとこの金庫から、結婚指輪回収してくるの忘れてた!! 取りに行かなきゃ!!」
慌ててシートベルトを外して車から降りようとしたら、左腕を掴まれた。
「ギャラリーの方から連絡があって、もう回収済みだよ。ほら」
……あれ?
いつの間にか、左手の薬指に、指輪が。
晃司義兄さんは、崇に税務署にバレたらやばいから、早いとこ、この指輪を回収して欲しい、って連絡を入れてたようで。
昨日のうちに、会社……ヴァレンティーノの日本支社の人が晃司義兄さんの店まで取りに行ったんだって。
それで、崇が今朝、会社まで指輪を受け取りに行ったら。
会社にある大きな金庫に、厳重に仕舞われてたとかで。
マトリョーシカみたいになってて思わず笑った、じゃないよ。
普通は、それだけ厳重に保管するようなものだよ!?
金銭感覚がおかしいと思う……。
もしかしたら、僕のことに関してだけかな?
*****
車を停めたのは、泊まっているホテルの駐車場だったらしい。
エレベーターの前にいた従業員に、車のカギを渡して。
そのまま、最上階まで専用エレベーターで上がり、スイートルームっぽい部屋に入った。
これから案内したいところがあるけど、この格好だと行けないので、着替えるからちょっと待ってて、って言って。
浴室に入っていった。
浴室といえば、イタリアの人ってあまり浴槽に浸かる習慣がなくて、だいたいシャワーで済ますんだっけ。
トイレも風呂と一緒のところが多くて、バンニョがトイレと風呂、両方示すのが普通だとか。
トーニオはトイレッテ、って言ったけど。
東洋の子を扱ってたからかな? 何で風呂に? って思うもんね。
シチリアのお屋敷には、二人で入っても余裕なくらい大きな浴槽があったっけ。
あれは、崇が希望したのかな?
しばらくして出てきた崇は、コンタクトを外して、黒髪に戻ってた。あの金髪、スプレーだったんだ。
スーツも、薄墨色の三つ揃えに着替えてる。
やっぱりこっちの崇の方が落ち着くなあ。
持ってた荷物は、ここに置いといていいっていうので、机に置いておく。
花は、ホテルの人が花瓶に入れておいてくれるって。
卒業証書に通信簿、卒業アルバムと。
『荷物はこれだけ? 花束に、メッサッジョ・モスタッチョーロ、……この鈍器みたいな本は?』
軽々と持ってるけど。
「え、広辞苑。辞書だよ。三年間皆勤の人は貰えるんだけど。どうしようかな、これ……」
今時、調べたいことがあったら携帯で調べたほうが早い。
この辞書重いし。
『奏太が使わないなら、私の仕事部屋に置いていい?』
いいよー、とか答えながら、エレベーターで駐車場まで降りると。
白いフェラーリの代わりに、運転手つきの黒い車が待機していた。
*****
車に乗って、しばらくして。
大きなビルの地下駐車場に入って、停まった。
ここ、どこだろ?
そして、また専用のエレベーターで最上階まで上がって。
エレベーター前で待機していた人に案内されて。
奥の部屋に入った。
中には、大勢の人が直立不動で待機していた。
あ、ミケーレもいる。
まだ着替えてないんだ……。
崇は、僕の背に手を回して、日本語で言った。
「もう知らない者は少ないとは思うが。改めて紹介しよう。私の生涯のパートナー、奏太だ」
え? 言っちゃうの!? 言っちゃっていいの?
何やら立場のありそうなスーツの人たちが、一斉に頭を下げた。
僕も慌ててお辞儀をする。
顔を上げたら。
端の方に見覚えのある顔を見つけて、思わず声を上げてしまった。
「あっ、電車で会った、会社員のお兄さん……!」
「彼は我が社の警護部門の社員で、奏太の登下校の安全を見守るのを 担っていた」
崇の合図で、お兄さんが一歩前へ出て。
「申し遅れました。自分はSocietà di sicurezza Valentino日本支社勤務の警備士長、東郷という者です」
警察みたいな敬礼をした。
胸のIDカードに、SSVって書かれている。
ヴァレンティーノの、警護部門……?
部屋の壁に、ヴァレンティーノの社章と文字が刻まれていたとこに気付いた。
ここって、ヴァレンティーノの日本支社だったんだ!?
*****
「ヴァレンティーノの系列に、警備会社まであったの?」
「ああ。現金、貴重品を運ぶ時や、VIPを招く時の警護などに必要なので、各国にいくつか置いてある」
なるほど。
不動産や銀行、宝飾品とかも扱ってるもん。必要だよね。
自社の警備が専用の会社だから、コマーシャルとかは流してないのか。
外部に頼むより、情報も漏れにくいだろうから、便利なのかな?
前に会社の事調べた時、ここは求人とか、出てなかったけど。
スカウト式だったり?
……そうか。
ずっと、見守ってくれたんだ。
あれ以来、妙にぴったりとくっついてくるおじさんとかがいなくなったのも、この人達が守ってくれていたからだったんだ。
「今まで、ありがとうございました。お礼が言いたかったから、会えて良かったです」
「いえ、それが職務ですので。本来の任務は、警護対象には知られないよう見守るものでしたが……」
東郷さんは困ったように言ったけど。
「仕事でも、毎日大変だったでしょう? お疲れ様でした」
そう言うと。
照れたように笑った。
「あ、土日休日担当は自分、木元でした」
隣の人が、手を挙げてアピールしてくる。
容姿は、その辺にいそうな会社員みたいに見えるけど。
この人もガードマンなのか。
そういえば、見たことがあるようなないような……。
近所の人かな、程度の認識だったけど。
「今まで、ありがとうございました。お疲れ様でした」
その人にもお礼を言って。
それでは、ご挨拶が済みましたので、と。
警備の二人は下がっていった。
他の人達は、支社長とか副社長とかの役員だった。
ヴァレンティーノ代表取締役が昔は日本に住んでて、日本語を話せること。
日本人の伴侶を得たことをとても喜んでいて。
ご結婚おめでとうございます、ってお祝いの言葉を掛けられた。
崇は、だからといってえこひいきはしないが、と言って。
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