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卒業式後のサプライズ
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母さん達も講堂から出てきたので。
じゃあね、って後輩に手を振って、そっちに行く。
「そろそろか?」
晃司義兄さん、なんで僕よりもわくわくした顔で、崇の到着を待ってるのかな……?
まあ、どういう登場をするのかは楽しみだよね。
外から、ざわざわした気配がする。
もう来てるのかな? と校門の方に行くと。
門の前には人だかりができていて。
校門前の道路に、真っ赤なバラの花束を持ち。
真っ赤なフェラーリに寄りかかりながら、物憂げなポーズを取って。
三つ揃えが決まっているイタリア紳士が、ギャラリーの注目を集めていた。
サングラスをかけて、髪を染めてるけど。
あれは間違いなく。
「ミケーレ、Che fai……?」
*****
『Che sfiga! 瞬殺か! 完璧な変装だったのに!』
ミケーレは、棒読みで言って。大袈裟に、苦悩している人みたいなポーズをとってる。
「え、あ。ほんとだ別人だった」
え、晃司義兄さん、わかんなかったの?
こないだ本人と会ったばかりだし、全然違うのに。
うーん、崇のコスプレ? って感じかなあ。
髪も染めて、割と頑張って実物に寄せた感じはあるけど。
崇のふりをするには無理があるよ。
ミケーレもイケメンだけど。素材からして全く違うんだから。
『じゃ、お先に失礼! Ci vediamo!』
ミケーレは、颯爽とフェラーリに乗って走り去っていった。
……何だったんだろう、あれ。
という周囲の感想は、僕も同じだった。
ミケーレってば。
わざわざ日本まで、何しに来たの……?
「ハイ、久しぶりだね、子猫ちゃん。一ヶ月振りだけど、一日が千年みたいに永遠に思えたよ」
入れ替わりみたいに、ミケーレみたいな軽口で現れたのは。
白いフェラーリのオープンカー。
赤い革張りの助手席に、赤い花束。
紫色のシャツの襟を大胆に開けて、真っ白のスーツを着て。
首や腕には金のアクセサリー。
そして、緑色のカラーコンタクトをつけて、黒い髪を金髪に染めた。
……崇だった。
*****
え、何? ミケーレと着せ替えごっこしたの?
変装するって言ってたの、これなの?
「約束通り、迎えに来たよ。白馬に乗って」
と、ウインクしながら気取った口調でこちらに手を差し出した。
母さんと晃司義兄さんと愛理さんからの視線に気付いて。
一瞬、崇の笑顔が引き攣ったのが見えてしまった。
こ、これはいたたまれない……!
ここは、乗っておくべきだろうか。
ええい、行くしかない。
「迎えに来てくれてありがとう、私の王子様!」
と。
芝居がかった身振りで崇に抱きついたら。
周囲から、歓声と大きな拍手があがった。
フラッシュモブ的なイベントだと思われてるようだ。
カメラを探してる人もいる。
……これで、正解かな?
まあ、この軽薄そうに見える格好した外国人のお兄ちゃんが、まさかあのヴァレンティーノの代表取締役、”氷の帝王”だとは誰も思わないよね。
ミケーレも、撹乱のための仕込みだったのか。
こんなサプライズのために、わざわざ日本に来てくれたんだ。
お疲れ様……。
それとも、王子様~、とか言いながら変装したミケーレに抱きついておいて。
ところであなた誰ですか、みたいなノリツッコミをしておけばよかったのかな?
……いや、素人にはそんなアドリブ無理だからね?
サプライズ過ぎだよ!
こんな風に小芝居入れるなら、せめて打ち合わせしたかったんだけど!
*****
騒ぎを聞きつけた先生たち校舎からが出てきて。
校門の前でいったい何を騒いでるんだ、と叱られたので。
「お騒がせしました。……作戦終了、撤収!」
と、日本語で言って。
崇が手を上げたら。
ザッ、とカメラ機材を持った黒服が何人か出てきて。
三々五々、散って行った。
え?
本当に撮影してたの……?
崇が僕にシートベルトをつけさせて。
白いフェラーリのエンジンをかけているけど。何回か失敗してた。フェラーリって、マニュアル車なんだ。
珍しく、相当動揺しているようだ。
四回目のチャレンジでやっとエンジンが掛かった。
崇がフェラーリを発進させたので。
「じゃあ、また後で連絡するから、」
ぽかんとしている母さんたちに、担任の先生。
何故か嬉しそうな部活の後輩たちに手を振りながら、高校を後にした。
そして。
どこかの地下駐車場らしき所に入って。
『……そうか、日本では、高等学校の卒業式に、通常、父兄も参加するのだったか……失念していた……』
崇は真っ赤な顔をして。
それを隠すように、ハンドルに顔を埋めていた。
*****
今の時代、珍しいものを見たら、肖像権とか何も考えずにSNSに画像をアップする人が多い。
変装しても、写真をアップされたら、正体がバレる恐れがあるので。
とりあえず、ミケーレで人目を引きつけておこうとしたようだ。
万が一、ヴァレンティーノの代表っぽいかな、と思う人がいたとしても。
ミケーレの変装なら、見た目が似てるだけの贋者だとはすぐわかるし。
まさか、次に現れたのが本物だとは誰も思わないだろう、と。
それで、何かのイベントと思わせるため、サプライズ番組仕立てにしたんだって。
撮影は本当にしてたので、結婚式にでも流そうか? って。
それはやめようよ……。
そこまでして、迎えに来てくれなくても良かったのに……。
と思いつつ。
ある意味、絶対に忘れられない卒業式にはなったし。
来てくれたのは、素直に嬉しかった。
「迎えに来てくれて、ありがとう。母さんたちが来てること、言わなくてごめんね?」
謝ると。
崇はハンドルから顔を上げた。
まだ頬が赤い。
恥ずかしいセリフは真顔で言えるのに。
家族の前だと照れるんだ……って、ちょっと意外でかわいい。
『いや、少々気恥ずかしかっただけだ。……そういえば、母君たちは自宅まで送らなくて良かったのだろうか。何だったら、今からでも車を出させようか?』
「崇が高校まで迎えに来て、そのままイタリアに行くって言ってあるから。みんなはどこかで飯食べに寄って帰るって言ってたよ」
じゃあね、って後輩に手を振って、そっちに行く。
「そろそろか?」
晃司義兄さん、なんで僕よりもわくわくした顔で、崇の到着を待ってるのかな……?
まあ、どういう登場をするのかは楽しみだよね。
外から、ざわざわした気配がする。
もう来てるのかな? と校門の方に行くと。
門の前には人だかりができていて。
校門前の道路に、真っ赤なバラの花束を持ち。
真っ赤なフェラーリに寄りかかりながら、物憂げなポーズを取って。
三つ揃えが決まっているイタリア紳士が、ギャラリーの注目を集めていた。
サングラスをかけて、髪を染めてるけど。
あれは間違いなく。
「ミケーレ、Che fai……?」
*****
『Che sfiga! 瞬殺か! 完璧な変装だったのに!』
ミケーレは、棒読みで言って。大袈裟に、苦悩している人みたいなポーズをとってる。
「え、あ。ほんとだ別人だった」
え、晃司義兄さん、わかんなかったの?
こないだ本人と会ったばかりだし、全然違うのに。
うーん、崇のコスプレ? って感じかなあ。
髪も染めて、割と頑張って実物に寄せた感じはあるけど。
崇のふりをするには無理があるよ。
ミケーレもイケメンだけど。素材からして全く違うんだから。
『じゃ、お先に失礼! Ci vediamo!』
ミケーレは、颯爽とフェラーリに乗って走り去っていった。
……何だったんだろう、あれ。
という周囲の感想は、僕も同じだった。
ミケーレってば。
わざわざ日本まで、何しに来たの……?
「ハイ、久しぶりだね、子猫ちゃん。一ヶ月振りだけど、一日が千年みたいに永遠に思えたよ」
入れ替わりみたいに、ミケーレみたいな軽口で現れたのは。
白いフェラーリのオープンカー。
赤い革張りの助手席に、赤い花束。
紫色のシャツの襟を大胆に開けて、真っ白のスーツを着て。
首や腕には金のアクセサリー。
そして、緑色のカラーコンタクトをつけて、黒い髪を金髪に染めた。
……崇だった。
*****
え、何? ミケーレと着せ替えごっこしたの?
変装するって言ってたの、これなの?
「約束通り、迎えに来たよ。白馬に乗って」
と、ウインクしながら気取った口調でこちらに手を差し出した。
母さんと晃司義兄さんと愛理さんからの視線に気付いて。
一瞬、崇の笑顔が引き攣ったのが見えてしまった。
こ、これはいたたまれない……!
ここは、乗っておくべきだろうか。
ええい、行くしかない。
「迎えに来てくれてありがとう、私の王子様!」
と。
芝居がかった身振りで崇に抱きついたら。
周囲から、歓声と大きな拍手があがった。
フラッシュモブ的なイベントだと思われてるようだ。
カメラを探してる人もいる。
……これで、正解かな?
まあ、この軽薄そうに見える格好した外国人のお兄ちゃんが、まさかあのヴァレンティーノの代表取締役、”氷の帝王”だとは誰も思わないよね。
ミケーレも、撹乱のための仕込みだったのか。
こんなサプライズのために、わざわざ日本に来てくれたんだ。
お疲れ様……。
それとも、王子様~、とか言いながら変装したミケーレに抱きついておいて。
ところであなた誰ですか、みたいなノリツッコミをしておけばよかったのかな?
……いや、素人にはそんなアドリブ無理だからね?
サプライズ過ぎだよ!
こんな風に小芝居入れるなら、せめて打ち合わせしたかったんだけど!
*****
騒ぎを聞きつけた先生たち校舎からが出てきて。
校門の前でいったい何を騒いでるんだ、と叱られたので。
「お騒がせしました。……作戦終了、撤収!」
と、日本語で言って。
崇が手を上げたら。
ザッ、とカメラ機材を持った黒服が何人か出てきて。
三々五々、散って行った。
え?
本当に撮影してたの……?
崇が僕にシートベルトをつけさせて。
白いフェラーリのエンジンをかけているけど。何回か失敗してた。フェラーリって、マニュアル車なんだ。
珍しく、相当動揺しているようだ。
四回目のチャレンジでやっとエンジンが掛かった。
崇がフェラーリを発進させたので。
「じゃあ、また後で連絡するから、」
ぽかんとしている母さんたちに、担任の先生。
何故か嬉しそうな部活の後輩たちに手を振りながら、高校を後にした。
そして。
どこかの地下駐車場らしき所に入って。
『……そうか、日本では、高等学校の卒業式に、通常、父兄も参加するのだったか……失念していた……』
崇は真っ赤な顔をして。
それを隠すように、ハンドルに顔を埋めていた。
*****
今の時代、珍しいものを見たら、肖像権とか何も考えずにSNSに画像をアップする人が多い。
変装しても、写真をアップされたら、正体がバレる恐れがあるので。
とりあえず、ミケーレで人目を引きつけておこうとしたようだ。
万が一、ヴァレンティーノの代表っぽいかな、と思う人がいたとしても。
ミケーレの変装なら、見た目が似てるだけの贋者だとはすぐわかるし。
まさか、次に現れたのが本物だとは誰も思わないだろう、と。
それで、何かのイベントと思わせるため、サプライズ番組仕立てにしたんだって。
撮影は本当にしてたので、結婚式にでも流そうか? って。
それはやめようよ……。
そこまでして、迎えに来てくれなくても良かったのに……。
と思いつつ。
ある意味、絶対に忘れられない卒業式にはなったし。
来てくれたのは、素直に嬉しかった。
「迎えに来てくれて、ありがとう。母さんたちが来てること、言わなくてごめんね?」
謝ると。
崇はハンドルから顔を上げた。
まだ頬が赤い。
恥ずかしいセリフは真顔で言えるのに。
家族の前だと照れるんだ……って、ちょっと意外でかわいい。
『いや、少々気恥ずかしかっただけだ。……そういえば、母君たちは自宅まで送らなくて良かったのだろうか。何だったら、今からでも車を出させようか?』
「崇が高校まで迎えに来て、そのままイタリアに行くって言ってあるから。みんなはどこかで飯食べに寄って帰るって言ってたよ」
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