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指折り数えて卒業式。
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「実物やべえ。あれは……そりゃ惚れるわ。兄貴も親父も一発KOくらってたもんな。トップ企業のCEOはやっぱオーラが違うわー」
晃司義兄さんはしみじみと言った。
危険を感じて、なるべく目を見ないようにしてたっていうけど。
目がハートマークだよ? 大丈夫?
「天性のカリスマって、ああいうのをいうのね……。あ、奏ちゃんチョコどうぞ。さすがにヴァレンティーノよりはランク下がるけど。晃司さんも」
デパートで買った、ラクダミルクのチョコだって。
「わーい愛理さんありがとう。これも美味しそう!」
毎年、珍しいチョコをくれるので楽しみだった。
去年はスプーンで食べるチョコだった。あれも美味しかったなあ。
「あんな素敵なダーリンがいるのに、チョコを受け取るのか浮気者ー。俺? 俺は堂々ともらうよ。なんたって、フリーだからね!」
そんな悲しいこと、胸を張って言わなくても……。
「家族からのチョコは別だもん。ね? 愛理姉さん」
「ねー?」
「ああ、自慢の妹達の何と可愛らしい戯れよ。眼福で俺は嬉しい。……奏ちゃん、いつも優しいお兄様にチョコをくれてもいいんだよ?」
晃司義兄さんの戯言はスルーしておこう。
「あ、でも今年のホワイトデー、どうしよう。空輸? あっちは美味しいお菓子いっぱいだから迷っちゃうかも」
愛理さんにお返しを贈らないと。
「ヴァレンティーノのチョコが手に入ったら、それでお願い」
真顔だった。
「あ、うん。……頑張る……」
残りの日数も、愛理さんにビシバシ鍛えられて。
イタリア語の会話、少しは上達した……と思いたい。
思い悩んでる暇なんかない。
少しでも、胸を張れる自分になれるように。頑張らなくちゃ。
*****
待ちに待った、卒業式の日。
快晴だ。
良かった。日頃の行いがものをいうのか……。
なんてね。
この制服に袖を通すのも、今日が最後かと思うと。
何だか感慨深いなあ。
夏は暑いし、冬は寒かったことすらも懐かしい……。
ネクタイを結んで。
曲がっていた校章を直す。クラス章も校章も、今日でお別れかあ。
荷造りして。発送準備も済んだし。
この部屋とも、今日でお別れなんだよな……。
そのままにしとくって言ってくれたけど。生まれてくる、弟か妹が使えばいいと思う。
お義父さんと敦司義兄さんは仕事で抜けられないので。
朝、みんなにお別れの挨拶をしておく。
お義父さん、血の繋がらない僕を、分け隔てなく育ててくれてありがとう。
母さんには結婚式の時に改めて言うけど、今まで育ててくれてありがとう。
敦司義兄さんも晃司義兄さんも、実の弟以上に可愛がってくれてありがとう、ってお礼を言ったら、みんなに泣かれてしまった。
実家なんだから、いつでも帰って来いって。
そうだね。家族だもん。
晃司義兄さんと愛理さんは、崇が変装して迎えに来るって聞いて。
それは是非見たいって、卒業式に来るらしい。
目的、僕の卒業式じゃなくて、崇になってない……?
いいけど。
晃司義兄さん、仕事はいいの……? 愛理さんは春休みだけど。
*****
いつも通り、家を出て。
駅で愛理さんと合流して、いつも通りの時間に電車に乗った。
「……あれ? 今日はいないなあ」
見回して。
確かめるけど、やっぱりいない。
「誰が?」
晃司義兄さんに訊かれる。
「えーと、よく電車で会う、会社員のお兄さん。やたらくっついてくるおじさんがいて、その人との間に割り込んで来てくれたんだよね。それ以来、会うたびに、壁みたいに僕が潰されないように立っててくれてた人……」
家族がいるから今日は大丈夫だと思ったのかな?
「電車で痴漢にあったとか、お兄ちゃん初耳だよ?」
「いや、やたら近寄ってくるだけで、痴漢ってほどじゃないと思ったし……でも、今日がこの電車に乗る最後だから、お礼を言いたかったんだけどな……」
「何、その素敵なエピソード。ラブロマンスが生まれそうじゃない?」
愛理さんは目を輝かせた。
ロマンチストだなあ。
男同士だよ? ラブロマンスなんて生まれないって。
って、そういえば、崇と僕も男同士だ。
でも、その人とも、ロマンスが発生した可能性はゼロだと思うよ?
だってその人、左手の薬指に指輪してたし。
*****
高校に着いて。
父兄は講堂に、と指示されたので母さん達と別れて。
僕は最後のHRを受けるために、教室へ。
担任の先生が、出席を取って。
一人一人に声を掛けていった。
僕には、「海外へ行っても元気でな。大変だろうが、幸せにしてやれよ」と言った。
勿論だよ。
それで隣の子に「え、何、外国行って結婚でもするの?」とか好奇心全開顔で訊かれたり。
いや、性転換はしないよ?
何でそんな発想になるわけ?
「みな、それぞれ色々な道に進むだろうが、努力をして得たものは無駄にはならないもんだ。どこへ行っても、頑張れよ」
と言って締めて。
講堂へ向かった。
講堂の手前で、下級生から花の形をしたリボンをつけられる。
このリボンは卒業生だって印だ。
一年二年の時、これ作るの、みんなでやったっけ。
これをつけていれば一年生に間違えられたりしないぞ!
って悲しい。
*****
校長先生の話や、各担任、下級生から贈る言葉。
皆勤賞の授与。
スクリーンに修学旅行とかの写真を投影しながら、卒業証書を受け取った。
卒業生代表の答辞、校歌斉唱。
泣いてる子もいっぱいいた。
卒業の歌が流れる。
拍手で送られながら、講堂を出ると。
下級生から、花を渡された。
……ガーベラだ。
これで、三年間の高校生活はおしまいか。
意外と呆気ないものだなあ。
宇佐美先輩、と声を掛けられて。
講堂の前で部活の後輩に囲まれて、クッキーや花を渡された。
クッキーは、アイシングやチョコペンでメッセージをデコレーションしてあった。
「外国行っても、頑張ってください」
寂しくなる、って泣き出した子までいて。
おやつ目当てに入った家庭科部、僕が唯一の男子部員だった。
二、三年では部長をやらされたりした。
週に1、2回ほどおやつを作って食べたくらいの部活動だったけど。
こうして下級生に惜しまれつつ送られる立場になるとは。
記念にボタンが欲しいって言われたけど。
全部予約済みだから、って断った。
すぐヤキモチを焼く、困った婚約者がいるからね。
ごめんね。
「ありがとう。みんなも元気でね」
晃司義兄さんはしみじみと言った。
危険を感じて、なるべく目を見ないようにしてたっていうけど。
目がハートマークだよ? 大丈夫?
「天性のカリスマって、ああいうのをいうのね……。あ、奏ちゃんチョコどうぞ。さすがにヴァレンティーノよりはランク下がるけど。晃司さんも」
デパートで買った、ラクダミルクのチョコだって。
「わーい愛理さんありがとう。これも美味しそう!」
毎年、珍しいチョコをくれるので楽しみだった。
去年はスプーンで食べるチョコだった。あれも美味しかったなあ。
「あんな素敵なダーリンがいるのに、チョコを受け取るのか浮気者ー。俺? 俺は堂々ともらうよ。なんたって、フリーだからね!」
そんな悲しいこと、胸を張って言わなくても……。
「家族からのチョコは別だもん。ね? 愛理姉さん」
「ねー?」
「ああ、自慢の妹達の何と可愛らしい戯れよ。眼福で俺は嬉しい。……奏ちゃん、いつも優しいお兄様にチョコをくれてもいいんだよ?」
晃司義兄さんの戯言はスルーしておこう。
「あ、でも今年のホワイトデー、どうしよう。空輸? あっちは美味しいお菓子いっぱいだから迷っちゃうかも」
愛理さんにお返しを贈らないと。
「ヴァレンティーノのチョコが手に入ったら、それでお願い」
真顔だった。
「あ、うん。……頑張る……」
残りの日数も、愛理さんにビシバシ鍛えられて。
イタリア語の会話、少しは上達した……と思いたい。
思い悩んでる暇なんかない。
少しでも、胸を張れる自分になれるように。頑張らなくちゃ。
*****
待ちに待った、卒業式の日。
快晴だ。
良かった。日頃の行いがものをいうのか……。
なんてね。
この制服に袖を通すのも、今日が最後かと思うと。
何だか感慨深いなあ。
夏は暑いし、冬は寒かったことすらも懐かしい……。
ネクタイを結んで。
曲がっていた校章を直す。クラス章も校章も、今日でお別れかあ。
荷造りして。発送準備も済んだし。
この部屋とも、今日でお別れなんだよな……。
そのままにしとくって言ってくれたけど。生まれてくる、弟か妹が使えばいいと思う。
お義父さんと敦司義兄さんは仕事で抜けられないので。
朝、みんなにお別れの挨拶をしておく。
お義父さん、血の繋がらない僕を、分け隔てなく育ててくれてありがとう。
母さんには結婚式の時に改めて言うけど、今まで育ててくれてありがとう。
敦司義兄さんも晃司義兄さんも、実の弟以上に可愛がってくれてありがとう、ってお礼を言ったら、みんなに泣かれてしまった。
実家なんだから、いつでも帰って来いって。
そうだね。家族だもん。
晃司義兄さんと愛理さんは、崇が変装して迎えに来るって聞いて。
それは是非見たいって、卒業式に来るらしい。
目的、僕の卒業式じゃなくて、崇になってない……?
いいけど。
晃司義兄さん、仕事はいいの……? 愛理さんは春休みだけど。
*****
いつも通り、家を出て。
駅で愛理さんと合流して、いつも通りの時間に電車に乗った。
「……あれ? 今日はいないなあ」
見回して。
確かめるけど、やっぱりいない。
「誰が?」
晃司義兄さんに訊かれる。
「えーと、よく電車で会う、会社員のお兄さん。やたらくっついてくるおじさんがいて、その人との間に割り込んで来てくれたんだよね。それ以来、会うたびに、壁みたいに僕が潰されないように立っててくれてた人……」
家族がいるから今日は大丈夫だと思ったのかな?
「電車で痴漢にあったとか、お兄ちゃん初耳だよ?」
「いや、やたら近寄ってくるだけで、痴漢ってほどじゃないと思ったし……でも、今日がこの電車に乗る最後だから、お礼を言いたかったんだけどな……」
「何、その素敵なエピソード。ラブロマンスが生まれそうじゃない?」
愛理さんは目を輝かせた。
ロマンチストだなあ。
男同士だよ? ラブロマンスなんて生まれないって。
って、そういえば、崇と僕も男同士だ。
でも、その人とも、ロマンスが発生した可能性はゼロだと思うよ?
だってその人、左手の薬指に指輪してたし。
*****
高校に着いて。
父兄は講堂に、と指示されたので母さん達と別れて。
僕は最後のHRを受けるために、教室へ。
担任の先生が、出席を取って。
一人一人に声を掛けていった。
僕には、「海外へ行っても元気でな。大変だろうが、幸せにしてやれよ」と言った。
勿論だよ。
それで隣の子に「え、何、外国行って結婚でもするの?」とか好奇心全開顔で訊かれたり。
いや、性転換はしないよ?
何でそんな発想になるわけ?
「みな、それぞれ色々な道に進むだろうが、努力をして得たものは無駄にはならないもんだ。どこへ行っても、頑張れよ」
と言って締めて。
講堂へ向かった。
講堂の手前で、下級生から花の形をしたリボンをつけられる。
このリボンは卒業生だって印だ。
一年二年の時、これ作るの、みんなでやったっけ。
これをつけていれば一年生に間違えられたりしないぞ!
って悲しい。
*****
校長先生の話や、各担任、下級生から贈る言葉。
皆勤賞の授与。
スクリーンに修学旅行とかの写真を投影しながら、卒業証書を受け取った。
卒業生代表の答辞、校歌斉唱。
泣いてる子もいっぱいいた。
卒業の歌が流れる。
拍手で送られながら、講堂を出ると。
下級生から、花を渡された。
……ガーベラだ。
これで、三年間の高校生活はおしまいか。
意外と呆気ないものだなあ。
宇佐美先輩、と声を掛けられて。
講堂の前で部活の後輩に囲まれて、クッキーや花を渡された。
クッキーは、アイシングやチョコペンでメッセージをデコレーションしてあった。
「外国行っても、頑張ってください」
寂しくなる、って泣き出した子までいて。
おやつ目当てに入った家庭科部、僕が唯一の男子部員だった。
二、三年では部長をやらされたりした。
週に1、2回ほどおやつを作って食べたくらいの部活動だったけど。
こうして下級生に惜しまれつつ送られる立場になるとは。
記念にボタンが欲しいって言われたけど。
全部予約済みだから、って断った。
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