長身美形なイタリアマフィアになってた、美少女みたいに小さくて可愛かった幼馴染から売り専と間違われて監禁Hされた上に求婚されてしまいました。

篠崎笙

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見知らぬ男に犯される

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『今すぐこれ・・でお腹の中をすっかり綺麗にしてきな。いい子じゃないと、お空の星になっちまうぜ?』
そう言って。

男は僕に拳銃を向けた。


”お空の星”になるって。
つまり。

死ぬ……僕のことを殺す、ってこと?


トイレトイレッテはそこだ、と銃で示されて。
慌ててトイレに飛び込んだ。

風呂付のトイレ……というよりトイレ付バスルームには、鍵がついてなかった。
これでは立てこもりも出来ない。

つっかえ棒になりそうなモップもないし。

そりゃそうか。
最初から逃げられないような場所に連れてきたんだろう。


……あの拳銃、本物かなあ。
試す勇気はないけど。

もし本物なら、撃たれたら死んじゃうじゃないか。
外国だし、本物かも……。

携帯は取り上げられただろうし、助けを呼ぶことも出来ない。


お腹の中を綺麗にしてする”仕事”って。
いったい何なんだよ……?


*****


腹痛に泣きそうになりつつも、どうにか、お腹のものを出して。
一息ついたところで。


『しっかり身体も磨けよ?』

扉の外から、男の声がした。
まるで、聞き耳でも立てていたみたいなタイミングだ。

でも、恥ずかしい気持ちよりも恐怖のほうが上だった。
もう半泣きになりながら、身体を洗った。

置いてあったタオルで身体を拭いて。
着ていたバスローブをまた羽織ったところで。

バスルームに、男が入ってきた。


男は僕の後ろに回り、目隠しをした。
バスローブ姿のまま、立て、歩け、など誘導されて。

どうやら、車に乗せられたようだ。
エンジンの音。

かすかに揺れる感覚でそれを知る。


『これから坊やはある・・男のところに行くんだが、その男には、決して逆らってはいけない。話しかけてもいけない。おとなしくしてれば、命のある状態で、荷物も全部返して放免してあげるよ。……ウサミ・ソタ?』
……パスポートの名前を見られたんだ。

目が覚めた時にほとんど裸だったのは、所持品を確認されたためか。


お金とか、靴下や中敷きに隠してたりしたのも見つかっただろうな。
通信手段どころか、荷物も全部取り上げられてしまった。

こんな裸同然の格好じゃ、大使館まで逃げられるかどうか。


『この見てくれで、子供じゃないとはね。奇跡的だ。いい拾い物をしたよ。ははは』

とんでもない男に目をつけられてしまった、と思ったけど。
僕にはもう、どうしようもない。

おとなしくこの男のいうことを聞くしか、道は無いようだ。


『聞こえてるか? 絶対に、逆らうなよ?』

何をさせられるかはわからないけど。
たぶん、銃で撃たれて死ぬよりはマシだろう。

Siシィ
こくりと頷いてみせる。


『いい子だ。……せいぜいくるんだな』


*****


車が止まって。
男に誘導されながら、歩いて行く。

スリッパ越しに伝わる感触は、カーペットのようだ。


目隠しを外されて。
大きなベッドのある寝室に連れられて来たことを知った。

バスローブも取り上げられて。
ベッドで待っているように言われる。


部屋に出た男が誰かと話している声が聞こえたけど。
すごい早口だし、訛りでほとんど聞き取れない。

あの男、言葉に慣れない観光客を引っ掛けて騙すために、標準語を覚えたのかも。

もっと警戒していれば良かったんだ。
後の祭りってやつだけど。


今すぐ布団の中に潜りたい気分だったけど。
このまま待ってるように言われたし。

薄暗い部屋の中を見回しても、ベッドの周りくらいしかわからない。
キングサイズのベッドが置かれてることから、相当広い部屋っぽいのだけはわかった。


ガチャリと、ドアが開いて。

背の高い男が入ってきた。……薄暗い部屋でもわかる。
すごいハンサムだ。

後ろに撫で付けた黒い髪に、青い瞳。
三つ揃えのスーツを着ていた。

立ち姿も、まるでファッションモデルみたいに決まっている。
イタリアの伊達男、って感じだ。

男は、ネクタイを外しながらこっちへ近づいて来た。


ベッドしかない部屋。
僕は裸で。相手も、服を脱ごうとしている。

この状況は。
信じたくなかったけど。もう、間違いないだろう。


急転直下。
あまりのめまぐるしい展開に動転してたせいか、気づくのが遅すぎた。

ここでようやく、僕はあの男の言っていた”仕事”の意味を理解したんだ。


って……つまり。
売春しろ、ってことか。男娼ってやつ?


可愛がられてこい、っていうのは。
この男に、抱かれて来い、って意味だったんだ。

……ってことは。
これから、僕はこの男に犯されるの!?


*****


男は無表情で。
じっと僕の顔を見て。眉をひそめ、首を傾げた。

……好みじゃなかったとか? なら、すぐ返品して欲しい。


『後ろを向け』

男は僕に後ろを向くように言った。
顔を見なければセーフ、という考えに至ったのだろうか。

『四つん這いになって、腰を上げろ』

氷みたいに、冷たい声だった。


『……初物・・だと? 面倒なものを押し付けるな』
怒ったように、男が呟いて。

お尻に、冷たい感触がした。
ぬめっとした、これは何だろう……液体?

「ひっ、」
ぬるり、と指が、とんでもない場所に入ってきた。


……こわい。
犯されてしまうんだ。

外国で、誘拐されて。売春を強要されて。
こんな、名前も知らない、会ったばかりの男に?

ハンサムで、お金持ちそうだし。
相手には困らなさそうなのに。

何でこの人は、観光客をさらってまで、こんなことを?


初物……慣れてない相手は面倒だって言ってたし。素人じゃないと嫌だって訳でもなさそうなのに。
人種的な問題とか? アジア系の若い少年じゃないとダメだとか?

何で。
どうして僕が、こんな目に遭わないといけないんだよ。

嘘だろ。
こんなの、悪い夢に違いない。


*****


「や、……あ、」
ぐちゅぐちゅと、指を出し入れされて。強引にそこを拡げられる。

面倒、って言ったのは。
こうして準備しなくちゃいけないからだと理解した。

でも、面倒だと言っていたわりに、男の長い指は痛みを与えなかった。


そろそろいいか、と。
指を引き抜かれて。

『血を見たくなければ、力を抜いていろ』
男は、僕の腰を掴んで。

ぐい、と後ろに引き寄せた。


「……ひっ!?」

何これ。
……熱い。


指の代わりに入ってきたそれ・・は。
痛い、っていうよりも、熱い、と感じた。

この、熱くて固いものが。
男の性器であることはすぐに理解できた。


こんなの、嫌なのに。

拒もうとしても。
熱くて大きくてぬるぬるしたものは、どんどん中に入って来てしまう。


『そう、いい子だ。そのまま、力を抜いていろ』
吐息みたいな、色っぽい囁き。

最初の頃の、氷みたいに冷たい声とは別人のようだった。

……力なんか、抜いてないのに。
どうして。


「あ、……やぁ、」

少し腰を引かれて。また、突き上げられる。
それを、何度か繰り返されて。

更に奥に入ってくる。


*****


「あうっ、」
ぱしん、と男の腰骨がお尻に当たった。


……全部。
入れられちゃったんだ。

知らない男に、犯された。


僕には、好きな人がいるのに。
こんなこと。嫌なのに。

はじめては、もっと。
幸せな行為だって夢見ていたのに。

見ず知らずの、しかも男に犯されるなんて。
最悪だ。悲惨すぎる。


「やだ……っ、助けて、崇……、」

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